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風立ちぬ

日々の想いを風に乗せて…

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夏の花咲く八方尾根から 

本当は、まだまだ、小さな水面に、アルプスの雄大な景色を映し込むこの八方池で
のんびりしていたかったけれど、これからが、今日の本番!!後ろ髪引かれる思いで
神秘の湖、八方池に別れを告げる。

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シモツケソウ咲く、歩きやすい登山道を辿れば、白馬三山の眺め…

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雲湧く白馬三山、見る間に姿を隠し、見る間に姿を現す!なんて素敵なんだろう。

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そして、「下ノ樺」植生の逆転現象で、本来、高山帯(2500m以上)に咲く希少植物が、
2000m以下の八方池や黒菱平の低地で見られ、低地に育成するダケカンバ林が、
森林限界を超えた高山帯に現れる。これは八方尾根独自の現象で蛇紋岩の地層によるものだと言う。


ダケカンバの巨木の美しい樹肌、そして、厳しい環境の中生き抜いた力強い樹形…
幻のように現れたダケカンバ林に、癒されてしまう。やはりわたしは森が好きなのだった。

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そして、樹木が好きなのだと思った。この稜線で逢えて嬉しい!

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厳冬期の豪雪にねじ伏せられても、じっと耐えて生き抜いた…あなたは美しいね。
わたしは、稜線の巨人たちにそっと触れて歩いた。
なんだか、心がキュッとなる。オフホワイトの幹は、ひんやり冷たかった。

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木洩れ日の射しこむダケカンバ林は、なんだか優しい巨人たちが佇んで両手を広げて風雨から
守ってくれているみたい。優しいそよ風が、火照った体を包んでくれる。ああ、天然のクーラーだね。

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そして、林床には、巨木に守られて綺麗な黄色い花がたくさん揺れていた。

ハクサンオミナエシ(オミナエシ科)

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さっきから、わたしの周りをひらひら舞っていたベニヒカゲさんが、わたしの足に!!

うふふ、ミネラルの補給なのね(^^)何だか気に入ったらしく、歩いても飛び立たずに夢中で
汗を吸ってるのかな?ずーっとくっついたまま歩いていた。5分ぐらい一緒だったかな。
ガンガン岩場を登っても離れないんだもの、よっぽど気に入ってくれたの?


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高山を生き抜く蝶らしく、体は毛で覆われているんだね。ね!マックロクロスケくん(^^)
何となく、君が止まった場所に微かな気配を感じながら歩いたんだ…
しばらくして飛び去っていったあと、ちょっぴり寂しかったよ。
このアルプスの自然の中で、偶然、わたしの足に止まってくれてありがとうね。
逞しく生き抜いて、子孫を残していってね…と、心の中で呟いた。

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緑が綺麗、ナンゴクミネカエデかな?秋には美しく黄色に色づく事でしょう。

ナンゴクミネカエデ
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白いレースの傘を広げたようなミヤマシシウド、いつも小さな宇宙(cosmo)を感じてしまう。

ミヤマシシウド(セリ科)

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他にもいろんな花が咲いていた。

クロトウヒレン(キク科)

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クルマユリ(ユリ科)

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今朝咲いたばかりの様な綺麗なクルマユリが咲いていて、とっても嬉しい。
高山のせいか、花は小さくて、その分色が鮮やかだった。やっぱり晩夏の花だね。

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ハッポウアザミ(キク科)

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森影に群れて咲いていた。
チョッピリうつむいて咲く、薄紫のアザミ、横顔が良く似合ってる。

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真夏に降る雪…雪のように小さな白い花びらを際限なく散らしていた…
いつか、尾瀬沼の沼畔で、夢みたいな光景に出逢った事があったっけ。
ナナカマドの花を見ると、いつもそんな光景を思い出すんだなぁ。
きっとあなたに話しても判らないだろうけれど。だから一人で思い出す。

ナナカマド(バラ科)


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そして、同じく清楚な白い花は、サンカヨウ。まだ咲き残っていてくれたなんて…
大きな葉の中心に、白い花を数輪付ける。花の中央に黄色の雄しべと黄緑色の雌しべがある。
緑の葉と白い花びらと蕊の色合いがとても美しくて好きな花だ。

サンカヨウ(メギ科)


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下の樺を抜ければ、再び草原帯の中に、登山道は続く

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淡い濃淡のシモツケソウが咲き続く道

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まだニッコウキスゲが咲き残っている岩稜に出る。青空にキスゲが綺麗!!

