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風立ちぬ

日々の想いを風に乗せて…

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夕映えの中に 

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高嶺に咲く花々に励まされながら、美しい登山道を登り続けます。
もう、登って行く登山者も途絶えています。
「辛い登りだけど足を止めずに、一歩一歩、足を前に出していけばいつかは着くからね。」
と、安曇野さんを励ましながら、自分にも言い聞かせながら登って行きました。


イブキジャコウソウ

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タカネナデシコ

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ミヤマアキノキリンソウ

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シロウマアサツキ

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オタカラコウ
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ヨツバシオガマ

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ミヤマハンショウヅル(ちょっとボケてますね)

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山々は、そろそろ、夕映えの時間を迎えようとしています。
時々、岩の上でくつろぐ若者たちがいたりします。本を読みながら心静かに、その時を待つ。
素敵な過ごし方をする人たちをしり目に、わたしたちは登り続けました。

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ふと、気づくと、遥か後ろから追いついてきた後続の登山者たちが、すぐそばに迫ってきて
追い越していき、やがて、はるか先を登って行く…
そんなことを何回繰り返したでしょう…

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「焦らなくていいよ。がんばろう。もうじき稜線に出れると思うよ。」
周りに目を移せば、杓子岳の岩峰は、目の高さになっています。
湧き上がる雲海が、微かにピンクに染まっていました。

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反対側の稜線は見渡す限り青空で、なだらかな岩の斜面には無数の特徴ある岩峰が
いくつも見えます。高山の空は果てしなく青く澄み渡っているのでした。

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『面白いな!あの岩は、クマに見える。あれは、ゴリラだ。』と安曇野さん(*^_^*)

クマ岩
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ゴリラ岩
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「うふふ、じゅあ、あれはウサギで、おっちは大トトロね」(^_-)

ウサギ岩
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大トトロ岩
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「ね!大トトロ、ピッタリじゃない~!!我ながらいいネーミングだと思うわ」
そう言って笑いながら、不思議だなぁと思いました。
苦しい登りの中で見つけた遊び心…それも安曇野さんの方から言い出すなんて。
山は人の心をちょっぴり変えてくれるみたいです。
普段なら、そんなこと、決して言わない人でしたから(*^_^*)

すると、先ほどの医学生たちが登ってきました。年配の先生も一緒です。
『あの岩、面白でしょう?象の形に見えませんか?』と先生。
学生たちは『あっ!本当だ!鼻を上に向けて寝ているみたい!』と言っています。

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『そう、あの赤茶色の辺りが耳だね。少し斜めに擦れたような傷があるでしょう。
あれは、氷河が崩れ落ちた時のひっかき傷だと言われています。』と、先生。
『へぇ~!!』学生と一緒に、わたしも、「へぇ~!!おもしろい~!!」でした。

『この岩は、象岩と呼ばれています。岩の名前は、羊背岩(ヨウハイガン)と言うのですがね。』
本当にすごい!だって、本当に像が寝ているように見えるんです。誰が名付けたのか、象岩。
遅れたお蔭で素敵な事を知りました。雄大な白馬の稜線に眠る象を知ることが出来ました。

『そして、あれが、蝋燭岩です。』と、先生が指さしたのは、さっき大トトロ岩と命名した岩でした。
ちょっと角度が違うので、もう、大トトロにはみえませんね。

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岩陰を湧き上がってくるのは、真っ白な夏雲でした。

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お花畑と杓子岳…美しいです。

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まだまだ、お花畑は続きます。

18歳の頃から憧れ続けてきたチシマギキョウについに逢えました。
「わぁ~!!チシマギキョウだ~♪」と、疲れも忘れて舞い上がるわたしに、
安曇野さんもつられて写真を撮っていました。

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岩の隙間に根を下ろして咲く、逞しくて本当に美しい花姿に感激でした…やっと、逢えたんだね。

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そして、ミヤマオダマキの澄み切った青紫の花に、またまた感激でした。

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タカネツメクサ

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そして、5時、やっとのことで、稜線上にある村営山頂小屋に着きました。
ホッとしましたが、わたしたちの宿泊場所は、さらにここから30分以上稜線を登った
ところにある白馬山荘なのでした。

