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風立ちぬ

日々の想いを風に乗せて…

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初瀬の旅2 

長谷寺は、山の中にあり、たくさんのお寺が集まっています。
その最上部に建つ観音堂が、大きな舞台を持っていて、そこからすべてを見下ろせるように出来ているようです。
まずは、観音堂へと続く回廊を登って行きます。
その回廊にはすべて屋根があり、なだらかな石段を上るようになっています。

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老若男女や小さな子供まで頑張って登って行きます。階段の高さが10センチぐらいなので、とても歩きやすいのだと思います。

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回廊とは別に、他の石段もあり、五重塔や鐘付堂など、行き先は様々です。牡丹の花も石段に映えます。

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登り上げるほどに。新緑は滴るように頭上を覆います。

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回廊とは別の階段を一人登って行く女性
万緑の中を歩いて行くように見えました。とても凛々しく感じました。

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やがて、頂上の観音堂に着きました。

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娘が感動したと言う、特別拝観の観音様の足元へと入って行きます。
観音様は、とても狭い四角い部屋に立っておられて、そのまわりをぐるりと回ることが出来ます。
観音立像は、とても大きく二階までも突き破って聳えていました。
かろうじて足元を回り、薄暗い部屋に膝まづいて、その御み足に触れることが出来るようになっています。
わたしたちも、前の人に続いて、御み足に手を置きました。たくさんの参拝客が撫ぜるので、観音様の御み足は丸みを帯びてすべすべになっていました。
足元に膝まづいて見上げれば、部屋が狭いだけにより一層観音様が大きく見えるのでした。

アイリスは、前回訪れた時、誰も参拝者は居なくて、友人とたった二人でこの部屋にいたのだと言いました。
とても静かで、頭上から微かに光が零れていて、見上げていると何とも言えない神々しさと、見守られているような優しさを感じて、心が震えて涙が出るほど感動したといいます。

『お寺の方も、わたしたち二人だけにしてくれて、そっと部屋を出て行かれたの。あの空間は、本当に素晴らしかったわ。
きっと、後にも先にも、そんな空間を共有できることはないような気がしてた。でも、もしかしたら、
お母さんにも今日、味わってもらえたらいいなと思っていたんだけれど、やはり今日は参拝者が多いから無理だったね。』

「そうね。きっと、それは選ばれたと言うことなんだと思うわ。とっても幸運だったね。その感覚を忘れないでね。
でも、お母さんも、今日、こうしてアイリスと二人で観音様とご縁が結べて幸せよ。またいつか一緒に逢いに来ようね。」

観音様の慈悲深い眼差しに、心を癒されながら母と娘は、改めて心を結びあった気がしました。
わたしの娘に生れてきてくれてありがとう…きっと、生まれる前から結ばれていたのかも知れないね。
そんなふうに、心の中でつぶやいたのでした。


外に出て、舞台側から観音堂を見ると、先ほどの観音様の、胸から上のお姿を見れるような作りになっているのでした。
観音堂を拝観しなかった人は、観音像が立像だとは知らずに通り過ぎてしまうのかも知れませんね。
足元から見上げる観音さまと、こうして、遠くから見つめる観音さまとは表情が違って見えました。

それにしても奈良の仏像たちは美しいです。つくづく芸術の域だと実感します。
ミケランジェロとかに匹敵します。いいえ、それ以上かも…
千年以上も前に、これだけ立体的で均整のとれた姿を、しかもこれほど大きな仏像を完璧に彫り上げる才能を
持っていた仏師に尊敬の念を抱かずにはいられません。わたしたちの祖先は偉大ですね。

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風に揺らぐ五色の布が眩しいです。

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観音堂の前は舞台のようにせり出していて、遠くの山並みや、足下の寺院の佇まいが眺められます。

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大勢の人たちが、この景色を眺め、風に吹かれていました。
ここまで、遥かな道のりを登って来た人びとは何を受け取り、何を思うのでしょうか?
舞台の片隅に腰を下ろしたご夫婦の姿が、何だかいいなぁと感じて、シャッターを押させていただきました。
観音様の優しさが、溢れている聖地で、きっと、いにしえの人々も、こうして癒されてきたのでしょうね。

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観音堂から、五重塔に向かい急な石段を登っていくと、緑の木立ちに囲まれた森になります。
そして、木漏れ日の森はシャクナゲの森でもありました。

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キラキラと森に浮かぶ、気高い花たち…

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まるで、シャクナゲのトンネルを歩いているようで、小高い山道を歩いているような錯覚に落ちました。

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透き通るように、美しいです。

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わたしは、つい夢中で何枚も何枚も撮りました。

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白いシャクナゲもありました。

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やさしい花色…

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まるで森にランプを灯したようです。

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そして、楓の若葉が美しいです。

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葉影に覗く、線香花火のような花と、小さな竹とんぼのような翼果が可愛いです。
やっぱり、何枚も撮ってしまって、アイリスを待たせてしまいました。
文句も言わず、待っていてくれたアイリス。夢中になってしまってごめんね。
それなのに、あんまり良い写真が撮れていませんね^_^;

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シャクナゲとお寺の屋根が素敵で、また、パチリ

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お庭には、牡丹が美しく咲き競っていてまたまた、パチリ
でも、アイリスも一生懸命撮っていました

