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風立ちぬ

日々の想いを風に乗せて…

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イーハトーブの旅(花巻へ) 

観光案内所で貰ったパンフレットを広げてみる。
このまま北上して八幡平にも行きたい気分だ。
ちょっと西に車を走らせれば小岩井農場もある。角館、雫石…そんな地名も魅力的だ。
でも、今回の旅は短い日程だから、無理なことはわかっていた。
わたしは、心の中で、「またいつかね…またいつかきっと来れるから…」と自分に言い聞かせたのだった。

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「高速道路も一般道路も、何故か到着時間があまりかわらないわ?一般道で行こうか?」
『そうだね、景色も楽しみながら行こうよ。』そう言いながら、アイリスはカーナビに、花巻温泉と入力した。

少し広めの真っ直ぐな道、どことなく秩父界隈の道を思わせるね。なんて、会話しながら街中を気持ちよく走り抜ける。
車は快適、アイリスの運転も快調だ。
これで、お気に入りの音楽が流れていたら言うことないドライブだね。

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やがて、車は、右折して花巻温泉へと田園風景の中を走るようになる。
『おかあさん、稲穂が綺麗ね~♪家のほうにも田んぼはあるけれど、何だか色が違って見えるわ。』と、アイリスが言う。
わたしも同じ事を思っていた。稲の穂がぴかぴか光って見えるのだ。それに、干草みたいに乾いた明るい黄金色をしているのだった。

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田んぼの所々にこんもりとした小さな林があり、その中に家が点在している。
「きっと、防風林なのね。こんなに広い平野を、冬には吹雪が駆け抜けていくのだろうね。」

『そうかぁ~!一面の黄金色の田んぼもいいけれど、どこまでも真っ白な雪景色も見てみたいね!
 それに、つんつんと元気な緑一面の夏の頃も綺麗だろうね。 』

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「そうね、緑の稲穂を揺らしながらキラキラとした風が渡っていくだろうね。そして、青々と水を湛えた田植えの頃の田んぼもね。透き通るような青空に残雪を頂いた早池峰山を映しているかもしれないわ」

わたしたちは、そんな景色を想像しながら、取り止めもなくおしゃべりをした。
やがて、鄙びた感じの花巻温泉へと着いた。
日帰り温泉の駐車場に車を止めて、山道を少し登るとすぐに、釜渕の滝への道標が現われた。
薊やヤクシソウ、ゲンノショウコ、つゆ草、野の花が楚々と咲く小道を辿って行く。
たおやかに舞うシロチョウや、ヒョウモンチョウ、足元ではシジミチョウやキチョウ、セセリチョウたちが花から花へとひらひらと舞っていた。

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『のどかだね…本当にここ、観光地なのかしら?さっきから誰にも人に会わないよね』とアイリスがつぶやく。
「本当に、三連休の中日には思えないね。紅葉の時季なら、きっと人が多いかもしれないけれどね」そんな事を話していたら、滝の音が近づいてきてあっけなく釜渕の滝が現われた。

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『わぁ!綺麗!こんなに簡単に辿り着けたのに、山奥にいる感じがするね』とアイリスが笑った。
釜渕の滝は大きな岩の上を、美しい弧を描いて流れ落ちる滑滝だった。
それほどの落差はないが、流れ落ちる速度が緩やかで、優美な感じのする美しい滝だ。
お天気が良かったなら、青空を映して水の色がもっと青く輝くことだろう。

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わたしたちは、貸切状態の展望台で、写真撮影を楽しんだ。
アイリスのカメラで、タイマー設定で思い思いのポーズで撮った二人の記念写真は、とても良い思い出写真となった。
それにしても静かで水音と小鳥の声しかしない。秋色となった頃にも想いを馳せながらわたしたちは滝を後にした。
すると入れ違いで、一組のご夫婦とすれ違った。
フルムーンかなぁ…穏やかに重ねた年月をいとおしむように、いつかわたしたち夫婦もこんな旅が出来たらなと思った。

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『次は、花巻農学校だね。』アイリスは次の目的地をカーナビにセットしていた。
この時点で11時、わたしは内心、ちょっと遠野までは厳しいかなと思った。
しかし、アイリスは行く気満々、『大丈夫、行ける所まで行ってみようよ!』と、頼もしい返事が返ってきた。ん!?「行ける所まで行こう」って、なんだか聞いたことあるセリフ(笑)

花巻農学校は、賢治が教師をしていた学校で、この約4年間の間に多くの詩や童話を書き遺している。
賢治は、生徒たちを通じて岩手の農家がとても貧しいことを知り、何とか貧しい農家を救いたいと考え、30歳で農学校を退職し、新しい農法の普及に心血を注いだのだった。
羅須地人協会を設立し、そこで農業講座を開設し、青年たちに農業を広め夢を熱く語り合ったという。
その羅須地人協会が、この花巻農学校の敷地内に移築されているのだそうだ。
実はわたしが、今回の旅行で一番訪ねたかった場所が、この羅須地人協会なのだった。(続く)

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コメント

娘さんと二人旅のんびり気兼ねなしでいいなぁ~(*^_^*)
釜渕の滝も独占もいいですね。
そしてお二人で撮影も又楽しいことでしょうね(^_^)v
続きの羅須地人協会へも楽しみにしてますよ♪

お千賀さん #JalddpaA | URL | 2010/10/01 16:17 - edit

しいちゃん、毎日ブログのUPを楽しく読んでます。お疲れ様です。
あまり根詰めないでね。花巻はのどかな所ですね。
そしてこの建物が羅須地人協会ですか。続きを読む前から、ぐーっと来ています。

はるか #- | URL | 2010/10/01 19:40 - edit

ちかちゃん、こんばんは(*^_^*)
お返事遅くてごめんね。
娘とは気が合うので、行きたいところも同じなので、お互い気兼ねがいりません。
短くても充実した、思うような旅が出来て幸せなことだと思います。
また次に行く時も娘と行きたいです。

sizuku #a8vfL3MM | URL | 2010/10/04 23:27 - edit

はるかちゃんこんばんは。
なかなかお返事が出来ずにごめんなさいね。
はるかちゃんも賢治さん好きだったものね
きっと、はるかちゃんも感激すると思いますよ。今夜はもう眠くなってしまいましたが、また少ししたら日記を書きますね。
お待ちくださいね、

sizuku #bwkLNM3U | URL | 2010/10/04 23:39 - edit

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