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風立ちぬ

日々の想いを風に乗せて…

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奥多摩分校 新春の鎌倉逍遥 

すっかり、昨年からの京都旅行のレポが長引いてしまいました。
遅いアップですが、1月13日に出かけた鎌倉のレポです。
写真は、デジブックにしましたので、よろしければご覧ください。

久しぶりに、ジークさんとお逢いしたくなり、早速、メールしました。
こいちゃんとジークさんと、sizukuのトリオで、元祖、奥多摩分校三人遠足、新春の鎌倉へと出かけました。

川崎駅で待ち合わせ、久しぶりにお逢いしたジークさんはとってもお元気そうで嬉しくなりました。
『今日は、わたしに任せてください!』と、頼もしいお言葉に、こいちゃんとわたしは、
「よろしくお願いします!」と、ジークさんの後に着いて行きました。

最初は、北鎌倉駅で降りて、円覚寺へ、本堂を参拝した後、鐘付堂へと登り茶店で一服、
とっても大きな富士山を眺めました。

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こちらで見ている富士山を想像して探していたらどこにもありません。
でも、みんなが見ているので霞んだ空を探したら…ありました!!こんなに大きな富士山!!

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そのあと、建長寺へ移動、立派な伽藍を見学の後、ジークさんが一言。
『これから、え~!!まだ、行くの~?と言うようなところへご案内します。』
ジークさん、どこへ連れて行ってくれるのかな?
こいちゃんと、わたしは、わくわく、にこにこでした(*^_^*)

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ジークさんが案内してくださったところは、建長寺の裏山へ続く半僧坊と言う小高い丘の上でした。
急な階段を、どんどん登って行くジークさんの足取りは軽く、しっかりしています。

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やがて、たくさんのカラス天狗がいる半僧坊を抜け、見晴らし台までの急階段を上ります。
見晴らし台からは、遠く秀麗な富士山も望め、きらきらと輝く海原もその下に広がっていました。

とっても素晴らしい景色に、わたしもこいちゃんも感嘆の声をあげました。


カラス天狗は数えたら一ダースいました(笑)こちらは、カラス天狗のボス(*^_^*)
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急な階段が続きます。
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きらきら光る海原にヨットも…
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この写真は、わたしが撮ったものでは、ありません。
天気の良い日には、こんな富士山が見えるよと、展望台に貼ってあった写真を撮りました(*^_^*)
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そして、最後は、鶴岡八幡宮にお参りしましたが、物凄い参拝客です。
そうそうに引き上げて、閉園時間、間近の冬牡丹園へ

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色とりどりの牡丹の花に癒されました。
ジークさん、こいちゃん、楽しい新春の鎌倉逍遥でした。ありがとうございました。
ご一緒出来て楽しかったです。今年も、三人遠足をいっぱいしましょうね(*^_^*)

よろしかったら、デジブックでご覧ください。

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週末の森から 

久しぶりに週末の森へ行ってみました。
ここは、わたしが、森歩き、里山歩きを始めた原点の森です。
青梅霞丘陵のとある一角にあります。その頃、あまり遠出も山歩きも出来なくて、
せめて身近な所で自然を楽しめないかなと模索していたのでした。
野鳥にも興味が出てきて、どこかで鳥が見れないだろうかと考えていました。

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冷たい風が吹き始めた初冬、昔、子供が小さかった頃、よく訪れた森を思い出したのでした。
早速、自転車に乗って、本当に久しぶりにその森を訪れてみました。
双眼鏡を首からぶら下げ、カメラ片手に歩き始めると、たくさんのシジュウカラが、
コナラやアカマツの梢を、ハラハラと渡っていきますが、まだ、双眼鏡の使い方にも
慣れていなくて、鳥影を追いかけても、なかなか見つけられないのでした。

そんな風に、四苦八苦しながら、森の小道を歩いていると、目の前のアジサイの枯れた枝先で、
パタパタ、パタパタという微かな音がします。よく見ると、オリーブ色のつぶらな瞳の小鳥が、
こちらを見つめています。「わぁ~!!かわいい!!」
わたしは、ドキドキしながらカメラを向けました。
少しすると、飛び立ち、また、少し先のアジサイの小枝に止まります。
こうして、その小鳥は、わたしが歩く先を、道案内するように一緒に歩いてくれたのでした。

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これが、ジョビコ(ジョウビタキのメス)との出逢いでした。
そして、いくつかの鳥影を追いかけながら、その森に続く丘陵を歩きました。
この日、初めての森歩きで、コゲラ、カワラヒワ、ビンズイを見ました。
何人かのバードウォッチングの人がいて、挨拶をすると、その中の一人の方が、いろいろと
鳥のいるポイントを教えてくださいました。
そして、その人のお陰で、なんと、初回の鳥見で、トラツグミに出逢ってしまいました。
なかなか見れない鳥だということを、ネットのお友達から教えていただき、びっくりしたのでした。
その次の年も逢えたけれど、それ以来、トラツグミには、逢えずにいます。

