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風立ちぬ

日々の想いを風に乗せて…

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風の使者 

鷹が渡る季節に・・・

takawatari_069.jpg
       サシバの渡り


10月3日と4日、天覧山に念願だった鷹渡りを見に行ってきました。
山頂には、鷹渡りを見る方々がたくさん集まっていました。
鷹渡りビギナーのわたしは、天覧山・タカ渡り観察グループのメンバーの方々に大変お世話になりました。
みなさん、とても優しい良い方たちばかりで、鷹渡りばかりでなく、いろいろな分野に精通している方々が、いらっしゃったので、自然観察会のようなひと時もあり、勉強になりました。
また、鷹渡りで有名な白樺峠の場所や、飛んでいる鷹の名前など楽しく教えていただきました。
もし、当日、お世話になったみなさんの中で、ここをご覧になった方がいらっしゃいましたら、心からお礼申し上げます。
2日間、ありがとうございました。

10月3日

早朝、目覚めると天気予報に反してとても良い天気♪
気持ちの良い青空が広がっていた。
きっと、鷹が渡るに違いないと信じて、いそいそと家を飛び出した。
けれど、天覧山に着くころには、すっかり曇り空になってしまった。
天覧山は200メートルに満たない低山だが、結構登りはきつい。
息を切らせながら頂上に着くと、すでに10数名の方々がスタンバイしていた。
ちょっと、緊張しながら、「おはようございます。」とご挨拶をする。

めまぐるしく変わるお天気に、雨が降り出すと、展望台の下に避難し、雨が上がると再び展望台に出て空を仰ぐと言うことを数回繰り返した。
あいにくのお天気に午前中は、鷹は渡らなかったけれど、展望台から眺めていたら、見慣れない蝶が、翅を休めている姿を見つけた。

akahosigomadara.jpg

最初、翅の紅い斑点がオオムラサキかな?と思ったが、望遠レンズで引き寄せてみると、どうも違う?
やがて、翅を閉じたが、やっぱり見たことのない蝶だった?

akahosi2.jpg

すると、蝶に詳しい方が、これは、“アカホシゴマダラ”という蝶で、日本では奄美大島に生息しているが、この蝶は、中国辺りから持ち込まれ放蝶されたものが繁殖したのではないかと推測されていると教えてくださった。

そして、食草のエノキの葉にいる幼虫を教えてくれた。
オオムラサキの幼虫にとても良く似た可愛らしい幼虫だった。
幼虫で越冬するのだそうだが、日本にはエノキを食草とするオオムラサキやテングチョウなどがいるので、その影響が心配されているのだとか伺った。
最近、増え続けているツマグロヒョウモンの食草はスミレで同じくスミレを食草とするシジミチョウたちの生態系へ影響がでているのだそうだ。
鳥にしても蝶にしても、持ち込こまれたものたちの命になんの変わりもないのだけれど、難しい問題だと思った。
一心にエノキの葉を食べる幼虫に、“がんばって冬を越すんだよ…”と心の中でつぶやいたのだった。

akahosi3.jpg

また、風の乗って、ふわり、ふわりと舞うアサギマダラの姿も見ることができた。
何度も山頂の空を回るように飛んでくれ、その透き通った翅の空色が、なんとも美しく
山頂で鷹を待つ人たちと一緒に、しばし癒され、うっとりと眺めたのだった。
やはり、同じ渡りをするアサギマダラのことも、みなさん良くご存知だった。
『おお、アサギマダラだ。こんな小さな蝶が海を渡るんだからなぁ…』
「ゆったりと舞うように飛んでますが、海を渡る時には、もっと羽ばたくんでしょうか?」
『いや、鷹と同じだよ。このままの飛び方で、ふわふわと風に乗って渡っていくんだよ。』
そうかぁ…鷹と同じなんだ…鷹を見上げる時と同じ目線で、愛おしく小さな蝶を見つめている。
何だか、そんな人々が、とっても素敵だと思えた。

