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風立ちぬ

日々の想いを風に乗せて…

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二人遠足(百尋の滝) 

今日は、お友達のはるかちゃんが、千葉から訪ねてくれました。
前日は、抜けるような青空の一日でしたが、女心と秋の空…
一転、今日はお昼過ぎから雨の予報が出ています。
ここは、晴れ女のわたしとはるかちゃんの晴れパワーで晴れを呼ぼう!!
なんて、メールで話していたら、京都のちかちゃんからも、
『はるかさんと、二人遠足、よろしおすなぁ~晴れパワー送りますえ~!』
という、電車の中で、思わず笑顔になるような楽しいメールが届きました。
すると、どうでしょう!青梅駅ではるかちゃんと落ち合う頃には、
うっすらと水色の空が覗き、雲の切れ間からは、柔らかな陽射しも射してきました。
『わぁ!ちかさんのお陰ですね。』と、髪を短く切ってボーイッシュになった
はるかちゃんが悪戯っぽく笑います。

わたしたちは、車窓の風景を眺めながら、積もる話を、たわいもなく話しては
笑いながら奥多摩駅にと着きました。
まだ、ほんの半月前、尾瀬仲間さんたちと集まった記憶も新しいままに、
今日は、待ちに待ったはるかちゃんとの二人遠足です。

平日は9時台の日原行きのバスがないため、駅前のタクシーを利用します。
一台に7人ぐらいは乗れそうで、次回の奥多摩遠足の時にも利用できそう!
などと考えながら、川乗山の登山口の川乗橋のバス停に着きました。

このバス停から30分ほど林道を登り上げ、細倉橋から山道へ入ります。
10月の終わりに、ここに来た時には、まだ、青々とした夏のような森に、
ヒトツバカエデの黄葉だけが、真っ先に色づいて輝いていました。
12月に入るとさすがに、山々は、ほとんど葉を落とし、所々に
燃え残ったようなイロハカエデやハウチワカエデの朱が目をひき、
透き通るような黄葉が美しいチドリノキや、サーモンピンクの葉が
燃えているように美しいメグスリノキが、ぽつん、ぽつんと彩を添えているだけでした。

ヒトツバカエデもチドリノキもメグスリノキも、葉の形からは、
楓の仲間とは思えないのですが、こうして、秋の彩の最初と最後を
締めくくるなんて、やはり楓の仲間なのだと妙に納得したりします。

百尋の滝までのこの道のりは、いくつもの小さな滝や、せせらぎや、
深い谷をめぐる早瀬や、山肌から染み出した湧き水の流れなどを
見ながら登って行きますが、葉を落とした森は眺めも良くなり、
葉の繁る季節には見え隠れしていたものたちが姿を現し、
今まで気づかなかったものたちが見えてきます。

流れの岸辺に佇む巨木たちも、その樹の本来の姿で語りかけてくるようでした。
苔むした幹も、風雪に耐えた荒々しい樹皮も、落ちて失った樹幹も
その木々が生きてきた証を見せてくれているような気がしました。

森の中を縫うように流れる渓流の姿もまた美しく、
足元を埋める落ち葉たちの感触も心地良くて、他の季節にはない
初冬の森の楽しさに、こころが満たされて行くのでした。

冬鳥たちとの出会いも、こころときめきます。
どこかでジョウビタキの声がします。朝の道でエナガの群れに出会い、
谷筋ではカワガラスの姿も見かけました。

はるかちゃんも、嬉しそうに梢を見上げエナガの姿を探し、
巨木を見上げます。
渓谷を何度も渡り返す高架になった橋も『ちょっと怖いですね。』
と言いながら笑顔で渡ってきます。

「ほらこれ、ハナネコの葉っぱなのよ。春にはきっとたくさん咲くわ」
と、指差せば、『ほんと、可愛い♪』と目を輝かせます。

苔の幾何学模様を美しいと思い、その苔から、北八ヶ岳の森の話に
なります。『わたし北八ヶ岳にも行きたいなぁと思っているんです。』
と、はるかちゃん。
「うん、いいよね。白駒池やその周りの針葉樹林帯の苔の森。」