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そして、逢いたいと強く望めば、空をゆく鳥にさえも出逢うことが出来るのだと知ったのでした。
それからのわたしは、毎週、週末になるとこの森を訪れるようになりました。
鳥のポケット図鑑を片手に、双眼鏡で眺めながら、だんだん慣れてくると、鳥の名前が分かるようになり、
よけいにも愛としさも募り、楽しくて仕方なくなるのでした。

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わたしは、この森を週末の森と名付け、その冬、足繁く通いつめ、ある日、ミヤマホオジロに出逢ってしまいます。
とっても、美しいレモンイエローと黒の模様がお洒落な冬鳥。逢いたいと願った憧れの野鳥でした。
あの日の喜びはたとえようもないくらい幸せでした。
他にも、ルリビタキ、ベニマシコ、アカゲラ、アオゲラ、マヒワ、エナガ、ヤマガラ、カヤクグリ、
アオジ、ツグミ、モズ、カワセミ、ビギナーズラックなのか、ずいぶんたくさんの鳥と出逢えました。
どの鳥との出逢いも、思い出深く、鮮明に、いまでも心に焼きついています。
時々、大空を滑空していく猛禽との出逢いにも、心を動かされたものでした。

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それから数年間、毎年、週末の森での散策は、冬の間のわたしの喜びとなったのでした。
春が訪れ、桜の冬芽にウソが渡ってきて、林床に、薄紫のタチツボスミレが絨毯を作る頃、
森の中のどこを探しても、愛らしいジョビコの姿を見つけられなくなった時、わたしは初めて
冬鳥との別れを知りました。
彼らは渡り往くものと…判ってはいても寂しくてたまらなかったです。

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その後、奥多摩の山を歩き、巨樹探しに夢中になったわたしは、週末の森から遠のきましたが
毎年、冬になると可愛い冬鳥たちとの出逢いに、心をときめかせていた日々のことを懐かしく思い出さずにはいられないのでした。

最近、また、山にも行けてなくて、週末の森へと足が向いたというわけです。
以前は一人でしたが、今回は主人も一緒に鳥を見に行きました。

桜並木に、ウソが来ていないかと歩きましたが、ひっそりとしています。
あの、喉元に紅色の挿し色のある美しい小鳥は、まだ、訪れていないようですが、
「パタパタパタ…」聞き覚えのある尾羽で枝を打つ音がします。見上げると桜の小枝から
ジョビコがこちらを見ています。いつでも必ず逢える、ジョウビタキは愛らしいです。

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カサカサと、落ち葉が吹きだまった坂を上って、アカマツの林のある丘へと登ってみます。
木立の間越しに、薄青く連なる山々が見えて、乾いた小道には、木々の影が幾筋も伸びています。
わたしは、里山の森のこんな佇まいが好きです。

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梢の高いところを行く風の音だけが、時々、微かに鳴る静かな森に、チチチ…とか細い声がすると、
現れたのは、鶯色の可愛いメジロの姿です。
さらに、頭上に、ひとしきり囀り交わす、エナガとシジュウカラとコゲラの混群が通り過ぎます。

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くるくると目まぐるしく動き回る姿を、双眼鏡で追いかけます。
やがて、ビービーと鳴き交わし、すぐ、近くまでやってくるのは、人懐っこいヤマガラたちでした。

ひとりで週末の森に通っていた頃、必ずヤマガラ達がどこからともなく集まってきて、
梢の枝先から、地面に降りたり、背の低い紫陽花の茂みに降りたりしてくれていたことを思い出します。
あの頃の、寂しかったわたしを、いつも一生懸命慰めてくれていたような気がします。
よく、「ビーちゃん、お出で~」と、話しかけていたわたしでした。

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ふと見ると、前方にヤマガラたちがたくさん集まっています。横に渡した柵のようになった木の上に、
数羽が入れ替わり立ち代り、舞い降りては飛び立つという行動を繰り返しているのを見ると、
どうやら餌が置かれているようです。写真を撮るために、餌を撒いて餌付けしているのは、
以前、ミヤマホオジロを撮るカメラマンたちがよくしていたのを見たことがありました。
野生の鳥にとって、餌付けはあまりいいことではないと思いますし、餌付けしたカメラマンに、睨まれて
他の道を通るように指示されたこともあり、嫌な思いをしたこともありました。

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今回も、周りにカメラマンがいるのかなと、注意深く見ましたがいないようなので、
少しづつ餌台に近づいてみました。
逃げて行くだろうと思ったヤマガラたちは、一向に逃げる様子もなく、飛び立っては戻ってきます。
とうとう、わたしが餌台のそばに立ったのに、すぐそばにとまって、こちらを見つめています。

