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風立ちぬ

日々の想いを風に乗せて…

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初瀬の旅2 

長谷寺は、山の中にあり、たくさんのお寺が集まっています。
その最上部に建つ観音堂が、大きな舞台を持っていて、そこからすべてを見下ろせるように出来ているようです。
まずは、観音堂へと続く回廊を登って行きます。
その回廊にはすべて屋根があり、なだらかな石段を上るようになっています。

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老若男女や小さな子供まで頑張って登って行きます。階段の高さが10センチぐらいなので、とても歩きやすいのだと思います。

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回廊とは別に、他の石段もあり、五重塔や鐘付堂など、行き先は様々です。牡丹の花も石段に映えます。

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登り上げるほどに。新緑は滴るように頭上を覆います。

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回廊とは別の階段を一人登って行く女性
万緑の中を歩いて行くように見えました。とても凛々しく感じました。

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やがて、頂上の観音堂に着きました。

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娘が感動したと言う、特別拝観の観音様の足元へと入って行きます。
観音様は、とても狭い四角い部屋に立っておられて、そのまわりをぐるりと回ることが出来ます。
観音立像は、とても大きく二階までも突き破って聳えていました。
かろうじて足元を回り、薄暗い部屋に膝まづいて、その御み足に触れることが出来るようになっています。
わたしたちも、前の人に続いて、御み足に手を置きました。たくさんの参拝客が撫ぜるので、観音様の御み足は丸みを帯びてすべすべになっていました。
足元に膝まづいて見上げれば、部屋が狭いだけにより一層観音様が大きく見えるのでした。

アイリスは、前回訪れた時、誰も参拝者は居なくて、友人とたった二人でこの部屋にいたのだと言いました。
とても静かで、頭上から微かに光が零れていて、見上げていると何とも言えない神々しさと、見守られているような優しさを感じて、心が震えて涙が出るほど感動したといいます。

『お寺の方も、わたしたち二人だけにしてくれて、そっと部屋を出て行かれたの。あの空間は、本当に素晴らしかったわ。
きっと、後にも先にも、そんな空間を共有できることはないような気がしてた。でも、もしかしたら、
お母さんにも今日、味わってもらえたらいいなと思っていたんだけれど、やはり今日は参拝者が多いから無理だったね。』

「そうね。きっと、それは選ばれたと言うことなんだと思うわ。とっても幸運だったね。その感覚を忘れないでね。
でも、お母さんも、今日、こうしてアイリスと二人で観音様とご縁が結べて幸せよ。またいつか一緒に逢いに来ようね。」

観音様の慈悲深い眼差しに、心を癒されながら母と娘は、改めて心を結びあった気がしました。
わたしの娘に生れてきてくれてありがとう…きっと、生まれる前から結ばれていたのかも知れないね。
そんなふうに、心の中でつぶやいたのでした。


外に出て、舞台側から観音堂を見ると、先ほどの観音様の、胸から上のお姿を見れるような作りになっているのでした。
観音堂を拝観しなかった人は、観音像が立像だとは知らずに通り過ぎてしまうのかも知れませんね。
足元から見上げる観音さまと、こうして、遠くから見つめる観音さまとは表情が違って見えました。

それにしても奈良の仏像たちは美しいです。つくづく芸術の域だと実感します。
ミケランジェロとかに匹敵します。いいえ、それ以上かも…
千年以上も前に、これだけ立体的で均整のとれた姿を、しかもこれほど大きな仏像を完璧に彫り上げる才能を
持っていた仏師に尊敬の念を抱かずにはいられません。わたしたちの祖先は偉大ですね。

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風に揺らぐ五色の布が眩しいです。

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観音堂の前は舞台のようにせり出していて、遠くの山並みや、足下の寺院の佇まいが眺められます。

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大勢の人たちが、この景色を眺め、風に吹かれていました。
ここまで、遥かな道のりを登って来た人びとは何を受け取り、何を思うのでしょうか?
舞台の片隅に腰を下ろしたご夫婦の姿が、何だかいいなぁと感じて、シャッターを押させていただきました。
観音様の優しさが、溢れている聖地で、きっと、いにしえの人々も、こうして癒されてきたのでしょうね。

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観音堂から、五重塔に向かい急な石段を登っていくと、緑の木立ちに囲まれた森になります。
そして、木漏れ日の森はシャクナゲの森でもありました。

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キラキラと森に浮かぶ、気高い花たち…

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まるで、シャクナゲのトンネルを歩いているようで、小高い山道を歩いているような錯覚に落ちました。

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透き通るように、美しいです。

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わたしは、つい夢中で何枚も何枚も撮りました。

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白いシャクナゲもありました。

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やさしい花色…

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まるで森にランプを灯したようです。

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そして、楓の若葉が美しいです。

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葉影に覗く、線香花火のような花と、小さな竹とんぼのような翼果が可愛いです。
やっぱり、何枚も撮ってしまって、アイリスを待たせてしまいました。
文句も言わず、待っていてくれたアイリス。夢中になってしまってごめんね。
それなのに、あんまり良い写真が撮れていませんね^_^;

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シャクナゲとお寺の屋根が素敵で、また、パチリ

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お庭には、牡丹が美しく咲き競っていてまたまた、パチリ
でも、アイリスも一生懸命撮っていました

