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風立ちぬ

日々の想いを風に乗せて…

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YOKOHAMA MOTOMATI 

本当に素晴らしいなみちゃんのお庭をゆっくり拝見し、
美しい薔薇の花と、たくさんのお花たちに癒され、
美味しいランチをいただきながら、楽しいお話に花を咲かせました。

もう、すっかり満足していたのですが、やっぱり、わたしたちは
素敵なもの見たがり、歩くの大好きのハナネコ女子会?(*^_^*)
せっかく横浜に来たのだからちょっと散策したいなぁ…と思ったのでした。

時間もあまりないことだし、一番近いところにしましょう!
外交官屋敷のあるイタリア山辺りはいかが?
そうね。では、元町にしましょうか?
話は即、まとまって、わたしは、横浜に土地勘は無いので、
モナスマさんとイクさんにお任せで付いて行くことになりました。

わたしは“山手”という言葉にちょっと憧れを持っていたりします。
それは、ユーミンの曲で“海を見ていた午後”という曲の歌詞を
思い出すからです。

♪あなたを思い出す この店に来るたび
 坂を上って きょうもひとり来てしまった
 山手のドルフィンは 静かなレストラン
 晴れた午後には遠く三浦岬も見える~♪

この曲が好きで、“山手のドルフィン”というお店が実在すると
知った時から、山手が憧れの場所になりました。
いつか、このドルフィンを訪ねてみたいと思っていましたが、
経営者も変わり、全面改装したそうです。

話がそれましたが、石川町駅を出て、活気のある商店街を抜けるとすぐ、
坂道を上ります。まわりは、なんとなくモダンな住宅街が続いています。
その坂道の途中に、「ブラフ18番館」への階段が現れます。
その階段をあがってゆくと、瀟洒な洋館が現れます。

大正末期に建てられた西洋館だそうで、当時の家具調度品がそのままに再現され、
若草色を基調にした室内は明るく、清楚でとても素敵です。
開け放たれた窓からは庭木の新緑が覗き、気持ちが良い風が頬を撫でていきます。

ハナネコ女子会の面々は、ゆっくりと部屋を巡ります。
この「ブラフ18番館」は、各種コンサートなども開催されているようで、
緑濃い庭園の中の美しい西洋館で音楽が聴けたら最高だろうと思いました。

「ブラフ18番館」を出て、大きな木立が茂る芝生の中の坂道を登っていきます。
途中、市街地が見渡せる展望台や木陰のベンチなどもあり、散策するのに良さそうです。
ベニバナトチノキを見つけて喜んだり、マーガレットや薔薇が咲く庭園を愛でたり…
「わたしたち、今日は、本当に薔薇三昧ね!」などと談笑します。

やがて、行く手の丘の上に、六角形の塔を持つ西洋館が現れます。
この建物は1910年(明治43年)に、外交官として活躍した内田定槌(さだつち)の
私邸として建てられたのだそうです。

設計士はアメリカ人で、19世紀後半に英米で流行した建築様式で建てられました。
外観もそうですが、室内は重厚な雰囲気で、各部屋に飾られた花の活け方も
とても素敵にマッチしているのでした。ずっと、ピアノの音色が流れていて、
それが、CDとかの音ではないように思っていましたが、奥の部屋に入って
驚きました。なんと、美しい女性ピアニストの生演奏だったのです。

照明を抑えた部屋には、ステンドグラスからの柔らかい光が差し込み、
開け放たれた窓辺からは、外からの光が緑色の若葉のそよぎとなって輝いていました。
ピアニストは曲を弾き終わると、静かに立ち上がり、そっと部屋を出ていきました。
わたしたちは、最後の演奏を聴くことが出来たラッキーな来訪者でした。

そして、併設された喫茶室でお茶して、庭園に咲く薔薇たちを愛でて
メサテコイヤの並木道を歩きました。

その後、中華街などでお買い物をし、帰宅しましたが、今回も目いっぱい
楽しみ、たくさん歩いたハナネコ女子会的、女子会でした(*^_^*)
モナスマさん、イクさん、お世話になりありがとうございました。
そして、オープンガーデンにお招きくださったホストのなみちゃんのお蔭で、
こんなに素敵な薔薇三昧の一日を過ごせました。本当にありがとうございました。

イタリア山の散策をデジブックにまとめましたので、良かったらご覧ください(*^_^*)


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オープンガーデン 

ハナネコ女子会が、ご縁で知り合ったなみちゃんのお宅の
オープン・ガーデンに、お邪魔してきました。

住宅街にありながら、緑に囲まれた広大な敷地にある素晴らしいお庭でした。
薔薇のアーチをくぐり抜け、わたしたちは、夢の世界へといざなわれました。

きらきらと陽光が眩しく降り注ぎ、すべての花たちが生き生きと輝いていました。
お花を育てるという喜びを初めて知った気がします。
今までガーデニングに興味を持っていませんでしたが、野の花と共通する美しさを知りました。

『花は愛情を込めて育てれば綺麗に咲くんだよ。』そんな風に言って、
いつも庭の手入れをしていた父の背中を思い出しました。

なみちゃんが、愛情を込め丹精込めて育てたお花たちは本当に美しく癒されました。
繊細で、おおらかで、明るいなみちゃんらしい素敵なお庭造り…
ひとつ、ひとつのお花には名前があって、このお庭に植えられた物語があって、
そんなお話に耳を傾けながらシャッターを押しました。

家に帰ってからも、薔薇の気高い香りがいつまでも残っていました。
この感動となみちゃんへのありがとうを形にしたくて、デジブックにしましたので、
よろしかったら、ご覧ください。(*^_^*)




