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風立ちぬ

日々の想いを風に乗せて…

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天空に続く道 

上ノ樺は、最後の緑陰を作ってくれていた。
わたしたちは、この木陰で昼食を取ることにした。山に行くとすぐお腹がすくわたしだったが
なんだか、今日はあまり空腹感がない。でも、食べておかないとね。
見上げればダケカンバの緑の葉が風にそよいで木漏れ日に輝いて綺麗だ…
わたしは、おにぎりをかじりながら、梢ばかりを眺めていた。

上ノ樺を抜けると一気に岩稜地帯となる。
そして、ハイマツの向こうに、また白馬三山が見渡せる。今日は何度カメラを向けることだろうか…
でもやっぱり向けてしまう。そして密かに思う、今度はあの尖がった白馬鑓に登ってみたいと。

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行く手に雪田が見える。この時期なのになんて白く綺麗なんだろう…
万年雪は、このまま秋を迎え錦秋に映えるのだろうか。そして直ぐに初雪を迎えるんだろう。
そう思うと、短い夏を北アルプスの片隅で謳歌出来る幸せを感謝した。

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岩場にはたくさんの高山植物たちが迎えてくれた。
そして、何度か煌めく太陽の彼方へと媚び去って往くアサギマダラを目にした。
優雅にたおやかに舞う飛翔とは対照的な力強いものだった。
旅をする蝶の逞しさを垣間見た気がした。

他にも、初見のクジャクチョウも見れたのだけれど、写真には残せなかった。

ミヤマダイコンソウ(バラ科)

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ヤマハハコ(キク科)

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タカネヤハズハハコ(キク科)

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コイワカガミ(イワウメ科)

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可愛いイワカガミに逢えるなんて思っていなかった。まだ新鮮で綺麗な花がたくさん咲いていた。
白いチングルマの群落とのコラボは、とっても美しい。


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チングルマ(バラ科)


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チングルマが咲き続く道

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コバイケイソウ(ユリ科)

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コバイケイソウって、山に登る人なら誰でも知っている花だと思う。
群れを作って咲く花だけれど、今年はどこの山でも当たり年だと、良く耳にする。
梅の花に良く似た小花をたくさん集めて穂状にして咲く姿は遠くからでも良く目立つ。
遥かな明るい草原に、どこまでも咲き続く雄大なこの花の姿を見た時、山に来た喜びを感じる。


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五竜岳…威風堂々として実に大きな山容が、常に左前方に聳えていた。

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そこに続く稜線も険しいなぁ…

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そして、今、わたしたちが歩いて行く、天空へ続く道

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タカネバラの実(バラ科)

タカネバラって、高山植物のなかでも屈指の美しい花だと思う。
たおやかな大きな花びらと、レモン色の蕊、一重の薔薇そのものの美しさだ。
照りつける日差しの岩場を登って来てハイマツの陰に、この花を見つけたら疲れも一気に飛んでいく。
花は終わってしまって残念だったけれど、特徴のある実が残っていた。

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ゴゼンタチバナ(ミズキ科)

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花も清楚で美しいし、秋になって真っ赤な実を付けると可愛らしくてついカメラを向けてしまう。
マイヅルソウと並んで、好きな花(実)の一つだ。

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ツマトリソウ(サクラソウ科)

わたしは、妻取草かと思っていたけれど、褄取草らしい(*^_^*)
名前の由来は、花冠の裂片のふちや先が赤く染まるつまとりがあることに由来するという。
なぁんだ、妻をめとると言う意味があるのかなぁと思っていたけど…(笑)

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ミヤマアキノキリンソウ(キク科)

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ミヤマリンドウ(リンドウ科)

ほとんど数えるほどしか咲いていなかったけれど、大好きな紫系のお花に逢えて嬉しい。
リンドウやキキョウといった秋の花が好きなので、それに似たお花は総じて好きなのだ。
雪が消えた尾瀬の湿原に咲く、水色の星、青いタテヤマリンドウも大好きだし、
湿原の最後を彩るエゾリンドウは…たとえようもないくらい好き。
春先の野山に咲くハルリンドウやフデリンドウの真っ青な花も好き…
そして、このミヤマリンドウの黎明の星空を思わせるような深いしじまの紫もいいなぁ…

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花たちを愛でながら歩いていたら行く手に小さなケルンとピークが見える。
ここが、丸山((2430m)見晴らしが良くって、思わず駆け上って行きたくなる。


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丸山ケルンの前で憩う人たち

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小さなピークからは、360度の眺望!!


天狗平から不帰の嶮方面  左端不帰1峰と天狗の大下り(不帰キレット)が見える
天狗平から不帰の嶮へは、300mの急降下から始まるそうだ。そして、不帰1峰から2峰にかけては
不帰の嶮の核心部の垂直に近い岩場を登るそうだ。
自分には、もう、その体力はないかも知れないけれど、越えて行きたい…憧れの山なのだった。

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そして、天狗尾根から白馬鑓、杓子、そして白馬岳、小蓮華岳への稜線。

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目を転じれば、五竜の逞しい山容が望める。あまりの気持ちの良さに足取りも軽くなる。

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抜けるような夏空の下、後立山の名峰たちの眺めを欲しいままに、歩く天空の道
なんて贅沢なんだろう…しあわせ(^^)

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やがて、行く手に目指す唐松岳の頂が見えてきた。ここまで来てやっと目にする雄姿。
でも、束の間で、この先を大きく回り込むと再び姿を消してしまうのだった。