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そして、思わずハッとする光景に出合いました。
お堂の入り口に咲いた牡丹に目をやると、磨きこまれた廊下があり、その奥に楓の若葉が、まるで紅葉のように紅色に輝いていました。
そして、その廊下に正座した一人の僧侶の姿がありました。
じっと、中庭の楓を見つめるその姿が、とても美しくて、思わずカメラを向けました。

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ずいぶん、ゆっくりと長谷寺を巡りました。
わたしたちは、長谷寺を後にして、この旅を終えようとしていました。
振り返れば、緑の山肌に、観音堂が望めました。

わたしたちは、今日、あの場所に行ってきました。
柔らかな清々しい緑がずっとそばにあった万葉の路、それはすべてあの長谷観音へと続く道でした。
万葉人も、きっと同じように旅したことでしょう。

そんな万葉人の心が息づいている…と思える長谷の旅でした。
この地は初瀬と言う地名だそうです。初瀬の長谷寺、美しい言葉の響きです。

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帰り道、お坊さんと笑顔で話す、街のおばあちゃんがいました。
とっても素敵な笑顔でした。

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わたしたちは、心惹かれる街並を胸に刻みながら、駅へと戻りました。
そして、京都行の列車に身を任せました。
二日間の奈良の旅は終わろうとしていました。
車窓を流れる景色を眺めながら、アイリスと『また、来たいね…』と話していました。
各駅停車の列車で、京都まで時間がかかりましたが、なぜか急行に乗る気になれませんでした。
ふたりとも、少しでも長く奈良を感じていたかったのかも知れません。

長い旅行記になってしまいましたね。最後まで読んでくださった方、ありがとうございます
明日は、京都での再会で終わります。もう少し、お付き合いくださいね。

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初瀬(長谷)を旅する1 

『おかあさんに見せたい風景があるの。おかあさんは、絶対、好きだと思ったの!』

3月に、友人と奈良を旅して帰って来た娘は、開口一番にそう言いました。
それは、東大寺の2月堂と長谷観音だったそうです。
2月堂へ続く土壁の道と長谷駅から長谷観音までの道のり、古い町並みや迫ってくる山の佇まい、
そして、長谷寺の観音像の足元に入ることが出来、大きな観音様を仰ぎ見た感動を話してくれました。

その話を聞いて、わたしも強く行ってみたいと思いました。
そして、今回の奈良の旅が実現したのです。今回は、吉野にも行きたいと思っていたので、2月堂へは時間の関係で無理でしたが。長谷は何とかなりそうです。
出来れば、長谷から室生寺まで足を伸ばしたいと、欲が出ましたが、わたしたちのようにじっくり時間をかけて歩きたいタイプにはやはりちょっと難しいです。

列車は、割りと早い時間に長谷の駅に着きました。この駅が長閑でとても素敵でした。

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駅を出るとすぐに、長谷寺への道が始まります。
木立ちの影が歩道に落ちます。

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古い民家も良い感じ

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街燈の立つ道が続きます。

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川に架かる朱塗りの橋を渡って行きます。向こうに見える橋も朱塗りの橋です。

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蔦の絡まる家

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蔵のある風景

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この街はお年寄りが元気です。

お土産物屋さんのおばあちゃん。

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お茶屋さんで店番をしているおじいちゃん

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葛を売るお店のおじいさん。

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路地の脇を綺麗な水が流れる用水路があります。
すみれの花が咲いていて。嬉しくなってしまいました。

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黒い板塀が続くのは、重要文化財の長谷路だそうです・

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お庭も素敵ですね。こちらでは、食事もできるようですね。後で寄る事にしましょう。

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造り酒屋の看板が良い感じですね。大吟醸 紫源氏…とっても素敵な名前です。

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こちらの看板も

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こちらの看板も、ノスタルジーをそそります。

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そして、古ぼけたお店の佇まいが、すごく良くて、わたしのツボです。
こちらのお店番の方もおじいちゃんでした。

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またまた、古すぎる新聞屋さんの看板に、釘づけ(笑)
こんな感じが良いなぁと思ってしまうのは、わたしだけでしょうか?

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そして、こういう、美しい日本家屋も大好きです。

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郷愁をそそられる古いものが好きなんですよね。何だか、胸がきゅっとしたり。ワクワクドキドキしたり。
そして、そこに生活感があったりすると、なお、好きです。
例えば、こんな古い草もち屋さんのお店。ここで何代の人々が暮らし、悲喜交々、慎ましく素朴に、精一杯生きてきたことでしょう。そして、これからも家業を継いで行くんだろうな。
なんて想像してしまいます。旅人の勝手なノスタルジーですが…

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辻石が何気なく溶け込んでいる街角

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そして、その奥には小さなお寺が緑の山影に佇んでいたりします。

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街角には、托鉢の僧の姿も

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だんだん、人が増えて来たと思ったら長谷寺の門前に着きました。

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やがて現れた山門も、とっても立派でした。
今はぼたん祭りの期間のようです。長谷寺はぼたんの花が有名なようで、立派なカメラを携えたカメラマンも多いようです。