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若葉の頃 

みなさま、谷川山麓女子会を読んでいただきありがとうございました。
大きな写真で、デジブックにしてみました。

写真で綴る、“若葉の頃” よろしければ、ご覧ください

category: 森・山

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谷川山麓女子会 Ⅲ 

まだ、山肌には残雪が残り、雪解け水が溢れて道路を流れてきます。
陽だまりの土手には、かわいいアオイスミレが一面に咲いていて、
わたしはまた動けなくなります。

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右側のコブのような突起がトマノ耳といいます。
谷川岳の山頂は双耳峰になっていて、二つのピークがあり、
そのピークをオキノ耳、トマノ耳と呼んでいて、マチガ沢から見えるのは
トマノ耳です。

トマノ耳に連なる稜線が西黒尾根で、このマチガ沢から西黒尾根に
直登する厳鋼新道というルートがありますが、かなり険しい道だそうですが
なんだか、その名前からして、厳しそう!!健脚な山のスペシャリストたちが
登る玄人の道というイメージです。

マチガ沢には、いくつもの岩峰が聳えていてクライマーたちのゲレンデであり、
また、沢を詰めて頂上を目指す沢登りのメッカでもあるようです。
どちらも、わたしには無理ですが、ちょっと憧れます。

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よしこちゃんとはるかちゃんは、雪解け水に手を浸して子どものように
はしゃいでいました。その様子がかわいくて、遠くからパチリ!

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この沢が湯檜曽川まで流れて行っているのですね。湯檜曽川の対岸には、
残雪をまとった白毛門がどっしりと聳えていました。

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この道路わきにマチガ沢を望む大岩がありますが、その中段あたりに
女性のレリーフを刻んだプレートが埋め込まれています。
“ビーナス・プレート”と呼ばれているそうで、歳若くして亡くなった
女性遭難者の鎮魂の慰霊碑なのではないかと言われているのだそうです。

『新田次郎の小説の“銀嶺の人”の中にも出てくるのよ。』と
よしこちゃんが教えてくれます。
よしこちゃんは、たくさんの本を読んでいるようです。

わたしは、最近はさっぱり読書をしていませんが、昔はよく読んだものです。
新田次郎の小説は、20歳ごろ、何度も読んだ“孤高の人”を思い出しました。
上巻下巻に分かれた長編小説で、山に恋憧れていたあの頃のわたしの情熱を
満たしてくれた愛読書でした。また、読んでみたくなりました。

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女性のレリーフが刻まれたビーナスプレート…
谷川岳にはたくさんの慰霊プレートや慰霊碑があるそうです。

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ここからの道はスミレサイシンが咲き続く花の道でした。

シロバナのスミレサイシン。とって清楚です。

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一瞬、シコクスミレ?って、思いましたが、スミレサイシンですね^_^;

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こちらは、うっすらと水色を滲ませたようなスミレサイシン

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ほんとうに美しいスミレです。

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そして少し目を上げれば、林床の低木の若葉が日差しに透けて綺麗です。

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まるで、緑のランプのよう…

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谷の残雪をバックに、ブナの新緑にうっとり

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山桜(オオヤマザクラかな?)は終盤、花びらがハラハラ散ってます。

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柔らかな若葉が本当に綺麗です。

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蔦も綺麗…なんて言っているうちに

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緩やかなカーブの先に見えてきました!!

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一の倉沢出合です。

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やっと目的地に着きました。ところで、今何時?
いつものことながら、腕時計を忘れたわたし。でも、よしこちゃんも、
はるかちゃんも忘れていたらしい。
よしこちゃんが、携帯を取り出して『オー!マイ ゴット!!』と叫びました。

もう1時に近いと言います。なんと1時間弱のコースを4時間かけて歩いたことになります。
『このコースをこんなに時間をかけて歩いたのは初めてよ。最長記録だわ』
そう言いながら、よしこちゃんはニコニコ笑っていました。
『へぇ~?そうなの?』と、はるかちゃんもにっこり。
「ごめんね。よしこちゃん、はるかちゃん、足をひっぱたのはわたしです~」

きっと、この最長記録は、この先誰にも破られない事でしょう^_^;

遅くなったけど、気にせずゆっくりお昼にしましょう!!ということで
ランチタイム。さっそく平らな場所に腰を下ろしおにぎりにパクつきます。
すると、よしこちゃんが、バーナーをザックから取り出し始めます。
『わたし、ちょっとうどんを作ってもいいですか?』控えめにそういいながら
よしこちゃんは手早く、コッフェルに水を入れ火にかけました。

そうか、それで、登山指導センターで水を汲んでいた訳が判りました。
日帰りにしては、パンパンの大きなザックの訳も判りました。
よしこちゃんは、慣れた手つきで、お餅や野菜を入れ、うどんを投入
あっという間に、“味噌煮込みうどん、お餅入り”を作ってくれました。

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わたしとはるかちゃんは、お母さんに作ってもらうのを待っている
子どものように、よしこちゃんの手際の良さを眺めていました。
そして、あったかいうどんをよそったお椀を手渡されニコニコです。
『ありがとう~♪山で、あったかいうどんが食べられるなんて幸せ~♪』
「ほんと、おいしそう~♪お餅まで入っててうれしい~なぁ♪」

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三人で、一ノ倉沢の絶景を眺めながら、あったかいうどんをつるつる…
「ああ、いい香り!」「ああ、美味しい!」「ああ、アツアツ~!」
そして、よしこちゃんの気持ちが温かいなぁ…(*^_^*)
わたしたちは、至福の時間を過ごしました。

