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風立ちぬ

日々の想いを風に乗せて…

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4月の雪 

4月8日に計画した奥多摩分校の恒例の春の遠足はイワウチワ遠足になりました。
風の谷なら、何度も歩いている場所ですが、この所忙しくて今年はまだ一度も
自分の足で歩いていませんでした。
やはり前日には、下見に行きたいと思い、出かけてきました。

昨日はとても天気が良く暑かったのに、今日はどんよりとした曇り空で
肌寒い日でした。
わたしは、鳩ノ巣駅にひとりで降り立ちました。
土曜日というのに他に降りる人もいませんでした。

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いつもの年なら、この時期駅の構内の桜やミツバツツジ、ムラサキハナナ
などが、咲き乱れた美しい駅のはずなのに、今年は少し送れています。
渓谷へと降りて行こうと歩きだしましたが、ふと気になる樹があった事を
思い出し、わたしは振り返りました。
確か、この辺のはず…あっ!あった!あの樹だわ
わたしは、心の中でをつぶやいて、反対方向の踏切を渡りました。

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あの樹とは、いつも山からの帰りに渓谷に架かる橋を渡る時、直線の
延長線上に美しく咲き誇る真っ白な白木蓮の樹が視界に入ってくるのです。
こんもりと丸い樹形でそれは美しい姿で、惚れ惚れと眺めていたのでした。

↓下の写真で、山と山が重なった中心にこんもりと丸い樹があるのが
判るでしょうか?この日はまだ、蕾状態なので目立たないかも知れませんが、
花の時期は真っ白でそれは美しく目を引くのです。

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緩やかに坂道が続く細い路地に塀をめぐらしたりっぱなお宅がありますが
塀のためにお庭の中は見えません。
ちょうど車から荷物を運び込む人がいたので思い切って声をかけました。
「おはようございます。立派な白木蓮のあるお宅はこちらですか?」
すると、『ああ、そうだよ。入って見て行っていいよ。』と気さくに
言ってくださいました。「え!いいんですか?ありがとうございます。」
わたしは、さっそくお庭に足を踏み入れてびっくりしました。
広いお庭に池やたくさんの木や花が植えられ、池のほとりには、
あの白木蓮の樹が堂々と君臨していました。

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お庭を巡る小道には、かわいい草花が植えられていました。
このお花は何かな?ちょっと名前が判りませんでした。

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ヒヤシンス

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プリムラ

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ミツバツツジは今にも咲きそうです。とても立派な木でした。
ご主人は、『木蓮もいいけど、このツツジもいいんだよ。』と
お気に入りのご様子でした。

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あちこちに、セッコクがあってびっくり。ご主人が植えたそうです。

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そして、立派な白木蓮の樹です。
奥様は『木蓮の花が咲いたら、お友達みんなでお花見をするのよ。
あの二階も木蓮の花を見るために作ったの。ちょうど目の高さで見れて、
庭一面、木蓮の白い花で埋まったようになって、とっても綺麗なのよ。』
とおっしゃって、
『ちょうど来週あたりが見頃になるので良かったらまた見にいらっしゃい』
と誘ってくださいました。

「明日、お友達たちとイワウチワを見に来ます。」と話すと、
『車で来るなら、下の駐車場はすぐいっぱいになってしまうから、
止める所が無かったら、うちの駐車場に止めてもいいよ。』
ご主人が言ってくださり、奥様も、『もし、良かったら、
庭を見に寄ってもらってもいいわよ』と笑顔で言ってくださいました。

いろいろお庭を見いせていただいたり、お話しを伺ったりして、
すっかり長居をしてしまいました。丁重にお礼を言って立ち去りかけると、
このお宅の別棟を借りてシェアハウスとして住んでいると言う若者たちが、
『また来て下さいね!』と笑顔で見送ってくれました。

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わたしをここに導いてくれた白木蓮の樹を見上げると、大きくなった蕾を
そっと揺らしながら、手を振り見送ってくれているような気がしました。

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わたしは、奥多摩の人々の温かさを胸に来た道を降りて来ました。
そうだ、風の谷のKさんのお宅が“天目指庵”だから、こちらの
Hさんのお宅を“木蓮邸”と呼ぼう。なかなかいい閃きな気がして
ひとり嬉しくなって、集落を抜けてイワウチワの尾根へと山道を
登って行きました。

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ほとんど人が通らない踏み後のような道は、昨年は無かった
倒木が目立ちます。先日の大風のせいでしょうか?