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あら?もしかして…と、インスピレーションが閃きました。
蝶やトンボを手乗りにする時もそうですが、「この子は、乗ってくれそう!」という感覚が湧きます。
わたしは、ゆっくりと、掌をそのヤマガラの足元に近づけていきました。
「びーちゃん、おいで…」と、そっと呟くと、果たして、そのヤマガラはわたしの掌に乗ってくれたのでした。

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その瞬間、わたし胸は、小さなドキドキに包まれて、ヤマガラの心地よい重みと、柔らかな感触は、
わたしの心の中に刻まれたような気がしました。
安曇野さんは見てくれたかな?と思って振り向いたら、全く違う方を見ていて、ガックリです^_^;
「あなた、いま、手乗りになったのよ。見ていてくれたら良かったのに。」と言うと、
『なんだ、捕まえればよかったのに。』ですって、もう(>_<)


相変わらず、至近距離に来てくれるヤマガラを撮っていたら、ビニール袋を持った一人のおじいさんが現れました。
「あっ、こんにちは…もしかして、餌をあげていらっしゃるんですか?」
『ええ、』そう答えて、おじいさんは、おもむろに、袋から、餌を取り出すと餌台の上に置きました。

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ヤマガラたちは、いっせいにやってきます。
「かわいいですね~!さっき、わたしの手にも乗ってくれたんですよ。」と、言うと、
『そうかね。』と、言っておじいさんは、掌に餌を載せて差し出しました。
ヤマガラたちは、おじいさんの手に次々と舞い降りて、おじいさんの顔を見つめては、
餌を貰って飛び立ちます。アイコンタクトをとっているようで、その仕草があまりにも可愛いです。

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『野生の鳥だから、本当は餌をやっちゃあいけないんだけれどね。』と、おじいさん
はポツリといいながら、愛おしそうにヤマガラたちを見つめています。
おじいさんは、三年ほど前から毎日、朝と午後、この場所に餌を置きにくるのだといいました。
そして、いつの頃からか懐いてそばに来るようになったそうです。
『こいつが、親分みたいなんだよね。真っ先にやって来て餌を食べると、他の仲間もいっせいに食べに来るんだ。』と、おじいさん。

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「へぇ、顔が判るんですか?」『うん、判るよ、なんとなくね。』
「すごい、愛情を持っているから判るんですね。本当に可愛いですね~♪」
『待っていてくれるからね。楽しみで来てしまうんだよ。』


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安曇野さんが、おじいさんからひまわりの種を貰って、手の上に載せてみたら、なんと
安曇野さんの手にも舞い降りました。安曇野さんは、「うわぁ、すごい!」と呟いて、
プレゼントを貰った時のこどものような、なんとも微妙な表情になりました。

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『ひまわりの種が好きなんだけれど、柔らかいものばかりやるといけないから、麻の実も
混ぜてやっているんだよ。』おじいさんは、そう言い残し、坂道をゆっくりと降りて行きました。


あの、おじいさんは、ヤマガラと話が出来るんじゃないかと思いました。
わたしは子供の頃に読んだ、昔話の「聞き耳頭巾」を思い出していました。
そして、おじいさんとヤマガラは信頼関係で結ばれているんだなぁと思ったのでした。

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おじいさんと、ヤマガラが去った後、枯れ草の土手で、星の瞳のちいさな青い花を見つけました。

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旅の最後の物語 

激混みの清水坂の人の波をなんとかすり抜けて清水寺の山門、仁王門に着きました。
広い階段が続いていて、西門、三重塔、経堂と続いています。
清水寺は、修学旅行で行っているはずなのですが、この辺りの記憶がまったくありません。
清水寺と言えば、清水の舞台しか思い浮かばない二人は、本当にここが清水寺なの?と、狐につままれた感覚でした。

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山門前で一人の若い僧侶が、じっと、托鉢の鉢を掲げて佇んでいました。
たくさんの観光客がいるけれど、誰もその姿に気づいている様子もありません。
年の頃は20代前半と言う感じ、修業中の僧侶なのかもしれません。
きっと、お布施をする人がいようがいまいが関係ないのでしょう。
無の境地なんだろうなぁと思いました。草鞋の素足が冷たそうで…
わたしは、長いこと身じろぎもしないその姿が気になって仕方ありませんでした。
そして、一心に祈る姿、見返りを求めないその姿が美しいと思えたのでした。

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京都の他の場所では、どこも紅葉は終わっていましたが、ここではまだ、残っていました。

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清水の舞台に着きました。ここから望む周りの景色は素晴らしいです。
向かいの山に臨むのは、子安の塔です。朱塗りの塔が、とても美しく見えます。

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目を転じれば、京都の市街地が望めます。京都タワーが見えていますね。

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『清水の舞台から子安の塔に向かう途中に、ビューポイントがあるのよ。』と、ちかちゃんから教えてもらった場所を探します。
「あっ!たぶんここよ。」ちかちゃんのブログで見ていた清水の舞台のアングルです。
どっしりとした清水の舞台が山の中にそそり立つように建てられています。
それにしても立派な建物です。あの時代にこれを作る建築技術はっすばらしいものがあったのでしょうね。

