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風立ちぬ

日々の想いを風に乗せて…

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谷川山麓女子会 Ⅲ 

まだ、山肌には残雪が残り、雪解け水が溢れて道路を流れてきます。
陽だまりの土手には、かわいいアオイスミレが一面に咲いていて、
わたしはまた動けなくなります。

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右側のコブのような突起がトマノ耳といいます。
谷川岳の山頂は双耳峰になっていて、二つのピークがあり、
そのピークをオキノ耳、トマノ耳と呼んでいて、マチガ沢から見えるのは
トマノ耳です。

トマノ耳に連なる稜線が西黒尾根で、このマチガ沢から西黒尾根に
直登する厳鋼新道というルートがありますが、かなり険しい道だそうですが
なんだか、その名前からして、厳しそう!!健脚な山のスペシャリストたちが
登る玄人の道というイメージです。

マチガ沢には、いくつもの岩峰が聳えていてクライマーたちのゲレンデであり、
また、沢を詰めて頂上を目指す沢登りのメッカでもあるようです。
どちらも、わたしには無理ですが、ちょっと憧れます。

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よしこちゃんとはるかちゃんは、雪解け水に手を浸して子どものように
はしゃいでいました。その様子がかわいくて、遠くからパチリ!

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この沢が湯檜曽川まで流れて行っているのですね。湯檜曽川の対岸には、
残雪をまとった白毛門がどっしりと聳えていました。

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この道路わきにマチガ沢を望む大岩がありますが、その中段あたりに
女性のレリーフを刻んだプレートが埋め込まれています。
“ビーナス・プレート”と呼ばれているそうで、歳若くして亡くなった
女性遭難者の鎮魂の慰霊碑なのではないかと言われているのだそうです。

『新田次郎の小説の“銀嶺の人”の中にも出てくるのよ。』と
よしこちゃんが教えてくれます。
よしこちゃんは、たくさんの本を読んでいるようです。

わたしは、最近はさっぱり読書をしていませんが、昔はよく読んだものです。
新田次郎の小説は、20歳ごろ、何度も読んだ“孤高の人”を思い出しました。
上巻下巻に分かれた長編小説で、山に恋憧れていたあの頃のわたしの情熱を
満たしてくれた愛読書でした。また、読んでみたくなりました。

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女性のレリーフが刻まれたビーナスプレート…
谷川岳にはたくさんの慰霊プレートや慰霊碑があるそうです。

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ここからの道はスミレサイシンが咲き続く花の道でした。

シロバナのスミレサイシン。とって清楚です。

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一瞬、シコクスミレ?って、思いましたが、スミレサイシンですね^_^;

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こちらは、うっすらと水色を滲ませたようなスミレサイシン

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ほんとうに美しいスミレです。

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そして少し目を上げれば、林床の低木の若葉が日差しに透けて綺麗です。

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まるで、緑のランプのよう…

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谷の残雪をバックに、ブナの新緑にうっとり

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山桜(オオヤマザクラかな?)は終盤、花びらがハラハラ散ってます。

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柔らかな若葉が本当に綺麗です。

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蔦も綺麗…なんて言っているうちに

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緩やかなカーブの先に見えてきました!!

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一の倉沢出合です。

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やっと目的地に着きました。ところで、今何時?
いつものことながら、腕時計を忘れたわたし。でも、よしこちゃんも、
はるかちゃんも忘れていたらしい。
よしこちゃんが、携帯を取り出して『オー!マイ ゴット!!』と叫びました。

もう1時に近いと言います。なんと1時間弱のコースを4時間かけて歩いたことになります。
『このコースをこんなに時間をかけて歩いたのは初めてよ。最長記録だわ』
そう言いながら、よしこちゃんはニコニコ笑っていました。
『へぇ~?そうなの?』と、はるかちゃんもにっこり。
「ごめんね。よしこちゃん、はるかちゃん、足をひっぱたのはわたしです~」

きっと、この最長記録は、この先誰にも破られない事でしょう^_^;

遅くなったけど、気にせずゆっくりお昼にしましょう!!ということで
ランチタイム。さっそく平らな場所に腰を下ろしおにぎりにパクつきます。
すると、よしこちゃんが、バーナーをザックから取り出し始めます。
『わたし、ちょっとうどんを作ってもいいですか?』控えめにそういいながら
よしこちゃんは手早く、コッフェルに水を入れ火にかけました。

そうか、それで、登山指導センターで水を汲んでいた訳が判りました。
日帰りにしては、パンパンの大きなザックの訳も判りました。
よしこちゃんは、慣れた手つきで、お餅や野菜を入れ、うどんを投入
あっという間に、“味噌煮込みうどん、お餅入り”を作ってくれました。