谷川岳のオキノ耳、ウサギちゃんのようでかわいい♪

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わたしも山名などを覚えたくて家に帰ってから地図で位置関係を調べてみました。
向かって一番左のピークがオキノ耳、それに連なるギザギザの岩峰の壁が二の沢とか
ドームとか二の沢右壁とか呼ばれているようです。
中央の山塊が国境稜線で、滝沢、大槍正面壁、ルンゼ、中央奥壁などがあります。
そして、右に迫る山塊が、南陵、テールリッジ、烏帽子沢奥壁、中央陵、
衝立岩正面壁、北陵と、名だたる岩壁が続きます。
一番右端のピークが一ノ倉岳のようです。

出合には、まだ、2メートルほどの雪の壁が残っています。
これから挑むのでしょうか?登山者が一人対峙していました。

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迫力の岩壁を望遠で引き寄せてみました。
雪崩の跡らしいです。

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滝沢辺りでしょうか?

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春先、樹が自らの息吹で根元の雪を溶かしていく根開けという現象です。
この根開けを見ると、残雪の尾瀬を思い出します。

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遥か湯檜曽川の川岸にも、まだたくさんの残雪が残っていました。

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名残惜しく一の倉沢を後にし、また、芽吹きの森を帰路につきます。

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フキノトウは花盛り

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ウリハダカエデの花が咲き始めました。

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微妙な色合いが綺麗な新芽。

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ゼンマイ?ワラビ?がかわいいなぁ(*^_^*)

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こちらは葉が開いてます。

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帰り道も、草木を愛でながら歩いていたら、わたしたちを追い越して
黒い鳥影が、目の前の木の枝に止まりました。

「わぁ~♪ キビタキよ!!」わたしは、声を潜めて叫びました。
漆黒の羽に、目の覚めるような山吹色、なんて美しいんでしょう。

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キビタキは逃げる様子もなく盛んに囀っています。
「しまった。レンズがマクロだわ。」望遠レンズに取り替える間に飛び立ってしまいそう。
わたしたちは、そろり、そろりとキビタキに近づきます。

『あっ、飛んじゃったわ~』「いいえ、まだ、あのロープの所にいるわ」
そんなこんなで、マクロレンズでやっと撮ったキビタキです。
でも、すごく小さいのでトリミングしてみました。
ボケボケですが。。。^_^;

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「すごいね~!キビタキに逢えたね~♪」「すごく綺麗な黄色だったわね~♪」
「おなかと、背中も黄色かったような…」
わたしたちが、興奮冷めやらず話していると、オオルリの声が聞こえてきます。
あたりをきょろきょろ眺めると、いました!!枝先で、声を張り上げて鳴いています。

「いた!!オオルリよ!」と、叫ぶと、みんな鳥撮りモードになります(笑)
またまた、レンズはマクロのままです~^_^;

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「本当に綺麗な瑠璃色をしてるのね!」
「オオルリも、始めてみたけれど綺麗だった~♪」
わたしたちの旅の終わりを締めくくるように美しい夏鳥が姿を見せてくれました。
こんなに間近で見れた幸運に感謝しなければなりません。
時間をたっぷりかけて歩くわたしたちに、谷川岳がくれたプレゼントだったかもしれません。

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最初に迎えてくれたマメザクラが、満開の枝先を揺らして見送ってくれ

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若葉のグラデーションが、囁くように見送ってくれました。
きらきらと眩い若葉の季節をゆっくりと歩くことができました。
たくさんの花や鳥や木々との出逢い、谷川山麓の美しい季節を案内してくれた
よしこちゃん、本当にありがとうヽ(^。^)ノ
そして、はるかちゃん、いつもさりげなく背中を押してくれてありがとうヽ(^。^)ノ

とっても幸せな谷川山麓女子会でした~♪

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長い紀行文を最後まで読んでくださってありがとうございました。

category: 森・山

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谷川山麓女子会 Ⅱ 

若葉の頃…


谷川岳ロープウェイの駐車場に車を止めて、ここから旧道を歩きます。
山麓では、山桜が満開でしたが、天神平はまだ雪で真っ白でした。
ほとんど、人が乗っていないゴンドラが山頂へと上っていきました。
ロープウェイ駅の桜は豆桜でしょうか?ソメイヨシノより小ぶりの桜が
青空に美しく咲き誇っています。

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旧道の入り口の登山指導センターの前に水場があり何人かの人が、水を汲みに来ていました。
飲んでみると、さらっとした軟水でとても美味しい水でした。
わたしとはるかちゃんは、代わる代わる飲んで、「おいしい~♪」
「命の水だわ♪」なんて言ってはしゃいでいました。
よしこちゃんは、ニコニコしながら水を汲んでいきます。

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よしこちゃんの話だと、この旧道は明治時代に新潟への往還道として開かれた道だそうです。
谷川岳の東面を湯檜曽川に沿って巻くように切り開かれ、もとは人馬が通う米の道でしたが、
昭和中期に、車の往来も出来るようにとアスファルトの車道にする工事が始まりました。
でも、後に、三国峠を通る新道が出来てから旧道はその役目を終え、工事も頓挫してしまいました。

今では一の倉沢を越えて幽の沢までは行けるけれど、その先は崩落などで荒れ果て、
廃道になってしまったのだそうです。
わたしは、その話に興味深々になってしまいました。旧道という言葉に弱いのです。
崩落と背中合わせの危険な道なのかも知れませんが、いつか行けるところまで
この道の続きを歩いてみたいと思ったのでした。