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下山してきた青年たちが、楽しそうにおもしろい写真を撮っていた。
(修行僧のポーズ、横から撮らせていただきました。)
青年の頭の上に聳えるのが、唐松岳、そこから不帰の嶮3峰が続く。

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まるで、青空に付き出した岬のようにハイマツの繁った岩峰が浮かび上がる。

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やがて、道は崩れやすそうな崖を巻いて行く。

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危うげな木橋が付けられていた。

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近づいてみると、崖下には綺麗な石組みが積まれている。こんな高い場所に石組みがあるのが
とても不思議だった。同じ大きさの平たい石を丁寧に積み上げてある。
なんだか不思議、ここはマチュ・ピチュ?と思った。


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わたしたちが不思議がっていると、通りかかった山岳救助隊の方が、この石組は、ネパールの方が
作ったのだと教えてくれた。今年の雪が消えた頃から作業して、数カ月で作り上げたそうだ。
『お蔭で、道幅が倍に広がり、登山者が安全に通れるようになりました。以前は鎖を持って渡るような
危険な個所でした。ひとつ、ひとつ岩を割って積み上げていくんです。素晴らしい技術ですよね!』
と、救助隊の青年は、日に焼けた浅黒い顔をほころばせた。

わたしたちは、すっかり感心してしまった。良く見ると岩壁には補助用の鎖が付いているが、
それも必要ないくらい、十分な広さのある登山道になっていた。

でも…。と、青年は言葉を続けた。

『せっかく、素晴らしい道を作ってくれたけれど、来年の春には跡形もなくなっているでしょう。』

『そうか、雪で壊れてしまうんだね。』と、安曇野さんが言葉を続けた。

『はい、豪雪地帯ですからね…仕方ないんです。』と、青年が爽やかな笑顔で答えた。

わたしは、たった数ヶ月の夏道のために、丁寧に作業をするネパールの人たちの事を思った。
お蔭でわたしたちは安全に通過することが出来るのだった。彼らの労力に感謝し、心して渡ろう…
山岳救助隊の青年に教えていただいて良かったと思った。

さっきのハイマツの岬が眼下になった(^^)
どんどん高度を上げている。どんどん空に近づいていくみたい。

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あっ!チシマギキョウが咲いている…たった一輪だけれど出逢えて嬉しい。
わたしは、昨年の白馬岳で、初めて出逢えた感動を思い出した。

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ことしも、天空の道で、また逢えたね。
孤高のチシマギキョウは絶え間ない風に揺れていた。

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わたしの影が降りた崖下には、ミヤマキンポウゲのお花畑が広がっていた。

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この角を曲がり込んだら…

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目の前に唐松山荘の赤い屋根が飛び込んできた。
「あなた!!山小屋が見えたよ!!」と、わたしは振り返って安曇野さんに叫んでいた。

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午後、2時30分、わたしたちは同時に唐松山荘に到着した。
標準タイムは、遥かにオーバーしているけれど、今年は、目標にしていた午後2時前後に山小屋に
到着することが出来て、良かった(*^_^*)v

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唐松山荘は平成22年にリニューアルが完了した、とても綺麗な山小屋だ。
小屋の入り口には、一対の唐松の鐘がある。

小屋の説明書きより
   昭和11年4月、皆様の安全登山を祈願して池田様よりご寄贈頂いたものです。
   幾多の風雪に耐えながら現在も山荘と共に静かに登山者の安全を祈り続けています。

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この鐘の下に劔・立山連邦が望めるはずなんだけれど、見えなかった(/_;)
良く晴れていたのだけれど、遠望が利かなかったのだった。

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唐松岳の雄姿を仰ぎ、小屋の受付を澄ませ、部屋に入った。
わたしが荷物の整理をしているうちに、安心したのか安曇野さんは寝てしまった。
昨夜遅くにロープウェイの駐車場に着き、4時間程度の仮眠だから無理もない。

夕焼けの前に、唐松岳を往復してこようと思っていたのだが…一人で抜け駆けするのも悪いので
わたしは、唐松岳の写真だけ撮って、小屋の中をぶらぶらしていた。

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そろそろ、夕焼けかな?と思い外を見てびっくり(@_@;)
さっき、あんなに晴れていたのに、ガスガスガス…1m先も見えないくらい真っ白だった。
う~ん、仕方がない。明日の朝焼けを期待して、夕焼けは諦めたのだった。

この手ぬぐい、お土産に買いたかったけれど売り切れ…バンダナはいいのが無くて諦めた。

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夕飯の準備が出来たようなので、安曇野さんを起こして食堂へ

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あまりお腹もすいてなかったので、特別食でなく普通の夕飯を頼んだけれど、美味しかった。

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8時半ごろ就寝したが、夜中じゅう、強い風が吹いていた。
何度か、星空が見えないだろうかと起き出してみたものの、相変わらずの濃霧だった。

明日にはどうか晴れますように…と、祈りながら目を閉じた。


長くなりました、続きます。

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category: 森・山

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夏の花咲く八方尾根から 

本当は、まだまだ、小さな水面に、アルプスの雄大な景色を映し込むこの八方池で
のんびりしていたかったけれど、これからが、今日の本番!!後ろ髪引かれる思いで
神秘の湖、八方池に別れを告げる。

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シモツケソウ咲く、歩きやすい登山道を辿れば、白馬三山の眺め…

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雲湧く白馬三山、見る間に姿を隠し、見る間に姿を現す!なんて素敵なんだろう。

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そして、「下ノ樺」植生の逆転現象で、本来、高山帯(2500m以上)に咲く希少植物が、
2000m以下の八方池や黒菱平の低地で見られ、低地に育成するダケカンバ林が、
森林限界を超えた高山帯に現れる。これは八方尾根独自の現象で蛇紋岩の地層によるものだと言う。


ダケカンバの巨木の美しい樹肌、そして、厳しい環境の中生き抜いた力強い樹形…
幻のように現れたダケカンバ林に、癒されてしまう。やはりわたしは森が好きなのだった。

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そして、樹木が好きなのだと思った。この稜線で逢えて嬉しい!