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『ほんと、すごく良い眺めだね。清水の舞台と三重塔が並んで見えるね。』アイリスも足を止めて見入っています。

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子安の塔を一回りして、ここからちかちゃんに教わった清閑寺への道を探します。
子安の塔の方へ曲がらずに、もう一方の道を行くとの事でしたけど、何だか柵がしてあって、本当に行けるのかなって感じです。
三回ほど子安の塔の周りを探したけれど、他に道が見つからないので、思い切って柵を開けて進みました。
すると頭上で小鳥の囀る声がします。「あら?メジロかな?それともホオジロかしら?」鈴を転がすようなか細い声です。

『あ、いた、メジロよ。かわいい~♪』メジロが大好きなアイリスは大喜びです。
緑と同化していますが判りますか?写真の中央辺りにいますよ。

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次に現れたのは、シロハラとアオジ、ジョウビタキでした。写真はかろうじて撮れたアオジです。

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あれほどの賑わいだった清水寺から、わずかに山に向かっただけで、観光客は一人もいません。
『ここからは、一本道なんよ。結構な山道やけど、しーちゃんたちならどうってことない道やと思うわ。』
と言っていたちかちゃんの言葉を思い出しながら歩きました。

本当にうっそうと木々が繁る山道で、アイリスは早くも心細そうな顔をし始めました。
『おかあさん、本当に、この道なの?何だか山の中に入って行っちゃうよ。』
「うん、たぶん、間違いないと思うんだけれど、違っていたらごめんね。」
道は、さらに奥へ奥へと伸びています。時々、現れる小鳥たちに励まされながら歩いて行くと、
やがて、道は上り坂になりその先に、高倉天皇の御陵が見えました。
ちかちゃんから、この御陵の話を聞いていましたので、間違いありません。(良かった~)

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そして、その先に続く細い階段と質素な山門には、清閑寺と書かれていました。
余りにも小さな本堂は名もない山寺のようです。小さなお庭には楓の木が何本かありましたが、
ほとんど葉を落とし、苔の庭には、寂しげな落ち葉がちらほらと残るだけでした。

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お庭の真ん中には要石というのがあって、ここから眺めると、山と山の谷間にⅤ字に京都の町が望め、
ちょうど、扇の要のようだからその名がついたのだそうです。

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実はこの清閑寺には、平家物語に綴られた、悲恋の物語があるのだそうです。
そして、そのお話の繋がりが、わたしたちが、今回訪れた大原、嵯峨野、そして清閑寺にあるのだと
ちかちゃんから教えてもらった時、わたしの中に、清閑寺を訪れてみようと言う気持ちが湧きました。

いままで、訪れたいと思っていなかった清水寺に、今回行きたいと思ったのも、洛北を見るつもりが
大原に行く事になったのも、何だか、不思議な偶然のような気がしたのでした。

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その、悲恋の物語とは…こうです。


山門を潜ると、すぐ正面に大きな宝筺院塔が二つあります。奥の楓の下にある、やや小さいのが、
この清閑寺に、出家した小督局(こごおのつぼね)の宝筺院塔だそうです。
平家物語に登場する小督局は、高倉天皇の中宮(正妻)徳子に仕えた女官でした。
宮中一の美女であり琴の名手であったという小督局は、天皇の寵愛を受けたことから、
中宮 徳子の父である平清盛の怒りをうけて宮中から追い出されてしまいます。
平清盛を恐れた小督局は、嵯峨野の小さな庵に身を隠してしまいました。


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けれど、小督局を忘れきれない天皇は、部下の源仲国に探させました。
源仲国は、笛の名手で宮中で何度も小督局と合奏したことがあるのでした。

源仲国は、嵯峨野の渡月橋辺りで琴の音を聞き小督に違いないと思い、仲国も笛を琴の音に合わせて吹きました。

すると、笛の音に誘われるように琴の音が答えます。
こうして、源仲国は、小督の局を見つけ出し天皇の真意を話し御所へ連れ戻しました。

しばらくして、小督は範子内親王を出産しました。これを知った清盛は激高して親王を取り上げ、
小督の局をへ出家させて、天皇から無理矢理引き離してしまいました。

しかし、生まれつき体が弱かった天皇は、養和元年(1181)21才の若さで崩御されてしまいまた。
天皇は、亡くなる直前に「せめて死後は、小督の局のそばにいたい。小督局のいる清閑寺に葬ってくれ」と言い残されたました。
この遺言により清閑寺のそばに高倉天皇の御陵が作られ埋葬されたそうです。

悲しみの小督の局は、すぐに御陵近くに庵をつくり、44才で亡くなるまで天皇の菩提を弔って過ごしたそうです。
現在も高倉天皇の御陵の傍に、小督の墓があるだそうです。

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また、高倉天皇の正妻であった、平清盛の娘の徳子は、壇ノ浦の戦いで、平家が破れ、父も母も、子供も失い
命かながら、大原の里まで逃げ延びて、亡くなった人々の菩提を弔うために、大原に案を結び、寂光院となったのだそうです。