ウラギンシジミもやってきて、バーダーの三脚に止ったり、ひとしきり飛び回っていた。

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黒目がちな目がかわいいし、白い小さな足もかわいいな。

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そして、お昼ごろ、メジロ、シジュウカラ、エナガ、ヤマガラ、コゲラたちの混群がやってきて、ひとしきり展望台下の松やヒノキの枝を渡り、可愛らしい姿を披露してくれた。
いつもは、高い梢にいる姿を下から眺めていたが、ここでは目の高さや、それよりも下の枝にいる姿を見ることができたので、とても良く観察できた。

カケスやトビが飛ぶ姿、オオタカが向かいの山の杉の梢に止りじっと獲物を狙っている姿もスコープで見せていただいた。
胸元が真っ白な立派な成鳥だと教わった。このあと、このオオタカはヒヨドリかカラスを捕食したらしい。向かいの山で繰広げられたそんな小さなドラマを、この山頂から眺めていることが不思議だった。

また、ヒヨドリたちが100羽以上群れで渡る姿も確認できた。
いつも里にいるものと思い込んでいたヒヨドリも、日本国内の中だけれども渡っていくのだと教えていただいた。
海を渡るヒヨドリの群れもいて、猛禽に教われないように、集団で固まって渡るのだと言う。
ヒヨドリたちは、羽ばたいて上昇し、翼を閉じて下降する、あの流線的な飛び方で、頂上近くの木からいっせいに飛び立って、向かいの山に消えていった。
100羽近い群れだったそうだけれど、いったいどこまで行くのだろうと、わたしは、いつまでも彼らの姿を見送ってしまった。

お昼過ぎ、やっとお天気が回復してきて、上空に青空が広がり始めた。
鳥見の人々たちの間に、『さぁ、飛ぶぞ~!!』という、活気が盛り上がってきた。

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どなたかが、『でたぞ!サシバだ!』と声を上げる。みなさん、いっせいに空を見上げる。
わたしも、みなさんが眺める方向を見るのだけれど、全く見つけられない…。
「え、どこですか~?」と声をあげると、親切に数人の方が、その場所を教えてくださる。
『向こうに見える松の木の上、一時の方向、かなり上のほうを見てください。』
『もっともっと、高いところだよ。いまは東へ流れ出しているよ。』
最初は、全く見えなかった鳥影が、黒い点として肉眼で捉えられた。
「あっ!!見えた!わたしにも、見えました♪」嬉しさに思わず声を上げる。

ああ、これがサシバ!憧れのサシバの渡りだ!もう、感動で胸が震えた。
サシバは、翼を水平に広げ、速いスピードで遥か上空を滑空していく。
すごい!これが鷹渡りなんだ。いろいろと話は伺ってはいたけれど、初めて見る鷹の飛翔に、わたしは心を持っていかれてしまったような気がした。

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そして、その後、しばらくしてチゴハヤブサが渡っていった。
まるで、三日月のような翼のカーブ。これが、チゴハヤブサなんだ。
名前とその翼の形は、図鑑で見て知っていたが、今、遥か上空を通過していくのを自分の目で眺めている。そう思っただけで、わくわくとした喜びに包まれた。

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この日は、7羽しか渡らなかったけれど、わたしには十分だった。
そして、3時少し過ぎに最後のサプライズ。頭の真上の空を、ハチクマが一羽、西南の方向を目指して、一直線に滑空していくのが見れた。
頭上をこんなに低空で飛んでいくのはめったに無いのだと、ベテランのバーダーさんが教えてくれた。

