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風立ちぬ

日々の想いを風に乗せて…

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再会を誓って… 

象の背中のような草津白根の山容を眺めながら、志賀草津ルートを下っていく。
草津温泉を通り過ぎる時、わたしは、水芭蕉が咲いている湿地に目を止めた。
「あっ、水芭蕉が咲いていたよ!!見た?」と、わたし。
『うん、見たよ。綺麗に咲いていたね。しーちゃん、撮りたいんでしょ?』
とRiiちゃん。「うん、ちょっと、撮りたいなぁ・・・」

『しーちゃんにとって、今、水芭蕉は禁断状態だもんね。』そう言って、
masaさんは、車をUターンさせてくれた。
「ありがとう~!!すぐ、撮るからね。嬉しいよ♪」
masaさんとRiiちゃんの思いやりが嬉しい。
純白の水芭蕉を見るのは、もう、何年ぶりなんだろう?

takasaki5_415.jpg


わたしは、急いで車を降りて、水芭蕉のそばに駆け寄った。
masaさんもRiiちゃんもカメラを持って降りてきた。
数枚シャッターを切った時、『おかあさん…』と泣き出しそうな声がした。
見ると、湿地の中で、女の子が立ち往生していた。
そう言えば、さっきまで湿地の中で遊んでいるように見えたのは、
実は、抜けだそうと必死にもがいていたのだと直感した。

うっかり入りこんでしまった湿地は、ぬかるんだ田んぼ状態で、
逃れようとすればするほど足が沈んで抜き差しならなくなったのだろう。
片方の靴が脱げてしまい女の子は震えていた。
masaさんはすぐさま行動に移した。わたしは少女に声をかけた。
「だいじょうぶよ。今、お兄さんが助けてくれるからね。」
masaさんは、自分の靴が濡れるのも構わずに、女の子のそばに行き
さっと抱き上げて、わたしに渡した。

『靴を撮らなくちゃ、何か棒がいるね。』とRiiちゃんが辺りを見回した。
『Rii、車の中からストックを取ってくれ!』と、masaさんが叫び、
すぐさまRiiちゃんが、ストックをmasaさんに手渡した。
無事、靴を回収する事が出来た。

女の子の靴下が泥だらけなのをみたRiiちゃんが、靴下を脱がせて手渡した。
『ほら、素足の方が靴が汚れないからね。この靴下は持って帰ってお母さんに
洗ってもらいな。』
女の子はうなずくと、お母さんのいる方へと駆けて行った。

takasaki5_418.jpg

「あの子、怖かったろうね。このまま、底なし沼に沈んでしまうと思ったんじゃないかな?」
『うん、あの子にとって、水芭蕉と湿原はこれからトラウマだよきっと(笑)』
『人助けが出来て良かったじゃない。わたしたちが通りかかって良かったよね。』
masaさんの靴は、泥水が入ってしまい悲惨な状況だったけど、さすがmasaさんの車。
他の靴が入っていたので事なきを得た。
それにしても、三人の連係プレーは大したものだと思う。チームワークってやつかな(*^_^*)
女の子を助けて車に戻るまでの時間ってものの15分ほどだったと思う。

わたしたちは、何事もなかったように草津を走り抜け、一路中之条へ…
途中、美しい広葉樹の若葉が茂るつづれおりのカーブを曲がる。
『ここが、暮坂峠って言うんだよ。どう、綺麗な名前でしょ。』とmasaさんが言った。
「あっ、いま、マントを着た人のオブジェが立っていたよ。」
『ああ、きっと、若山牧水の歌碑だよ。』
あっという間に、車は走り抜けたけど、わたしはしっかりその光景を脳裏に焼き付けた。

若山牧水がこの地を愛し、旅して読んだと言う“枯野の旅”という詩の中に
この暮坂峠を読んだことから、その歌碑が立っているのだそうだ。

    上野の草津の湯より
    沢渡の湯へ越ゆる道
    名も寂し暮坂峠

ほんと、綺麗な名前…夕映坂と同じくらい素敵。

そのうち、湯平温泉の看板があった。と、わたしが口にすると
masaさんは、高架になった橋の真ん中で車を止めた。
『ここの温泉は面白いんだよ。さっき、しーちゃんが見た看板の所から
入るんだけれど、旅館は、この川を渡った向こう側にあるんだよ。
ほら、あの中腹にある一軒家がそうさ。』とmasaさんは向こう岸を指差した。

takasaki5_422.jpg

『温泉は、ほら、あの川岸にあって、風呂に入るためにあの長い階段を
降りて行かなければならないんだよ。そして、風呂上がりにまた、
あの長い階段を上りあげて帰らなければならないんだ。
冬は湯ざめしてしまうし、夏はせっかく汗を流したのに、また大汗かいてしまうってわけ。』

「え~!それは、かなり大変ね。でも、川を眺めながらの露天風呂っていいじゃない入ってみたいな。」

『それに、河原の露天ぶろは混浴らしいよ。』
「え!!それじゃあ、無理かな?それにもしかしてこの橋から丸見え…^m^ 」

takasaki5_428.jpg

さっきの看板の所から入っていくと、あのつり橋に着くんだよ。
そこに、インターホンがあって連絡すると、旅館からワイヤーを使って
籠がカラカラ降りてくるんだよ。泊まり客が荷物をその籠に入れると、
引き上げてくれるってわけ。そして、人はあのつり橋を渡って、階段を上り
旅館に辿り着くんだよ。面白いだろう?』と、masaさんは説明してくれた。
ほんと、面白い…日帰り入浴も可能だと言うから、いっぺんだけでもいいから入ってみたいな。

