Admin New entry Up load All archives

風立ちぬ

日々の想いを風に乗せて…

スポンサーサイト 

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

category: スポンサー広告

CM: -- TB: --   

雪の回廊 

嬬恋の長閑な里山風景を抜け、いよいよ道は万座スキー場へと登っていく。
この辺りから山の斜面は一気に雪が多くなる。『わぁ~!残雪だよ。』
「まだ、スキーが出来るのかな?」と、わたしとRiiちゃんは、代わる代わるに声をあげる。

takasaki5_346.jpg

『少し上に行けば、まだ余裕で滑れるよ。ここにいい温泉があるんだけど入る?』
と、masaさん。
「うん、入りたい~!」と二つ返事で答えて、どんな温泉だろうと楽しみにしていた。

しばらく登り上げた中腹でmasaさんの車が左に曲った。
程なくして、真っ白なゲレンデを背にした三角屋根のログハウス風の建物が現われた。
「湯の花温泉」と書かれた看板。「ここが、その温泉なのね!」
小屋の玄関を入ると、レンタルのスキー板なんかが置かれた土間があり、
休むためのテーブルと椅子。ここまではどこにでもあるスキー場のイメージだ。

takasaki5_309.jpg

ところが、奥に目をやって違和感を感じた。
なんと、その奥には囲炉裏があるのだ。
年配のご夫婦がまったりお茶を飲んでいる姿は古い民宿の風情だ。

わたしは、きょろきょろと小屋の内部を眺めていた。
ログハウス風の外観とは一変して、古めかしい帳場があり、
土産物やら、宿帳やらが無造作に置かれていた。
一昔前のペナントや、額に入った写真だとかが、壁に飾られていたり、
古い柱時計が、カチコチと振り子を揺らしながら時を刻んでいたりして
そんな古びた物たちが渾然一体となって鄙びた湯治場の雰囲気を醸し出していた。

わたしは何だかドキッとして、そこから違う時間軸に迷い込んだような気がした。
masaさんが、呼び鈴を押すと、しばらくして奥の廊下から足音が聞こえ
はんてんを着た宿の人が現われた。奥にはさらに曲がりくねった廊下が続き
部屋があるように見える。わたしたちは料金を払い靴を下駄箱に入れた。
温泉には入らないと言うRiiちゃんを残して行くのは気が引けるけど、
『じゃ、Rii、急いで、ひとっ風呂浴びてくるからなぁ!』という事で
masaさんと、わたしは、裸電球のどこか怪しげな光が照らす薄暗い廊下を、
床をきしませながら歩いて行く。

takasaki5_316.jpg


「なんか、いい感じ!」『でしょう!!』
「この廊下も古びてて、湯治場って感じがするよね。」
『うん、雰囲気いいでしょ』

「硫黄の匂いがぷんぷんするね~!」
『そうなんだよ、温泉がさぁ、白濁したいいお湯なんだよ。
湯舟にサルノコシカケが入ってるんだよ!』

「サルノコシカケ?キノコの?」『そう、キノコの…』「ふーん??」
『まぁ、入ってからのお楽しみさ!さぁ、ここだよ。しーちゃん、ゆっくり楽しんできてね。』
ということで、masaさんとは、ここでお別れ、わたしは、女湯ののれんをくぐった。

takasaki5_317.jpg


脱衣場に入って、なんとも、いい感じじゃないの~!!と嬉しくなった♪
ひなびた温泉情緒を感じる。そして、お風呂場の扉を開けてまたまた大満足だった。
中央に薄緑白色の温泉が、なみなみと溢れ、窓の外には、数メートル積まれた雪の壁と
どこまでも続く雪原が見渡せるのだった。

masaさんが言っていたサルノコシカケが、湯舟の釜の上にたくさん入れられていて
そこからエキスが温泉の中に染み出しているようだった。
わたしは手足を伸ばし、天然かけ流しのこの温泉をしばし満喫したのだった。

takasaki5_324.jpg


ここの露天風呂はどこにあるのかなぁ?と思ったけれど、いったん脱衣場を通り、
外の廊下から行かなければならずしかも混浴らしいとmasaさんが言った。
「ちょっと、覗いてみようか?」ということで、ガラガラガラっと引き戸を開け、
masaさんと一緒に覗きに行った。運よく、誰も入っていなかったので写真だけ撮らせていただいた。
masaさん、いい温泉に連れてきてくれてありがとう。