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シロバナニガナ(キク科)

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ハクサンチドリ(ラン科)

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ネバリノギラン(ユリ科)

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地味なお花だけれど、アップにすると可愛い。

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大きな岩がゴロゴロしたちょっとした岩場をしばらく登る。
ふと目をやれば、涼やかなハクサンシャジンが風に揺れている。
賢治さんが好んで使ったと言う、ブルーベルという呼び名が素敵。

賢治さんが詠んだのは、釣鐘人参の事だと言われているけれど、
ハクサンシャジンだって釣鐘草だと思うから、この詩を思い出す。

さうしてどうだ
風が吹くと 風が吹くと
斜面になったいちめんの釣鐘草(ブリューベル)の花に
かがやかに かがやかに
またうつくしく露がきらめき
わたくしもどこかへ行ってしまひさうになる……詩「山の晨明に関する童話風の構想」より

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クチバシシオガマ(ゴマノハグサ科)

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アカモノ(ツツジ科)

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アオオノツガザクラ(ツツジ科)


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アカモノもアオノツガザクラも、背丈が10㎝か20㎝しか伸びないが立派な樹なのだ。

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ウサギギク(キク科)

とても可愛らしい晩夏の花だ。

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タカトウダイ(トウダイグサ科)

花と言っても萼も花弁もなく、不思議な構造。
オレンジ色の4枚の花弁に見えるものは腺体、ヒラタアブが蜜を吸いに来ている。
その中心に雄花が3~4個付いて、雄花の集まりの中から雌花(雌蕊と子房)が出てくる。
雌花は最初,横に倒れているが、受粉が完了すると雄花は絶えてしまい、
雌花は子房が膨らんで直立するようになる。
それが青リンゴみたいに見えるのだけれど、本当に不思議で仕方がない(笑)

トウダイグサと言えば、海を照らし、船の航行を見守るあの灯台を連想する。
タカトウダイを漢字で書くと高灯台となり、皿に油を入れて芯を立てて火を灯す
昔の照明器具の灯明台の事と知って、なるほどと思った。
海を照らす灯台も似て遠からずだと思う。

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崩れやすく雨が降れば滑りやすい蛇紋岩の岩稜を行く

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行く手に雪渓が見え隠れしている

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この辺りから足下の斜面に、一面のハクサンフウロが咲いていたが写真に撮るには遠すぎた。
やがて、登山道は、「上の樺」の樹林の中に入って行く。

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オオヒョウタンボク(スイカズラ科)

こちらも不思議な花だ。葉の葉脈の上に花茎を立てて2個の花を咲かせる。
最初、蕾の時は、この花茎がぴったり葉脈に添っているので、まるで葉の中心に
蕾が付いているように見えるそうだ。

花が咲く頃になると花茎は葉脈から離れてくる。そして9月になって赤い実を結ぶが、
2つの実が癒着して、瓢箪のような形になるのだという。
昨年の9月の栂池でこの実を見て、とっても不思議だったのを思い出す。
終わりかけだったけれど、花が見れて良かった。なるほど、スイカズラに似ている。

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雪渓が見えてきた、雪渓で遊ぶ人たちの姿を見ながら、わたしたちは休まずに登って行く

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ミヤマキンポウゲ(キンポウゲ科)

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花のカップには、まだ、朝の雫が溜まって陽射しに輝いていた。

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タカネアオヤギソウ(ユリ科)


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クロバナロウゲ(バラ科)クロトウヒレン(キク科)の蕾でした。


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てばまるさん、ご指摘ありがとうございました。まさか、蕾だったとは…^_^;
で、もしかしたらと思って調べてみましたら、どうやらクロトウヒレンの蕾のようでした。
この蕾から、あの花が咲くなんて、びっくりです(@_@;)

もう一枚、写真貼ってみます。

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カラマツソウ(キンポウゲ科)

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カラマツソウにもいろいろ種類があって、葉で見分ける。
これは、丸くて先が三裂になるのでカラマツソウ。
葉が細長くノコギリ歯になったらミヤマカラマツ
葉が、モミジの葉に似ているものは、モミジカラマツ。

薄い紫色を帯びた蕾が可愛い

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オオサクラソウ(サクラソウ科)

まだ咲いていてくれたのね。嬉しい~♪

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そして、可愛いチングルマが咲いていた。もう、散ってしまっただろうと思っていたから
本当に嬉しい。雪渓のそばだから、少しだけ季節がゆっくり目に過ぎるのね。

チングルマ(バラ科)

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青空に歌っているようで、とっても可憐、
朝露を呑み、風を歌い、星屑を見上げて眠る、高嶺に生きる花

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長くなりました。続きはまた^_^;
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category: 森・山

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コメント

素晴らしいお天気、山並み、お花畑!
1枚1枚ゆっくり見ながら、安曇野さん、しずくお姉ちゃんと
一緒にまだ行ったことのない北アルプスを旅している気分に
なりました♡
いつか訪れてみたいですね~♡

hidamari #7XaZTY2Y | URL | 2013/08/28 19:34 - edit

hidamariちゃんへ

ひだまりちゃん、こんばんは(^^)
コメントありがとうね~♪

唐松岳は、お花の種類が多いなと思いました。
やっぱり高山のお花たちに逢ったら、カメラを向けてしまいます。
昨年の白馬岳でも、撮り過ぎだろう…って感じでしたが懲りないよね。
今回は縦走なしの軟弱のんびりコースでしたので、バシバシ行きました(笑)
じっくり撮っていられないので、ただ撮っただけの写真も多々あるけど、載せちゃってます。
一枚一枚、見てくれてありがとう(^^)
長くなってしまうけど、また、お付き合いしてね~^_^;

