Admin New entry Up load All archives

風立ちぬ

日々の想いを風に乗せて…

スポンサーサイト 

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

category: スポンサー広告

CM: -- TB: --   

秩父の街で…その1 

3年前だったろうか、秩父の街を散策したことがあった。
ちょうどお昼時、美味しいお蕎麦屋さんはないかなぁ?なんて、秩父神社から続く古い商店街へと入っていった。
石畳の路地には、昭和初期にタイムスリップしたような町並みが並んでいた。
ふと、蕎麦屋という不思議な看板が目に入って、店と店の間の細い路地に入ると、その路地はまた左へと曲り、とある民家の前で止まっていた。
確かに、表の「蕎麦屋」の看板の矢印はここで終わっているけれど…。

開け放した居間や、玄関には、どこにも蕎麦屋の看板も、暖簾もないのだった。
戸惑っていると、なかから、ご主人が現れ、威勢よく「いらっしゃい!」と言う。
わたしは、おずおずと、「ここは、お蕎麦屋さんですか?」と尋ねたのだった。
「はいそうですよ。どうぞ中へおあがりください。」と、言われるままに靴を脱ぎ、玄関から入る。

「ささ、どうぞ、中へ」と言われたが、どう見ても普通のお宅の居間だった。
床の間には、こじんまりと生け花が活けられ、奥には、清楚な和室が続く。
店主は、わたしの先に立って、さらに廊下を中へと入っていく。廊下の突き当たりは、なんとカウンターになったキッチンだった。

「お好きなところへどうぞ。」なんて言われ、かすりの座布団に座った。
メニューは、「お任せ蕎麦セットの一品なんですが、いいですか?」と言われるままに頷いた。
まず、ちょっとした箸休めの煮物、次には蕎麦豆腐なる物が登場、どんなものかと言うと100パーセント蕎麦粉で作ったはんぺんみたいなもので、それを刺身醤油にわさびで頂く。
店主のオリジナルらしいが、とっても美味しかった。

そのあと、目の前で茹でたてのお蕎麦を、冷水でさらした歯ざわりもきりっと冷えたお蕎麦が登場した。
あと、何かもう1品ほどあったような気がしたが忘れてしまった。
部屋には、日本三大夜祭と言われる秩父夜祭の大きなポスターとか、写真とか、ミニチュアの山車とか、祭り提灯とか飾ってあって、夜祭の話を聞かせてもらった。

祭りが終わったその日から、来年の祭りの準備をするのだそうだ。
つまり、一年中が祭り一色だという…夜祭にかける秩父の街の人たちの意気込みとか、祭りの素晴らしさとか、楽しそうに話してくれた。
店主自身も毎年、山車を夜通し担ぐらしい、江戸っ子みたいにべらんめえ調の話しっぷりといい、いなせな店主だった。

そのあと、街の中を散策して、じろばたという、素敵な喫茶店に出逢った。
昭和のジャズ喫茶を彷彿とさせるようなクラッシクな店で、店に流れる音楽も、
多分、CDじゃなく、レコード盤が回っているのじゃないかと思わせる音色だった。

室内はランプや裸電球の優しいオレンジ色の光に包まれていて、お客さんは、みな思い思いにテーブルでくつろいでいた。
古き良き時代がそこにあるような不思議な空間だったのだ。
店のマスターも、控えめで上品な紳士だった。
そのお店には古めかしい時計があってそれを見つめていると変わらない時を刻んでいるような気がした。
物静かなマスターは、時を守る、時の番人のような人…だと思った。

そんなお店をもう一度訪ねてみたいと、ずっと思っていたので、秩父の街に寄って見ることにした。
さて、前置きが長くなったが、果たしてそのお店に出会えるだろうか?(笑)続く

titibu_339.jpg
スポンサーサイト

category: 里山

CM: 5 TB: 0   

コメント

うん、うん

sizukuさんのお話に、どんどん引きこまれてしまいました。

「いいなあ。」

秩父は訪れたことありませんが、貴女のお話を読んで、なんだかなつかしさを味わうために、行ってみたくなりました。

蕎麦もジャズも大好きなので、ツボに入ってしまいましたよ。ありがと。

エジちゃん #- | URL | 2010/01/31 21:08 - edit

No title

おはようございます。

お蕎麦屋さんはひらがなで四文字のお店ですね。
sizukuさんが好みそうなお店です(笑)

じろばたの音楽は電畜です。
懐かしいジャケットが沢山置いてあります。

つづき楽しみです。

shin #7ozYt8.c | URL | 2010/02/01 05:35 - edit

No title

今晩は!

お蕎麦屋さんはつやのやという名前でしたが現在は漢字3文字の名前に変っていました。

じろばたの音楽は以前はラッパ付きの蓄音器でしたが壊れてしまったので今はCDです。
一番大きな時計は130歳とか・・・

shin #7ozYt8.c | URL | 2010/02/03 18:30 - edit

shinさんへ

shinさん、たくさん書き込みありがとうございます。
お返事が遅くてごめんなさいね。
お蕎麦屋さんの名前、実は覚えてないんです。
ブログを遡ってみたら訪れたのは2006年の秋でした。
じろばたの時計はそんなに古いものがあったのですね。
とてもたくさん時計があるお店で、だから、時の番人のマスターって書いてました(*^_^*)
今度こそ、行ってみたいです。

sizuku #a8vfL3MM | URL | 2010/02/04 23:23 - edit

エジちゃんへ

エジちゃん、いつもありがとうございます。
やっと最後まで書けましたので、良かったらご覧ください。
今回は結局、時間が無くて素敵な喫茶店には寄れませんでした。でも、前回(2006年)に訪れた時のブログを見つけ出してリンクしていますので、ご覧になってください。
きっと、エジちゃんも気に入るお店だと思います。
また、近いうちに、行って見たいと思いますので、その時はまたご報告しますね。

sizuku #a8vfL3MM | URL | 2010/02/04 23:27 - edit

コメントの投稿

Secret

トラックバック

トラックバックURL
→http://sion920.blog74.fc2.com/tb.php/27-c8bdd459
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。