Admin New entry Up load All archives

風立ちぬ

日々の想いを風に乗せて…

スポンサーサイト 

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

category: スポンサー広告

CM: -- TB: --   

風の旅人 

毎週、山に入っているけれど、木々の紅葉は山の上から
少しづつ降りてきて昨日は森が最後の彩りに燃えた。

ningyouone_064.jpg


森林館の庭で山に入る準備をしながら、少し小高い所から谷を眺めていた時、
友人の一葉さんが、『クモが流れていきますね。』とポツリと呟いた。
そう言われて、もう一度向かいの山を眺めると、無数に輝く細い糸が
いく筋もいく筋も、空へと向かって流れていた。

ningyouone_005.jpg

それはまるで、天使の髪の毛のようだと思った。
初めて見る光景に、わたしたちは、ため息とも歓声ともつかない声をあげた。

『ああして、クモたちは遠くへと移動していくのですよ。
時々、見ることが出来ますが、今日は、随分良く見えるなぁ…』
一葉さんは、何度か目にしているらしく、そんなふうに言葉を続けた。
わたしたちは、初めて見る光景にとても感動した。

ningyouone_036.jpg

一体何匹のクモたちが、こうして渡っていくのだろう。
翅を持たないクモたちが、空を飛ぶ…
それは自然界がクモたちに授けた知恵なのだろうか?
「凄い!クモたちが、風に乗って旅をしていくみたい…」
わたしは、そう呟きながら、何枚もシャッターを切った。

hideちゃんが、目を輝かせながら呟いた。
『クモたちが旅立つ日、きっと、今日は特別な日なんだよ。
風の具合とか、日の光とか、何か特別な合図があって、クモたちはいっせいに旅立つ
んだと思うなぁ・・・』
「うん、そうだね~!きっとそうだと思うよ」
わたしは、宮沢賢治のイチョウの樹を思い出していた。
そして、夏の終わりにカゲロウ谷で見た、あのカゲロウたちの
命の飛翔を思い出した。
カゲロウの飛翔は夕暮れ時で、夕映えの光を受けて切ないほどに美しく輝く光景
だった。
そして、このクモの飛翔は、穏やかな風が渡る青い朝、キラキラと漂う清々しい光景
だった。

ningyouone_054.jpg

このやわらかな風に乗ってクモたちは、新しい場所へと飛んでいくんだ。
Hideちゃんが、フェンスにいる小さなクモを見つけた。
朝の光を浴びて、その体は黄金色に輝いていた。
「ねぇ、どこまでいくの?」
「わからない、風に聞いて…」そんな答えが返ってきそうだと、わたしたちは笑い
あった。

ningyouone_063.jpg


大空を見えない糸に乗って旅立つクモたち。
普段は見えないものたち、けれど、確かに存在することを知った爽やかな朝だった。
風の旅人…そんな言葉を思いながら、わたしたちは、しばらく不思議な光景を見つめ
ていたのだった。

梢では、さかんにジョウビタキが囀っていた。

ningyouone_061.jpg
スポンサーサイト

category: 森・山

CM: 2 TB: 0   

コメント

飛行グモ・・

冬が近づくと糸を風になびかせ、上昇気流に乗って飛び立つんですよね。
ジェット機が飛ぶ高さ(1万メートルくらい?)で観測されたクモもいるそうです。
以前テレビでやっていたのを思い出しました。
私は実際に見たことはありません。
sizukuさん、自然の不思議にずいぶん出会われていて羨ましいです~。

うちにライトの妹がやってきました!

HAL #Sm/ug.UM | URL | 2009/11/17 19:53 - edit

HALさんへ

HALさんこんばんは。この現象は飛行グモというのですか。知りませんでした。
冬が近づくころ、こうして飛んでゆくのですか。
ジェット機の飛ぶような高さまで上がっていったなんて、クモは、無事降りられたのでしょうか?

自然界の不思議に、こうして何度も遭遇するたびに、ワクワクします。嬉しい事ですね。

HALさんのお宅に、ライトくんの妹が来たのですね。
明音ちゃん。素晴らしいお名前を貰って、素晴らしいご主人たちに育てられる明音ちゃんは、とってもしあわせなワンコだと思いますよ。
また、ブログを楽しみに拝見させていただきますね(*^_^*)

sizuku #a8vfL3MM | URL | 2009/11/19 00:31 - edit

コメントの投稿

Secret

トラックバック

トラックバックURL
→http://sion920.blog74.fc2.com/tb.php/10-fdb69eae
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。