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そして、思わずハッとする光景に出合いました。
お堂の入り口に咲いた牡丹に目をやると、磨きこまれた廊下があり、その奥に楓の若葉が、まるで紅葉のように紅色に輝いていました。
そして、その廊下に正座した一人の僧侶の姿がありました。
じっと、中庭の楓を見つめるその姿が、とても美しくて、思わずカメラを向けました。

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ずいぶん、ゆっくりと長谷寺を巡りました。
わたしたちは、長谷寺を後にして、この旅を終えようとしていました。
振り返れば、緑の山肌に、観音堂が望めました。

わたしたちは、今日、あの場所に行ってきました。
柔らかな清々しい緑がずっとそばにあった万葉の路、それはすべてあの長谷観音へと続く道でした。
万葉人も、きっと同じように旅したことでしょう。

そんな万葉人の心が息づいている…と思える長谷の旅でした。
この地は初瀬と言う地名だそうです。初瀬の長谷寺、美しい言葉の響きです。

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帰り道、お坊さんと笑顔で話す、街のおばあちゃんがいました。
とっても素敵な笑顔でした。

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わたしたちは、心惹かれる街並を胸に刻みながら、駅へと戻りました。
そして、京都行の列車に身を任せました。
二日間の奈良の旅は終わろうとしていました。
車窓を流れる景色を眺めながら、アイリスと『また、来たいね…』と話していました。
各駅停車の列車で、京都まで時間がかかりましたが、なぜか急行に乗る気になれませんでした。
ふたりとも、少しでも長く奈良を感じていたかったのかも知れません。

長い旅行記になってしまいましたね。最後まで読んでくださった方、ありがとうございます
明日は、京都での再会で終わります。もう少し、お付き合いくださいね。

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コメント

No title

長谷寺は花が咲き美しい春ですね。

私は二度とも秋の頃に初瀬に行っており、牡丹の頃はどんなだろうといつも思っていました。
色とりどりで素晴らしいね。しいちゃんはとても丁寧に綴っていて、
私も一緒に旅をしたようでした。

観音様は優しいお顔ですね。びんずるさんもいらしたでしよ。
皆さんに触れられ、ツルツルの神様。

アイリスさんと再び長谷寺に旅することができますように。

はるか #T2PFTBgw | URL | 2013/06/02 00:44 - edit

はるかちゃんへ

はるかちゃん、忙しい所、長い紀行文を読んでくださってコメントもありがとう。
こちらは、秋も素晴らしい事でしょうね。行ってみたいです。
牡丹は綺麗に咲いていました。ただ、急に暑くなったせいか元気が無くなったお花もありました。
シャクナゲも見事でしたよ。いろんな種類がありました。

そうそう、おびんずる様、ありましたね。皆さんが触るので、ツルツルピカピカでした~(笑)
また、娘とふたたびの奈良を旅したいです。

sizuku #a8vfL3MM | URL | 2013/06/02 21:44 - edit

やっぱり素敵な長谷寺でしたね♪

しーちゃん 長谷寺のブログも素敵でした(*^_^*)
参道のお店やおじいちゃん、おばあちゃん、そしてお寺の佇まい、ぼたんや可愛い花たち、そして
しーちゃんの優しくて温かくて心癒される文章に「私も長谷寺、早く行きたい♪」となりました。

長谷寺はこちらでは、回廊に咲く牡丹が美しいのがとても有名で一度行きたいなって思いながらまだ行ったことがありません。
また西国33番札所の8番札所で、私たち夫婦も10数年前から西国33番札所巡りをしていましたが、こちらだけがまだ巡っていません。
牡丹の綺麗な時に行きたいねって思っていましたが、しーちゃんのブログを読んで特別拝観の観音様の御足に触れさせてもらえるときに行きたいと思いました。
特別拝観は3月末から5月31日までのようですね。
実は、来週の日曜日に主人と行こうっていってたのですが、此処まで待っていたのですから、来年の特別公開まで待つことにします(笑)

お千賀さん #JalddpaA | URL | 2013/06/03 00:46 - edit

ちかちゃんへ

ちかちゃん、おはよう(*^_^*)
それぞれの記事を丁寧に見ていただいて、コメントもいっぱい、ありがとう(*^_^*)
古い記事なので、どうかなぁって感じなんだけど、励みになります~(^^)

それなのに、先に進まない(/_;)
このところ、てっちゃんとしょうちゃんが、変わりばんこに39度以上の熱を出していて
毎日、娘の所へお手伝いに行っています。帰ってくると疲れちゃって…ブログまで手が回らないです。
ちかちゃんの記事も拝見しているんですがコメント残せずでごめんね。

西国33番札所、わたしも、今回、南円堂と長谷寺で、2か所回りました。
秩父の札所は、2回回りましたが、坂東の札所はやはり、いくつかしか回れてません。
いつか、暇になったらなんて思ってるけどいつになることかしら(笑)

四国はぜったい、いつか、回りたいと思ってます。
ちかちゃんは、西国33番札所は長谷寺を残すのみとなりましたか、
来年までお預けなの?でも、観音様の特別拝観は素晴らしいです。来年まで待つ価値があると思います。
出来れば、静かな平日がお勧めみたいよ。牡丹の時期は人が多かったです。

さて、これから、娘の所まで、行ってきますね~♪
お土産は、ばあば特製のサンドイッチです(^^)

sizuku #a8vfL3MM | URL | 2013/06/04 09:45 - edit

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