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朝日岳に沈む夕日を眺めながら登って行きます。

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もう、ヘトヘトでここに泊まりたいと思いましたが、安曇野さんはまだ、上に行くと言います。
遅れてきた数組の登山者も、みんなここ泊まりです。
この先に行くのは、もう一組の5人のパーティと、わたしたちの二組だけでした。
そして、当然のことながら、その人たちにも抜かれて、わたしたちは、本当に一番最後の
登山者となってしまいました。

白馬山荘を目指す、安曇野さんの後姿に夕日が照り映えました。
最後の力を振り絞り高みへと向かう姿に、何だかジーンと胸が熱くなりました。

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朝、6時40分に登り始めて、白馬山荘に着いたのが、6時30分。
わたしは、もう、足が限界で、安曇野さんよりもさらに遅れて6時40分の到着でした。
初心者の二人は、なんと12時間かけて登り切ったのでした。

安曇野さんは、宿泊手続きをするやいなや、山岳パトロールの方から、きつく注意を
受けたそうです。山小屋は、遅くとも4時までには着くというのは鉄則ですから、
注意を受けて当然です。今日は、お天気の崩れがなかったからいいようなものですが
もし雷雨とかあったら、遭難の二文字が、頭をよぎります。

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なには、ともあれ、無事に着くことが出来て本当に良かったです。
ちょうど、朝日岳に夕日が沈むところでした。
まるで、わたしたちが着くのを見守ってくれていたかのように、偉大な太陽が沈んでいきます。

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わたしは、ふと、その後光のような光の中に、亡くなった安曇野さんの母と兄がずっと
いてくれたような気がしました。
「お義母さん、お兄さん、見守っていてくれてありがとう。」そう、心の中でつぶやきました。

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夕ご飯を、美味しくいただきました。二人とも何杯お茶を飲んだことでしょう。
笑ってしまうくらい飲みました。本当は飲めないビールで乾杯したかったけれど、
ビールはすでに売り切れでした。

この日、白馬山荘は、今シーズン2回目の満員だったそうです。
それでも、一人一畳分のスペースに寝ることが出来ました。お布団を敷いてあげたら、
安曇野さんは、わたしが洗面を済ませて戻ってくるよりも早く、ぐっすり眠りに就いてました。

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わたしも、眠りたかったけれど、星空が見たくて、外に出ました。
白く霞む天の川、夏の星座が手が届きそうなほど美しく見えました。
小屋の灯りは幻想的で、漆黒の夜空に柔らかなオレンジ色の灯りを投げかけていました。

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そして、小屋の後ろに続く稜線の向こうに、特徴的な白馬岳の頂が見えました。
憧れ続けた白馬岳の懐深く、いま、自分が抱かれているのだと思うと嬉しさに
心が震えてくるのでした。この想いを忘れないように胸に刻もう…

今日の出来事のなにもかも、忘れないように、絶対、忘れないようにしよう…
そんな風に思いながら、わたしは深い眠りに落ちて行ったのでした。

一番綺麗な色って何だろう? 一番光ってる物って何だろう …
ふと、Mr.children の歌が、心の中で何度もリフレインしました。

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category: 森・山

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コメント

とても感動しながらお二人の登山レポを拝見しています。
白馬岳に登るってことがどんなに大変なことなのか・・・涙でした。
安曇野さんが小屋で叱られた話・・・また涙・涙・涙・・・

数え切れないほど花たち・・・夕日を眺める人たち・・・山々の景色・・・忘れられない一日でしたね。
心配しながら二日目の続きを楽しみにしております。

keykun #Z4cD5ATI | URL | 2012/08/15 07:34 - edit

keykunへ

keykun、こんばんは(*^_^*)
長い長いレポをご覧いただきましてありがとうございます。
心優しいkeykunは、自分の事のように感じて読んでくださったんですね。

安曇野さんとわたしは、最近、ほとんど歩かずに、いきなり白馬に挑んでしまったから
北アルプスの洗礼を受けました。大変な山行も、今となっては良い想い出です。
keykunや、クロちゃんなら、きっと標準タイムで登山できることと思います。

続きですか?一日目も、一番最後…二日目も。一番最後でした(笑)
ということは、二日目もかなり大変なんです~^_^;
どうぞ、また、応援しながら読んでください~(^_-) いつもありがとうございます。

sizuku #a8vfL3MM | URL | 2012/08/15 22:05 - edit

お帰りなさい!