『しーちゃん、娘さんと行きましたよね。嵐の中の北八ヶ岳』
「そうそう、あの時は、怖かったのよ。森に入ったら真っ暗で…」
『娘さん、よく、がんばりましたよね。』と、はるかちゃん。
「そう、娘は、お母さんとの旅はいつもサバイバル。
八ヶ岳では死にそうになった。と、言うのよ。
わたしも、ちょっと、反省してるのよ。」と、わたし。

「いつか二人で北八に行かない?高見石小屋、良かったよ!」
と言えば、『はい!!行きたいです♪』と、即座に答えてくれる。
本当に、妹みたいな存在です。

やがて、ちょっと急な登りをこなせば、目指す百尋の滝です。
こんな雨模様の休日に登ってくる人もいないかと思っていたら、
元気な若者たちのパーティがやってきました。
樹間に白い滝の姿が見え隠れし、はるかちゃんが足を止め見入っています。
急な階段を降りると、いよいよ滝は正面に見渡せます。

若者たちは歓声をあげていました。いつみても優美で繊細な滝です。
今日は、ことのほか、しなやかで、絹糸のような流れでした。
晴れていたら、滝の中間に虹が架かること、
冬には、滝の外側から徐々に凍っていくこと。
氷瀑も見事だけれど、滝壺の凍結も美しいこと、
さらには流れの薄氷や、氷のドームに光が射すととても綺麗なこと。
そんなことを話しながら、わたしたちは滝を眺めながらお弁当を食べました。

「さぁ、そろそろ行きましょうか?」
わたしたちは、百尋の滝に見送られながら来た道を戻っていきました。
ありがたいことに曇天ながら、まだ雨は落ちてきません。
時折り、薄日さえ顔を覗かせてくれました。
わずかな午後の陽射しが、川面に反射して白く光っているのを、
谷筋についた道から俯瞰しながら降りているときでした。

水面に丸い輪が出来ては消えています。何かいるのかな?と
思っていると、黒い影が何度も潜ったり浮いたりしています。
はるかちゃんもそれに気づいて
『なにか、おぼれてるの?動物かしら?』と聞きました。

双眼鏡を取り出してみて見ると、カワガラスでした。
「カワガラスよ。水に潜って川の中の虫や小魚を食べているのよ」
そう言って、双眼鏡を手渡しました。
『あ、本当だ。かわいい!あっ!また、潜ったわ。』と
はるかちゃんも嬉しそうに声をあげます。
わたしたちは、登山道にしゃがんで、枯れ枝越しにしばらくの間、
カワガラスの潜水風景を眺めていました。

何度も潜った後、カワガラスは川の中の岩に佇み羽繕いを始めました。
陽射しが反射した川面は白い帯のようになって流れていきます。
白い光の中のカワガラスの姿が、彼方にいるわたしたちの目に
シルエットになって見えました。

ほんの数分間の出来事でしたが、初冬の森の中で息づく
キラキラとした命の姿が見えるようでした。
何故か、遥かな山の呼び声のような、木霊が耳に届いたような
そんな錯覚に落ちました。
そして、かぜくささんと言うお友達が書いた“カワガラス”という詩を
思い出しました。
自然の事象に造詣が深く、その多くのものたちを慈しむ彼女の詩は、
暖かく心に染みてきて多くを語りかけ、教えてくれます。
大好きなかぜくささんの詩をリンクせさせていただきます。

かぜくささんの『カワガラス』の詩

カワガラスの羽は分厚くて水を弾くように出来ていて、
その羽の下に空気をたくさん蓄えていて水に潜ることが出来るのだそうです。
そして、川床を歩けるように、その足には吸盤を潜ませているのだそうです。
これは、かぜくささんの詩が教えてくれたことです。

わたしは、晩秋の森で、ひそやかに生きるカワガラスに、
出逢えたことが嬉しかったです。
そして、ひとりではなく、友達とふたりで見れたことが、
さらにこころを温めてくれました。
はるかちゃん、一緒に歩いてくれてありがとう。ほのぼのとこころ通う、
そんな森歩きでしたよ。