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厳冬期の豪雪にねじ伏せられても、じっと耐えて生き抜いた…あなたは美しいね。
わたしは、稜線の巨人たちにそっと触れて歩いた。
なんだか、心がキュッとなる。オフホワイトの幹は、ひんやり冷たかった。

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木洩れ日の射しこむダケカンバ林は、なんだか優しい巨人たちが佇んで両手を広げて風雨から
守ってくれているみたい。優しいそよ風が、火照った体を包んでくれる。ああ、天然のクーラーだね。

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そして、林床には、巨木に守られて綺麗な黄色い花がたくさん揺れていた。

ハクサンオミナエシ(オミナエシ科)

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さっきから、わたしの周りをひらひら舞っていたベニヒカゲさんが、わたしの足に!!

うふふ、ミネラルの補給なのね(^^)何だか気に入ったらしく、歩いても飛び立たずに夢中で
汗を吸ってるのかな?ずーっとくっついたまま歩いていた。5分ぐらい一緒だったかな。
ガンガン岩場を登っても離れないんだもの、よっぽど気に入ってくれたの?


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高山を生き抜く蝶らしく、体は毛で覆われているんだね。ね!マックロクロスケくん(^^)
何となく、君が止まった場所に微かな気配を感じながら歩いたんだ…
しばらくして飛び去っていったあと、ちょっぴり寂しかったよ。
このアルプスの自然の中で、偶然、わたしの足に止まってくれてありがとうね。
逞しく生き抜いて、子孫を残していってね…と、心の中で呟いた。

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緑が綺麗、ナンゴクミネカエデかな?秋には美しく黄色に色づく事でしょう。

ナンゴクミネカエデ
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白いレースの傘を広げたようなミヤマシシウド、いつも小さな宇宙(cosmo)を感じてしまう。

ミヤマシシウド(セリ科)

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他にもいろんな花が咲いていた。

クロトウヒレン(キク科)

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クルマユリ(ユリ科)

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今朝咲いたばかりの様な綺麗なクルマユリが咲いていて、とっても嬉しい。
高山のせいか、花は小さくて、その分色が鮮やかだった。やっぱり晩夏の花だね。

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ハッポウアザミ(キク科)

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森影に群れて咲いていた。
チョッピリうつむいて咲く、薄紫のアザミ、横顔が良く似合ってる。

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真夏に降る雪…雪のように小さな白い花びらを際限なく散らしていた…
いつか、尾瀬沼の沼畔で、夢みたいな光景に出逢った事があったっけ。
ナナカマドの花を見ると、いつもそんな光景を思い出すんだなぁ。
きっとあなたに話しても判らないだろうけれど。だから一人で思い出す。

ナナカマド(バラ科)


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そして、同じく清楚な白い花は、サンカヨウ。まだ咲き残っていてくれたなんて…
大きな葉の中心に、白い花を数輪付ける。花の中央に黄色の雄しべと黄緑色の雌しべがある。
緑の葉と白い花びらと蕊の色合いがとても美しくて好きな花だ。

サンカヨウ(メギ科)


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下の樺を抜ければ、再び草原帯の中に、登山道は続く

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淡い濃淡のシモツケソウが咲き続く道

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まだニッコウキスゲが咲き残っている岩稜に出る。青空にキスゲが綺麗!!

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シロバナニガナ(キク科)

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ハクサンチドリ(ラン科)

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ネバリノギラン(ユリ科)

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地味なお花だけれど、アップにすると可愛い。

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大きな岩がゴロゴロしたちょっとした岩場をしばらく登る。
ふと目をやれば、涼やかなハクサンシャジンが風に揺れている。
賢治さんが好んで使ったと言う、ブルーベルという呼び名が素敵。

賢治さんが詠んだのは、釣鐘人参の事だと言われているけれど、
ハクサンシャジンだって釣鐘草だと思うから、この詩を思い出す。

さうしてどうだ
風が吹くと 風が吹くと
斜面になったいちめんの釣鐘草(ブリューベル)の花に
かがやかに かがやかに
またうつくしく露がきらめき
わたくしもどこかへ行ってしまひさうになる……詩「山の晨明に関する童話風の構想」より

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クチバシシオガマ(ゴマノハグサ科)

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アカモノ(ツツジ科)

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アオオノツガザクラ(ツツジ科)


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アカモノもアオノツガザクラも、背丈が10㎝か20㎝しか伸びないが立派な樹なのだ。

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ウサギギク(キク科)

とても可愛らしい晩夏の花だ。

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タカトウダイ(トウダイグサ科)

花と言っても萼も花弁もなく、不思議な構造。
オレンジ色の4枚の花弁に見えるものは腺体、ヒラタアブが蜜を吸いに来ている。
その中心に雄花が3~4個付いて、雄花の集まりの中から雌花(雌蕊と子房)が出てくる。
雌花は最初,横に倒れているが、受粉が完了すると雄花は絶えてしまい、
雌花は子房が膨らんで直立するようになる。
それが青リンゴみたいに見えるのだけれど、本当に不思議で仕方がない(笑)