こうして悲運の高倉天皇を、愛した二人の女性、徳子と小督の悲恋の物語は語り継がれました。

ちかちゃんは、『こんな物語を思い浮かべながら、清閑寺を訪ねると良いかも。思いがけず大原の里にも繋がっているから。』と、朝の短い時間に、わたしにさりげなく教えてくれたのでした。
わたしは、このお話にとても惹かれてしまいました。

それにしても、小督の局が暮らした清閑寺は、何て寂しい場所にあることでしょう。
要石に立って、京の暮らしを懐かしんだという小督の局が、何だかとても可哀そうに思えました。

寂光院には行けませんでしたが、次回は訪れ徳子の哀しみにも、寄り添ってみたいです。

清閑寺には、わたしたちの他に、もう一組の方がいましたが、山の中のお寺は早くも夕方の翳りの中にありました。
夕映えの光りに枝に残った楓の葉が輝きだしたので、わたしたちは寂しい山寺を後にして清水寺へと戻って行きました。

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清水の舞台を見上げると、夕日をいっぱいに受けて暖かそうに輝いて見えました。
無邪気な修学旅行生も、まだ、たくさんの人々が散策しています。
名残の楓も、とても美しく夕日に映えていました。
わたしたちは、先ほどまでの清閑寺での時間がまるで別世界での出来事のように思えるのでした。

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わたしたちは、京都の名残りの美しい紅葉を、旅の思い出に胸に刻みました。

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こうして、まだまだ、人混みの清水寺を後にして、地下鉄の駅へと向かい京都駅へと戻りました。
京都駅で、もう一度、ちかちゃんに逢える。暖かなちかちゃんの笑顔を想像すると、心は弾んでくるのでした。
ちかちゃん、本当にありがとう。ちかちゃんに逢ったら、今日一日の素敵な出来事を報告しよう。
それを、この旅最後の楽しみとして…




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みなさん、長い長い京都レポを最後までお付き合いいただき、読んでくださってありがとうございました。

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二年坂・三年坂散策 

東寺前から市バスに乗って、清水・八坂方面へと移動です。
バスが何台も来るのですが、なかなか清水・八坂を通るバスが来ません。
京都はたくさん市バスが走っていて、いろいろな方面へ行くのに便利なようですが、
慣れないと、目的のバスが見つけられずに焦ってしまいますね。
清水・八坂・祇園方面行のバスが20分ほど遅れての到着に、ちょっとやきもきしてしまいました^_^;

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お昼の予約は、八坂の塔の近くの“京柿”という京料理のお店です。
ちかちゃんのお勧めで、予約も取っていただきました。わたしたちの旅の目的のひとつは
地元の美味しいものを食べるというところにあります。だから、とっても楽しみにしていました。
まずは、お店の場所を確認して、予約時間まで、まだしばらく時間があるので八坂界隈を散策です。

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それにしても、このなんでもない細い路地を曲がると、目の前に八坂の塔が見えてくるなんて感動です。
さすがに、京都のメインストリートでもあるので、外国人が目に付きますね。背の高い外人さんが一人、
坂の途中で、カメラを向けている姿も何だか絵になります。

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八坂の塔から、ねねの道の方へと歩いて行くと、人力車が何台か待機していました。
若いお兄さんたちが、『人力車で、京都の町をご案内しますよ。』と、声をかけてきます。
乗ってもいいんだけれど、ちょっと照れくさいですね。若いカップルがよく乗っているのを見かけます。

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人力車のお兄さんは、とても親切で、パンフレット見て立ち止まっている修学旅行生を見つけると
丁寧に道を教えてあげていました。

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わたしたちは、あちこち、路地を曲がってみたりしていたら、ネットで見た素敵なお店を見つけました。
入り口の風情が素敵だからと、わたしが、何気に手にしたパンフレットに、アイリスが大反応(笑)
『あ~!!ここ、ここ!!このお店、素敵だなぁと思ったお店だわ♪ここにあったんだ~(^^)』と
アイリスは、嬉しそうに顔を輝かせました。
『おかあさん、次にくる時は、ここで、夜のお食事しようね!』
そのバンフレットには、和の風情のレストランのお部屋から、ライトアップされた八坂の塔が見えている
美しい写真が載せてありました。「うん、いいねぇ!!次回は、ここで決まりね!」
女同士って、食べることですぐ意気投合しちゃうんですよね(笑)

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さて、時間になりましたので、京柿へ。門をくぐるとこじんまりとしたお庭があって
格子戸に暖簾がかかっています。さりげない生け花も素敵です。
引き戸を開けて中に入れば、美しい仲居さんが迎えてくれます。着物の良く似合う、若いお嬢さんでした。

