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風立ちぬ

日々の想いを風に乗せて…

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限りある命だからこそ 

先日の記事で「八百比丘尼」にの事に触れましたが、
人魚伝説に、ちょっと興味を持ち調べてみました。
すると、一番古い話は、日本書紀に書かれていて、
諸説はあるものの、こんなお話がありました。

昔、若狭(福井県)の国の漁師の網に、不思議な魚がかかりました。
その頭は、人の顏で、しかも美しい17~8の娘の顏をしています。
肩や胸のあたりも、まるで羽二重のような白く美しい容姿でした。
でも、腰から下は金色のうろこを持つ魚の形をしていました。

「もしや、これが噂に聞く人魚では?」この人魚はすでに死んでいましたが、
漁師たちは、どうしたものかと考えます。
「聞くところによると、人魚の肉は美味だというから、これを肴にして
宴会を開こう」ということになります。
しかし、あの姿を思い出すと、どうしても箸をつけるものはなく、
それぞれ、家に持ち帰ることになりました。

その村の長者もその肉を家に持ち帰りましたが、気が重くなり部屋に
隠しておきました。すると、部屋の前を通った一人娘が、その甘い香りに
誘われて、見つけてしまいます。あまりの良い香りに娘は一切れ、その肉を
食べてしまいます。一口食べると、また一口、食べてみたくてたまらなくなり
とうとう、全部の肉を食べてしまいました。

すると、次の日から、娘の姿が一変します。
娘は、年の頃は17~8の美しい娘でしたが、さらに美しさが増して、
なんとなく体の中から光が射しているような不思議な輝きに包まれているような
それは、人を虜にするような魅力に溢れていました。

そんな美貌の娘ですから、たくさんの縁談が持ち上がり、とうとう、
隣村の庄屋の息子と結婚することになりました。
娘は愛されて幸せに暮らしていましたが、夫はだんだんと痩せこけて、
生気を失い、1年後には老人のようになって衰弱死してしまいました。
娘は家に帰され悲しみに暮れていましたが、それほどに魅力的な娘でしたから
すぐに次の縁談が持ち上がり、2度目の結婚をします。
けれども、2度目の夫も同じように衰弱死してしまいました。
それでも少しも美貌に変わりなく、3度目の結婚をしますが、同じように死別し、
4度目の夫も亡くなりました。

こうなると、人々は、娘の事を魔物か鬼女のように噂し始めました。
娘も確かに、自分の体の中に得体のしれないものがあるように思い悩みます。
そして、思い余った娘は出家して尼となることを決心し、家を出ました。
「八百比丘尼」となり、諸国を回る行脚の旅に出ることになりました。
全国を渡り歩くうちに、だんだんと周りの者は年老いたり、病気や事故で亡くなったのに
「八百比丘尼」は、ずっと、若く美しいままでした。
気が付くと、いったいどれくらいの時が立ったのかも判らなくなりました。

ある時、若狭の国の小浜に辿り着いた「八百比丘尼」は、実家を訪ねてみました。
ところが、実家のあった場所は、荒れ果てていてどこにも屋敷はありません。
そこを通りかかった老婆に『昔、この辺りに大きな屋敷はありませんでしたか?』
と、訪ねましたが。その老婆は、自分は子供の頃からこの場所に住んでいるが、
昔も今も、荒れ果てた土地で、お屋敷などなかったと答えます。

「八百比丘尼」はようやく、自分が尼になってこの地を去ってから800年の
年月が過ぎたことに気づきます。そして、世を儚み、断食をして命を絶って
しまったというお話でした。

不老長寿は、人間にとって永遠の憧れでは、あるけれど、果たしてそれが本当に
幸せなのか?と、この人魚伝説は伝えているのだそうです。
知らずに、人魚の肉を食べてしまったがために、「八百比丘尼」はたった一人で
永遠の命を生き続けなければならなかったのです。

限りある人間の一生の中で、大切な人々と巡り合い、愛する人々のために精一杯
生きること、人と人の繋がりこそが幸せであること。
人魚伝説は、限りがあるからこそ、人生は素晴らしいのだと教えているのだそうです。

昨日、母方の伯父が亡くなり、そのお通夜がありました。
お通夜の席でのお坊さんのお話には、必ず仏教の諸行無常の教えが説かれますよね。
そんなお話を聞きながら、お世話になった故人とのえにしを想いました。
そして、限りある命を精一杯生きたであろう、伯父の人生を思いました。

今朝…清々しい青空の中、伯父は旅立ちました。
おじさん、大変お世話になりました。本当にありがとうございました。

人は孤独では生きられない、人とのえにしを大切にしたいと、そんな風に思いました。
ちょっと、脱線しましたが、ひょんなことからいろいろ考えさせられた人魚伝説でした。

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category: 日々の思い

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コメント

限りある命だからこそ

sizukuさん 人魚伝説興味深く読ませていただきました。
偶然なんですが、25日に田沢湖高原のヒュッテのおかみさんから田沢湖伝説の龍になった辰子姫の物語を聞きました。その一部です。
「お母さん、お許しください。私は永遠の美しさを観音様に願って、不老不死・神通自在の龍となりこの湖の主となりました。お母さんには、親孝行するまもなく、人の道にそむいた罪は大きいのですが、もうお別れです。親不孝のつぐないに、この湖を魚でいっぱいにし、その魚を贈ることをお約束します。」
こう言い残すと、湖深くその姿を消しました。・・・
命は限りがあるから尊いのですよね。わたしもこのごろ痛感しております。















































































こいちゃん #HdSy5Q9E | URL | 2012/06/30 08:49 - edit

こいちゃん、コメントありがとうございました。
そうですか、辰子姫の伝説は知りませんでしたが、通じるものがありますね。
誰もが、健康で長生きをしたいと思いますよね。
でも、それが永遠の命となると違ってくるのでしょうね。
実際、永遠の命なんてないのですけれど…

人生って、長さではなく、中身なのかもしれないと思いました。
限りある人生で、わたしのささやかな夢を叶えるには、難しいかもですが、夢は見続けていたいですね。そして豊かな気持ちで過ごせたら幸せです。

こいちゃん、これからもよろしくお願いします~(*^_^*)

sizuku #- | URL | 2012/07/01 22:02 - edit

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