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風立ちぬ

日々の想いを風に乗せて…

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夏の記憶 1 精霊流し 

これも過日の記事ですが、夏の記憶として記しておきます。
8月16日に、名栗の鳥居観音の灯篭流しと花火大会に行ってきました。
昔は青梅でも多摩川で、お盆の灯篭流しが行われていましが、川の浄化と
いうことで、取りやめられて久しいです。

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名栗の灯篭流しも、一定の区間を流した後、灯篭は回収されます。
現在、灯篭流しの行事が残っている地方では、どこも、そのまま、
川に流しっぱなしということは、ないのだと思います。

有名な、五山の送り火や、念仏寺の千灯供養などと同じ意味合いで、
各地で行われている精霊送りは、お盆で、現世にお帰えりになって、
家族やゆかりの人々のもとで、ひと時を過ごされたご先祖さまや、
今年新盆を迎えられた仏さまが、帰ってゆかれる道を、
美しい灯火で、お見送りする…というもの。
日本らしい、情緒豊かなこの行事を大切に続けていって欲しいと思います。

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この、名栗の灯篭流しに出会ったのは、4年ほど前のこと。
下名栗の獅子舞を通じて名栗という地域に興味を持ち足繁く通ったのが
きっかけでした。昨年は娘を誘って訪れました。
ちょうど大震災のあった年、灯篭を流す前に、大震災で亡くなられた
多くの魂に、黙祷が捧げられました。
ほうじょうさんのお話も、とても、心に染みるものでした。

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今年は、安曇野さんにも見てもらいたいと思い、誘って三人で出かけました。
最初、あまり乗り気でなかった安曇野さんも、夕闇が迫る、長閑な名栗の
雰囲気がすっかり気に入ったようです。

鳥居観音にまず、お参りをしました。山の上に立つ白衣観音の姿が、
ほんのりと夕闇に浮かびます。
境内には、大きな百日紅の樹が、美しい花房を、語りかけるように
やさしく揺らしていました。

naguri8_008.jpg


灯篭流しの会場になっている川原に下りてゆくと、三々五々、人々が
集まり始めていました。
川の中ほどに設置された橋の上で、灯篭流しを見学することにしました。

汗ばむ晩夏の夕暮れですが、ヒグラシの声が、どこか物悲しく胸にせまり、
夕空には、秋のようなうろこ雲が浮かび、ほんのりと淡い夕焼けに染まっています。

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川面は、わずかな茜色を映して、辺りがほの暗くなり始めた頃、ほうじょうさんが
法話の後、桟橋を渡られました。そして、最初の、一灯篭を、そっと、川面に流し
合掌されました。
その後に続いて、老若男女の人々が桟橋に渡り、そして静かに灯篭を浮かべます。

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だんだんと、日が暮れて、少しづつ、広がる夕闇が人々を優しく包み始めたような
気がしました。
わたしは、橋の上から、次々と流れていく灯篭を眺めていました。
今年、旅立たれた人々に、そっと手を合わせ、もう、一昔前に亡くなった父母に、
思いを馳せました。

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日暮れと共に、だんだんと、川面は青く澄み、流れる灯篭は、薄紅色の明かりに
見えました。
そして、すっかり日が落ちてからは、川面は黒く沈み、灯篭は暖かみを帯びた
橙色になりました。


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灯篭を流す人々も様々で、少し腰の曲がったお母さんと、年配の息子さんの姿とか、
なんだかじーんと胸を打つのでした。

緩やかな流れに乗り、寄り添ったり、離れたり、連なって流れていったり…
灯篭の流れる姿も、また、様々で、見ていて飽きることはなく、しみじみと
眺めては写真を撮りました。美しい夏の風物詩ですね。

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そして、最後の灯篭が、滑るように川面に流されて、灯篭流しは終わりを告げ、
花火大会が始まりました。

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まずは、広場の人々は、中ほどの橋まで、下がるように誘導されました。
そして、広場を横切るように、火柱が流れ、一瞬のうちにナイヤガラの
光のシャワーが零れ落ち、人々の歓声に包まれました。
もちろん、わたしたちも歓声を上げます。
初めて見た安曇野さんも、『これは、すごいな!!』と、嬉々とした
顔になりました。

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そして、それからが大変です。まるで、頭上を覆いつくすような打ち上げ花火が、
次々と、上がります。耳を塞ぐほどの爆音が、嫌がおうにも、心を高鳴らせます。

