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風立ちぬ

日々の想いを風に乗せて…

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薪神楽の宵 

いつの間にか夜空は晴れて雲が切れてきました。
そして頭上にはたくさんの星空が広がっていました。
「素敵、こんなにたくさんの星が見えたんだね。」思わずつぶやいて
カメラを向けたけれど、三脚もないし、これが精一杯かな(*^_^*)

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7時を過ぎても、一向に誰も現れません。本当に、こんなんでいいのかな?と思い始めた頃、
巫女の役を舞う少女たちがやってきて、ほの暗い照明の中で、リハーサルを始めました。
健やかな、かわいらしい少女たちです。ひととおりリハーサルを終え、少女たちが去ると、
ようやく関係者の人々が集まり始め、三方にあるかがり火に火が入り、舞台の提灯が点きました。

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そして、小さな広場には御座が引かれ、座布団が敷かれていきます。
各宿坊から、泊り客たちが集まり始め、あっという間に準備が整いました。
結局、観客は60名ぐらいだったでしょうか、でも狭い広場にはちょうど良い人数でした。

かがり火に火が付きました。

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観客は徐々に集まり始め、始まるころには満席になりました。

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御岳集落の代表者の方が、この薪神楽の由来について挨拶されました。
『この薪神楽の起源は古く、天照大神様が、天の岩戸にお隠れになってしまい、
この世の中が真っ暗になってしまい、困った神々が、岩戸の前で、かがり火を点し、
神楽を踊って、天照大神様に捧げたたのが始まりと言われています。
ですから、今宵、皆様は神様とご一緒にご覧になるわけです。』と、なかなか
素敵なご挨拶のあと、先ほどのかわいらしい巫女さん二人の登場です。

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先ほどのリハーサル通り上手に舞っています。

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とっても愛らしいです。

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少女たちが去ると、次は翁の面を付けた役者が現れます。

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翁の舞があり、そして、そのあと三番目に、稲荷という演目が始まりました。
白狐の面を被った役者が登場すると、舞台は一気に妖艶な雰囲気に包まれます。

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稲荷とは、農耕の神のようです。

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稲荷は、金色の髪を振り乱し、能面のようなお面は、口元が開くように出来ていて、
時折、赤い舌が除いたりするものですから、凄く迫力のあります。
かがり火の灯かりが揺らめき、その陰影がなおさら幽玄さを増して、観客を引き込みます。

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舞いもたけなわというところで、稲荷が舞台から客席へと降りてきます。
なんとも得たいの知れないものが降りてきたような感じで、背筋がぞわってしました。
子供たちや女性は、「きゃぁ、きゃぁ」と、怖がっていました。
ちょっとおどけ仕草を交えたりしながら、客席を回る稲荷です。

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得体のしれないものが降りてきたようで、正直怖いです。

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少し明るめに撮ってますが、実際の暗さはこんな感じです。

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耳まで裂けた口、怖いです。

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そのあと、舞台には道化役のひょっとこが現れ、稲荷とひょっとこの掛け合いが、
笑を誘いました。

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幽玄な太古からの宵でした。

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人々は神楽に見入っています。

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最後に、醜女の面を被った木花咲夜姫(コノハナノサクヤヒメ)の
お姉さんの磐長姫(イワナガヒメ)が現れます。
この姫君は、絶世の美女だった妹と違い美しくは無かったけれど、気立てが良くて、
働き者だったといわれています。
それにしても、このお面は、あまりに醜くお気の毒だと安曇野さんと話しましたけど、
そのおどけた動作が、人々の笑を誘うのでした。

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こうして、最後の舞が終ると、舞台には先ほどの二人の巫女さんが現れ、磐長姫と
一緒に、紅白のお餅を、客席へと投げてくれます。こういう、パフォーマンスは、
地方の神楽には付き物で、それを、両手を広げて受け止める人々の嬉々とした
笑顔はとっても和やかで楽しいものですよね。
日本のお祭りの良さではないでしょうか。