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通されたお部屋は、庭園が見える個室です。暖房が効かせてあって暖かくくつろげます。
掘りごたつになっていて足が伸ばせるのも良いですね。
運ばれてきたお料理はミニ会席といった感じで、上品で京都らしさが感じられます。

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アイリスと水入らずで、ゆっくりと美味しいお料理を堪能できました。こちらのお店を紹介してくれて、
お庭付の個室を予約してくれた、ちかちゃんに感謝です。
とても居心地が良いので、ついついゆっくりしてしまいそうになりますが、まだ、観光が残っていますので出発です。

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お店を出て、また、八坂の塔を目指して坂道を登り、一年坂、二年坂、三年坂と上って行けば
道の両脇に、風情のあるお店が並びます。前回、三月に来た時は、清水坂方面から降りてきましたので、
今度は逆コースで緩い坂道を上がって行くので、また違った趣が感じられます。

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観光客も多い場所ですが、平日のせいか、この辺りは、ほどほどの賑わいでいい感じです。
時々、舞妓さんの姿をした若い女性たちに出逢います。観光客が、舞妓さんの衣装を着付けして貰い、
祇園界隈を散策する、なんちゃって舞妓さんです。

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本格的な衣装とお化粧と着付けで、最初見た時は、本物の舞妓さんが歩いているのかと感動しましたが、
二回目ともなると、観光客の舞妓さんだと気がつきます。
でも外人さんは、そんなこと知りませんから、本物と思い込み笑顔で一緒に写真を撮ってもらい大喜びです。
『オオ、アリガトゴザイマス!』 『トッテモ、ヤサシイデス!』なんて、満面の笑顔で微笑ましいです(^^)

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このお嬢さんたちは、とても良く似合っていて美しいです。
でも、お茶目にアイーンなんて、やってますね。

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この辺りから、振り向いて見る、坂道と八坂の塔の光景がなんとも素敵でした。
ほんと、いいなぁ…ここを、舞妓姿の娘さんが通ってくれたら絵になるだろうなぁなんて思ってました。
アイリスにも、着せてあげたいなぁなんて、親馬鹿ですが思ってしまいました(笑)

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平日で人が比較的少ないので、グラビアなどの撮影にも何度か出会いました。
二年坂を上る女性は、何回も、上るシーンを撮り直していました。

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これは、結婚式場とかの撮影でしょうか?
カメラマンの、『シャボン玉、いってみよう!』の声に、アシスタントの女の子が、カップルの
後ろに回り、シャボン玉を吹いている姿が、なんだか、おかしかったです。
ギャラリーも唖然と眺めていました(笑)

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ここは、二年坂から、三年坂へと登って行く階段、前回に来た時は人であふれかえっていましたが
今日はわりと空いていますね。

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細い路地に軒を連ねる町屋のある風景、本当に京都らしくて絵になります。
スマホ片手の舞妓姿のお嬢さんたちもみなさん、本当に綺麗です。
ああ、やっぱり、アイリスにも着せてあげたいなぁ…
そうそう、二児の母で、子育て真っ最中のマーガレットにも着させてあげたい。
いつか、二人を連れて祇園に来ることがあったなら、姉妹で舞妓さんの格好をさせてあげよう。
そんなことを、思った母でした。

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修学旅行生も多いです。自由行動なのでしょうね。いくつかのグループに分かれて歩いています。

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のんびりと、午後の三年坂を通り、清水坂へと向かいます。

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趣のある街燈のあるお店や、裏庭があるお店など、老舗巡りも楽しいです。
アイリスは、職場の後輩たちにと、熱心にお土産を選んでいました。
こんなのんびりまったりな時間は、母娘旅ならではの時間です。


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ところが、この後、清水坂に出てびっくり。坂の途中の漬物屋さんがご葬儀をしていました。
坂道はとんでもない人混みになっていて、通り抜けるのが大変でした。
そして、清水寺までも、その人混みた続くのでした^_^;

すみません。ちょっと長くなりましたので、二年坂・三年坂散策はこの辺で終わります。
次は、清水寺から、清閑寺へと向かいます。次回でやっと、最終章になります

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同行二人 

今日は、東京でも大雪でした。
わたしは、仕事でしたが、早じまいして帰宅しました。
雪の写真を撮りたいと思いましたが、みぞれっぽい滑る雪なので諦めました。
昨年からの、京都旅の続きをアップしたいと思います。
相変わらずの長いレポですが、よろしければご覧いただけると嬉しいです。

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朝、目覚めると、今日も良いお天気です。時間節約のために昨夜、コンビニで買って
おいたサンドイッチで朝食です。アイリスが、熱いコーヒーを入れてくれました。

一泊二日の旅なので、帰りは5時50分の新幹線にしました。
翌日からの仕事のことを考えるとぎりぎり、目いっぱいな時間かなと思います。
家に着くのは10時半ごろになるでしょう。

