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風立ちぬ

日々の想いを風に乗せて…

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憧れの地へ…3 

わたしたちは、かなりな急勾配の道を黙々と登り上げてく。
狭まったV字の美しい渓谷と、自然林の美しい森に包まれた素晴らしいエリアは、たっぷりと真っ白な雪に覆われていたが、やはりだいぶシャーベット状になって、歩きづらかった。

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雪の表面にはポコポコと枝先から落ちた雫の後がクレーターのように残っている。
春の雪なんだなぁと思った。

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かなり登りあげて振り返れば、向かいの山がどんどん低くなっている。

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『この辺りで、お昼にしましょう。』とKEYさんが告げた。
群馬の山岳会の方たちが、雪を踏み固め座る場所を作ってくださった。
shinさんが、敷物を敷いてsizukuさんここに座っていいよと言ってくださる。

KEYさんのザックからは次々と食材が飛び出し、クロちゃんが、それをコンロの上に乗せた焼き網で焼いてくれる。
KEYさんは、みんなのお皿まで用意していてくれていた。
サラダ・ウインナーソーセージ・さつま揚げ(これが絶品)焼き上がった食材が次々と回ってくる。
群馬隊からは、チェダーチーズ・ユバ・ほうれん草のお浸しと、山なのに、とっても豪華なランチだった。
わたしは、すっかりご馳走になってお腹がいっぱいになってしまった。
そして、〆は、何と言ってもコーヒー(*^_^*) みなさん本当にご馳走様でしたm(__)m
写真を撮るのを忘れてしまうくらい美味しい食事でした。

ランチで1時間ほど休憩し、一同はすっかり元気になってまた急坂を登りだした。

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イヌブナの葉は、冬を越え、早春の頃まで残っている事が多い。

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何の実か判らないけれど、雪面にまき散らしたように転がっている。

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何の樹だったのだろう?大きな倒木が横たわる所まで来た。
『ここまでくればもう少しですよ』と、KEYさんが言っている。

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振り返るとこんなに急なところを登ってきた事になる。

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ハリギリかな?なかなか立派な樹だった。

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そう、この樹間は、やっぱりハリギリだわ。

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やった、この場所らしい。みんなの足取りが早くなる。

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『良かった、ほんの少しですが、咲いていますよ!咲いていてくれて良かった』
と、KEYさんが、膝まずいて写真を撮りながら言った。
『この樹の根元までは道がありますが、ここから先は道がありませんので、ここまでとしておきましょう。』
さすが、この森を熟知し、心から大切に思ってきた人たちなのだと思った。
わたしたちは、雪の下に芽生えているであろう福寿草の芽を踏み荒らす事のないように、その場所を動かずに代わる代わる写真を撮った。

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ツララとフクジュソウ。雪の穴の中から、可憐に咲き出した。

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雪の中から顔を出した蕾

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かわいい♪

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樹の根っこにしがみつくように…

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白い雪の中に映える黄色い花色は美しくて

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愛らしくて

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言葉はいらない

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咲いていてくれてありがとう。

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ほんのりと灯りを燈したようで…早春の妖精たち

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『本当は、この樹の根元に立って、上を見渡せば、まるで金色の絨毯のように咲いていて、何となくふぁっと地面が盛り上がったように見えるんです。今日は、この数輪の蕾を見て、そんな光景を想像してください(^^)』と、クロちゃんが言った。

「はい、目を閉じれば、素晴らしいお花畑が見えますよ…♪」

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わたしたちは、フクジュソウに名残りを惜しみながら別れを告げて下山を開始した。

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午後の陽射しがブナの枝先を染める。
山々は早くも夕映えの時を迎えているようだ。ここは谷筋なので早く日が翳ってしまうだろう。

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急がなければ…わたしたちは暮れ行く太陽と追いかけっこをするように下山した。

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とても美しい倒木と…

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なんとも優美な枝振りの巨樹を忘れたくなくて写真に収めた。

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早くもみんなはあんなに先のほうへ…

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やがて、登り始めの渓谷へと降りてきた。
苔むした岩の緑がとても綺麗で、美しい渓谷だった。
とうとう、憧れの山に登ってきたんだと思ったら感慨深かった。
これも、一緒に行ってくださった皆さんのお陰だと思った。

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わたしは周りの山々を眺め、ふと、懐かしい感覚にとらわれた。
子どもの頃から慣れ親しんだ遥か彼方に連なる薄紫の山脈を思い出したからだ。
それは、ふるさとの山の姿だった。
誰にでもふるさとの山がある。
17歳ごろから22歳まで、よく歩いた山々、わたしを育んでくれたのは、ふるさとの山々だった事に気が付いた。

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今、わたしは、奥多摩の山や森を愛している。
奥秩父と奥多摩は隣同士でよく似通った山域だけれど、それぞれが持つ風土が微妙に違うような気がした。
これからは、ふるさとの山もたまには、歩いて見たいと思った。
この、フクジュソウの谷にも、また来てみたい。

新緑の頃は浅緑色の風が流れ、渓流は煌めく眩い光を集めているだろう。
初夏の頃は心地良い涼風が立ち、渓流は水飛沫を木洩れ日に染めるだろう。
錦秋の頃は秋色の風に舞う木の葉が渓流を彩り、木の実の落ちる音が静かに哀愁を語りだすだろう。
そして、白い冬、青い空、明るくなった梢を空色の風が吹きぬけ、渓流は沈んだ落ち葉の錦に、空の青を混ぜる。