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『明日、晴れたら、もっと飛ぶよ。ぜひ、明日もできるだけ早くにいらっしゃい。』と、親切にしてくださったNogさんとIsoさんがおっしゃった。他のバーダーさんたちも、口々にそう言ってくださった。
きっと、もっと、鷹渡りを好きになってもらいたい。もっと凄い渡りを見せてあげたい。と、そんな気持ちで教えて下さっていたのだと思う。
本当に、鳥を愛する気持ちはみなさん同じくらい強いのだと思うと、この人たちに出会えた一期一会に感謝したいと思った。

tigohaya.jpg

みなさんが、山頂を去られたあと、店じまいを始めた茶店でウーロン茶を買ったら、茶店のおばあちゃんが、『ススキをお持ちになりますか?今日は十五夜さまだからね。』とおっしゃった。
「あら、十五夜だったんですね。すっかり忘れていました。ススキ、いただきます。今夜、飾ってお月見をします。」と言うと、おばあちゃんは、山頂に生えているススキを数本切って、手渡してくれた。
毎週、土日には、山に上がって茶店を開いているそうだ。手伝っていらっしゃるのは息子さんだろうか?商売っ気はまるでなくて、山に上がってきて、本を読んだりして過ごしていらっしゃる。そんな感じが素敵だと思った。そして穏やかな物腰のやさしさが、気のいい方たちだということを物語っているような気がした。

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山頂の岩に腰掛けて、少し、おばあちゃんとお話をした。
「ここは、夕日が綺麗そうですね。」
『見れる日は、めったに無いんだけれど、焼けた時は、すごく、綺麗よ。
あの辺りの山に沈むんだけれど、周りが赤く染まってね、ずーっと向こうの方まで綺麗に見えるのよ。でもね、ここで夕日を見てると、山の中は真っ暗になっちゃうのよ。』
おばあちゃんは、そう言って笑った。

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なんだか、いいなぁ…(*^_^*)わたしもいつか、そんな夕日を見に来たくなったのだった。
おばあちゃんに、お礼を言って山から下りると、里道に咲いたコスモスにツマグロヒョウモンがふわりと舞い降りた。すっかり、里の蝶として定着したんだなぁと思ったのだった。
今日は焼けそうも無いけれど、きっと、明日は晴れるだろう。
明日も、また来よう…そう心に誓って家路に着いたのだった。

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鷹渡り日記は、明日に続きます。
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category: 森・山

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コメント

タカの渡り

sizukuさん
おはようございます。

興奮してスコープを覗くsizukuさんの姿が手に取るようです(笑)
shinは時々ここに出没しています。

http://tyugen.outdoor55.com/

比企丘陵が通り道になっているのでしょうね。
今年は終わってしまいましたがもしかして同じタカが見れるかも・・・

shin #- | URL | 2009/10/07 08:52 - edit

新ブロ拝見!

sizukuさん お早うございます。
台風で何も出来ずPC開いたら、「風立ちぬ」
スッキリした新ブログ、イイデスネー!しかも、尾瀬の懐かしい長椅子にちなんだもの、画面も素敵にレイアウトされています。(私には作れない)
第一号が又新しい「鷹の渡り」に挑戦記録、しづくパワーに乾杯!

ジーク #Uwmuu2Zg | URL | 2009/10/08 09:09 - edit

shinさんへ

shinさん、こんばんは。第1番に、コメントをいただいたのに、すっかりお返事が遅れてしまいごめんなさいm(__)m
shinさんも、鷹渡りをご覧になるのですね!
先輩バーダーさんですね。
わたしは、今回が初めてでしたが、すっかり鷹渡りに魅了されてしまいました。
来年は、shinさんがお勧めの場所にも行ってみたいです。そうそう、恒例の奥多摩遠足のメールを差し上げておりますので、ご検討くださいね(^^)

sizuku #a8vfL3MM | URL | 2009/10/12 18:23 - edit

ジークさんへ

ジークさん、こんばんは(^^)
お返事が遅くてごめんなさいm(__)m
いつも温かいコメントをいただいて嬉しいです。
素敵なブログって言って頂いて嬉しいです。
でも、レイアウトは、お借りしたテンプレートが良いだけなんですよ。(^_^;)
わたしは、自分のイメージに合った、このテンプレートをお借りしただけなのです。

22日の計画メール、後ほど送らせて頂きますね。

sizuku #a8vfL3MM | URL | 2009/10/12 18:29 - edit

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