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わたしとはるかちゃんは、お母さんに作ってもらうのを待っている
子どものように、よしこちゃんの手際の良さを眺めていました。
そして、あったかいうどんをよそったお椀を手渡されニコニコです。
『ありがとう~♪山で、あったかいうどんが食べられるなんて幸せ~♪』
「ほんと、おいしそう~♪お餅まで入っててうれしい~なぁ♪」

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三人で、一ノ倉沢の絶景を眺めながら、あったかいうどんをつるつる…
「ああ、いい香り!」「ああ、美味しい!」「ああ、アツアツ~!」
そして、よしこちゃんの気持ちが温かいなぁ…(*^_^*)
わたしたちは、至福の時間を過ごしました。

谷川岳のオキノ耳、ウサギちゃんのようでかわいい♪

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わたしも山名などを覚えたくて家に帰ってから地図で位置関係を調べてみました。
向かって一番左のピークがオキノ耳、それに連なるギザギザの岩峰の壁が二の沢とか
ドームとか二の沢右壁とか呼ばれているようです。
中央の山塊が国境稜線で、滝沢、大槍正面壁、ルンゼ、中央奥壁などがあります。
そして、右に迫る山塊が、南陵、テールリッジ、烏帽子沢奥壁、中央陵、
衝立岩正面壁、北陵と、名だたる岩壁が続きます。
一番右端のピークが一ノ倉岳のようです。

出合には、まだ、2メートルほどの雪の壁が残っています。
これから挑むのでしょうか?登山者が一人対峙していました。

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迫力の岩壁を望遠で引き寄せてみました。
雪崩の跡らしいです。

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滝沢辺りでしょうか?

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春先、樹が自らの息吹で根元の雪を溶かしていく根開けという現象です。
この根開けを見ると、残雪の尾瀬を思い出します。

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遥か湯檜曽川の川岸にも、まだたくさんの残雪が残っていました。

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名残惜しく一の倉沢を後にし、また、芽吹きの森を帰路につきます。

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フキノトウは花盛り

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ウリハダカエデの花が咲き始めました。

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微妙な色合いが綺麗な新芽。

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ゼンマイ?ワラビ?がかわいいなぁ(*^_^*)

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こちらは葉が開いてます。

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帰り道も、草木を愛でながら歩いていたら、わたしたちを追い越して
黒い鳥影が、目の前の木の枝に止まりました。

「わぁ~♪ キビタキよ!!」わたしは、声を潜めて叫びました。
漆黒の羽に、目の覚めるような山吹色、なんて美しいんでしょう。

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キビタキは逃げる様子もなく盛んに囀っています。
「しまった。レンズがマクロだわ。」望遠レンズに取り替える間に飛び立ってしまいそう。
わたしたちは、そろり、そろりとキビタキに近づきます。

『あっ、飛んじゃったわ~』「いいえ、まだ、あのロープの所にいるわ」
そんなこんなで、マクロレンズでやっと撮ったキビタキです。
でも、すごく小さいのでトリミングしてみました。
ボケボケですが。。。^_^;

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「すごいね~!キビタキに逢えたね~♪」「すごく綺麗な黄色だったわね~♪」
「おなかと、背中も黄色かったような…」
わたしたちが、興奮冷めやらず話していると、オオルリの声が聞こえてきます。
あたりをきょろきょろ眺めると、いました!!枝先で、声を張り上げて鳴いています。

「いた!!オオルリよ!」と、叫ぶと、みんな鳥撮りモードになります(笑)
またまた、レンズはマクロのままです~^_^;

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「本当に綺麗な瑠璃色をしてるのね!」
「オオルリも、始めてみたけれど綺麗だった~♪」
わたしたちの旅の終わりを締めくくるように美しい夏鳥が姿を見せてくれました。
こんなに間近で見れた幸運に感謝しなければなりません。
時間をたっぷりかけて歩くわたしたちに、谷川岳がくれたプレゼントだったかもしれません。

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最初に迎えてくれたマメザクラが、満開の枝先を揺らして見送ってくれ

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若葉のグラデーションが、囁くように見送ってくれました。
きらきらと眩い若葉の季節をゆっくりと歩くことができました。
たくさんの花や鳥や木々との出逢い、谷川山麓の美しい季節を案内してくれた
よしこちゃん、本当にありがとうヽ(^。^)ノ
そして、はるかちゃん、いつもさりげなく背中を押してくれてありがとうヽ(^。^)ノ