八方尾根は、本当に気持ちのいい稜線歩きでした。
ひだまりちゃんも、いつか歩いてね。ここなら、女子会で歩けそうだよ。
日帰りしている人もいたし…でも、やっぱり一泊してのんびりが良さそうだよね。
いつか、みんなで、行きたいね!!若草女子in唐松~♡

sizuku #a8vfL3MM | URL | 2013/08/29 00:40 - edit

花の宝庫

先々週の大人の山歩きという番組で八方やってました。
ハッポウワレモコウが、カライトソウとワレモコウの雑種だとは知りませんでした。八方は固有種が多いようで、ちょっと行ってみたくなりました(^-^)/

続きのレポも楽しみです。


ところで、
・ネバリノギランは、ユリ科です。
・ヨツバシオガマではなくて、クチバシシオガマです。
・ユキワリソウでなくて、葉っぱの状態からオオサクラソウだと思います。

追加、ミヤマダイコンソウはミヤマキンポウゲかな~?

てばまる #elaeQlTI | URL | 2013/08/29 13:42 - edit

てばまるさんへ

てばまるさん、おはようございます。
コメントありがとうございました。ゆうべ、お返事を書いたつもりが、
眠くて、送信しそこないました^_^;すみません。

八方尾根、確かに、固有種が多いみたいですね。
ハッポウワレモコウは、カライトソウとワレモコウの雑種ですか。
知りませんでした。ハッポウワレモコウは、普通のワレモコウより、花穂が長めで、色も黒に近い深みのある暗紅色でした。

花の名前などの間違いを教えていただきありがとうございました。
クチバシシオガマ…確かに鳥のクチバシみたいですね!!
ちょっと変わった形だなぁとは思っていたのですが納得です!!
他の名前もありがとうございます。さっそく手直ししました。
また、間違っていましたらご指摘お願いします<m(__)m>

sizuku #a8vfL3MM | URL | 2013/08/30 07:53 - edit

こんにちはsizukuさん
クチバシシオガマってアルプス特有のシオガマですね。白いので覚えやすいです。
アルプス方面はまだまだ僕も未開の地なので機会をみつけては訪れたいです。

度々すいませんが間違いありました。

クロバナロウゲではないです。 でも、まだ蕾のようなので何なのかは不明ですが、もしかしたらミヤマアケボノソウかもしれません。 

てばまる #elaeQlTI | URL | 2013/08/30 15:42 - edit

てばまるさんへ

てばまるさん、こんばんは~(^^)
ご指摘ありがとうございました。そうなんです、わたしもなんとなく
昔、尾瀬で見たクロバナロウゲとは、違うような気がしていました。

で、もしかしたらクロトウヒレンかもと思い、検索して見たら、画像がぴったり重なりました。

本当にありがとうございました。
それにしても、蕾と花は似ても似つきませんね。

sizuku #a8vfL3MM | URL | 2013/08/31 00:18 - edit

お花一杯ですね、すごいなぁ~♪

しーちゃん 可愛いお花がまだまだ一杯咲いているんですね。
凄いなぁ~って感心です。
私も簡単に行けるなら、行ってみたいけど・・・・・もう体力全然なしで駄目ですね(笑)

花写真、みんな素敵に撮れていますが、特に青空とチングルマのコラボ写真が素敵ですね(^_^)
こういう構図、大好きです♪

雲湧く白馬三山写真も素敵ですね。 
ベニヒカゲさんの超アップもすごいですね。
毛が一杯覆っているのがわかります。

優しいしーちゃんの眼差しにも癒されます(^_^)v

お千賀さん #JalddpaA | URL | 2013/08/31 01:19 - edit

ちかちゃんへ

ちかちゃん、おはようヽ(^。^)ノ
いつも、見てくれていてありがとう。温かいコメントも嬉しいです。

ここは、1900m地点までゴンドラとリフトで登れます。
八方池までなら、至仏山のオヤマザワ田代まで、あるいは、アヤメ平の上田代湿原までぐらいの感じで登れますよ。
ちかちゃんなら楽勝です。ここまででもすでにたくさんのお花に逢えるのでお勧めです。

その先、唐松岳までも、難しい所は全然なくて、お天気さえよければ素晴らしい登山道ですよ。
唐松山荘に一泊すれば、翌日は来た道を戻るだけです。
ぜひ、いつか若草女子会で、ご一緒しましょうね(*^_^*)v

続きも、お花がいっぱいです。特に、あの高山植物の女王さまや、わたしの大好きなチシマギキョウも出てきますので、待っててね~♪

sizuku #a8vfL3MM | URL | 2013/08/31 09:02 - edit

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