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安曇野さんも、わたしも、いくつかのお餅をゲットし、ニコニコでした。
『この御餅は、無病息災のお餅ですので、お家にお持ち帰りになって、ご家族で
召し上がってください。』そんな主催者の挨拶の後、拾えなかった人のために、
帰りぎわに、関係者の方たちが、お餅を配ってくれる気遣いも良いなぁと思いました。

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わたしたちは、いろいろ、お話してくださった、照明係の方にお礼を言ってから、
ケーブルの駅へと参道を下って行きました。すると、宿坊の泊り客らしい親子ずれの
人たちの会話が耳に入ってきました。

若いお母さんが、手を引いている5歳ぐらいの男の子に、『よかったねぇ。
神様がくれたお餅だから、大切に食べようね。』と、笑顔で声をかけています。
男の子は、『うん、ぼく、お餅をくれたおじさんに、お手紙書くよ!』と、
嬉しそうに声を弾ませています。周りの人々からは、和やかな笑い声が漏れ、
誰かが、『ぼく、偉いなぁ!』と、声をかけました。

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わたしは、小さな子供の、純粋無垢な健気さに、なんだか胸打たれてしまい、
じーんと目頭が熱くなってしまいました。
「ああ、こどもに、教えられちゃったね。今夜はいい晩だったわ…」というと、
『ちょっと、疲れたけどな』と、安曇野さんも頷いていました。
帰り道、御岳山を振り返ると、宿坊の明かりが暖かく灯っているのが望めました。
またひとつ、御岳山の良さを実感した晩夏の夜でした。

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とっても、手ブレが酷い写真ですが、御岳神社を取り巻く宿坊の灯りです。
雰囲気だけども…^_^;長いレポを最後までご覧いただきありがとうございました(*^_^*)

薪神楽の宵…end
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category: 森・山

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コメント

はじめまして。

はじめまして。先日は訪問とコメントをありがとうございました。m(__)m
神楽は今まで一度も観た事が無く敷居が高いものと勝手に決め付けていましたが、決してそんなことは無くて実に和やかなもの・・・と言うことを教えて頂きました。
それにしても小さな男の子のお話、実に良い話ですね。
読んでいて心が温かくなりましたよ。

ますたしゅ #- | URL | 2012/10/01 16:44 - edit

ますたしゅさんへ

ますたしゅさん、こんばんは(*^_^*)
お越しくださってありがとうございました。
また、丁寧にコメントもいただき嬉しかったです。
薪神楽は薪能と違い、民族芸能なので、温かみがあっていいです。
とくに、こちらの神楽は山上集落の人々が守り続けてきたものですので、
アットホームな感じが良かったです。ずっと、続けて行っていただきたいと思いました。
今夜は、中秋の名月だったのですね。美しくて大きなお月様でした。
またしゅさんやnittaさんは、きっと、素晴らしい画像に収められたことでしょうね。
これからもよろしくお願いいたします。

sizuku #a8vfL3MM | URL | 2012/10/01 23:11 - edit

こんんちは

さすが御岳山。
まるで薪能のようで素敵な雰囲気ですね。
素敵な写真・・・見入ってしまいました。
会場の雰囲気が伝わってきます。

振舞われたお餅・・・おいしかったことでしょうね。
安曇野さんとsizukuさんの笑顔が浮かんできます。

keykun #Z4cD5ATI | URL | 2012/10/02 10:15 - edit

keykunさんへ

keykunさん、コメントありがとうござました。
お返事が遅くてごめんなさい。
そして、今日は、秩父でお世話になりました。
お蕎麦が美味しくて安曇野さんも、満足だったようです。
あの後、秩父神社に寄ったところ、笠鉾の準備をしているところでした。
めったに見れない場面に、ラッキーでした(*^_^*)