しーちゃん、憧れの北ア、白馬からお帰りなさい!メールありがとね(*^o^*)
キツい行程みたいだったけど、安曇野さん共々、思い出に残る山行だったことでしょう。
北アは憧れるよね…頻繁に行ける場所じゃないからこそ、私も常に憧れがあるよ。
念願の槍ヶ岳が暴風雨の山行だったからいつかリベンジって思ってるんだけどなかなか(;_;)
白馬のお花畑、私もいつか行きたいなぁ。
レポ読んでいて、しーちゃんの写真を撮る姿が目の前で見ているかのように伝わって来るよ!
これからも安曇野さんと一緒にいろんな山へ行けると良いね。

私は鳥海山中止にしました(泣)天気がね。
急遽北陸へ温泉旅行です。白エビ食べて来るよ(^w^)

りい #wXyEZioA | URL | 2012/08/16 06:24 - edit

りいちゃんへ

りいちゃん、ただいまぁ~♪
コメントありがとう(*^_^*)来てくれてすっごく嬉しいよヽ(^。^)ノ

そうだったね。リいちゃんの方が、一足お先の北アルプスデビューだったよね。
しかも天下の槍ケ岳だもの、あの時は驚いたっけ♫

それから、遅れること数年…ようやく、わたしも憧れの地に行けました。
本当は、もう、行けないだろうと半分諦めていたけれど、こんなこともあるんだね。
人生、捨てたもんじゃないよね(笑)

わたしたちは、超初心者だから大変だったけれど、懲りてないよ(^_-)★
また、絶対に行きたいです。リいちゃんや正和君と行けたら最高だなぁ♪

鳥海山、残念だったね。でも、北陸温泉旅もいいなぁ~(^o^)/
白エビ、食べたい~^_^;  いい旅になるよう祈ってます(^_-)v

sizuku #a8vfL3MM | URL | 2012/08/17 01:12 - edit

お姉ちゃやま、安曇野さん、おはようございます♪
素晴らしい山旅の様子が写真から文章から伝わってきます。
どんなに辛い道も、どんなにゆっくりでも、一歩一歩進めばやがて目的地にたどり着く。
私たちも前へ、前へ~ 一歩、一歩~ いつもそう思いながら歩いています。

たくさんのお花を写真に撮られましたね~~!
ウルップソウ! 会いたいなぁ~~ そしてなんて素晴らしいお花畑 \(^o^)/
やはり白馬岳も素晴らしい花の山なのですね~~
訪れてみたくなりました^^

北岳山荘にも昭和大学の天空の診療所がありましたよ。
とてもありがたいことだなぁ~ と学生さん、先生に感謝です。

自分の体力を10とすると、3割の力で登り、3割で下り、下りたときには4割の力が残るペース配分を心がける!
私たちの山の師匠からの教えです。
そういう私たちも先日の北岳はほとんど使い果たしての下山でしたが~~ ^^;
山にはそれくらいの体力の余裕をもって臨みなさいということでしょうか。

辛い記憶は楽しかった記憶になってきている頃ではないでしょうか。
次のお二人での山行、決まりました?^^

よしころん #lkhMWM3g | URL | 2012/08/18 07:14 - edit

よしこちゃんへ

よしこちゃん、こんばんは~(*^_^*)
コメントありがとう。そうなの、辛い記憶は楽しかった思い出に変わりました。
今は、安曇野さんも地図を眺めるようになりました^m^
地図の中に、自分たちの足跡が残っていることに気づいた見たいです。

次の山行ですかぁ~(^_-)
よしこちゃんたちは、北アルプス縦走だってね!!凄いなぁ!!
そしてうらやましいです。わたしたちはやっとこ、疲れが癒えてきたところです。

でも、ひそかに、秋の高山帯に行きたいなぁと考え中です~(^^♪

そうそう、天空の診療所、北岳にもあるんだね。
ウルップソウは、最後のひと花が見れたみたいよ。
これも、一番最後になりながら、頑張って登ったから、山の神様のご褒美かも(*^_^*)

sizuku #a8vfL3MM | URL | 2012/08/19 00:04 - edit

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