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門前には、藤や木蓮の花も、ひっそりと咲いていましたが、あまり足を止める人もいません。
みなさん、お目当ては牡丹のようです。

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山門から吹き抜ける風が心地よく、回廊をあがって行きます。
振り返ると、何だか素敵な光景でした。

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古びた瓦屋根がいいなぁと

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こんな階段を登って行けば、牡丹の花が咲いています。

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牡丹って艶やかで綺麗ですね。

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そして、反対側にはツツジが美しいです。

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光りを受けて眩いばかりの山つつじは燃えているようです。

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緑の中に一際映える朱色ですね。

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ツツジの花の上に落ちた、淡いピンクのお花に、あらっと上を見上げると

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緑色の桜(御衣黄)が咲いていました。
この桜は、花が終る時、一筋の緋色が、花びらに線を引くように現れるそうです。
散り際の一瞬の輝きでしょうか?

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散り敷いた花びらの、柔らかな色合いにハッとしました。美しいですね。

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長くなりましたので、続きます。

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早朝の吉野山 

早朝4時30分に起床したわたしたち。外はまだ日の出前の薄暗がりです。
昨日も3時半の起床だったから、二日続けて随分早起きな旅となりました。
早朝の蔵王権現堂の拝観をすることを昨夜決めたからでした。
6時からのお勤めを拝観して、旅館に戻り7時の朝食後、8時にチェックアウトして、15分ほど歩いてバス停に行き、
8時45分初の始発のバスに乗る。そして9時台の列車で長谷に移動すると言う計画でした。
ですが、タイムラグがありました。それはのちほど^_^;

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ひんやりとした空気感、今朝も爽やかな朝です。良いお天気になりそうです。
まだひっそりとした朝の吉野山を歩いて行きます。

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早朝の金峯山寺は清々しいイメージで、神秘的な昨夜の雰囲気とは、どことなく違って見えました。

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朝日が射しこんで、清らかな聖地と言った風情です。

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朝も僧侶からの案内があり、山伏のほら貝の音色が高らかに、早朝の吉野山に響き渡ります。
山伏たちの中には、昨夜、パンフレットを渡してくれた青年僧侶の姿もありました。

僧侶たちに続き、わたしたちも護摩壇の前に座りました。
お堂の中は、隅々まで朝靄の空気がいきわたっているような気配がします。目を閉じて座れば堂内にいながら
吉野山の健やかな森の中にいるようなそんな感じがします。

そして、目を開ければ、あの険しく荒ぶる表情の蔵王権現さまが、青黒色(せきじょうしょく)のお姿で立っておられます。右足を大きく振り上げた姿。大きな足の踵で、邪悪なものを踏み倒しているかのようです。
憤怒の形相と言われているけれど、わたしには、正義を貫き悪に立ち向かい、人々を守り抜くために戦っておられる勇者の表情に見えました。

穏やかな表情の仏像とは違った、逞しく厳しく、力強い表情、そしてやはり美しい仏像でした。

昨夜に引き続き、ありがたいお説教をいただき、蔵王権現さまとのご縁を新たに深く結んでいただいたような気がしました。
美しく迫力ある三体の蔵王権現像の姿を、忘れないように胸に刻んで外に出ると、昨夜の青年僧が、お疲れ様でした。と声をかけてくれました。
爽やかな笑顔が気持ち良くて、わたしたちも『ありがとうございました。』と挨拶を交わしました
きっと、この青年僧は修業を積んで素晴らしい僧侶となられるのではないかと思ったのでした。

『夜間拝観だけでなく、早朝のお勤めでもたっぷりと秘仏の蔵王権現さまを見ることが出来て、すごく満足だね。なんだかとっても不思議な感覚なんだけど』と、アイリスが言いました。
「ほんと、やっぱり吉野山は素晴らしい聖地だね。蔵王権現堂もこれで見納めだね。」わたしたちは、もう一度振り返り蔵王権現堂を目に焼き付けて宿へと向かいました。

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帰り道、こんなかわいいネコちゃんに逢いました。

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オダマキの花やジュウニヒトエの花がいっぱい咲いていました。

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そして、森影には、オドリコソウの群生や

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シャガの群生が、朝日に輝いています。

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宿に戻り朝食を済ませて、予定通りチェックアウト。昨日歩いた道をせっせと登って、中千本のバス停へ

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滴る緑が眩しいです。

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所がここで、タイムラグ発生^_^; なんと、8時45分発のバスは無かったのです。
旅館の人が45分のバスがありますと教えてくれたのは、9時45分の事だったと今気が付きました。
始発は9時10分、急いで出てきたので、まだ、45分も待ち時間があります。
どうしようか?と思った時、目の前に小さなお寺の門がありました。
仕方がないので、このお寺に行ってみようか?と言うことになり山の上に続く階段を登り始めました。

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けっこう急階段を息を切らして登り上げると、枝垂れ桜の向こうにお堂が見えました。

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おや?小さいけれど、なかなか由緒あるお寺のようです。

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お庭にある桜には、“夢見の桜”と名前が付いているのをアイリスが見つけました。