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行く手を阻むような大岩に、今回初めて参加される方は
驚くだろうなぁと思いました。以前、鉄五郎新道で見つけた大岩を
“寸庭ロッキー”と命名したから、この岩は“越沢キャニオン”と
命名しようかな?なんて考えながら黙々と急斜面を登って行きます。

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そして、道が不明瞭な急斜面を登れば…きっと、あの子が…
「ああ、咲いていてくれたのね!!こんにちは~ウチワちゃん♪」
思わず、笑顔になってしゃがみこみ、今年最初のイワウチワに
挨拶をかわします。それにしても、かわいいです~♪

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まだまだ、蕾や花芽のままの物が多くて、しっかり開いている花は
少ないです。これから2週間後ぐらいが一番良い時期と思われました。
でも、ほら、こんなに綺麗に咲いていてくれました。
わたしは、荷物を下ろし、お弁当も食べるのを忘れて50分近く夢中で
撮影しました。

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この先にはもっと咲いていないかな?と尾根道をそろそろと進んでいきます。
松葉の中から、こんなにかわいいイワウチワちゃんが顔を覗かせているだけで
木漏れ日の綺麗なこの場所も、まだまだ、これからのようです。

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何だか寒いなと思っていたら時折り風花が舞います。
「どおりで、寒いわけだわ…お弁当を食べなくちゃ。」
わたしは、慌ててお昼を食べ始めました。
すると、冷たい風に乗って、風花と霧が谷から上がって来ました。

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わたしは、さっき、木蓮邸のご主人が言っていた言葉を思い出しました。
『イワウチワは、霧が降る所じゃないと育たないんだ。』
なるほど、この谷も下に川が流れているから、時折り川霧が上がってくる
のだろう。だから、イワウチワはこちら側の斜面に密生しているに違いない。
わたしは、妙に納得しました。渓谷の事を良く知りつくした地元の人の
言葉は素晴らしいと感心したのでした。

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「明日、また来るからね。明日は蕾を開いてね。」
わたしは、かわいく咲いたイワウチワや、今にも咲きそうな蕾たちに
そっと触れて、イワウチイワの尾根を後にしました。
山を降りながら、木の間越しの谷が白く霞んでいる気がしましたが、
開けた場所に来てびっくりしました。
なんと、一面に雪が舞っているではありませんか。

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「4月なのに雪が降るなんて…」
明日の遠足の事が、少し気になりながら独り言を言った時、
眼下の山里を、列車が走っていくのが見えました。
粉雪の中を走り抜ける列車…なんだか絵になる風景です。

♪東京で見る雪は最後ねと淋しそうに君が呟く
 なごり雪も降る事を知り、ふざけ過ぎた季節の中で…

なんてフレーズが思わず口をつきました。
4月に降るなごり雪は、少しも冷たくなくて、手に受ける間もないくらい
淡く溶けてゆきました。

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満開の白梅の花にも、音もなく雪が舞い落ちて、
何だかさらさらと白い花びらが散っているようにも見えます。

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雪が降ってきてしまったので、その先の下見は止めましたけれど、
今日も素敵な出会いがあって、良い散策だったと思えるのでした。
列車を待つ間、木蓮邸のミツバツツジをホームから見あげていました。

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category: 森・山

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コメント

sizukuさん、おはようございます。♪
雪降る中の下見、ありがとうございました。
自然が与えてくれたイワウチワの育つ環境。
自然ってやっぱり素晴らしい。
そして、この地に生きている人たちも素晴らしい方達ですね。
今日の本降りの雨で、また花も元気な姿を魅せてくれるでしょう。(^^)/
今日はインドア・寝て曜日となっています。(*^ー`) フ~

クロちゃん #- | URL | 2012/05/03 09:43 - edit

クロちゃん、こんばんは(^^♪
いえいえ、みなさんをご案内する時の下見は、鉄則ですから♪
わたしの知り合いで植物観察会などを引率される方はは、4回は下見に行くと言ってました。
クロちゃんも山の会の山行では、必ず下見をされていて立派だなぁと思っています。(*^_^*)

昨日も今日も雨でしたね。
わたしは、昨日でGWはお終いでした。
最後が雨で残念でした。本当は見たいスミレがあったんですが…

さすがのクロちゃんも今日はインドアでしたか~(*^_^*)

sizuku #- | URL | 2012/05/04 00:46 - edit

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