秩父もそうですが、青梅もなかなか面白いです。
御岳山の良さが、最近分かってきました。
遠い山も良いのですが、身近な山がやっぱりホッとしますね。
自分のフィールドを、深く広く知りたいと思いました。
まだ、知らないことがいっぱいなんですもの…(*^_^*)

sizuku #wLlKqxAg | URL | 2012/10/04 20:34 - edit

チビネコを夢中で育ているうちにいつの間にか
秋の気配も次第に濃くなってきて
あれっと思ったら10月でした。
ブログも読み逃げばっかりでごめんなさい
御岳山もいいところですね
画像を見てるだけも、神様がいらっしゃる山という
雰囲気が伝わってきます。
義父が亡くなった際、家にあったお稲荷様の祠を
私達夫婦では祀りきれないので申し訳ありませんと
神主さんを呼んで御魂返ししたことを思い出しました。
普段の都会暮らしだと、つい忘れてしまいがちですが
人智の及ばない自然の力に畏敬の念、畏怖の気持ちを
思い起こさせる薪神楽ですね。 見てみたいです…
そして、御岳山の山の秋ほどではないけど
うちのツリバナもずいぶんと色づいてきました。
実が割れるまであと少し
その頃にはちょっと冬の気配も漂ってくるかもしれません

なみちゃん #LGxQMfeo | URL | 2012/10/05 14:23 - edit

なみちゃんへ

なみちゃん、おはようヽ(^。^)ノ
かわいいちび猫ちゃんたちも大きくなったね~♪
なみちゃんの愛情深さと、お母さんとしての逞しさに脱帽でした。
ひだまりちゃんが、聖母マリア様と言ってたけど、わたしもそう思いました。
ますます、なみちゃんが、好きになりましたよ(*^_^*)

いつも、見てくださってありがとう。わたしも、なみちゃんのところ、読み逃げだから
お互い様と言うことで、気にしないでね~(^_-)忙しいのにコメントありがとう。
御岳山の薪神楽は、なかなかいいですよ。ぜひ、いつか、見てくださいね。
いつまでも暑いと思っていたけど、秋が深まりましたね。金木犀が良い香りです。

sizuku #a8vfL3MM | URL | 2012/10/07 08:00 - edit

御岳山・愛

こんにちは、モナスマです。
 
気付けば金木犀も香って街は秋色。
sizukuさんの言葉をお借りすれば『いつの間にかやってきている気がします』ですね。

☆初秋の頃 ☆静かな、静かな秋 ☆薪神楽の宵 通して読ませて頂きました。
柔らかな透明感のある文章に惹かれました。

とても穏やかな日常の中に暮らすお二人の心象が感じられます。
sizukuさんの決して上に立たない心配り、相手の心がこちらを向いてくれるのを待つ柔軟さ。
真に素敵な女性だと益々憧れてしまいました。


薪神楽、『神様と一緒に観る薪神楽』代表の方のご挨拶もほのぼのとして、温かい雰囲気が伝わってきます。
それでいて、舞台は真剣そのものの迫力で魅了させてくれるのですね。

最後の「餅まき」は読んでいて、意表をつかれました。良いですね~、本当に良いなぁって思いました。「お家に帰って皆で」頂くのでしょうね。

私も御岳山の良さ、また一つ教えて頂きました。ありがとうございました。

モナリザ スマイル #- | URL | 2012/10/07 16:09 - edit

モナスマさんへ

モナスマさん、こんばんは(*^_^*)
長い長い三部作を、丁寧に読んでくださって、身に余るコメントありがとうございます。
わたしは、モナリザさんが思ってくださるほど、素敵な女性ではありませんよ^_^;
どちらかと言えば、至らない性格ですし、おちょこチョイで、いつも呆れられてます。
ですから、わたしからしたら、モナスマさんこそ素敵な女性で妻の鏡みたいな方です。

でも、まぁ、年を重ねるということは、お互い若い頃よりは穏やかになった気がします。
そして、今、この時でなければ出逢うことが出来なかったのだと思えば、年を重ねるのも
悪くないなと思ったりします。
もう、明らかに人生の折返り点は過ぎてしまったけれど、今だからこそ味わえるものを
大切にしたいと思ったりしました。いつも心のこもったコメントをありがとうございました。

sizuku #a8vfL3MM | URL | 2012/10/07 21:57 - edit

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