小屋の脇の小さな道を通って
takasaki5_336.jpg

小さな露天ぶろは、なんともいい感じ
takasaki5_332.jpg

いつか、入ってみたいなぁ…
takasaki5_329.jpg

数メートルの雪壁
takasaki5_339.jpg


まったりと温泉を堪能した後は、一路ハイウェイを登っていく。
『このあたりから、お待ちかねの雪の回廊だよ。オレは運転で撮れないから
Riiが撮っといてくれよ』
「うん、了解!」Riiちゃんは、一生懸命に撮り始めた。
わたしも、そんな二人を、後ろからパチリ(*^。^*)

takasaki5_355.jpg

takasaki5_363.jpg

一番高い場所かな?良い景色です。

takasaki5_350.jpg

takasaki5_349.jpg


時々、景色のいい場所で車を止めてくれ、わたしたちは春の雪山の姿をカメラに収めた。
やはり、黄砂の影響でここでも視界はあまり良くなかったが、それでも雄大な風景を堪能した。
時折り、吹き抜ける突風の強さに吹き飛ばされそうになりながら、
わたしたちは、キャアキャア言いながら、しばし撮影を楽しんだ。

takasaki5_397.jpg


『さぁ、ここまでだよ。この先が志賀高原さ。しゅーさんのエリアだからね。
ここから、引き返すよ。』と、masaさんが言った。
「しゅーさんちはここから近いのかしら?」
『さぁ?でも、そんなに遠くないんじゃないか?』

『じゃぁ、逢いに来たよって、シューさんちまで行ってみようか?(笑)』
『今、志賀高原にいます!ってメールしたら、来ちゃうんじゃないか?(笑)』
「残念、シューさんの携帯番号もメルアドも知らなかった!(笑)」
なんだ、ダメじゃん!!そう言って、わたしたちは笑い転げた。
 あっ、これって、あの時の尾瀬みたい…と、わたしは思った。
「ねぇ、三人で行った尾瀬、覚えてる?あの時も、シューさんの事で盛り上がったよね。」
『そうそう、あの頃は、シューさんじゃなくって、ねこっしゅさんだったよね。』
『うん、うん、そうだった。ねこっしゅさんだった!』
「きのこを見つける度に、パープルネッコシュなんて名前つけちゃって…」

「ああ、楽しかったよね~♪」そんな話をしながら、わたしたちはシューさんに逢いたくなっていた。
『次回のオフは、志賀高原辺りでっていうのもいいかもね。』
そんな事を言い合いながら、来た道を降りてゆく。

緩やかなカーブを巡りながら雪の回廊をすり抜けていく。

takasaki5_364.jpg

なだらかなスロープが良い感じ、masaさんは、滑りたい!なんて言っていた。
Riiちゃんもスキーが滑れるらしい。尊敬しちゃうな!!

takasaki5_371.jpg

おもちゃのように見える赤い屋根のヒュッテ

takasaki5_375.jpg

スノボーを担いで登っている人が見える。
わたしたちは、冬と春が同居した風景を飽かず眺めていた。

takasaki5_381.jpg


そして、草津白根を通って、いよいよ、エコさんご夫妻が待つ中之条へと向かいます。
続く…
スポンサーサイト

category: 森・山

CM: 0 TB: 0   

コメント

コメントの投稿

Secret

トラックバック

トラックバックURL
→http://sion920.blog74.fc2.com/tb.php/158-82b6eb87
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。