トウダイグサと言えば、海を照らし、船の航行を見守るあの灯台を連想する。
タカトウダイを漢字で書くと高灯台となり、皿に油を入れて芯を立てて火を灯す
昔の照明器具の灯明台の事と知って、なるほどと思った。
海を照らす灯台も似て遠からずだと思う。

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崩れやすく雨が降れば滑りやすい蛇紋岩の岩稜を行く

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行く手に雪渓が見え隠れしている

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この辺りから足下の斜面に、一面のハクサンフウロが咲いていたが写真に撮るには遠すぎた。
やがて、登山道は、「上の樺」の樹林の中に入って行く。

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オオヒョウタンボク(スイカズラ科)

こちらも不思議な花だ。葉の葉脈の上に花茎を立てて2個の花を咲かせる。
最初、蕾の時は、この花茎がぴったり葉脈に添っているので、まるで葉の中心に
蕾が付いているように見えるそうだ。

花が咲く頃になると花茎は葉脈から離れてくる。そして9月になって赤い実を結ぶが、
2つの実が癒着して、瓢箪のような形になるのだという。
昨年の9月の栂池でこの実を見て、とっても不思議だったのを思い出す。
終わりかけだったけれど、花が見れて良かった。なるほど、スイカズラに似ている。

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雪渓が見えてきた、雪渓で遊ぶ人たちの姿を見ながら、わたしたちは休まずに登って行く

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ミヤマキンポウゲ(キンポウゲ科)

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花のカップには、まだ、朝の雫が溜まって陽射しに輝いていた。

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タカネアオヤギソウ(ユリ科)


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クロバナロウゲ(バラ科)クロトウヒレン(キク科)の蕾でした。


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てばまるさん、ご指摘ありがとうございました。まさか、蕾だったとは…^_^;
で、もしかしたらと思って調べてみましたら、どうやらクロトウヒレンの蕾のようでした。
この蕾から、あの花が咲くなんて、びっくりです(@_@;)

もう一枚、写真貼ってみます。

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カラマツソウ(キンポウゲ科)

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カラマツソウにもいろいろ種類があって、葉で見分ける。
これは、丸くて先が三裂になるのでカラマツソウ。
葉が細長くノコギリ歯になったらミヤマカラマツ
葉が、モミジの葉に似ているものは、モミジカラマツ。

薄い紫色を帯びた蕾が可愛い

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オオサクラソウ(サクラソウ科)

まだ咲いていてくれたのね。嬉しい~♪

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そして、可愛いチングルマが咲いていた。もう、散ってしまっただろうと思っていたから
本当に嬉しい。雪渓のそばだから、少しだけ季節がゆっくり目に過ぎるのね。

チングルマ(バラ科)

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青空に歌っているようで、とっても可憐、
朝露を呑み、風を歌い、星屑を見上げて眠る、高嶺に生きる花

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長くなりました。続きはまた^_^;

category: 森・山

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天空の池に映るさざ波 

前回のレポと前後するが、石神井ケルンを過ぎて、第2ケルン(息ケルン)までの道のり
風吹き渡る気持ちの良い稜線歩きが続く。

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景色もどんどん開けて来て、不帰ノ險の荒々しい山容や、白馬三山の雄大で美しい姿が目に飛び込んでくる。
そのスケールの大きさに、改めて北アルプスの素晴らしさを実感するのだった

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不帰ノ險2峰と1峰の勇姿、さすがに険しく切り立っている。
深い谷には、たっぷりと残雪もあって、あそこを、越えて行く事なんかできるのだろうか?
と言う気持ちにさせられる。

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第2ケルン(息ケルン)周辺からの眺め

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白馬鑓ヶ岳、杓子岳、白馬岳、去年、あの一番奥に見える白馬岳に登ったんだと思うと感慨深い。

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立ち入り禁止になっていたけれど、水場もあった。

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第二ケルンを過ぎて、八方池へと向かうと、この辺りから、マツムシソウをたくさん見るようになった。
緑の草原に、吹き渡る風にマツムシソウがふわふわと揺れていてとても涼やか…
晩夏の高原を彩るのにふさわしい柔らかな紫色は、どこか気品が漂っていて好きな花だ。
空は真っ青な夏空だけど、マツムシソウという名前のせいだろうか、この花が咲いていると
そこここに秋の気配を感じてしまうのは、わたしだけだろうか?

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マツムシソウは頭状花序といって、中心部に、密集しているたくさんの花を持っている。
これは、蕾の状態の花だけれど、その中心部のたくさんの蕾があるのが判る。
タンポポや菊と同じように、その一つ一つが雌蕊と雄蕊を持つ小さな花の集合体なのだ。



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周りの花びらに囲まれた、中心の花が開くと、こんな風にたくさんの蕊が群がった感じになる。
白っぽい筒状のたくさんの小さな花の中にあるピンク色の蕊がとっても綺麗。


タカネマツムシソウ(マツムシソウ科)

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タカネマツムシソウとトンボ


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この辺りから、ハッポウウスユキソウが見られるが、少し花期を過ぎてしまった。
一緒に咲いていたハッポウタカネセンブリとのコラボ
わたしは、こんな感じの花の撮り方が気に入っている(自己満足だけれど)^_^;


ハッポウタカネウスユキソウとハッポウタカネセンブリ

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ハクサンシャジン(キキョウ科)

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イブキジャコウソウ(シソ科)

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タカネナデシコ(ナデシコ科)