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「へぇ~!夢見の桜って、いい名前じゃない♪」

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そして、こちらにも秘仏があると言うこと、しかも高台にあるので、中千本の眺めが素晴らしいとのこと。
見学しようか?でも、見学してると、9時10分のバスには乗れません。悩んだ末、これもご縁だと言うことで
拝観していくことにしました。早朝なので誰もいません。
呼び鈴を押して、現れたお坊さんは、『すべての部屋の拝観可能です。どうぞごゆっくりご覧ください。拝観が終りましたら、大広間からの景色が素晴らしいのでぜひ見て行ってください。桜は終わってしまいましたが。』と言ってくれました。

とても由緒ある屏風や襖絵や、仏像などをゆっくり拝観して大広間へと行ってみました。
開け放たれた大広間は、清々しい風が通る気持ちの良い部屋でした。
そして、そこから見る中千本の景色は、素晴らしかったです。

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回廊から見下ろした景色は最高です。

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春も良いけれど、秋の楓は筆舌に尽くしがたいのではと思えました。

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と、まあ、+α な、吉野の魅力を堪能し、バス停へと降りて行きました。
バスを待つ間、わたしは、こんな山道の魅力に、つい、ふらふらっと…(笑)

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朝の草むらや森って、どこも素敵ですね。

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つい、あれこれ撮っていたら、『おかさん!バスが来たよ~!!』と、アイリスに呼ばれてしまいました。

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順調に、バスは山道を下り、15分ほどで吉野の駅に到着です。
外国の駅の様な、吉野駅は昨日降りたばかりでしたけど、何だか盛りだくさんだったから、もう数日が立ったような気がします。

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特急列車は見送って

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わたしたちは、こちらの列車で長谷駅を目指します。予定を1時間あまり押してしまったので、
今日は、長谷止まりとなるだろうとアイリスと話しました。

「きっと、室生寺までは、無理かもしれないね。長谷でゆっくりしようか?」
『うん、そうだね。室生寺は、また、いつか…。またいつか、おかあさん、一緒に行こうね。』

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アイリスとの一泊二日の旅、もう、二日目は走り始めていました。
長谷寺の旅は、次回へ

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恕の心 蔵王権現堂の夜 

今日もカッコウの声を聞きました。どうも飛びながら鳴いているらしく、鳴き声はだんだん近づいてきました。
そして、すぐ家のそばを通っていったのか、とてもはっきりと聞こえ、だんだん小さく遠ざかって行きました。

わたしはじっと耳をそばだたせ、窓を開けることもなく聴いていたのでした。
先々週末にひいた風邪が引き金になって、久々に喘息の発作をおこし、先週はちょっと辛い日々でした。
一昨日病院で新しい薬を処方してもらい、やっとひどい咳から解放されました。
喘息は出ていたものの娘の所にも一日おきに手伝いに行ったりしていたので長引いたのかも知れません。
母親って、自分の体よりも優先するものがあるものですね。わたしも、自分の母親にしてもらった事をずっと思い出していました。

今日は、娘の所へもお休みですし、朝からの良いお天気に、どこかに行きたい気分です。
でも、まだ、自分で出かける気力はありません。元気なら空色号で、その先の風景を見に行きたいのですが…
自転車を漕ぐ肺活量が、まだ回復していません。もちろん山登りの肺活量もまだありません。

山登りは出来ないけれど山に行きたい。ドライブで、わたしを山の上まで連れて行ってくれないかなぁ…
綺麗な空気を胸いっぱい吸ったら、ポンコツのわたしの肺もいくらか復活しそうな気がするんですけれどね。
家人は、それぞれ出かけてしまっているので、やっぱり、続きの奈良の旅でも綴りましょう。
長い紀行文や、写真の羅列で申し訳ありませんが、もうしばらくお付き合いくださると嬉しいです




最近はホテルを利用することが多かったので、お部屋でのお食事は久しぶりです。
気さくな仲居さんが、次々と運んで来てくれるお料理に舌鼓を打ちながら娘と水入らずでくつろげます。

まずは、食前酒で乾杯!
「えーと、最後かも知れない、母娘旅に乾杯!!アイリス婚約おめでとう!!」
『ありがとう。おかあさんとのふたたびの奈良に乾杯!!また来れますように!!』

超豪華という訳ではありませんが、吉野で取れたものを使った懐石料理は彩りも美しく、体にやさしい感じ。
アユの塩焼きも、茗荷寿司も美味しかったです。

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黒蜜仕立ての葛きりとか、はじめて味わう食材でした。関東人って、あまり葛きりをいただく機会がないのです。

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吉野葛を使ったミニ鍋。とってもまろやかな味わいにほっとします。

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ゆっくり、時間をかけていただいているうちにちょうど良い時間になりました。
それでは、今回最大のイベント、蔵王権現堂の夜間参拝に向かうことにします。
フロントで、チケットを受け取り外へ出ます。この宿から向かうのはわたしたちだけのようです。

昼間の不安を宿の女将さんに伺ったところ、今日は80名ほどの参加者がいることが判って、アイリスもわたしも安心したのですが、道連れが誰もいない事にまた、ちょっと不安が過ります。

夜の宝の家さん。

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夜の帳が降りた静かな参道を歩いて行きます。

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宝の家さんから、蔵王権現堂までは10分ぐらいの道のりでしょうか。
街燈はあるものの、真っ暗な夜道に、人っ子一人いません。