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そんな事を話しつつ、車はいよいよエコフィールドへ入ってきた。
『さて、エコさんちって、どの辺り?』と、masaさん。
「あれ、masaさん、行ったことないの?」
『うん、ないよ。』と、軽~く、masaさん。
「え~!? うそ~!? わたし、判らないよ~ 」
『もちろん、一回来ただけだから、わたしだって判らないよぉ~』
と、大騒ぎ。「確か、酒屋さんの角を曲がるんだったよね?」
『酒屋?酒屋なんていっぱいあるじゃん…』と、masaさん。
「えーとね。貴娘の旗が立ってて、古い瓦屋根で…」
『ハハハ、そんなんじゃ、判らないよ』
そんなふうに、もめてるうちに、エコさんから電話が入った。
『つむじという、施設があるから、そこで待っててください』とのこと。
良かった~(笑)

つむじは、地域の文化交流施設のような感じで、いろいろな民芸作品などが展示されていた。
わたしたちが、つむじの施設内をぶらぶら散策している所へ
エコさん、登場!!あ~!!あの、軽トラだ~!
スミレツアーの時、荷台にみんなで乗せてもらって移動した懐かしい軽トラだった。
『いやぁ~!お久しぶりです。』ニコニコと人懐っこい笑顔のエコさんは昔のままだった。
『うわぁ~!エコさん、逢いたかったよ~♪』りーちゃんは、笑顔で飛びついた。
エコさんは、施設内にある喫茶店でコーヒーでも飲みましょうかと案内してくれた。

積もる話に花を咲かせているうちに、奥様のみーちゃんが駆けつけてくれた。
りーちゃんとも、年齢が近く、お酒も強くてオフの時からの仲良しだった。
りーちゃんもみーちゃんも手を取り合って再会を喜び合っていた。
『りーちゃん、元気そう!変わらないねぇ~!』
『みーちゃん、とっても綺麗になったね!かわいいよぉ~!』
逢えなかった時間は一気にちじまっていった、そんな感じ(*^_^*)

1時間ほど、談笑し、話は尽きないのだけれど、Riiちゃんの帰りの
新幹線の時間があるので、おいとますることになった。
誠実で穏やかな中に、情熱というエネルギーを持ったエコさんと
やわらかな花のようなみーちゃん御夫妻に見送られ手を振って別れた。
『エコさんと、みーちゃん変わらないね!逢えて本当に良かった…』
帰りの車の中でRiiちゃんは呟いていた。

すっかり日の落ちた高速を飛ばして一路高崎へ…
だんだんと別れの時間が近づいていく…
楽しかった2日間を思い出しながら、わたしたちは少しだけ口数が少なくなっていった。
数分前に、改札口に到着した。何とかギリギリ、間にあった。

『masaさん、今日は、一日運転ありがとう。本当に楽しかったよ。
しーちゃん、本当にありがとう、感謝してるよ…』
りーちゃんは、持ち前の明るい笑顔でそう言った。

『Rii、ぎりぎりで悪かったなぁ。夕飯食べてる暇なくてごめんな。』
やっぱり笑顔で、さりげなくmasaさんが言った。

「Riiちゃん、来てくれてありがとう。また逢おうね!元気でね…」
別れ際、思わず、Riiちゃんを抱き締めた。

『しーちゃん、泣かないよ。』Riiちゃんは、笑いながらそう言って
振り返って何度も手を振りながら改札の向こうに消えて行った。
これからまた、原発という恐ろしい危険が潜む街へと帰っていく友に、
どうか、元気でね。また逢おうね!と、心の中で繰り返しながら
ぼんやり滲む後ろ姿を見送った。

『行っちゃったね。』と、masaさんが、ポツリと言った。
「だいじょうぶだよね?」と、自分にも言い聞かせながらわたしも答えた。
『うん、大丈夫さ。Riiのあの笑い声を、また、聞きたいよね。
また、近いうちに、みんなで逢おうよ。』
穏やかで力強いmasaさんの言葉を聞きながら、わたしは再会を誓った。

長い紀行文になりました。
みなさん、ほんとうにありがとう!また、逢いましょうね。
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category: 森・山

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コメント

今思い起こしても楽しいオフでしたよね。
晴れた日に碓氷~浅間山~草津白根などを高崎から俯瞰するとき、あぁ~3人で走ったルートだなと思い返します(笑) たった1日のことをsizukuさんは4編に分けて綴るぐらいですもの、、内容が濃かったですよね♪
次回は、↑ の記事のいちじんさんもおっしゃってましたけど、中之条町の廃校でお泊りオフがいいかもしれませんね^^

masa #kKM/VHME | URL | 2011/06/03 00:27 - edit

masaさんへ

masaさん、いつもコメントありがとう(*^_^*)
長文や、未熟な写真の羅列で申し訳ありません。
楽しいオフ会でしたね。
あのメンバーが集まれば、楽しくないわけがありませんよね。
またぜひ、集まりたいですね!お泊りオフもいいなぁ~♪
実現させましょうね!廃校オフ!!(*^_^*)

sizuku #a8vfL3MM | URL | 2011/06/04 00:03 - edit

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