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吹き渡る風の波…

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このピークを超えたらいよいよ八方池が現れるはず。
見たかった天空の池…ワクワクする気持ちを抑えられない。

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わぁ!見えた、八方池だわ。深い碧の水面が目に飛び込んだ。
少し風があるので、水面は鏡面という訳には行かないが、不帰ノ險が映り込んでいる。


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八方池は思っていたよりもずっと小さな池だった。
岸辺近くは浅く見えるが、深い所では4mもあるそうだ。

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池の周りを一周できるようになっていて、思い思いの所で憩う姿が見られた。

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池の周りもゆっくり散策してみたいなぁ…

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わたしたちは先を急ぐのでゆっくりすることは叶わなかったが、この池に映る白馬三山や、
朝夕の景色を見てみたいと思った。

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八方池の岸辺にはたくさんの花が咲いていた。

ハクサンオミナエシ(オミナエシ科)とヤマブキショウマ(バラ科)

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八方池とマツムシソウ

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さざ波立つ水面…ああ、風立ちぬ
この細かなさざ波が、さぁ~っと広がって行く水面を見ていると、風の行方が分かるのだった。

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八方山からの眺め

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ミヤマムラサキ(ムラサキ科)

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大群落を作ったクガイソウが見事だった。こんなにたくさんのクガイソウを見るのは初めてだ。

クガイソウ(ゴマノハグサ科)

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ミヤマタンポポ

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カラマツソウ(キンポウゲ科)

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イワイチョウ(ミツガシワ科)

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ミヤマダイモンジソウ(ユキノシタ科)

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ハクサンシャジン、ミヤマワレモコウ、シモツケソウなど

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ふと、見下ろすと、緑の草原の中に小さな青い池が見えた。
地図にも載っていないし、名も無い池なのかもしれない。俯瞰すると、まるで、青い三日月のよう。
うーん、見たままだけれど、“青い三日月池”と名付けよう…(^_-)

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続く。

category: 森・山

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北アルプスの風、ふたたび 

『今年も、北アルプスに行きたいなぁ…』と、夫
「えっ?今年も?大丈夫?白馬に行くの?」と、わたし
『今年は、八方池に行くか?』と、夫
「それなら、唐松岳に登りましょうか?」とわたし
そんなやり取りの後、のんびりと一泊で唐松岳を往復して来ようと話が決まった。
今年も、北アルプスに行けることになった。
標高1800mの八方池山荘までゴンドラ&リフトで上がれる北ア入門コースだけど
わたしたちには、ピッタリのコースだと思う。




8月8日、夕方に家を出て、安曇野さんの運転で、夜遅くゴンドラの八方駅の駐車場に着いた。
今夜はここで仮眠をし、翌朝、始発のゴンドラで出発することにした。
目覚めると良いお天気、ゴンドラ脇の駐車場の後ろは、高原になっていて、桔梗やギボウシや
カライトソウが咲いていた。

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登山届を出し、さっそく、ゴンドラに乗り込むと、景色は一変していく。
家々の屋根が朝日に輝いて綺麗だ。

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ゆらゆらと結構揺れている。風が強いと怖いかも。

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あっという間に兎平(1400m)に着いた。

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ウサギ平テラスの前は。カライトソウがたくさん咲いていた。

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初秋の花、ノコンギクも咲き始めていて、季節の移り変わりの早さを感じて足を止めた。

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ここから、アルペンクワッドと言う名のリフトを2機乗り継いで、1830mの八方池山荘まで
一気に登るというか、上がる(笑)

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ゆらゆらと揺らぐリフトに乗り込んで飛び出せば、景色は一変してアルペンムードだ。
空中に出てすぐに、爽やかな高原の風に包まれた。気持ちいい~♪
思わず、胸いっぱいに吸い込んで目を閉じたら、懐かしい晩夏の尾瀬ヶ原の匂いがした。
もう、随分行っていないけれど、至仏山から吹いてくるあの心地よい優しい風の匂いを
どんなに時が経ったって忘れることはない…
そう思ったら、涙がこみ上げた。

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地面との高さが1.5m、リフトの下には、可憐な晩夏の花たちが咲き競っていた。
その中には、青いリンドウの花も…やっぱり尾瀬ヶ原を想った。
高度が上るたび、周りの山々の景色は雄大になって行く。ああ、北アルプスに今年も来れた。
そう思ったら、しあわせ感が胸いっぱいに広がって、「あなた、連れて来てくれてありがとう…」
わたしは、素直な気持ちで安曇野さんにお礼を言った。

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最初の中継地の黒菱平(1680m)に着く。ここには長野オリンピックのスタートハウスが建っている。
白馬三山の絶景ポイントでもあり、ちょうど雲が晴れかかった白馬三山が姿を見せた。
「わぁ~!!素晴らしい~!!」思わず叫んでしまうくらいため息物の光景!!