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昼間、参拝した吉水神社への参道です。しーん…という音が聞こえてきそうです^_^;

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吉野葛のお店

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こちらは、甘味処

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狐のオブジェに灯りが点り、星屑みたいで可愛くて、二人で感嘆の声をあげます。


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それにしても、人の声どころか、テレビの音さえ聞こえなくて、ちょっと不気味です。
『おかあさん、住んでいる人が、狐と狸ってことないよね?』いつの間にか、わたしと並んで歩きながら、アイリスが周りを眺めて言いました。

「この階段の先なんて、絶対無理…」アイリスが、呟きます。

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でも、空を見上げれば、無数の星が瞬いています。わたしにとっては、いい夜のお散歩でした。
そして、権現堂への階段を上ると、ライトアップされた大伽藍が見えてきました。

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最初は、早すぎたようで誰もいませんでしたが、10分もすると夜間参拝する人々が集まってきました。

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そして、旅館組合の方や、山伏の装束の僧侶たちが30人ほど集まりました。
いろいろ説明をしてくださる若い僧侶は、物腰も優しく、説明も分かりやすく好感が持てました。

やがて、松明が灯され、いよいよ、夜間特別参拝の幕が開きました。
先頭を進む山伏たちは、ほら貝を吹きながら厳かに進みます。
この、ほら貝の音色が凄いです。わたしは、ほら貝と言えば、低音で『ブォ~!!』という音色だと思っていました。

ところが、その音域は深く、1オクターブ以上ありそうです。むせび泣くような高音の音色は、2オクターブぐらい出ている感じです。

これは実際に聴いてみないと判らないと思うのですが、目からうろこの音色でした。

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閉まっている扉の一つが、ギィーっと鈍い音を立てて開扉され、僧侶を先頭に、山伏、参拝客と続いて暗い堂内へと入って行きます。

堂内は太い柱ごとに、蝋燭の灯明が燈され、ゆらゆらと揺れる火種が、うずくまる夜気を揺すり起こしているように見えます。
そして、暗闇を突き破るような、ほら貝の音色は、わたしたちの心をいやがおうにも高ぶらせていきます。
やがて、目が暗闇に馴れてくると奥の暗がりの護摩壇の奥に、大きな大きな塊があることに気が付きました。
うーん、これが、蔵王権現立像なのか…得体のしれないそのシチュエーションに、心臓がドキンとして何だか身震いしそうになりました。

先ほどの若い僧侶の澄んだ声が響いてきて、わたしたちは、護摩壇の中に座るように促されました。
そして、みんなが座り終わると、蝋燭の灯明の中に、うっすらと輪郭だけが見えていた蔵王権現の姿が浮かび上がりました。
太鼓が打ち鳴らされ、先ほどの山伏たちのほら貝が、ある時は物悲しく、ある時は戦いの狼煙のように力強く、ある時は吹きすさぶ風の声音のように、響き渡り堂内の空気を震撼とさせ、我が身に響き渡りました。
そして、20名ほどの僧侶がいっせいにお経を唱え始めました。その声は大変美しく、わたしは、完全にお経と言う概念を払拭された気持ちになりました。
上手く言い表せませんが、美しい男性コーラスを聞いているかのようなのです。西洋の讃美歌に匹敵するくらい美しくてお経って音楽なんだと感じました。


そして、どのタイミングだったか忘れたのですが、いままでおぼろげな輪郭でしか見えていなかった、蔵王権現像に徐々に光が当たって、暗闇の中にライトアップされた姿が青々と浮かび上がったのでした。
人々は、目の前に繰り広げられた光景に「おお~!!」と低く唸り声をあげたのでした。
もう、その演出たるや、素晴らしいものだと感じました。それでいて、華美に走らず、内面から滲み出るような素朴なものでした。
ただの観光とは、一味も二味も違うものを感じて感動したのでした。


そして、僧侶のお話が素晴らしかったです。
パンフレットから

蔵王堂に安置されている蔵王権現さまを人々が拝する時、その巨大さとすさまじさに最初は驚きます。
が、やがて心が落着いてきて、やさしく包まれている感じがすると感想を述べられている方が多数おられます。

蔵王権現さまは、見るからに恐ろしい姿をされていますが、ただ怒りに燃えているのではなく、その根底には
「恕」(じょ)の心があります。一切を恕し(ゆるし)育み人々を導こうという慈悲のこころです。

「恕」とは、ゆるすと読みます。ゆるすには「許」と言う字もありますが、許とは、聞き届ける、相手の言うことを聞いてやると言う意味ですが、「恕」には、相手をゆるす、おもいやる、いつくしむ、あわれむなどの意があります。

わたしたちは日常の暮らしの中で恕す心が大きくなるよう心をおさめていきたいものです。
そういう心を蔵王権現さまを拝むことで感じていただければと思います。


なるほど、本当に素晴らしい教えだなぁと、こころに響きました。
また、こんなこともおっしゃいました。

この蔵王堂で毎日お勤めしている僧侶でさえ、蔵王権現様にお会いできるのは、一年に一度の御開帳の時だけなのだそうです。
蔵王権現さまは普段は、どん帳(布の覆い)に覆われていて、拝することはできませんが、今宵、縁を結ばれたみなさまは、きっとこのお姿が瞼の奥に焼き付いておられると思います。
次回、訪れていただいた時、そっと目を閉じて手を合わせれば、きっと今夜のお姿を思い浮かべることが出来ると思います。それが仏様と縁(えにし)を結ぶと言うことなのです。

