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風立ちぬ

日々の想いを風に乗せて…

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秋の点景 

10月2日の女子会帰りに立ち寄ったパーキングで、ほんのり香る芳香に
よしころんちゃんが気が付きました。『あら、金木犀の香り…』
「本当だ、もう、咲き始めたのね…」そう答えて、わたしは、立ち止まったのでした。

一年のうちで、何度か母を偲ぶことがあります。
金木犀には、子どもの頃の母の思い出があって、この季節が巡り来るたびに、
街路樹の金木犀が、咲き始める日を心待ちにしている自分がいます。
何だか、毎年、ブログに書いている気がしますが、今年もやはり書いてしまいました。

金木犀で思い出す母の姿は、わたしが子供だった頃の若い姿です。
もう、その頃の母の年齢をとっくに過ぎてしまったわたしなのに、
まるで子どものように、若い頃の母の面影を偲んでいます。
毎年、金木犀が香りだすと、母の優しさに包まれたような気がします。
母の眼差しを感じて、どこかすぐそばに、母がそっと佇んでいるように思えて、
何度も振り返ってしまうことがあったりします。

金木犀が咲く頃って、運動会の季節なんですよね。あの頃の運動会は、
手弁当を持って、応援にきてくれた家族と一緒に、お昼ご飯を食べたものです。
母の手作りのお弁当は、お稲荷さんとおむすび、煮物やから揚げや、ゆで卵、
栗やみかんやりんごとかだったでしょうか…
わたしは、母の作るお稲荷さんが大好きでした。

そして、好き嫌いが多かった弟のために、母が工夫したおむすびは、
ふりかけをまぶしたご飯に厚焼き玉子を載せて海苔で巻いた、贅沢おむすび
というものでした(*^_^*)弟はコレが大好きでした。
金木犀が咲くと、いつも、こんな些細な思い出をいくつも思い出したりします。

母の作るお稲荷さんの味には敵わないけれど、今度、作ってみようかなと
心の中で話しかけていたりします。

そして、小さなオレンジ色の花が散り敷くと、もう、どこにもあの芳香がなくなって
母がまた往ってしまったと感じて寂しくなってしまいます。
ちょっぴり切ないけれど、毎年、繰り返し母に逢わせてくれる、金木犀の咲く街路樹
の小道はわたしにとって秋の点景のひとつです。

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峠を越えていく時、森影に一叢の薄紫の花が目に留まりました。
車を止めてもらって、その場所へ戻ってみました。
ときめく心で駆けよれば、セキヤノアキノチョウジという野草でした。
こんなに群れて咲いているのに初めて会いました。

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セキヤノアキノチョウジ、ちいさなちいさな薄紫の短冊を、笹の小枝にたくさん結び
つけたような、この花の存在を知ったのはいつのことだったでしょうか?
以前は見たことも名前さえも知りませんでした。
この花のたおやかな風情が好きで、毎年、探しに出掛けます。
薄暗い森影が紫に彩られ、ひっそりと木漏れ日を受けながら咲いていました。
今年も逢えたね。ありがとう。
やがて、ハラハラと散り敷いて地面を紫に染めることでしょう。
そんな姿もわたしにとっての秋の点景なんです。

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最近は、一面に咲き誇る、くれないの彼岸花の群生の写真が主流かもしれませんね。
とても、ドラマチックで、芸術的な作品だと思うのだけれど、わたしが思い描く彼岸花は、
棚田のあぜ道に、点々と、咲いた風景なのでした。

毎年、そんな風景を探し求めていて、もしかしたらここなら見れるのではないかと
心ひそかに思っていた場所がありました。お彼岸の頃、娘と秩父に来た時に、車で通ってもらいました。
美しい金色の棚田が広がっていました。そして、その畦には、硬い蕾の彼岸花が…

先日、秩父の写真展の帰りに寄ってみました。
わたしが思い描いていた光景より、少し、彼岸花が多すぎる気がしましたけれど、
とても長閑な里山の風景に癒されました。今、ちょうど、西日に輝いて燃えているみたいです。

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もう少し早く、金色の稲穂とのコラボを撮りたかったけれど、稲架掛けのある風景も好きです。

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夕空に大きく聳える武甲山の山容がおおらかで美しいです。
武甲山を削りつつけているセメント工場さえ、包み込んで微笑んでいるようにも見えます。
本当に偉大な山…秩父のシンボルですね。いつまでもこの里山を見守り続けて欲しいです。
これ以上痛々しい姿にならないことを祈りたいけれど…

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青空と稲架掛けと彼岸花と

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こんな風に稲穂と一緒に撮るのが夢ですが、やはりイメージ通りには撮れませんでした。

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稲刈りが終わった田んぼに、雨水が溜まって、まるで田植えの頃のような光景

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一列に咲き続く彼岸花、このくらいのまばら加減が好き
彼岸花は難しいけれど、来年もまた、心の点景を求めて、訪ねてみようと思うのでした。