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あたりには、シモツケソウと実になったコバイケソウが群落を作っていた。
淡いピンクのシモツケソウは、晩夏の高原の花だなぁ…

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シモツケソウ(バラ科)

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もう一つのリフトに乗り継いで、八方池山荘がある1830mまで上がる。
まるで空中散歩の様な夢のような心地よい時を経て、リフトは終着駅へと舞い降りていく。
乗っている時間は、7分と5分だけだけれど、わたしにはもっと長い時間のように思えた。

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八方池山荘を基地にしたなら、早朝や夕景、星空の八方池の姿も見れるかもしれない。
時間に余裕があったなら、そんな山旅も良いなと思ってみたりした。

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小屋の前には美しいヤナギランの花が咲き始めていた。

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ビビットなピンク色のこの花は、青空と緑の高原が良く似合う。
やっぱり、尾瀬沼のヤナギランの丘に想いを馳せていた。

ヤナギラン(アカバナ科)

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ここから、第2ケルン(息ケルン)2005mまでは、岩ゴロの登山道と、整備された木道とが
平行に伸びていて、どちらでも行ける。わたしたちは、最初は花を撮りながら木道を行き、
途中から、登山道に入ることにした。

まずは、撮った花たちを並べてみます。

一番多くみられたのは、この花、ハクサンシャジンです。
爽やかな高原の風に揺られ、薄紫のベルを鳴らしているような可憐な花姿です。

ハクサンシャジン(キキョウ科)

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オトギリソウ(オトギリソウ科)

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イワシモツケ(バラ科)

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タテヤマウツボグサ(シソ科)


濃い紫色が鮮やかで目を引きます。

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ミヤマコゴメグサ(ゴマノハグサ科)

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ミヤマママコナ(ゴマノハグサ科)

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ハッポウタカネセンブリ(リンドウ科)

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この花は初見の花でした。背丈は10センチ程度、花は5ミリほどの小さいお花です。
わたしが、大好きな紫系、しかも星形
薄紫の花びらに銀色の星を散りばめたようで、魅力的です。マクロに変えて夢中で撮りましたが、
あまり上手く捉えられずガッカリでした。センブリにも似ていますが、アケボノソウに似てると感じました。

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ウメバチソウ(ユキノシタ科)

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ミヤマアキノキリンソウ(キク科)

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ヤマハハコ(キク科)

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カライトソウ(バラ科)

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キンコウカ(ユリ科)

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ハクサンタイゲキ(トウダイグサ科)

いつみても不思議な花です。真ん中に小さな青林檎が一個乗ってるって、いつも思ってしまいます。

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こちらは、まだ、青林檎が出来ていないです。この黄色い蜜腺に蝶たちが吸蜜に訪れていました。

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オオコメツツジ(ツツジ科)

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タムラソウ(キク科)

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小さな蜂が蜜を吸いに訪れて、大きな眼がチャーミングだね。

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クモマミミナグサ(ナデシコ科)

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小さな花ですが群れて咲いて存在感があります。

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イワショウブ(ユリ科)

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オヤマリンドウ(リンドウ科)

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途中から岩ゴロの登山道に入ると、見れるお花も変わってくるのだった。
安曇野さんが撮っているのは…このお花

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ハッポウアザミ

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オヤマソバ(タデ科)

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実が蕎麦の実に似ることからこの名前が付いたそうです。
地味だけれど、タデ科らしい可愛い花です。

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ハッポウワレモコウ(バラ科)

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こんな岩場をひと登りすると、第2ケルン(2005m)に到着する。


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このケルンは別名を息(やすむ)ケルンと言うそうだ。なんとなく慰霊碑かなと思っていたが、
そのケルンにはこんな文面が刻まれていた。

昭和12年12月26日、長男 息 猛風雪のためここで遭難、永眠す。
記念にこの指導票を建立す。


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ここで遭難された息子さんの供養に、登山の安全を祈願しお父様の西阪さんという方が建てられたのだそうだ。
子を想う親の心がひしひしと伝わってくる。
この場所からは、不帰ノ險(かえらずのけん)が見事に見渡せ、多くの登山客が憩い、写真を撮っていた。


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そして目を転ずれば、白馬三山の姿が…
去年あそこを歩いたのかと思うとなおさら感慨深いのだった。

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ヤマブキショウマ(バラ科)

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続きます。

category: 森・山

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朱夏の便り 

夏が来れば思い出す 遥かな尾瀬遠い空…

ほんと、尾瀬は遠くなりました。
“行きたいなぁ~”と、独り言です^_^;

今日の写真は、昨年の写真から綴りますね。
大好きな夏の点景…今年は見に行けなかった盛夏の花たちをどうぞ。

   見渡せば いにしえより吹く青田風

田んぼに稲がすくすくと育ち、一面の緑をそよがせる風の行方がみえますね。好きです、こんな風塊。


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そんな野辺には、タチアオイの花が、柔らかな花びらを風に揺らせています。

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つんつん、蕾も可愛いですね。

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   ミソハギを手折りて帰る田舎道

ちょうど、旧盆のころ、盆花のミソハギが、水辺に咲きます。
なぜかな、この花を見ると彼方の岸辺が見えるよう…

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水辺にはたくさんの小さな生き物がいて、

キイトトンボ…3センチ足らずの小さくてか細いトンボです。目が薄い翡翠色をしているんです

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水色のイトトンボ…いろいろ種類があって、良く判らないけれど、綺麗な水色のトンボ、好きです。
これは、たぶん、クロイトトンボかな?

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ラブラブ、ハートを作っています。

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チョウトンボ…水辺を優雅に飛んでます。煌めくメタリックブルーの翅に憧れます。

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そして、やっぱり、彼岸を思い出すのはハスの花…

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眩しい夏の光…朱夏の花

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この世に、こんなに美しい花があるんだ…と思う。
毎年、逢いたい、そして撮りたいと思う花です。

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葉っぱの上に溜まった雫が、銀色に光るのも、風でくるくる走るのも、
そして、縁に止まったトンボを撮るのも好きです。

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青空と水田と蓮の花と、秩父の蓮園は素晴らしいです。(今年はいい時期に行けませんでした。)

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蓮の根元の小さな生き物たちも好きです。

浮草の陰に金色に輝くのはメダカ

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これは、ミズスマシ?それともゲンゴロウ?いやいや、タガメ?
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アメンボウ、目が光ってるみたいに見えるけど…光のいたずら?

