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風立ちぬ

日々の想いを風に乗せて…

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夢が叶う時 

18歳のわたしが憧れていたのは、白馬岳登頂…
山が好きで、数々の山の本を読みあさっていたあの頃、北アルプスの峰々は
わたしの憧れでした。
そして高嶺に咲く花々を本で眺めながら、その名前を覚えたものでした。

なかでも串田孫一さんのエッセイが好きでした。
山旅を終えて帰宅し、登山靴の整備をしながら、その靴に出来た新しい傷を
見付けた時、それが勲章のように思えて愛おしかったとか、
山靴の間に挟まって、山から持ち帰ってしまった小石を一抹の哀愁を持って
眺めたりする感性とか、

山に登りながら、咲き誇るたくさんの高山植物に癒され、そして心の中で
話しかける。ところが、名前がどうしても思い出せない花がある。
顔は見たことがあり、どこかで会った記憶があるが、どうしても名前を
思い出せない人がいる。
人の名前なら、挨拶をして少し会話を交わすうちに思い出すこともあるが、
花は口をきかない。花の名前を忘れると、花に申し訳ないと思うと同時に、
その花に見捨てられたような気持ちになって哀しくなってしまうとか。

お気に入りの書物の間に、茶色くなった枯葉の栞を見付けた時、
ああ、これは、どこどこの山に登った時のものだと、一瞬にして
その時の山行へと時間を飛び越えて行けるとか…

短編のエッセイの中に綴られた繊細な感性に惹かれたものでした。
今でも、その時に感じた想いに影響されているようなところがある気がします。
山に行って。落ち葉を拾って、本の栞にするあたり…影響されてます(*^_^*)

話がそれましたが、あの頃、いつか北アルプスに登りたい…そう思って
わざと重い荷を背負って奥武蔵や秩父の山々を毎週のように登っていましたが、
こんなトレーニングで本当に登れるのだろうかと不安になることもしばしばでした。

そんなわたしでしたが、今までに2回白馬岳に誘われたことがありました。
一度は職場の先輩で、残雪の尾瀬に連れて行ってくれたM子さんでした。
『○○ちゃん、一緒に北アルプスに行かない?』
「え~!北アルプスですか~?行けるかなぁ?」と、わたし。
まだ、その頃は、軽登山靴とザックを持っているだけで、他には何も
装備を持っていないわたしでした。

『大丈夫行けるわよ。白馬岳は花の山。北アでは初心者の登る山よ。』
M子さんは、一人で厳冬期の雲取山に登ってしまうようなタフで頼もしい
女性でした。迷った挙句わたしには彼女に付いて行く自信がなくて、
この山行は、お断りしてしまいました。

山から帰ってきたM子さんから、美しい高山植物の写真や雷鳥のヒナの写真
雄大な北アの山々の写真を見せてもらい、行かなかった白馬岳への憧れが
ふつふつと湧いてきたのでした。

そして、その翌年、職場の山岳部の新入部員だったわたしは、思い切って
夏山合宿に参加する決心をしました。その行き先は白馬岳だったのです。
けれど、合宿の日が近づくにつれ、台風が近づいてきました。
前々日まで行くつもりで、真っ赤なアタックザックに、荷物を詰め込み
出かける準備は万端でしたが、
『こんな台風が来ているのに、危ないから出かけないでほしい。』という、
心配性の母のたっての願いで、諦めざるを得ませんでした。

山岳部の部長は、『台風は通過するはず、もし、天候が悪かったら、
下の宿で回復するのを待つから大丈夫だよ。行くだけでも行ったら?』
と進めてくれたのですが、親に要らぬ心配を、かけたくなかったので
行くのを諦めました。
それでも、内心、諦め切れなくて、炊き立てのおにぎりをたくさん作って、
夜行列車で出かける先輩たちを見送りに、夜の新宿駅まで駆けつけたのでした。

『なんだ、来ればいいのに。』『もう、雨は上がるぞ。』色とりどりの大きな
ザックを背負い、ひとりひとり手を振って旅立って行く仲間を見送っていたら、
何だか心だけ一緒に旅立ったような気持ちになりました。

そして、一人、帰りの電車に揺られながら、「これで良かったんだ」と、
自分に言い聞かせました。
やはり、北アルプスは、わたしにはまだ無理だったんだ。
もう少し山の経験を積んでから、次回こそ挑戦しよう!と心に決めたのでした。