今日は東寺を訪ね、祇園の町屋でお食事(ちかちゃんが予約してくれました)(^^♪
その後、祇園散策、一年坂、二年坂、三年坂、清水坂を通って清水寺へ、京都駅に
戻ってお土産を買うというのんびりまったりコースです。

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ふと、気付くと、携帯電話に着信あり、「あら?ちかちゃんだわ。あれ、電話も
貰っているわ?」とメールを読んでびっくり、なんと、今、ホテルのロビーに来て
くれているとのこと、わたしは慌てて部屋を飛び出しました。

ちかちゃんは、昨日、昼食予定のお店のパンフレットを手渡し忘れたと
わざわざ、ホテルまで自転車を飛ばして届けに来てくれたのでした。
朝のお忙しい時間、しかも、こんなに寒い中、わたしたちのために届けに来て
くださったなんて、本当にありがたく、また申し訳ないことでした。

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ちかちゃんは、お店への道順や、清水寺のビュースポットや、祇園・八坂界隈の見所
など、丁寧に、地図を書きながら教えてくれました。
早朝のホテルのロビーで、また、ちかちゃんに逢えるなんて思っても見なかったから、
思いがけないちかちゃんの笑顔に逢えて、とっても嬉しかったです。
そして、ちかちゃんの柔らかい京言葉、物腰、道順を教えていただきながら、優しい時間が
流れて行きます。ああ、いいなぁ…素敵な時間を持てました。
ちかちゃん、本当にありがとう(^^)

帰りの新幹線のホームに、お見送りにも来てくださるそうです(^。^)
もう一度、ちかちゃんに逢えるなんて嬉しいです。『それじゃ、また、京都駅で待ってるわ。』とちかちゃん。
「本当にありがとう、気をつけて帰ってね!」そう言いながら、ちかちゃんと手を振って別れました。

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さあ、ちかちゃんに教わったとおりに、出発です。
東寺へは京都駅から奈良方面行きの列車に乗ります。奈良のポスターが目に飛び込んできて、
二人とも、「奈良に行きたいねぇ~!!」と呟いてしまいました。
今年2回の奈良訪問で、このローカル線の趣のある列車がすっかり気に入ってしまいました。

車窓を流れる古い町の佇まい、川が流れる田園風景、遠くに連なる山々の重なり、
どんどん、田舎へ向かっていくような、いにしえの都へとタイムスリップして行くような列車の旅が、
ローカル線テツコのわたしには、たまらなくツボです(笑)

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五重塔のある風景は、本当に素敵!!京都だなぁと感じます。


京都はもちろん素晴らしいのですが、奈良のあの悠久の時が止まっているような、
長い歴史の息吹が自然に溶け込んでいるような感じがなんとも言えず好きです。
アイリスも、この感覚が似ていて、このまま、この列車に乗って奈良まで行きたいと
思ってしまう二人なのでした。でも、あっけなく列車は東寺の駅へと着いたのでした。
賑やかな街中を歩いて行くと、あっ!見えてきました!東寺の五重塔が青空に聳えています。

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道路は、ひっきりなしに車が通る街中ですが、お堀と土塀に囲まれた東寺の敷地内は
別世界のようです。五重塔は日本に現存する木製の塔のなかで、一番高いのだそうです。
高さもそうですが、澄み渡った朝の空気の中で見る五重塔は美しいですね…うっとり
と眺めながら何枚も写真を撮ってしまい、まだ、門に入る前から先に進みません。

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困ったものです。『ゆっくり撮っていいよ。』と待っていてくれるアイリスに悪いなぁと
思いながら、やがて、大きな南大門に着きました。とても立派な古い門です。
素晴らしく太い柱も、大きな提灯もいい感じだし、門から見える金堂の姿も美しいです。

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東寺は広いと聞いていましたが、敷地内がひとつの公園になっているくらい広々としていて、
たくさんの建物があります。ちょっと殺風景に感じるくらい広いです。朝、早いので参拝客も
あまりいません。受付はどこかな?と、きょろきょろしてしまいました。
どうも柵の中が拝観する建物のようです。
受付を済ませ、相変わらず、きょろきょろしながら進む二人でした(笑)

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まず、最初に入ったのは講堂でした。最初、東寺には、講堂はありませんでしたが、嵯峨天皇より
東寺を託され仏教を広めようとした空海(弘法大師)によって、建立されました。
大きな建物の中の、片隅にある小さな扉を開いて中に入ります。
すると、薄暗い空間の中で、おびただしい仏像群が目に飛び込んできます。
これが、立体曼荼羅なのか…と、しばし言葉を失くしてしまいました。


密教の教えや悟りの境地を説いた曼荼羅は、絵図のような平面的なもの。
この曼荼羅は古代インドを起源としたもので、その語源もサンスクリット語からきているという
どこか、日本離れした摩訶不思議な雰囲気を感じるのはわたしだけでしょうか。
なんとなく、広大な高地や、大河など大陸的な要素を感じます。