なんだか感動して、涙が零れそうになりました。
お坊さんって、本当に素晴らしい事をおっしゃいますね。

お坊さんのお説教の後、ぐるりと堂内を巡り、蔵王権現さまのお姿や、四天王像など、手も触れんばかりのそばで拝観することが出来ました。
ちょうど、1時間あまり、得難い経験をさせていただきました。そして、吉野に来て良かったと心からそう思いました。
奈良は、日本人の心のふるさと…そんな気がします。深い信仰心はないのですが、もし、何かに躓いたり、悩んだり、とても辛いことがあったなら、ここに戻って来たいと漠然と思いました。
帰り道、そんなことを想いつつ、月を見上げました。

    月朧 吉野の山の 秘仏かな

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お堂を出る時、アイリスぐらいの年齢の若い僧侶がパンフレットを手渡しながら、
『明日の朝、6時からの朝のお勤めもご覧になれますので、よろしければ、ご参拝ください。』と案内してくれました。
夜の参拝だけでも十分に満足だったのに、早朝の蔵王権現さまにも逢えるなんて、何てスペシャルなんでしょう。


『お坊さんの話を聞いていてレミオロメンの、歌を思い出していたんだ…』アリスがぽつんと言いました。
「レミオロメン?」『うん、瞳を閉じれば、いつも瞼の裏にいるってところで。』そう言ってアイリスは笑いました。
「なるほどね…(*^_^*)」やっぱり、アイリスの感性はピュアだなぁと思いました。

『おかあさん、とっても素晴らしかったね。夜間拝観を予約してくれてありがとう。今夜の事は一生忘れないと思うわ。』
「うん、お母さんもそう思ってた。また、いつか来れたらいいね。」

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3月9日    レミオロメン

流れる季節の真ん中で
ふと日の長さを感じます
せわしく過ぎる日々の中に
わたしとあなたで夢を描く

3月の風に想いをのせて
桜のつぼみは春へとつづきます

溢れだす光の粒が
少しづつ朝を温めます
大きなあくびをした後に
少し照れてるあなたの横で

新たな世界の入り口に立ち
気づいたことは一人じゃないってこと

瞳を閉じればあなたが
まぶたのうらにいることで
どれほど強くなれたでしょう
あなたにとってわたしもそうでありたい

砂ぼこり運ぶつむじ風
洗濯物に絡まりますが
昼前の空の白い月は
なんだかきれいで見とれました

上手くはいかぬこともあるけれど
天を仰げばそれさえ小さくて

青い空は凛と澄んで
羊雲は静かに揺れる
花咲くを待つ喜びを
分かち合えるのであればそれは幸せ

この先も隣でそっと微笑んで

瞳を閉じればあなたが
まぶたのうらにいることで
どれほど強くなれたでしょう
あなたにとってわたしもそうでありたい


レミオロメンのこの歌、あらためて聴いてみたらいい歌でした。
きっと、アイリスの今の心境だなぁと思いました…(*^_^*)


蔵王権現像、こちらからどうぞ。

金峯山寺 蔵王権現堂

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吉野山 

橿原神宮駅で、いったん下車し、吉野行の列車を待ちます。
橿原神宮駅は、素朴でとても長閑な駅です。何か懐かしく思えるのは、秩父線の駅に似ているような気がするからでしょうか。大きくカーブしながら列車が入ってきました。

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二両だけのローカル線、赤と白のかわいらしい車両です。
車掌さんは、紅顔の初々しい青年でした。新入社員かなぁ…

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車窓に広がる景色も長閑そのものです。
連なる山々と、平野と、瓦屋根の家々、ところどころに古墳の様に盛り上がる緑の小山は、やはり古墳なんだろうなぁ…なんて、考えながらまるで子どものように、ドアの前に立って外を見ている私です。

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アイリスは、きちんと席に座って、車窓を眺めつつ物思いに耽っていました。
乗車客もまばらな社内、そして、駅に停車する度に、2~3分の待ち時間があり、わたしはその度に、ドアから顔を出して奈良の風の匂いと陽の光を味わってました(笑)
そして、走り出せば、続く線路を眺めたり…(笑)列車の旅を満喫しました。でも我ながら落ち着きがなくて、紅顔の車窓さんと目が合って、ちょっと恥ずかしかったです。

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遠くに見えていた山々が、吉野に向かうとともにだんだん近づいてくる気がします。
いよいよ列車は山々の緑の滴りの中に、滑り込むように到着です。
吉野の駅は、思っていたよりも、ずっと大きな駅で、どこか“世界の車窓から”に出てくるような外国の駅のように感じました。