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わたしも、娘も、安曇野さんも、「すごい!!すごい!!」の連発でした。
美しい花火は、こんなにも熱く心を高揚させてくれるのですね。
ひとしきり、真夏の夜の夢は、花開き、わたしたちは酔いしれました。

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やがて、花火師の人が、
『これで、今年の花火は終わりです。ありがとうございました。』
と挨拶されました。周りの人々はみんな、惜しみない拍手を送ったのでした。

わたしたちも、すっかり満足して家路に着きました。
その夜、下名栗の諏訪神社では、獅子舞の練習が佳境を迎えていました。
わたしは、獅子舞の練習も見たいと思いましたが、お腹も空いてきたので、
美しい花火の余韻を胸に、三人で食事をして帰ることにしたのでした。

いつまでも余韻が心を満たす夏の宵でした。


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category: 日々の思い

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コメント

♪ふたりでこさえたお揃いの 浴衣も今夜は一人で着ます
 線香花火が見えますか 空の上から・・・

前日の15日に長瀞でも「船玉まつり」と言って
あの岩畳で灯篭流しと花火がありました。

カメラを持って出かけましたが・・・
暑さとあまりの人の多さで途中で退散して
部屋で花火を観ていました。

shin #gg06ppQg | URL | 2012/09/05 07:11 - edit

shinさんへ

shinさん、こんばんわ~(*^_^*)さだまさしさんの精霊流し♪ですね~
殿下も、精霊流しと言えば、この曲が思い浮かぶんですね。わたしもです。
美しい旋律に、情景が浮かぶような繊細な歌詞、名曲ですよね。
でも、もう、若い人は知らないんでしょうね^_^;

長瀞の船玉祭りは有名ですよね。一度行ってみたいと思いつつなかなか行けません。
あの長瀞の石畳の瀬を、灯篭が流れていくのですか!想像しただけでも素敵です。
でも、観光地ですから、やはり混むのですね。

名栗の灯篭流しは、とても狭い川幅のところで行われ、見物に訪れるのも、
近辺の方だけと言った感じです。そこが、何とも言えず情緒的で好きな雰囲気なんです。
花火も規模は小さいのですが、とても見応えがあり、とても満足でした(*^_^*)

写真も撮り放題です。「写真撮るの?じゃあ、ここに座っていいよ。よく見えるから!」
なんて、場所を譲ってくれたり、地元の人の人情があったかいです。
たまには、こんなアットホームな感じも良いかもですよ。
来年、良かったらお越しくださいませ~(^_-)

sizuku #a8vfL3MM | URL | 2012/09/05 21:22 - edit

精霊流しの灯、優しい温かな灯火ですね。

shin殿下が書かれた歌詞を私も思い出しながら、読んでいました。

下名栗の静かな山あいの人々のお盆は、素朴で温かくていいですね。
花火もこの頃は見ていません。
しいちゃんの花火はとても良く撮れていますね。久しぶりに見ることができました。
ありがとうございました。

はるか #mauyLjdI | URL | 2012/09/06 00:34 - edit

はるかちゃんへ

はるかちゃん、コメントありがとう~ヽ(^。^)ノ
はるかちゃんも、この曲知ってた~?リアルタイムじゃないよね?きっと。
ここの灯篭流しは本当にいいです。心に染みてきますよ(*^_^*)
いつも、8月16日の夕方6時30分ごろから、8時30分頃までなの。
来年、もし、はるかちゃんの、お休みの日に当たったら見に来ませんか?
長閑でいいよ。駅までお迎えに行くからね。

花火、撮るの難しくって^_^;シャッター押すタイミングが遅れてるみたいです。
でも、はるかちゃんが喜んでくれたから、良かったです~(*^_^*)

sizuku #a8vfL3MM | URL | 2012/09/06 00:55 - edit

この歌は、リアルタイムだよ。
さださんの詩はいいね。
私は「檸檬 」が好きです。歳がばれますね。

はるか #TY.N/4k. | URL | 2012/09/07 00:50 - edit

はるかちゃんへ

はるかちゃんは、わたしよりずっと若いから、
リアルタイムじゃないかと思ったよ(*^_^*)
檸檬もいいね~(^_-)
すごく刹那的で、歌詞が凄いなぁと思った。
色や地名が凄くリアルに、感じたこと覚えているよ。

sizuku #a8vfL3MM | URL | 2012/09/08 02:00 - edit

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