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空海はこれを、より判りやすくするために立体的な仏像で表し、これを立体曼荼羅と呼んで
いるそうです。この発想が凄いです、今でいえば3D効果と言うことになります。
平安時代の人々にとって、どれほどセンセーショナルだった事か判るような気がしました。
薄暗がりに佇む、個性豊かな仏像群、その中心には煌びやかな大日如来像が鎮座していて
それを守るように並べた20体の仏像群は当時のままの配列だそうです。

仏像が立体的なのはもちろんなのですが、この講堂の建物の空間自体が立体曼荼羅の一部のような気がします。
仏像の上には高い天井があるのですが、何だかずーっと彼方まで続いているような錯覚に落ちました。
空海が伝えたかった密教とは、宇宙にも通じる永遠だったのでしょうか?
仏像たちのささやきが聞こえてきそうな気がします。仏像の魅力ってそんな永遠への憧れなのではないかと思いました。


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明かりとりから朝の光が堂内に射しこんで、参拝客もまばらです、そんな中でゆっくり
仏像のお顔を眺めていると、心の中が研ぎ澄まされてくるような気がします。
1000年以上も昔から、ここにこうしてある仏像たちには、何か命が吹き込まれても
不思議でないような気がします。日本一のハンサムな仏像だと言う帝釈天も見ることが
出来ました。やはり、とっても美しくて感動でした。

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その後、金堂へと移り、また狭い扉をくぐり抜けて入って行きます。
こちらは、薬師三尊(薬師如来・日光菩薩・月光菩薩)が安置されていて、神々しく美しい姿です。
おりしも陽射しが長く伸びて来て、仏像のお顔を照らしました。
どちらも美しいお顔ですが、わたしは特に月光菩薩が美しいなぁと思いました。
やはり、仏像は、こういう厳かな環境で見上げる時が一番感動するのではないかと思います。
だんだんと参拝者も増え、団体の人たちを集めてガイドさんが説明を始めましたので、わたしたちは
金堂を出ましたが、一人の女性が、薬師如来の真正面で、じっと見上げたまま、
いつまでも対峙している姿が印象的でした。

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わたしたちは、外をゆっくりと見て回りました。建物もとても立派です。
何度も消失して立て直されたりしたものだそうですが、それでも古く歴史を感じます。
五重塔の後ろに回った太陽が、くっきりとした影を作ります。
池に映った五重塔を撮ろうと、池畔に向かうと、修学旅行生たちがいました。
彼らは、史跡や仏像などには、あまり興味がないらしく池の亀や鯉を見つけて喜んでいました。
黒い詰襟の男子生徒が、ちょっと幼く見えて可愛かったです。修学旅行はこんなものですね^_^;

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写真を撮っていたら、あれ?なんだろう?魚のような形の風船みたいなものが空に浮かんでいます。
「もしかして、飛行船じゃない?」と、指さすと、アイリスも『本当だ。何してるのかな?』
なんて呟きます。二人して、頭上の青空の中を行く飛行船にしばし見とれてしまいました。

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食堂(じきどう)で、ご朱印帳を書いていただき、今は公開されていない大日堂などを外から見て歩きました。
巡礼姿の人も見かけました。白装束に菅笠でじっと手を合わせる姿は、無心を感じます。
古寺巡礼って美しい響きの言葉だと思います。
お遍路は「同行二人」と言いますが、一人ではなく、いつもお大師様がご一緒に見守り歩いてくださっている
のだよという言う意味なのだそうです。わたしもいつか、そんな旅をしてみたいと思っています。

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年末、京都の旅、次回で最終です。もうしばらくお付き合いくださいませ^_^;

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新年のご挨拶 

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2012.08.05 白馬岳山頂より剱岳岳を望む

   あらたまの年の初めの ご挨拶を申し上げます。


みなさま、あけましておめでとうございます。

昨年は、“風立ちぬ”に、お越しいただきまして、大変お世話になりありがとうございました。
お蔭様で、このブログを通して、交流させていただきましたみなさまと、楽しい時間を共有させて
いただくことが出来ました。
わたしにとって、かけがえのない素晴らしい時間でした。
今年も、そんな時間が持てますよう、出来る限り、ブログを続けて行きたいと思っております。
なかなか更新が出来ない時もあるかも知れませんが、どうぞ変わらぬご厚情をお願いいたします。

昨年末の寒波も少し和らぎ、穏やかな元旦ですね。みなさまはいかがお過ごしでしょうか?
わたしは、初日の出も見損なって、家でのんびり(だらだら?)過ごしております^_^;
でも、明日は、何か“事始め”をしようと考えていますが、どうなりますことか…
こんなわたしですが、今年も、どうぞよろしくお願いいたします。

みなさまにおかれましても、健康で幸せな新年のスタートとなりますようお祈りいたします。

                              2013 元旦 sizuku   

category: 日々の思い

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