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風立ちぬ

日々の想いを風に乗せて…

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秋を浮かべて 

これも少し前の日記です。

今まで、何度となく誘ってもなかなか首を縦に振らない主人が珍しく一緒に歩いてくれました。
わたしは、主人にも一緒に楽しんで欲しくて、娘の一眼レフを借りて二人で写真道中をする事にしました。

ちょっと曇りがちな体育の日、初秋の陽ざしを浮かべて流れる御岳渓谷をのんびりと散策です。

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草むらに咲いている小さな花に足を止めると、主人も覗きこむ。
「ゲンノショウコよ。でも、こんなに紅い花は珍しいわ。ふつうは白っぽいピンクなのに…」
わたしが撮ると主人も撮ります。
「ミコシグサとも言ってね。種の形が面白いのよ、熟して跳ね上がった感じがおみこしに似ているそうよ。」

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曇りがちの空を映して青くくすんだ色の水面に、烏瓜の赤い実が揺れている…

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やがて、楓橋と言う名のつり橋が見えてくる。
ずーっとずーっと前…まだ、わたしが30代の頃、心が疲れるとここへきて青い水面を眺めていたの
あなたは、何も知らないでしょうけれど…と、心の中で言ってみる。

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「ほら、見て、ケヤキの根っこがこんなにも入り組んでいる。人に踏まれてかわいそうね。」

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何を話しても、返事は無いけれど、それでも何かを一心に撮っている。
写真の面白さに気づいてくれたらいいけれど…

わたしは、草むらに楚々と咲く野菊の花束を…

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そして、川べりに群れて咲くミゾソバの小さな花を撮っている。

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『これは、何だ?』
「ミゾソバよ。良く見て、金平糖みたいに可愛い花よ。小さな蕾の一つ一つが花開くのよ」
「かわいいでしょう?」 『……』
「これは、サザンカ、白いサザンカは清楚でいいね」 『・・・・・』

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『この花は何だ?』 
「ホトトギスって言う花よ。おじいちゃんの家にもあったのよ。覚えている?」
『さぁな?』
「お茶会などに生ける花よ。なんとなくわびさびみたいな感じするでしょ?」
『よく判らん。』 でも、気にいったのかな?一生懸命撮っていた。

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『なんだ、これは?』 「バナナ?かしらね?」

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なんでここに、バナナ?って思ったけど、やっぱりバナナの木のようだった。
わたしたちは、おおいに不思議がるけど、バナナは、そんなことお構いなくって感じだった。

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川原では、岩登りの練習をする若者たちが、あちこちにたくさんいた。
オオバーハング気味の大岩は、初心者には格好のゲレンデなのかもしれない。
訓練用の大きなマットレスを担いで行く若者に、主人が声をかける。
『そんな大きなものを担いで、重くないの?』
「好きな事だから、大丈夫なんです!」若者の笑顔がすがすがしかった。

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川原では、一人静かに写生する女性の姿も…

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こんな楽しみ方も素敵だ。

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ご夫婦で散策する姿も

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川の中では、さっきから急流に一人挑もうとしている女性の姿が…

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思わず、頑張れ!!と呟いた。
主人も写真を撮りながら、『なんだ、女の子じゃないか?』と呟く。
「それって、頑張れってことでしょう?」 『まあな』

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ほんの少し色づいたケヤキの木が一際、綺麗に見えた。
玉堂美術館は興味ないというので、わたしたちは来た道を引き返した。

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楓橋を渡って寒山寺に寄ってみた。
「寒山寺の鐘をつくと多摩川の流れに乗ってその鐘の音が川下の想い人の所に届くそうよ」
そんなロマンチックな言い伝えを話したら、満身の力を込めて主人は力いっぱい鐘をついた^_^;

なんだかなぁ~

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急な石段の途中にあった石碑、なんとなくユーモラスだったのでパチリ。

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楓橋から、見た景色。有名な懐石料理のお店が良い感じだ。

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川上の景色、時期が来れば紅葉に美しく彩られるのだが、今日はまだ緑のままだ。
夏には翡翠色の背中を翻し、川面を滑るように渡るカワセミを見たっけ…

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川下の景色もまた、緑のまま。冬にはオシドリやコガモがいた事もあったなぁ…
しばらくは、思い出たちと語り合う。

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川岸に下りてお弁当を広げたら、子供たちが楽しそうに遊んでいた。
「もう少ししたら、てっちゃんもあんな風に遊ぶわね。連れてこようね。」
 『まだまだ、先の話だ…』

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珍しく真っ赤な葉っぱを愛でながら

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坂道を上って駅に着いた。
「せっかくだから、あなたに青梅の町を案内してあげたいわ。」
来たついでだから、ちょっとだけでも寄ってみましょうよ。
そんなふうに何度も誘って、やっと、青梅の駅に降りる事を主人は承諾した。