多くのクライマーたちが憧れるマチガ沢や一の倉沢という、有名な大岩壁を横断する道。
そう聞いただけで、どんな素晴らしい景観が見れるのかとワクワクします。

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空は申し分ない好天に恵まれ、清々しく晴れ渡っています。
「やっぱり、わたしたちはトリプル晴れ女ね!」
「うふふ、最強ね!!」
「なんて、気持ちいいのかしら~!!」そう言い合いながら張り切って出発しますが、
始めから、道路の片隅にはタチツボスミレや、スミレサイシンのオンパレード。
当然ながら、わたしが、ただで済むはずがありません^_^;
「わぁ~!!きれい!!」 「わぁ~!!こっちにも~!!」という具合に、
嬉々として、しゃがみこんでしまい、ついつい遅れがちです。

ナガバノスミレサイシン
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タチツボスミレ
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木々は圧倒的にブナが多く、次に渓畔林のサワグルミの樹もありました。
透き通るような綺麗な黄緑色の新緑が眩しいくらい美しいです。

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芽吹き始めたばかりの、シックな色合いのトチノキの新芽や、山桜の薄紅色、
カエデやクロモジの黄色い花も、山々の残雪に映えます。
わたしは上を見たり下を見たりで落ち着きませんでした^_^;

トチノキの新芽
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山桜
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オオバクロモジ
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キブシ
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イタヤカエデの花
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キクザキイチゲ・紫
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キクザキイチゲ・白
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シロバナ系のスミレサイシン
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美しいスミレサイシン
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エンレイソウ
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よしこちゃんと、はるかちゃんは、仲良く肩を並べゆっくりと少し先を歩いて行きます。
お花があれば立ち止まりカメラを向けて、そして、振り返って手を振り、わたしに
『しーちゃん、ここにスミレがあるわよ。』と、教えてくれます。
ふたりの笑顔が眩しくて、何故だか嬉しくてたまりません。
わたしは、急いで走ってゆきます。

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前回、2週間前によしこちゃんが、下見に来てくれた時は、残雪がいたるところに残り、
イワウチワも咲き初めだったそうですが、それから一気に季節は動き、道路の残雪は
跡形も無く消え、木々は芽吹きの季節を終え美しい若葉の頃となっていました。

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咲き初めだったイワウチワも、ほぼ終盤でした。よしこちゃんは、なんとか綺麗な花を
見せてあげようと、脇道の細い斜面を登って行きます。
『この間は、イワウチワの花の斜面だったのよ。』と、よしこちゃんは残念そうです。

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イワウチワ
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イワウチワの花が落ちた後のガクもきれいだなぁと思う…

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やはり、この斜面も終盤ですが、所々に残る綺麗な花を撮りながら戻り始めると、
アズマシャクナゲのビビットピンクの蕾が、今にもほころびそうです。
向かいの残雪の山とセットで撮りたかったけれど、ちょっと位置が決まりませんでした。
タムシバ(オオカメノキ)の純白の花が咲いているのを見つけ、三人とも尾瀬を想います。
はるかちゃんが、ムラサキヤシオの蕾も見つけます。

アズマシャクナゲ
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オオカメノキとムラサキヤシオの花は、6月の尾瀬の山道で必ず出逢う花なのです。
尾瀬を想えば、みんな、尾瀬で働いているもう一人の妹のことを思います。
そして、次回は、三人でひだまり太郎子ちゃんに逢いに行こう!!と意気投合するのでした。

オオカメノキ
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梢では、ウグイスが上手な歌を聞かせてくれます。谷からあがってくる風のそよぎが心地良くて、
わたしたちは、思いつくままにおしゃべりをしています。

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『おもしろい鳥の声がするわ。ピィーピィー、ブゥー…だって(笑)何の鳥?』と、
はるかちゃんが笑っています。
「う~ん、ちょっと分からないわね?姿が見えるかなぁ?」こうして三人で、
梢を見上げます。
『声はすれども姿は見えず、仲間内で鳥に詳しいのは誰かしら?』とよしこちゃん。
「そうねぇ、shinさんかしら?」
『shinさんのブログで、ピィーピィー、ブゥー…って鳴く鳥は何ですか?って聞
いてみようか?』
と、茶目っ気たっぷりにはるかちゃんが言います。
「そんなぁ、そんな聞きなしじゃぁ分からないよ。それにブゥーってなんだよ。豚
じゃないんだからさ~」
わたしが、shinさんの口真似をしたら、はるかちゃんもよしこちゃんもケラケラ笑います。
(うふふ、shinさん、くしゃみ出なかったかなぁ?)

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また、元の道に戻って歩いていくと、可愛らしいショウジョウバカマの花が咲いています。
ひとつ、ふたつと数えるうちにみるみる数が増えて、林道沿いの斜面は、
ショウジョウバカマの花の道となりました。

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どの花も咲き始めたばかりの初々しい花ばかりです。
薄いピンク色や、透き通るような明るいピンク色、濃いピンクや、薄紫がかったピンク色、
おまけにシックなオレンジ色の花まで…いくつもの花色や花姿に、飽きることはありません。
わたしたちは夢中で撮り始めました。

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『ショウジョウバカマって言うけれど、少女バカマって呼びたいくらい可愛いなぁ♪』
「ショウジョウって、お猿さんのことかしら?ハカマは葉っぱの形状を袴に見立てたのよね、きっと」
『尾瀬でもこんなにたくさんのショウジョウバカマ、見たこと無いよね』
「谷川のショウジョウバカマは、背が高いのね。イワウチワも大きいよね。」
『長い冬、豪雪に耐えて咲くから、逞しいのかも、きっと!!』
わたしたちが、そんな事を話しながら撮影している間に、スーツ姿のビジネスマンや、
ペダルの無い自転車に乗った三歳の坊やにも追い越されました。(笑)