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そして、日は暮れて、急速に光を失くしていきました。黄昏時の棚田は哀愁に満ちて
遠く煙るような山並みが郷愁をそそります。
寂しげだけど、こんな秋の点景も好きです。

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おまけは、晩夏の名残り、森影のツリウネソウをひとつ…

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category: 里山

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コメント

こんにちは

しばらくでした。お元気そうですね。

秋の気配を感じる写真集はいいですね。行ったことないのですが、どこかで観たことがあるような風景です。いやされます。

今年の夏から、苫小牧で「出稼ぎ」してます。
自然がいっぱいあって、被写体を選ぶのに大変です。

これからもよろしくね。

エジちゃん #- | URL | 2012/10/13 12:11 - edit

読み終わった後しばらくぼーっとしてしまいました。そして,ため息をつきました。素晴らしい記事でした。ありがとうございました。

nitta245 #- | URL | 2012/10/13 12:14 - edit

金木犀の思い出

sizukuさん こんにちは。
秋の点景 拝見して ほのぼのとした気持ちにさせていただきました。
金木犀の香りはお母さんの思い出につながっているのですね。
運動会 手作りのお弁当 弟さんのこと・・・とても羨ましいです。

私は金木犀の香りが流れてくると初恋の人を思い出します。
私は走り高跳びの練習、彼女はバレーの練習をしている運動場に金木犀が咲いていました。私は中学3年生、彼女は2年生でした。
私が卒業するとき、こんな和歌をわたしの妹に託してくれました。

君行かば校舎の隅にただひとり淋しからまじ学び舎の日

こいちゃん #HdSy5Q9E | URL | 2012/10/13 17:40 - edit

エジちゃんへ

エジちゃん、お久しぶりですね。すっかりご無沙汰していてごめんなさいm(__)m
忘れずに、遊びに来てくださって、コメントもいただき嬉しいです。
エジちゃんもお元気そうですね。良かったです~(*^_^*)
最近、わたしの山歩きも少しづつ変化してきています。
人生って、思いも寄らない事が起こるから、最後まで判らないなぁと
最近思ったりします。エジちゃんは苫小牧でお仕事ですか。
北海道もいつか、訪ねてみたいです。
こちらこそ、これからもよろしくお願いします。

sizuku #a8vfL3MM | URL | 2012/10/13 21:42 - edit

njtta245さんへ

nitta245さん、コメントありがとうございます(*^_^*)
読み終わったらぼーっと…
感情輸入して見てくださったのですね。ありがたい事と思っています。
誰かの気持ちに寄り添うって、素敵な事ですね。
なんだか、胸の中にポッと明かりが点ったような、温もりを感じました。

sizuku #a8vfL3MM | URL | 2012/10/13 21:48 - edit

こいちゃんへ

こいちゃん、こんばんは(*^_^*)
コメントありがとうございます。
こいちゃんの、金木犀にまつわるお話は、去年のデジブックで拝見したのを覚えていますよ(^_-)
初恋の君…素敵な想い出ですね。

君行かば校舎の隅にただひとり淋しからまじ学び舎の日

なんて、素敵な歌でしょう。中学2年生で、こんな美しい和歌が詠めるなんて、才能溢れる方ですね。
そして、今もなお、その歌を忘れずに大切にしていらっしゃるこいちゃんも素晴らしいです。

まだあげ染めし前髪の 林檎のもとに見えし時…の世界ですね。

sizuku #a8vfL3MM | URL | 2012/10/13 22:05 - edit

あっ!

さっき私のブログで、しずくさんの彼岸花のレスをしたところでした。

この彼岸花素敵です!稲架掛との色合いがなんとも言えず素敵です。
私の撮った彼岸花は、田舎の川端にさく彼岸花でしたが、
秦野の方にも、田んぼの畦道に咲く彼岸花が有名みたい。。。
来年はそこに、行ってみようかな。。
あーー、あはっ。もしかしたら私の一番のお気に入りの
丹沢が見える景色の田んぼ道にも、もしかしたら咲いてたかも。。
灯台もとくらい、だったかな。

別に有名じゃなくても、自分が心地いいと感じる風景に
いっぱい出会えれば、ほんとうに幸せですよね。。

しかし、秩父、、、いいわぁ^^

はなはな #- | URL | 2012/10/14 22:41 - edit

はなはなちゃんへ

はなはなちゃん、コメントありがとうございます。
あっ、そうそう、今日もうろこ雲続いていたね。この前ほどではなかったけれど(*^_^*)v

彼岸花、そう、去年も書いたね。思い描く景色にまだ出会えないって…
今回は、ほぼ、思い描く景色でした~♪
これで、朝の景色に出逢えたら、ほぼ、満足です。
まだ、朝露が残っていて、はなはなちゃんが言うように、まつ毛のような蕊に涙のような露を宿している頃の写真を撮りたいのです。
朝靄が流れて、目覚めたばかりの真紅の花たちを…

秩父、いいですよ!ハナネコ女子会で行きたいね(^_-)

sizuku #a8vfL3MM | URL | 2012/10/16 00:07 - edit

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