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青梅の駅に降り立つと、早速何か映画の撮影をしていたが、主人は興味がない様子。

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古い映画の看板も

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ジェームス・ディーンも

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綺麗な石畳も

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ノスタルジックな街並みも

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おせんべいやさんの店先も

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「ちょっと寄って、おまんじゅうでも食べようよ」と言った店先も

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昔の町を再現したジオラマのある幻燈館も…

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わたしが、見せてあげたかったものは、何一つ、主人の心には響かなかった。
ちょっと、ガッカリしたけれど…

花いっぱいの小さなお寺は、どうかな?「ほら、秋明菊の赤い花だよ」

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「秋明菊の白花、ほら、あなたが、この前買ってきて庭に植えたでしょう?」
『ああ、あの花か。こんなに、たくさん咲くのか。』

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「そうよ、来年は、庭いっぱいになるといいね。」

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「コンギクかな?綺麗だね。」

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「この薄紫が好きだわ。」

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「黄色い菊は、父を思い出すし、あなたの田舎の庭を思い出すね。お母さんが植えた黄色の小菊」

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そして、帰り道、大きな楠がある神社に寄った。

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「どう?何百年も生きてきた樹って凄いでしょう?」

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「こんな樹を山の中で見たら、もっと凄い迫力なのよ。あなたにも見せてあげたいわ。
きっと、元気を貰えると思うんだけれど…」

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なかなか、感性は行き合わなかったけれど、小さな秋を背中に浮かべて歩いた一日でした。
そして、わたしたちは家に帰りました。
家に帰って撮った写真をチェックしあいました。
こんなのも良いものだと、主人も思ってくれたなら良いなぁと思います。
「いっぱい歩いて楽しかったね、また行こう。」と言ったら、
『もう、嫌だ』の返事…
ガッカリだけれど、行けた事に意義があったと思う事にします。

きっと、主人は、山に行かせて貰えるようになりたいという、わたしの下心に気づいたのでしょうね。


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category: 森・山

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コメント

No title

[小さな秋を背中に浮かべて歩いた一日]ご主人としいちゃん、ほのぼのとよい秋の一日でしたね。

きっとご主人楽しかったのだろうなと、思います。

平井堅のコンサートや都会を歩いた後に、奥多摩の山や渓を思うところが。しいちゃんらしいですね。

来週ですね、秋の遠足、楽しみですね。
私もまた近いうちに山をご一緒したいです。

はるか #mauyLjdI | URL | 2010/11/21 23:52 - edit

はるかちゃんへ

はるかちゃん、こんにちは(*^_^*)
いつもレスありがとう!
主人は楽しかったのか?
その後、誘っても、やっぱり首を縦に振りません^_^;

そうです。いよいよ今週末ですよ!
みなさんにお逢いできるのが楽しみです。
はるかちゃんとは、いつも日にちが合わせられなくてごめんね。

紅葉の時期が終わるといよいよ、山は枯れ葉の時期になります。
葉を落とした山は空がすぐ近くに見えて、明るくなって良いですよね。
落ち葉をザクザク踏みながらの山歩き、たまりません。
ご一緒できると良いですね。

sizuku #a8vfL3MM | URL | 2010/11/23 09:37 - edit

No title

なんだか、ドキュメンタリーを見るような感覚で読ませていただきました^^
そう、少しずつ、少しずつでいいんだと思う。頑張って!
それにしても御岳渓谷ってきれいな場所だね。いつも先を急ぐあまりビューンと通過してしまってるけど、今度ゆっくりと散策してみたくなりました。
早くまた山に戻れる日が来るといいね。

masa #kKM/VHME | URL | 2010/12/01 00:16 - edit

masaさんへ

masaさん、お忙しいのに読んでくれてコメントもありがとう。
そうだね…少しづつでも前に進みたいと思って喘いでいるような気がします。
少し進んだと思ったらまた逆戻り…そんな感じです。
でも、先週末はかねてから約束していた奥多摩遠足に行ってくる事が出来ました。
御岳渓谷は、紅葉真っ盛りで綺麗でしたよ。
そして、御岳山の宿坊に泊まって、翌日ロックガーデンを歩くと言うコース。
早朝の朝焼けや星空や夜景が見れてとても嬉しかったです。
久しぶりの山はわたしの心を羽が生えたように軽くしてくれたけど、家に帰ったら、しゅんとしてしまいました(:_;)

でも、がんばるよ!また、masaさんと奥多摩歩きたいしね。

sizuku #a8vfL3MM | URL | 2010/12/01 22:51 - edit

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