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『このところショウジョウバカマのアップはマイブームなの~♪』と言いながら
愛しそうに丁寧に写真を撮るよしこちゃん(*^_^*)

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「あら?あれ、イワナシじゃない?」路肩のスミレを撮ろうとして、
切れ落ちた崖下に咲く小さな花を見つけました。
身を乗り出してカメラを向けたわたしを見て、
『きゃぁ、お姉ちゃま、落ちないでね!』とよしこちゃん(笑)

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その次に、はるかちゃんが、土手の上に咲くイワナシを見つけました。
崩れそうな土手を登り、背伸びして撮ろうとしますが、足場がもろくて、
ズリズリズリ…と滑りおちてしまいます。
『お姉ちゃま、下から押してあげるわ!』と、よしこちゃんは、
今度は、はるかちゃんの手助けです。
ほんとに、気立てのいい末っ子よしこちゃん。ありがとう(*^。^*)

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頭上には緑の葉のそよぎ、山桜の薄紅色、眼下には、青い湯檜曽川の流れ、気持ちの
いい林道歩きです。
あっ、スミレサイシンだ、あっ、アオイスミレだと、しょっちゅう立ち止まる
わたしを、優しい妹たちは、嫌な顔もせずに、待っていてくれます。

アオイスミレ
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スミレサイシン
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『お姉ちゃま、嬉しそうね。よかった~♪』 
『うん、しーちゃんには、思う存分撮らせてあげたいね~♪』
きっと、ふたりはこんな会話を交わしていてくれたのじゃないかと思います。
わたしは優しい二人の気持ちにすっかり甘えさせてもらっていました^_^;

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やがて目の前の景観が開けてきて、マチガ沢の切れ立った大岩壁と
それに続く稜線がが現われます。
今までとはまったく違った景色に、はるかちゃんもわたしも、
『わぁ~!!凄い~!!』とただただ見上げていました。

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よしこちゃんは、『あれがトマの耳、そのななめ横に見えるのがざんげ岩、
あの稜線が西黒尾根で、6月には花の道になるのよ。』と、説明してくれます。

以前、谷川岳に登った時に、どこまでも続く笹原の彼方から続いてくる道を眺めて、
なだらかで気持ち良さそうな道!いつか歩いてみたい!と思ったのでした。
でも、なだらかだなんてとんでもない。日本三大急登の一つで、のっけから
キツイ登りの連続だそうです。
よしこちゃんいわく、『それなりの体力と根性が必要!でも、素晴らしい花の道よ』
との事でした。
う~ん、天空の花の道!根性はともかく、体力は、いまいち自信ないけど、やっぱり
歩いてみたいぞ~!!と思う、身の程知らずの姉でした。
西黒尾根は、憧れの道となりました。

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長くなったので、また、続きは女子会Ⅲへ続きます。

category: 森・山

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谷川山麓女子会 Ⅰ 

懐かしの列車に揺られて

ブログ友&山友のはるかちゃんとよしこちゃんと三人で山へ行こう!と
話が持ち上がったのが、2週間前、『どこに行きましょうか?』
「そうね、どこでもいいわ。」『じゃ、考えておきますね。』てな訳で
一番年下のよしこちゃんが、選んでくれたのが谷川岳山麓でした。

『ちょうどイワウチワが見頃だと思います。明日下見に行ってきますね!』
よしこちゃんは、早速、パートナーさんと下見に行ってくれて、
『残雪はあるけれど、2週間後には消えているでしょう。イワウチワも
綺麗に咲きだしてました。きっとたくさん咲きますよ。』
よしこちゃんが、アップした写真を見て、わたしの心は谷川に飛んでいました。

はるかちゃんとよしこちゃんは、千葉から車で来ます。
わたしは、電車で水上駅まで行き、そこで合流する計画になりました。
心配性のはるかちゃんは、『しーちゃん、電車ですよね。朝、早いと
大変なのでは?』と案じてくれました。
「大丈夫、こちらを始発で立てば、8時15分には水上に着くわ。」
わたしにとって、始発5:14の高崎行きは、かつて通いなれた列車です。

ちょうど、オレンジ色に輝く朝陽が中空に昇り始め、清々しい朝の空気が
人気の無いローカル線のホームに流れています。
昔、一人で尾瀬へと向かう時、いつもこの駅から旅が始まっていました。
もう、随分前の事、最後に行ったのは2006年の春だったでしょうか。

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歩線橋の上で眺めていると、始発の列車がホームに滑るように入って来ました。
さぁ、旅の出発です。わたしは軽やかに階段を駆け下りて車中の人となりました。

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八高線は長閑な里山を走る列車です。朝靄に包まれた田んぼには、水が張られ
そろそろ田植えの季節です。田んぼの上をすれすれに飛び交うのはツバメたち、

雑木林は、ミズキや、クヌギや、ミズナラの新緑が綺麗です。
森に挟まれた小さな谷津田には、細い小川が流れ、淡い草緑色が埋めています。

秋にセイタカアワガチソウが咲き誇っていた休耕田には、菜の花が咲き、
用水路のため池には、翼をたたんでアオサギが舞い降りました。

畑で作業を始める人、川岸の土手を犬を散歩させている人、
人びとのそんな朝の生業も、何だかあの頃、眺めたそのままの景色で、
わたしは、懐かしさに、額を窓にくっつける子どものように、
車窓の景色を眺めているのでした。

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高崎駅で、上越線の水上行きに乗り込みます。
この深緑とオレンジ色の車体、向かい合わせの座席も懐かしいです。
尾瀬に向かう時、いつもそうしていたように、“たかべん”の朝がゆを買って
車内に乗り込み、朝ごはんと決め込みます。
まだ、出発には間があるので、乗客はほとんど乗っていません。