そんな春夏秋冬をこの森で過ごしてみたい。
森の中に吹き渡る風が春を運び、福寿草の花色に染まる早春の季節が巡るまで…

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帰り道、楽しく会話を交わしながら、わたしたちは無事に9時間あまりの山旅を終えた。
お名残り惜しく、群馬山岳会の人たちとはここでお別れとなった。
こうして、一日をご一緒できたのも何かの縁でしょう。お世話になりました。ありがとうございました。
そして、shinさん、KEYさん、クロちゃん、本当にありがとうございました。

山は束の間の出逢いと別れ…
でも、またいつかお逢いしましょう。出来たら、福寿草の咲くあの花園で。

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category: 森・山

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コメント

言葉にできない♪

♪あなたに会えて 本当によかった~
  嬉しくて 嬉しくって 言葉に出来ない・・・
   LaLaLa・・ Lala・・

CMのこのフレーズがぴったりと思うのですが
この歌は失恋の歌なのですね。

山歩きで息が切れた時呼吸を整えるためと気分転換で歌を口ずさむことが多いです。

この日も帰り道小さく口ずさんでいました。
合唱すれば良かったですね。

shin #7ozYt8.c | URL | 2010/03/19 05:17 - edit

良かったですねえ

念願がかなって何よりです。
やはりあの場所へ一人で行くのはどうかなと思っていたのですが、山のベテランさんと一緒で安心しました。
この時期、私はいつも雪山なんですが、今年は車いじりで忙しく全然入ってません。
まるでsizukuさんと入れ替わったみたい(^_^)

kan #5wY3J9rw | URL | 2010/03/19 12:56 - edit

No title

sizukuさん
雪山にお出かけですか。奥秩父も案内が無いと怖い所ですね。私など夢の夢!
家庭の事情でハイキングは諦めです。
何時か再開ができればとおもいますが、歳が待ってくれません。(笑)
blogを拝見し慰めます。有難う御座いました。

ジーク #- | URL | 2010/03/19 16:50 - edit

あこがれは…。

sizukuさん、こんばんは♪
感動のフィナーレを文章から感じ取れます。
ちょっぴりの花に感動いっぱいでしたね。
次は絢爛豪華な黄金の絨毯に逢いに行きましょう。
あこがれの場所はこの日から始まったのです。
最初に全部見えたらもったいない。
次に受け継ぐ花園でしょう。(^^)/

クロちゃん #QfAHIh9c | URL | 2010/03/19 19:59 - edit

shinさんへ

shinさん、お世話になりました。いろいろありがとうございました。
小田和正さんの“言葉にできない”いいですよね。
ほんと、みなさんに逢えて、フクジュソウに逢えて、
ほんとに、良かった♪
また、山登り、散策、ご一緒させてください(*^_^*)v

そうそう、イワウチワ、咲き始めましたよ(*^_^*)

sizuku #a8vfL3MM | URL | 2010/03/21 10:11 - edit

kanさんへ

kanさん、どうも(^^)
kanさんも、この場所をご存知でしたか、さすがですね~!
「まったくもう、また、あんなところに~」なんて、思ってました?(笑)
今回は、秩父の山の先輩たちのお陰で、無事、行ってきました。
かなり山奥で、ひとりでは何度行っても辿り着けなかったかもしれません。感謝です。

ところで、愛車は快適のようですね。
お洒落な車ですから、街を颯爽と走るのがお似合いかな?海辺のドライブも素敵かも^m^
当分、雪山も山も行けそうもありませんね。(^_^;)

お洒落な街ではありませんが、青梅、ますます、面白いですよ。マジで、不思議なお店いっぱい!
青梅はアーティストの街でした。そのうち、masaさんを誘ってご一緒しましょう。

sizuku #a8vfL3MM | URL | 2010/03/21 10:25 - edit

ジークさんへ

ジークさん、おはようございます(^^)
いろいろ、今は大変ですね。
出かけたくても出かけられないストレスは、体にも心にも、辛いですね。
そんなジークさんに、あちこち出かけた事を綴るのは、お気の毒な気がして。。。
書くのは止めようかな…なんて思いましたけれど。
わたしのブログを楽しみにしてくださって嬉しいです。

また、きっと、ご一緒に奥多摩を散策できる日が来ますから、その日まで、楽しみにしていてください。
こいちゃんと、ジークさんとわたしとの“奥多摩三人旅”また、再開できると信じていますから(*^_^*)v
その時は、ちかちゃんも駆けつけてくれるかもしれませんよ♪

sizuku #a8vfL3MM | URL | 2010/03/21 10:36 - edit

クロちゃんへ

クロちゃん、先日はお世話になりありがとうございました。
あの日の雪がウソのように、この所は、春の陽気ですね。桜もちらほらです(*^_^*)
一週間前なのに、雪の季節は、遥か昔のような錯覚に落ちますね。
春は怒涛のようにやってきて、山中溢れていくみたいです。
昨日も奥多摩を歩きましたが、ハナネコ、スミレ、フサザクラ、そして、イワウチワでした(*^_^*)v
クロちゃんも、どこかの花の山へ遠征されているみたいですね。
「あこがれは、この日から始ったのです。」
素敵な言葉をありがとうございます。
そんな気持ち、大切にしたいです。
また、いつか、ご一緒させてくださいね(*^_^*)

sizuku #a8vfL3MM | URL | 2010/03/21 10:43 - edit

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