けれど、その後、結婚し、出産や育児に追われ、北アルプスどころか
山からも遠ざかってしまったのでした。

主人は信州の出身でした。主人との結婚を決めたのも、憧れの白馬岳に
近い村の出身ということも一つの理由でした^_^;
この人と結婚すれば、いつか一度ぐらいは白馬岳に登れるかも知れない。
そんな下心があったのは否めません(笑)

ところが、主人は山は登るものじゃないという信念の持ち主だったので、
結婚してこのかた北アルプスどころか、一緒に山を歩くことは一度も
ありませんでした。

でも、ここ1年ほど前から、徐々に近くの山を一緒に歩くようになりました。
そんな主人が唐突に、『白馬に登る』と言い出しました。
主人の幼馴染が、白馬村に住んでいるので、そのツテで、白馬山荘も予約
できると言い、さっさと宿も手配しました。

コースは大雪渓を登り、栂池に下るコースです。
あっというまに、8月4日~5日で日程が決まりました。
長年、憧れ続けてきた北アルプス、白馬岳が、こんなにあっけなく行ける
ことになるなんて思いもしませんでした。

夢が叶う時って、こんなものなのでしょうか?何だか実感が湧きません。
それどころか、大雪渓を登って行ってこれるのか、無事帰ってこれるのか
不安すら覚えます。
数年前ならいざ知らず、最近は山らしい山に登っていませんし、主人も
ほとんど山の経験はありません。

主人に言うと『大丈夫だ、子どもの時に登ったことがある!!』と言います、
「え~!?子どもの時ですか~?それから、何年経ってるの?」^_^;
いつものわたしらしくありませんが、何だか不安です~~~(>_<)

でも、せっかく主人が行こうといってくれている時、千載一遇のチャンスですね。
なぜ、白馬に決めたの?と主人に聞いてみたら
『お前が、白馬に登りたいと言っていたからだ…』と言いました。
そうだったの…ありがとう。

三度目のチャンスが巡ってきた白馬岳、今度こそ、夢が実現することを願って。
夢を手繰り寄せるのは自分の強い意志以外何もないことを心に言い聞かせました。

明日の午後、白馬村を目指して出発します。
遥かな山旅になると思いますが、夢を心に描いて行ってきます。
すべての出来事を、心に刻んで来ますね。
まずは、行っておいでと背中を押してくれたお友達のみなさん、
行ってきますね。無事に帰って来ますので、待っていてくださいね(*^_^*)

帰りは6日になると思います。しばらく留守になりますm(__)m

tutu_07.jpg

そうそう、今度の山旅のために新しい山靴も購入しました。
北アルプスでもガンガン登れる頼もしい靴にバージョンアップです。
「でも、高いなぁ…」と思っていたら、主人が10000円、ポンと出してくれました。
ふっとっぱら~!!(笑)
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category: 森・山

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コメント

えっつ 白馬ですか!

sizukuさん やりましたね!
念願の白馬岳 気をつけて行ってきてください。
お土産の花と景色をお待ちしています。

こいちゃん #HdSy5Q9E | URL | 2012/08/03 09:31 - edit

No title

おねえちゃま、なんと憧れの白馬ですか~\(◎o◎)/!
今はお花畑ですかね~!!
お土産よりもお土産話を楽しみにしてま~す!!
気をつけて、思い切り楽しんできてくださ~い(^◇^)
安曇野さん、太っ腹~~(拍手)

ひだまり #- | URL | 2012/08/03 19:29 - edit

白馬岳?

なんだかよくわかりませんが、山音痴で^^;
でも夢が叶って良かったですね~無事で帰ってきてくださいませ♪
楽しい思い出をいっぱい、リュックに詰めて帰ってきて、聞かせてね♪

ちなみに、私は海のすぐ側で育ちましたが、金槌です^^;
海は見るところ、泳ぐとこじゃありません・・・

はなはな #- | URL | 2012/08/03 21:00 - edit

No title

山ガールの友達に薦められてマンガの「岳」を読んで以来、
決して高い山には登るまいと
心に誓ったので、私にとっても山は見るもの…なんですが
高山植物には心惹かれます
ちなみに私が登ったことがあるのは高尾山くらいです
たくさんの植物に大喜びのsizukuさんの姿が目に浮かびます
でも、これを読んでるときはもう帰ってきてるんですね~
おかえりなさい
白馬岳報告、とっても楽しみです 