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わたしの朝食が終わる頃、数人のビジネスマンたちが乗って来ました。
そうか、今日は平日でした。山に向かうのはわたしぐらいです。
みなさん、お仕事ご苦労様です(^。^)
わたしの前の席にもビジネスマン風の男性が座りました。

列車が走りだすと、わたしは、またまた、窓に額をくっつけんばかりに
見入ってしまいます。渋川を越え、列車は少し上り坂、車窓には群馬の山並みや
川が広がって行きます。「ああ、懐かしい、そうよ、この景色よ!
この川よ、この山よ、そうそうあの長閑な民家だわ!」なんて、
心の中で呟きながら、カシャ、パシャ、と写真を撮ります。

流れる車窓からだと、ろくな写真は撮れないのだけれど…バカですね^m^
やがて、敷島を通過し、だんだん沼田が近づいてくると、もう、心臓がドキドキ!
ワクワク!高なり始めます。まるで昔の恋人に再会する時のようです^_^;
「わぁ~!!沼田だわ、懐かしすぎ~!!」
と、撮ったのは、何の変哲もない駅名の看板でした(笑)

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すると、わたしの様子があまりに滑稽だったのか、向かいの席のビジネスマンが
『どちらまで、行かれるんですか?』と。声をかけられた。
「はい、水上までです。谷川岳の山麓を散策する予定なんです。」と答えます。

『そうですか。沼田で降りられるのかな?と思っていたものですから。
谷川岳山麓は、ちょうど浅い春で良いでしょうね。』と、笑顔を向けられました。

「わたしは、以前は良く沼田で降りて尾瀬へ向かっていました。久しぶりに
この電車に乗ったものですから、懐かしくてついついカメラを向けてしまって」
と笑うと、『EOSのシャッター音は、昔と変わりませんね。』とおっしゃいました。

「あら、キャノンのユーザーさんだったんですか?」
『ええ、良く、谷川も行きましたよ。今日は、何を狙いますか?』
「イワウチワとスミレを期待しています!この時期の谷川は初めてなんです。」
『いいですねぇ。わたしは毎朝この列車で水上の一つ手前の駅まで通勤しています
日に日に、新緑が濃くなってきました。今は山吹が目に優しいです。』

新前橋から通っていらっしゃる事、わたしが青梅から来た事を告げると、
奥多摩の山々も以前は良く歩かれ、駅から近い主な山は歩かれたとか
そんな山談義が弾みました。

折しも、反対側の車窓に、真っ白に雪を被った山脈が目に入ってきました。
わたしは思わず、「あっ!谷川岳ですよね?」と言いました。
その方も、振り向きながら、『そうそう、右端の二つのピークが
谷川岳の双耳峰ですよ。それに連なるのが谷川連峰です。』

青い空に、輝く雪の峰…谷川岳って美しい山だと思った。
そして、テツコのわたしは、ここを走るSLと谷川岳とのコラボ写真が
撮れないものかな?なんて想いを巡らせていたりしたのでした。

やがて、その方の降りる駅が近づきました。
『では、気を付けて楽しんで来て下さいね。』と会釈され、
「はい、行ってきます。楽しいお話しありがとうございました。」
と、お礼を言いました。
行きずりの人とのこんな出逢いも、旅の楽しみのひとつなんだと
しみじみ思いながら、わたしも水上の駅に到着しました。

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ちょっと寂れた風情もまたいい感じの駅です。
わたしは、この駅でほどなく到着したよしころんちゃんと、はるかちゃんに
再会したのでした。

『おねぇちゃま、お待たせしました~^_^;』と、妹たち、二人が笑顔で
駆け寄って来ます…
「いいえ、全然、待ってないわよ!今日はよろしくお願いします~」
ああ、なんて、幸せな朝だろう…わたしは、笑顔で手を振りながら呟きました。

こうして、わたしの一人旅が終わりました。
ここからは、三人姉妹の珍道中が始まります。
この先は、谷川山麓女子会Ⅱに続きます。

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花紀行~出逢い~ 

十数年らい、一緒に仕事をしてきた同僚がいる。
職場の要となるような重要な職務を遂行してきた同僚は、その職務を
解かれたことがきっかけで、ぷっつりと糸が切れたようになってしまった。

昨年末から長期休暇を取っていたが、三月に職場復帰することになった。
ずっと気にかかっていたけれど、なんと声をかけたらいいのか分からず、
迷っていたが思い切ってメールを出したその日に、職場復帰が決まったと返信が来た。

『まだ、あまり元気じゃないけど…夜も眠れないし…』と、不安そうな文面だった。
「そうなんだ。ゆっくりとね。焦らなくていいと思うよ。
たまには、気晴らしに山歩きでもしない?」と誘ってみたら、
『行ってみようかな?』との返事。

そこで、もう一人の友人を誘い、奥多摩の花巡りに出かけることにした。
街の桜が散った頃、山の桜や、野のスミレを求めて…。

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最初に訪ねたのは、古里にある小さな山寺だった。
数週間前に、古里界隈を散策した時、見事な枝垂桜があることを知った。
山里を見下ろす、高台にあるこの古寺と枝垂桜が一目で気に入ってしまい
花の咲く時季に再訪したいと思っていたのだった。

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『桜は家にあるから見飽きたけどな…』と、浮かない顔の同僚に、
「まぁ、そう言わずに、ちょっとだけ寄ってみようよ。」
と、誘って、わたしは長閑な里道を先になって歩き出した。