晩秋の森へ  デジブックにしました。よろしければご覧ください。



カワガラスの動画を見つけましたので、添付します。

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category: 森・山

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コメント

sizukuさん、奥多摩女子会とてもたのしくて、ほのぼのといい旅でしたね。
ありがとうございました。

山深くて、東京都にも自然豊かな場所があるんだなあと。春の新緑や秋も、滝の凍結の頃、四季折々で訪ねたいなあと、川苔山のファンになりました。

そしてちかさん、京都から晴れパワーを送ってくださり、ありがとうございました。奥多摩駅に着いた頃に降り出し、家に帰る途中、土砂降りでした。

でもしいちゃんと歩けば、嵐だろうが、槍が降ろうが大丈夫と思いますo(^▽^)o

次回はどこへ、何処へでも付いて行きます。(ひっつき虫、はるかでした)


はるか #- | URL | 2011/12/11 22:31 - edit

はるかちゃんへ

はるかちゃん、奥多摩女子会、楽しかったね♪
遠いところ来てくださってありがとう。
お天気も、本当に、ピッタリ駅に帰りつくまで降らずに
もってくれてラッキーでした(*^_^*)
ちかちゃんのお陰だよね。
どこへでも着いて来てくれるなんて心強いです。
いつか、つおいおんなの会で、奥多摩を歩けたら楽しいでしょうね。
良かったらまた、遊びに来てね♪
わたしも、今度は、はるかちゃんのところへ遊びに行くからね(^O^)/

sizuku #a8vfL3MM | URL | 2011/12/12 00:47 - edit

雨降らずで良かったですね(*^_^*)

しーちゃん はるかさん こんにちは♪
雨に降られず良いお天気で良かったですね。
お二人のパワーに私のパワー合体でばっちりでしたね(*^_^*)

百尋の滝、迫力ありますね。
そして二人で歩かれた晩秋の森も素敵な感じですね。
奥多摩の奥深さが一杯伝わりました。
しーちゃんの素敵な晩秋写真のアングルにも感心です。
私もはるかさんのようにしーちゃんにどこでもついていきたいのですが、こちらの橋や細い山道見ていたらちょっと無理っぽい感じです。
はるかさんが羨ましいで~~す(笑)

お千賀さん #JalddpaA | URL | 2011/12/13 23:15 - edit

ちかちゃんへ

ほんと、ちかちゃんのお陰で、雨がもってくれました。
ほとんど、葉を落としてしまった森ですが、最後の彩りの楓が綺麗でしたよ。
そんなにキツイ道ではないから平気ですよ(*^_^*)
鳩待峠への登りの方がキツイくらいです。
スミレやハナネコもたくさんあって、春先も良さそうでした。

sizuku #a8vfL3MM | URL | 2011/12/15 00:19 - edit

はじめまして

はじめまして、AKIです。

川苔山に興味がありましてblog拝見させていただきました。
登ってみたい山候補にあがっていましたので。
思っていた通り素敵な所なんですね☆デジブックもキレイな写真ばかりですごく良かったです。

また遊びに来ます♪

AKI #- | URL | 2012/01/03 08:45 - edit

AKIさんへ

AKIさん、はじめまして(*^_^*)
お越しいただきましてありがとうございます。
川苔山に興味がおありとのことですね。
奥多摩でも人気の山の一つです。
わたしのブログではあまり参考にならないかも知れませんが、
登山口も鳩ノ巣側からや、日原川などたくさんのコースがあります。
今回行った百尋の滝からのコースは変化があり、渓谷沿いの景観も良いと思っています。
頂上付近は、霧が出やすく道に迷いやすい個所もありますのでご注意くださいね。
いつ行っても楽しめる山ですが、新緑の季節も良いですよ(^^♪
よろしかったらまた、ぜひ、お立ち寄りください。

sizuku #a8vfL3MM | URL | 2012/01/03 23:53 - edit

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