なみちゃん #- | URL | 2012/08/04 16:12 - edit

No title

sizukuさん、こんにちは♪
今頃は花に囲まれた白馬の夢の世界でしょうか。
実は私も恋い焦がれてこの夏、蓮華温泉の登山口まで行ったんです。
でも、「お前にはまだ早い!」と山の神に追い返されてしまいましたー。(^^ ;
美味しい情報をお待ちしています。
私もまた挑戦します。(^^)/

クロちゃん #QfAHIh9c | URL | 2012/08/04 16:39 - edit

いいなぁ~~♪

お姉ちゃま、今頃山小屋でくつろいでいる頃でしょうか。
大雪渓は無事登りきれたかな。
もうすぐ夕飯、そして夕焼けの時間だね。
満天の星空の下、山の懐に抱かれてぐっすりと眠り、素敵な朝を迎えてくださいね。
たくさんのお土産話楽しみにしています^^

あ、私達も靴はスカルパです ^^v

よしころん #lkhMWM3g | URL | 2012/08/04 16:47 - edit

No title

sizukuさん、こんにちわ。
この週末はお天気もいいし、きっと素敵な山旅をしているんでしょうね。
今ごろ蓮華岳の辺り?それとも白馬大池に着いたころ?

実は私も白馬から白馬鑓温泉を廻ってくる予定でした。
いちじんさんの同級生が落倉高原でペンションをしていて、
最近、その人から遊びに来ませんか、とのメール。
そこで念願の白馬岳登山を計画しました。
ところが、前日ころんで指を怪我。またまた骨折です。

いちじんさんの友達なので宿泊をキャンセルするのも・・・
結局、八方尾根から唐松岳まで痛い足で行ってきました。

また来年リベンジしたいです。
雪渓の上を歩いてみたいし、お花畑も楽しみたいです。

けいこ #TB2JfpHU | URL | 2012/08/05 10:37 - edit

No title

しーちゃん 今頃白馬大池あたりの小屋でぐっすりでしょうか♪
長年の憧れの白馬岳登山だったんですね。
登山出発前のやる気満々♪ いざ出陣♪風のしーちゃんのメールに安心したり笑ったりしていましたよ。
楽しい山行きだったことでしょうね。
たくさんの高山植物に出会い、嬉しい悲鳴♪ そしてご主人と仲良く花撮影だったのかな♪

そうそう、ふっとっぱら♪なご主人に感謝の拍手です(*^_^*)

ブログ楽しみにしていますよ(^_^)v

お千賀さん #JalddpaA | URL | 2012/08/06 00:19 - edit

ただいま~♪

こいちゃん、ひだまりちゃん、はなはなちゃん、なみちゃん、
くろちゃん、よしこちゃん、けいこさん、ちかちゃん、
そして、こちらを読んでくださって応援してくださったみなさん、
ありがとうございました<m(__)m>

ご心配いただいたことと思いますが、無事、帰っております。
お返事が遅くなってごめんなさい<m(__)m>

わたしたちとしては、身の程知らずの強行軍であったため、
夫婦でグロッキー状態でして、今日もまだ筋肉痛です(笑)
しかも眠くて、眠くて、PC立ち上げて嬉しいコメントを
拝見しても、お返事を書く前に寝てしまう始末です。
まとめての、お返事で申し訳ありませんがお許しください。

大変でしたけれど、白馬岳は素晴らしい山でした。
今も、あの絶景と、その景色を眺めるように咲いていた花々
の姿が目に浮かびます。

山あり、谷あり、まるで人生のような山旅…
今、この時季に、二人で歩けたことの意味を
不思議な縁(えにし)のように感じました。
とにかく、終わってみればいい旅でした。

無事歩き通せたのは、きっと応援してくださった
みなさんのお蔭と感謝しています。
ありがとうございました(*^_^*)

ブログへのアップは、ゆっくりとなるかも知れませんが、
気長にお待ちいただけると嬉しいです。

sizuku #a8vfL3MM | URL | 2012/08/07 17:20 - edit

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