あいにくの曇り空で、思ったようには桜が映えない。
それでも見晴らしのいい境内で、三人でお庭のお花を探してみた。
すると、お堂の戸が開かれて、妙齢のご婦人が顔を覗かせにっこりされた。
お寺のご住職さんの奥様だった。

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わたしは、「おはようございます。」とご挨拶を交わした。
「枝垂桜に誘われて登ってきました。少しお庭を見せていただいていいですか?」
とご挨拶すると、奥様は穏やかに微笑んで
『どうぞ、お上がりになって、お釈迦様に甘茶をかけてあげてください』
とおっしゃった。
みると、花に囲まれた小さなお堂が安置され、真ん中に小さな仏像が置かれていた。
花御堂と書かれたこのお堂は、花祭りにお釈迦様に甘茶をかけるための物らしい。

わたしたちは誰も仏教の作法を知らずどうしたものかともじもじしていると
奥様は『どうぞ、そのひしゃくで、甘茶をすくって、仏様にかけてください。』
と、優しく即されて、いったん奥に戻られた。

わたしたちは、それじゃ、お参りさせていただきましょうよ、と言う事で、
靴を抜いでお堂に上がらせていただいた。
教えられたように、お釈迦様に甘茶をかけ、手を合わせた。

堂内は、こじんまりとした小さなお寺だが、壁に素晴らしい壁画が置かれていた。
よく分からないのだけれど、芸術的な感じのするものだった。
後で、戦時中に疎開されていた絵描きさんが描いたものだと教えていただいた。

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すると、奥から『甘茶が入りましたから、どうぞ』という声がかかった。
わたしたちが、奥のお部屋に行くとお茶菓子の用意までしていただいてあった。
「ありがとうございます。いいんですか?」
わたしたちは、申し訳ないような、でも、とてもありがたい気持ちで、
招かれるままに席についた。

初めていただいた甘茶は、なんとも言えない甘みがあって、とっても美味しかった。
お庭に咲く季節ごとの花の写真などを拝見したり、今年初めて、お庭に生えてきた珍
しいキノコ(アミガサダケ)を見せていただいたり、裏庭の琵琶の木に実がなる頃に
なると、サルが食べに来るお話など伺った。
『さて、だいぶ食べごろになったから、明日はもごうかと相談していると、
かならず、次の朝、山からお猿さんが下りてきてみんなとって行っちゃうのよ。』
と、奥様は楽しそうにお話された。

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キャンプに来た福島の子どもたちがこのお寺に寄ってお昼を食べていったこと、
奥様は『カヤツリグサとか、雑草が好きなんです。でも増えすぎてしまうから
一本だけ残してもらって、あとは抜いてもらうのよ。』と少女のように
少しはにかみながら話される姿や、縁側を小走りに走って、しゃがみこんで
庭の草花を指差す姿は、とても可愛らしく感じるのだった。

奥からご住職さんが現われて『どうぞ、ごゆっくりしていってください。』
と笑顔で挨拶され、どこかに出かけられたようだった。
その物腰も笑顔も心のこもったもので、自然体で少しも嫌な感じがなかった。
袖すりあうも多少の縁ということわざがあるけれど、ご住職さんも奥様も、
それを実践されているのではないかと思った。

もう、二度と逢わないかも知れない行きずりの人だからこそ、出逢えた縁を
大切にする。
親切にされた旅人たちは、忘れられない想い出になるのかもしれない。
わたしは、素晴らしい方たちに出会えたことを感謝した。

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わたしたちは、丁重にお礼を言ってお寺をでようとすると、入口に置かれた
150円の甘茶飴を買った同僚に、奥様は、『それは、当たりくじ付の
飴なんですよ。きっと、当たりよ。』と、賞品のお茶碗を下さった。
立派な桐の箱に入ったお茶碗だったので、同僚が『とんでもありません。』
と言うと『いいんですよ。お持ちください。きっと良い事がありますよ。』
とおっしゃるのだった。「何から何までありがとうございます。」
わたしたちは、不思議な面持ちでお寺を後にした。
同僚はキツネにつままれたような顔をしていた。

後で、思ったのだけれど、この奥様には、同僚の心の痛手が見えていた
のかもしれないと思った。
振り返ると霧雨に煙る枝垂桜の花が、優しく見送ってくれていた。
まるで、そこに住む人の優しい心のように…

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こんなふうに始まった奥多摩花巡りの旅、終始曇り空で時折り、
細かな霧雨が降る、柔らかな一日になりました。
この後、滝を見に向かった渓谷で、スミレやハナネコノメなど
たくさんの花に出逢いました。そして、最後は満開の山桜…
この先は、デジブックでご覧くださいね(*^_^*)



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奥多摩分校 春の遠足 

4月8日(日)今年も、恒例の奥多摩遠足を開催する事が出来ました。
今回は、ほとんどの尾瀬仲間さんたちが都合で参加できなかったのですが、
新しく、shinさん のお友達の秩父の山の会のクロちゃん と keykunさん 
友情参加してくださる事になりました。

また、先日、ハナネコ女子会に参加してくださったメンバーの中から
モナスマさん とイクさんが、参加してくださり、
こいちゃん、yatoyamaさん、安曇野さん、sizukuの総勢9名で賑やかに行って来ました。

その時の様子は、みなさんが、ブログに書いてくださっていますので、
わたしは、デジブックだけを載せてお茶を濁させていただきます^_^;
みなさんのレポ、とっても楽しいですよ。
お名前のの所に、イワウチワ遠足の記事をリンクさせていただきましたので、
リンク先へ飛んでご覧くださいね。