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アイリスも同感だったのか、『おかあさん、この駅いいね。振り返ってみると外国の駅みたい。』と言いました。
「そうそう、お母さんも、そう思ったところなの。ハリーポッターの映画の中に、こんな地下鉄の駅があったような気がするなぁって。」
『う~ん、そうだったかなぁ?おかあさんの言いたいこと、なんとなく分かるけど』と、アイリスは微笑ながら首を傾げていましたけれど(笑)

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何気に、ホームの植え込みを見たら、マツバウランの花が咲いていました。たぶん、東日本では見られない花だったような…
初めて見た花に感動!!でも、上手く撮れずに証拠写真程度です。

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駅のお土産物屋さんの風情も、一昔前のようです。

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人影もまばらな昼下がり。こんな鄙びた観光地って、わたしにはツボですが、アイリスは寂しすぎると感じているのかな?と、アイリスの顏をそっと覗きました。



吉野山に登るには、バスとロープウェイがあるようですが、ロープウェイで行く事にしました。
ロープウェイに続く道は、緩やかな坂道、緑がいっぱいで山奥の駅と言う感じです。

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このロープウェイも、とっても古くて小さくて、ロープウェイが苦手なアイリスは恐々乗っていました。

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そして、降り立った吉野山山上駅は、まるで時が止まったような感じ。
お土産を売る人たちも、なぜか時代がかって見えて来て…
細い参道を歩き始めれば、緑の森影にシャガの薄い水色の花が咲き続いています。

「何となく、わたしたち、また今回も、スピリチュアルコースを選んでしまったかも知れないね^_^; 」
『うん、ちょっと寂しいね。マイナーであることは確かも。桜も咲いていないみたいね^_^; 』

アイリスもわたしも、若干の不安を抱きながら、吉野山に一歩足を踏み入れたのでした。

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しばらく歩くと、黒門が現れました。ここが吉野山の入り口になるそうです。

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振り返った景色、何だか好きになりました(*^_^*)

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やっぱり、不思議な空間、参道上に並ぶお店がおもしろい♪
アイリスもわたしも、心がほぐれて行くのが分かります。

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風が見える!好きなの、こんな光景!ん?だーれ、のれんの中から覗いてるのは(笑)

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ほら、振り返った景色!いいでしょう?やっぱり、白い犬が覗いています(*^_^*)

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『いい感じ。(*^_^*)』 『ん、いい感じ。(*^_^*)』
娘と顔を見合わせ、ゆっくり、ゆっくり、歩いて行く。

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「お母さんの子どもの頃、こんなおもちゃがあったのよ。今もあるなんて不思議ね。時間が巻き戻されていく感じよ。」と、そんな風に言うと

『わたしも、不思議な感覚があるの。最初は、ちょっと恐い感じがして不安になったけれど、ここの雰囲気、嫌いじゃないわ。って言うか、好きかも(*^_^*)』と、アイリスが笑いました。

「そう、アイリスも嫌いじゃないんだ…良かった(*^_^*)」わたしもホッと胸を撫で下ろしたのでした。

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お店の名前がいいですね。“天の川屋”

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アイリスが立ち止まり、カメラを向けます。

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アイリスが、撮っていたものは、“風”かしら? それとも、のれんの中の吉野の桜…?

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曲がり角を曲がる度、見えてくる景色が変わります…。次は何が見えてくるんだろう?

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これは、銅の鳥居だそうです。

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柿の葉寿司のお店がたくさんあります。吉野は、保存食としての柿の葉寿司の発祥の地だそうです。

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そして、次の角を曲がり、土産物屋さんや、老舗の旅館や、民家が並ぶ道の奥に見えてきたのは…

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それは、この吉野山を訪ねる目的となったお寺。金峯山寺(きんぷせんじ)でした。

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『うわぁ!!大きい!!』山の上に聳えるような山寺を見上げて、アイリスもわたしも、もうびっくりです。
山奥に、こんなに大きなお寺があるとは思っても見なくて、度肝を抜かれた感じです。

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金峯山寺は、修験道の開祖、役行者(えんのぎょうじゃ)が約1300年前に創建されたと言われています。
本堂の蔵王権現堂は、吉野山のシンボルだそうです。

まるで、お城の様な石垣の上に建つ山門、仁王門です。

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阿吽の呼吸の、筋骨たくましい見上げるほどの仁王様です。

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また、振り返って見れば、カエデの青葉が美しいく、仁王門にかかります。

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仁王門からの景色も緑に溢れ…

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遠くの山並みが望めます。ふと、真ん中の山が奥多摩の大岳山に見えました(笑)

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そして、仁王門から坂を登り上げて、目の前に蔵王権現堂の大伽藍を見た時、その大きさにまた愕然としたわたしたち。

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この蔵王権現堂には、特別公開の秘仏、“金剛蔵王大権現立像”高さ7.3メートルの三体の仏像が安置されているのです。

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実は、今夜、宿泊者限定の夜間拝観を申し込んだのでした。
こんな山の上のお寺とは、思ってみなかったわたしたち。夜、8時~9時の夜間拝観に来れるのかしら?