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影でわかったよ。ミズカマキリくん。

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オタマジャクシもいっぱい泳いでいます。

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そして、カエルになりかけのオタマジャクシ

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トンボの抜け殻、ヤゴです。

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シオカラトンボも綺麗なブルーです

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夏のせせらぎもとても好きです。

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こんな水辺を見つけたなら、即、靴を脱ぎ棄てて裸足になって
ズボンの裾をたくし上げ、水の流れに足を浸します。

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思わず、わぁ~!冷たい~!と、声に出して(^^)

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映り込んだ緑陰と、キラキラと零れる木漏れ陽を浮かべて、夏の川は流れて行きます。

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森影に、楚々と咲き残った紫陽花のブルーが涼しげで…

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今夜から、主人の田舎に帰省します。

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水と緑の長閑で美しい村です。

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そして、ちょっと足を伸ばして、北アルプスに行ってきますね。
初心者コースですが、気を付けて行ってきます。

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朱夏の便り…残暑お見舞い申し上げます。
みなさまも、良い夏休みをお過ごしくださいね(^^)v

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category: 里山

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山切れの山トレ(笑) 

昨年、8月に、ずっと夢見ていた北アルプス白馬岳に登ることが出来ました。
もう、そんなチャンスはやってこないと思っていたのですが、なんと今年も
主人が北アルプスに行こうと言い出しました。
昨年の白馬岳は、わたしたちにはきつかったので、今回は唐松岳に決めました。
標高約2000mの八方尾根まで、ゴンドラで上れると言うこともあり、北アのなかでも
初心者向き&家族登山向きと言える山だと思います。
でも、天候によっては、山は油断なりませんし、山トレーニングも必要です。
ところが、わたしたち夫婦は、昨年同様、大した山歩きをしていないのです。

唐松岳に行く前に少し、奥多摩の山でトレーニングしなければ、ということで
7月30日(火)に、鷹巣山に行く事にしました。
同じく山切れのはるかちゃんを誘って、山切れトリオの山トレ山行となりました(笑)

まずは、登山口のある峰谷の最奥の「奥」の集落まで車で入ることにしました。
標高1000m近くまで、車で乗りいれたのでは、大した山トレにはなりそうもありませんが
今年に入って、ほとんど山に行っていない山切れトリオには十分かなと…^_^;

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早速、車から飛び出したわたしたち、いきなり3㎝以上ある大型の蜂に包囲されました。
頭の上をぶんぶん飛び回られて身の危険を感じて、再び車の中へ。
でも、フロントガラスに止まった姿を見たら、緑色の複眼、ハチではなくてアブだと気付きました。
アブなら、射されたとしても大したことないので、無視して出発することにしました。


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アブにぶんぶん威嚇されながら身支度をしていると、ふわふわっと現れた蝶
「あ、アサギマダラよ!!」
以前、鷹巣山に登った時もたくさんのアサギマダラに逢えていたのでもしかしたらと思っていたけれど
さっそく、現れてくれて感激です。

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三人で追いかけていたら、コンクリートの塀の上で、翅を広げて見せてくれました。
出来たら、緑の草の上に止まってほしかったけれど、仕方ないですね。
透き通る水色の翅、ステンドグラスの様な美しい文様にうっとりです。

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いきなり、生い茂る夏草の中の登山道を登り始めます。

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アブラチャンの丸い実が、たわわに実っています。

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やがて、鬱蒼とした杉の植林帯を登るようになり、こんな鳥居をくぐります。

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ご神木でしょうか、大きな樹が何本かあります。

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こちらは、枝ぶりからツガの樹だと思われます。

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浅間尾根にあるから、浅間神社でしょうか?古びて荒れたお堂がひっそりとありました。

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道は、唐松の植林帯となり、穏やかに登って行きます。


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次にはミズナラなどの落葉樹の森になりました。

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木の根が張り出し、落ち葉が降り積もった森は、野鳥の声も賑やかです。
なかなか、声だけで姿が見えませんが楽しい森歩きです。

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雨上がりの森には、いくつものきのこたちが顔をのぞかせていました。シックなグレーのキノコ

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金茶色のきのこ、幼菌のようです。

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名前は、判らないのですが、二つ並んで可愛いです。

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標高が上がると、美しいブナの樹も見られるようになってきました。

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木洩れ日の中のブナ林、綺麗です。

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白ブナの巨木もありました。

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ブナの実と葉

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あっ!ウラギンヒョウモンかしら?

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そして、写真は無いのですが、目の前にニホンジカの子どもが現れてびっくり!!
思わず、「あっ、鹿!!」と叫んでしまったので森の中に消えました^_^;

木洩れ日は葉を透過して輝かせます。
オオイタヤメイゲツ

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こちらは、コハウチワカエデ(イタヤメイゲツ)

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トチノキの葉

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ミズナラの葉

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少し、登りが緩やかになると、沢のない登山道の中で唯一の水場が現れます。

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枯れていることもある水場ですが、今回はこんこんと冷たい水が溢れています。
咽喉を潤すと、とても美味しい軟水でした。

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水場を過ぎてしばらく行けば、往く手に避難小屋が見えてきます。
ここまで、ひたすら登り続ける道です。全くの展望はありませんが、森の中の木々が癒してくれました。

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お昼を少し回っていましたので、ここで昼食を取ることにしました。
ここからは、六つ石山への石尾根縦走路を分けて、鷹巣山への急登の防火帯を行きます。