とっても幸せな谷川山麓女子会でした~♪

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長い紀行文を最後まで読んでくださってありがとうございました。
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category: 森・山

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コメント

内緒ですが、仕事の合間に覗いてきました。
トップのスミレ、この色合いはエゾアオイっぽい
ですね。コシアブラとか、モミジガサとか、山菜
もたくさんありそうだけど、どうでしょう。
私は専ら餅入りラーメンですが、うどんもいけそ
うですね。こういう所で食べると、ほんと美味い
んだよね。
キビタキにオオルリは予期しないプレゼントです
よ。いくぶんボケた画像から緊張と興奮が伝わっ
てきます。鳥に近づくには「鳥足と鳥目」になる
ことですよ、念のため(笑)

翼 #- | URL | 2012/05/22 15:09 - edit

翼さん、早いですね~♪
お仕事中に覗いてくださって、ありがとうございます(*^_^*)

エゾアオイスミレですか~♪
普通のアオイスミレより花色が濃くて青空のような澄み切ったブルーでした。
もしかしてイブキスミレ?って、思いながら撮りましたが、
写真を見てやっぱりアオイスミレだなぁと思いました。
エゾアオイスミレという選択肢がまったく浮かびませんでしたが、
さすが、スミレ博士の翼さんですね。ありがとうございました(^^)v

餅入りラーメンもおいしそうですね♪
鳥には「鳥足と鳥目」ですか?難しそうです~。
わたしは、聞き耳頭巾もほしいところです(笑)

sizuku #- | URL | 2012/05/22 16:23 - edit

お姉ちゃま、こんばんは^^

私達の珍道中を物語のように素敵にまとめていただき、ありがとうございます♪
小冊子にまとめたいくらい^^

私は手抜き料理は大得意~(笑)
今回も全部まとめて煮るだけだもの ^^v

やはりスミレは難しいのですね~~
ズボラな私は基本スミレでくくります ^^;

新田次郎さんは2年前靱帯痛めて山登れなかったときに読んでいたの。
でも「孤高の人」も「銀嶺の人」も主人公が山で亡くなってしまうので、最後はおいおい泣いてしまいましたToT
新田次郎さんの小説って悲しい終わり方をするのが多いのかしら。

鳥の名前もお姉ちゃまのおかげで「キビタキ」「オオルリ」覚えました。
先日山で「あ、キビタキ!」って言ったら、パートナー驚いていました(笑)

また最長記録目指してどこかへおでかけしましょうね♪

よしころん #- | URL | 2012/05/22 18:07 - edit

しいちゃん、書き込みは夜寝床で、小さな字があまり見えずに、スマホからなの。名無しでしたね。
いつもながら、ドジでボケね。ごめんなさい。

マチガ沢や一ノ倉沢は圧巻ですね。

あの山はアルピニストの聖地。
雄大で猛々しくて、怖いようでもあるね。

よしこちゃんのうどん、本当に美味しくて、温かな心のこもった一杯の腕でしたね。

私たちを引き合わせてくれた、尾瀬の浦島太郎子ちゃんにも感謝。一ノ倉沢出合(であい')で出会いに感謝(^O^)

再び山を歩きたくなりました。次はどこへいこうか?

はるか #- | URL | 2012/05/23 01:05 - edit

よしこちゃん、こちらにもコメントありがとう。
そうだったの、靭帯を痛めていた事があったのね。
大変でしたね。何より山に行けないのが辛かった事でしょう。

銀嶺の人は、読んだことないけれど、主人公が亡くなってしまうのね。
孤高の人の加藤文太郎に感情輸入して読んでいたから、
わたしも泣けました。
単独行に憧れたのもあの小説からかな。
やはり、山は、安全に行ってこなければ行けませんね。
無事帰るは必須条件ですよね。

キビタキ、また見れたの?良かったね(*^_^*)
パートナーさんがびっくりされたのも何だかうれしいな♪

うふふ、最長記録、更新中です(笑)

sizuku #- | URL | 2012/05/23 21:52 - edit

はるかちゃん、コメントありがとう(*^_^*)
いえいえ、天然なのは、わたしも負けてませんから~
でも、はるかちゃんの一文字違いは、面白い!!
あれは、真似できません(笑)

そうそう、尾瀬の浦島太郎子ちゃんと、イワツバメちゃん(*^_^*)
わたしたちを引き合わせてくれましたね。

早く、尾瀬で4姉妹が集合したいです~ヽ(^。^)ノ
出合で出逢いに感謝!!はるかちゃん、クロちゃん化してるね(笑)

本当に、また、山を歩きたいね。

sizuku #- | URL | 2012/05/23 22:01 - edit

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