『おかあさん、何人ぐらい拝観する人がいるのかしら?まさか、わたしたちだけじゃないよね?』
と、アイリスが不安そうに言いました。アイリスの気持ちが分かるような気がします。
こんな大きなお堂の中で、蝋燭の灯明だけで参拝するそうです。
高さ7.3メートルの三体の仏像を、暗がりで眺めるなんて、空恐ろしい気がします。

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「きっと、大丈夫だよ。たぶん、50人ぐらいはいると思うよ。わたしたちだけってことはないと思う。」と、
アイリスの不安を取り払うように、強がりを言い先へ進みました。


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緑が見渡せるお食事処、もう少し早ければ、この窓の向こうには山桜の花の山だったことでしょう。

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吉野葛を使った甘味処

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両側から軒を連ねた商店が続く細い路地。そこを歩く旅人がすれ違います。この雰囲気が、いいなぁって…

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そして、こんな青葉の坂道を降りて行くと、世界遺産の吉水神社が、何気ない佇まいなのでありました。

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ポスターです。

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参道には古い建物が続きます。

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ここからも、金峯山寺が望めます。

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神社の名前を彫った石碑

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このお獅子、かわいい(*^_^*)

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坂道の石段を登ります。

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狛犬~♪

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どういう意味???

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世界遺産なのに質素な門です。

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大きな広場があって、吉野の山が一望に…桜の頃は中千本の眺めが素晴らしいんでしょうね。

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今は桜は無いけれど、青葉風が吹き渡り、とっても爽やかです。

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吉水神社は秀吉ゆかりの神社でもあるようです。

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入り口のこの襖絵、なんだか教科書とかで見覚えがあるような?

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裏の廊下沿いの窓から眺めれば、楓や桜の新緑がなだれるようです。

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紅葉の時期も格別だろうなと思い眺めました。

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コーン、… コーン、…と、時折、響いてくる音に気がついてお庭を見れば、獅子脅しがありました。

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こちらのお庭からも金峯山寺が望めます。

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シャクナゲやハナズオウの花が盛りでした。とても綺麗でした。

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お庭の苔の中にスミレを見つけました。たぶん、アリアケスミレだと思います。
丈夫なスミレで、いろんな場所で根付くようですが、わたしは初見でした(*^_^*)

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陽射しが燦々と降り注ぎ、手水桶の水が涼しげです。

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池では、カメが甲羅干し中。甲羅干しの亀を脅かさないでください。の立札が微笑ましいです。

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この吉水神社のすぐ上が、わたしたちの今夜の宿でした。宝の家さん"なかなか良い宿でした。

吉野山は、下千本、中千本、奥千本と言われる桜の名所があり、全山が山桜の山になるようです。
宝の家さんは、中千本に位置し、わたしたちの泊まった部屋から見える景色です。
桜の時期なら、霞む様な山桜の花の山だったことでしょうね。

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チェックインを済ませ、夕飯までの時間、外を散策してみることにしました。
この辺りから、風情のある旅館やお食事処、カフェ、小さなお寺などが続きます。

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のんびりと…

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のんびりと…

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真っ赤な丸ポスト

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さくら花壇???
古めかしい建物が現れました。天皇陛下がお泊りになったとか…

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たくさんの文人も宿泊しているようです。でも、現在は営業していないようにみえましたが、検索して見たら
宿泊可能のようです。

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後醍醐天皇御陵に向かう石垣

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桜の花びらが散っています。

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小さな路地を登ります。

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古い石垣と板塀の坂道を巡れば…

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宿坊でした。

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不思議で、惹かれるカフェ。お茶してみたいな~(*^_^*)

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こちらも素敵♪

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こちらもいいなぁ。夕飯がすぐじゃなかったら、絶対寄るんだけれど…

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ほら、お部屋の感じも素敵です!!

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こちらは、うどんやさん。田舎の雰囲気で、いい味出してる~(*^_^*)
食べてみたい…と、アイリスとつぶやきながら歩きます。

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小さな坂をいくつも登る度に、いくつもの素敵な風景がひろがります。
夕暮れ時は、散策する人もほとんどいません。

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振り返って見る坂道も、何だかいいでしょう。“オールウェイズ三丁目の夕日”的な風景です。


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格子戸のある風景

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古い民家のある風景

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秘密の部屋?がある風景(*^_^*)

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お地蔵さんがいる風景

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山の神様の祠がある風景

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広場になったところにあるカフェの上に最後の桜が咲いていました…残っていてくれたのね。
例え一本でもいいと願った想いが報われました。アイリスも嬉しそうです。

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山桜は精一杯、枝葉を広げ、夕照の時を迎えていました。とても綺麗です。

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今日の日を見送って、葉桜が、囁いている。今日は、ここで帰りましょう。

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彼方の山も、ゆっくりと、黄昏時

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小さなお寺のある風景

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柿若葉が綺麗です。

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坂道の途中。お店ではないのですが、何だか癒される空間だなぁと感じました。

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夕暮れの坂道を降りて行きます。

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子守りをするおばあちゃんがいます。家々からは、夕餉の支度の煙が立ち上ります。
すべての時間がゆっくり流れているようで、古い時間を旅しているような気持ちになります。
この不思議な、でもとても心地よい感覚は吉野と言う、特別な場所だから感じるのでしょうか。

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蔦の絡まる風景

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旅館に戻ってきました。いよいよ、楽しみにしていた夕飯です。

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長くなりました。続きは、次回へ

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