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おや、安曇野さんの肩にヒオドシチョウ エルタテハが舞い降りました。
「じっとして、じっとして、動かないで~」なんて、言いながら写真を撮りました。

最初、ヒオドシチョウだと思ったのですが、ブログを読みなおした時、ちょっと引かかりました。
もう一度、画像と図鑑を見比べてエルタテハだと気が付きました。


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↓の画像で、閉じかけた翅の裏翅に、小さな白い<L>の文様、これが特徴です。
また、表翅も白い点が、上下それぞれの翅の肩先にあるのも特徴です。


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表翅の4つの白い点が判る画像をもう一枚追加しました。

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防火帯にはマルバダケフキがたくさん自生しています。
マルバダケフキには毒があるので、鹿に捕食されずに、生き残っているようです。
以前は、雲取山山頂と同じように、ここにも高山植物がたくさんあったのでしょうか?

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マルバダケブキは大柄なので、高山植物と言うイメージではないのですが、
丸い蕾の先に、黄色い花びらが覗いていて、今にも開きそうな姿は可愛いです。

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マルバダケブキのお花畑には、たくさんのアキアカネたちが飛んでいました。
丸い蕾の先で、一休みする姿も見られます。

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アップで見るトンボの顏は、なんとなくユーモラスですね。

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はるかちゃんは、写真を撮りつつ登って行きます。

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防火帯には、イヌブナの巨木もあります。

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こちらは、ツガの巨木、なかなか美しい樹です。

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『これは、たぶん、ダケカンバだよね。』と見上げるはるかちゃん。

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オフホワイトの美しい幹です。

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根元の方は雨露になってるけれど、元気な巨木でした。

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大分登り上げて振り返った後方に、日陰名栗峰が見えてきました。

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その後方には、高丸山

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その向こうに連なるのは、七つ石?

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そして、その奥は雲取山かな?山座同定は、あまり自信無いけれど。。。

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石ころだらけの岩を登って行くと、足元の岩に、小さな蝶が舞い降りました。
チラッと見えた表翅の、煌びやかなブルー。じっくり観察できた裏羽の文様から、
ミドリシジミだと思います。付けていたのが望遠レンズだったので写真はありませんが、
ゼフィルスを見ることが出来て嬉しかったです。

そうそう、キベリタテハも見ましたが、画像はありません。
始めてみることが出来て嬉しかったです。


はるかちゃん、頑張って登頂です。

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この時は、わずかに頭上だけ青空が覗きました。

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日原側からの急登は、険しそうです。

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頂上の標識が、モニュメントみたいに見えます。

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展望のない急坂を、ひたすら登り続け、突き抜けたような山頂に踊り出す。
そして得られる清々しい大展望がこの山の魅力でもあるんですが、
きょうの雲取山方面は見る見るうちにガスって来てしまいました。
初めて登頂した、はるかちゃんと安曇野さんに絶景を見せてあげたかったけれどなぁ…

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たくさんのアキアカネが飛び交う曇り空を見上げていたら、

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『あっ、しーちゃん、鷹よ!!』と、はるかちゃんが指さしました。

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あっ、本当だ!トビかしら?かなり、羽が痛んでいるみたいだね。

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多分、トビだと思うのですが?鷹巣山で鷹が見れました(^_-)

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今にも雨が降り出しそうだったので、山頂に一叢咲いていたホタルブクロを撮り

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山頂のトンボたちに別れを告げました。

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下山開始です。

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マルバダケブキとミズナラの樹が良い感じです。

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ノリウツギの花に、キアゲハがやってきました。

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綺麗な翅は、傷んでなくて、生まれたばかりの子でしょうか。

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紅い翼果をたくさんつけたハウチワカエデ

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この花は何の花でしょう?ホソエカエデかなと思いましたが自信無しです。

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ダケカンバの巨木

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ツガの樹の斜面の下から靄が上がってきました。

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ベンチがある広場にも、靄が立ち込め始めています。

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登山道もみるみる白く霞みます。

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わたしたちはマルバダケブキに別れを告げました。

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避難小屋の周りもこんな感じです。

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先を急いでいるはずなのに、キノコ!萌え♡

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苔、萌え♡なのでした。

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最初は、こんな感じの幽玄な森の中を下って行きましたが、雨に降られることもなかったです。

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そういえば、麓にいたアブが、ずーっと頂上までついてきてブンブンうるさかったのですが、
同じ道を降りてきたのに下山には着いて来なかったようです。

見覚えのある雑木林を抜け

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タコの様な白ブナの根っこ

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ずっと、登りだっただけに、ずっと下りっぱなしで、みんな足に来始めた頃、登山口に着きました。

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通常、6時間半ほどのコースを、7時間ほどで完歩しました。
展望には恵まれませんでしたが、雨に降られることもなく歩き通せたことは、
山切れだった、わたしたちにとって、大いに満足のいくものでした。

帰りに、奥多摩駅近くの玉翆荘の立ち寄り湯で汗を流したら、すっかり山切れ解消していました。
遥々、千葉からマイナーな奥多摩の山に来てくれたはるかちゃんのお蔭で、わたしたちも
二人で行くよりもずっと楽しい山行となりました。はるかちゃん、いつもありがとう(^_-)
そして、安曇野さん、狭い林道の車の運転お疲れ様でした。感謝しています~(*^_^*)

安曇野さんは、『よし、これで、唐松岳に行けるぞ!!』と言ってたけれど、
わたしは、ちょっと不安です(笑)

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category: 森・山

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