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4月の雪 

4月8日に計画した奥多摩分校の恒例の春の遠足はイワウチワ遠足になりました。
風の谷なら、何度も歩いている場所ですが、この所忙しくて今年はまだ一度も
自分の足で歩いていませんでした。
やはり前日には、下見に行きたいと思い、出かけてきました。

昨日はとても天気が良く暑かったのに、今日はどんよりとした曇り空で
肌寒い日でした。
わたしは、鳩ノ巣駅にひとりで降り立ちました。
土曜日というのに他に降りる人もいませんでした。

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いつもの年なら、この時期駅の構内の桜やミツバツツジ、ムラサキハナナ
などが、咲き乱れた美しい駅のはずなのに、今年は少し送れています。
渓谷へと降りて行こうと歩きだしましたが、ふと気になる樹があった事を
思い出し、わたしは振り返りました。
確か、この辺のはず…あっ!あった!あの樹だわ
わたしは、心の中でをつぶやいて、反対方向の踏切を渡りました。

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あの樹とは、いつも山からの帰りに渓谷に架かる橋を渡る時、直線の
延長線上に美しく咲き誇る真っ白な白木蓮の樹が視界に入ってくるのです。
こんもりと丸い樹形でそれは美しい姿で、惚れ惚れと眺めていたのでした。

↓下の写真で、山と山が重なった中心にこんもりと丸い樹があるのが
判るでしょうか?この日はまだ、蕾状態なので目立たないかも知れませんが、
花の時期は真っ白でそれは美しく目を引くのです。

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緩やかに坂道が続く細い路地に塀をめぐらしたりっぱなお宅がありますが
塀のためにお庭の中は見えません。
ちょうど車から荷物を運び込む人がいたので思い切って声をかけました。
「おはようございます。立派な白木蓮のあるお宅はこちらですか?」
すると、『ああ、そうだよ。入って見て行っていいよ。』と気さくに
言ってくださいました。「え!いいんですか?ありがとうございます。」
わたしは、さっそくお庭に足を踏み入れてびっくりしました。
広いお庭に池やたくさんの木や花が植えられ、池のほとりには、
あの白木蓮の樹が堂々と君臨していました。

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お庭を巡る小道には、かわいい草花が植えられていました。
このお花は何かな?ちょっと名前が判りませんでした。

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ヒヤシンス

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プリムラ

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ミツバツツジは今にも咲きそうです。とても立派な木でした。
ご主人は、『木蓮もいいけど、このツツジもいいんだよ。』と
お気に入りのご様子でした。

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あちこちに、セッコクがあってびっくり。ご主人が植えたそうです。

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そして、立派な白木蓮の樹です。
奥様は『木蓮の花が咲いたら、お友達みんなでお花見をするのよ。
あの二階も木蓮の花を見るために作ったの。ちょうど目の高さで見れて、
庭一面、木蓮の白い花で埋まったようになって、とっても綺麗なのよ。』
とおっしゃって、
『ちょうど来週あたりが見頃になるので良かったらまた見にいらっしゃい』
と誘ってくださいました。

「明日、お友達たちとイワウチワを見に来ます。」と話すと、
『車で来るなら、下の駐車場はすぐいっぱいになってしまうから、
止める所が無かったら、うちの駐車場に止めてもいいよ。』
ご主人が言ってくださり、奥様も、『もし、良かったら、
庭を見に寄ってもらってもいいわよ』と笑顔で言ってくださいました。

いろいろお庭を見いせていただいたり、お話しを伺ったりして、
すっかり長居をしてしまいました。丁重にお礼を言って立ち去りかけると、
このお宅の別棟を借りてシェアハウスとして住んでいると言う若者たちが、
『また来て下さいね!』と笑顔で見送ってくれました。

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わたしをここに導いてくれた白木蓮の樹を見上げると、大きくなった蕾を
そっと揺らしながら、手を振り見送ってくれているような気がしました。

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わたしは、奥多摩の人々の温かさを胸に来た道を降りて来ました。
そうだ、風の谷のKさんのお宅が“天目指庵”だから、こちらの
Hさんのお宅を“木蓮邸”と呼ぼう。なかなかいい閃きな気がして
ひとり嬉しくなって、集落を抜けてイワウチワの尾根へと山道を
登って行きました。

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ほとんど人が通らない踏み後のような道は、昨年は無かった
倒木が目立ちます。先日の大風のせいでしょうか?

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行く手を阻むような大岩に、今回初めて参加される方は
驚くだろうなぁと思いました。以前、鉄五郎新道で見つけた大岩を
“寸庭ロッキー”と命名したから、この岩は“越沢キャニオン”と
命名しようかな?なんて考えながら黙々と急斜面を登って行きます。

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そして、道が不明瞭な急斜面を登れば…きっと、あの子が…
「ああ、咲いていてくれたのね!!こんにちは~ウチワちゃん♪」
思わず、笑顔になってしゃがみこみ、今年最初のイワウチワに
挨拶をかわします。それにしても、かわいいです~♪

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まだまだ、蕾や花芽のままの物が多くて、しっかり開いている花は
少ないです。これから2週間後ぐらいが一番良い時期と思われました。
でも、ほら、こんなに綺麗に咲いていてくれました。
わたしは、荷物を下ろし、お弁当も食べるのを忘れて50分近く夢中で
撮影しました。

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この先にはもっと咲いていないかな?と尾根道をそろそろと進んでいきます。
松葉の中から、こんなにかわいいイワウチワちゃんが顔を覗かせているだけで
木漏れ日の綺麗なこの場所も、まだまだ、これからのようです。

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何だか寒いなと思っていたら時折り風花が舞います。
「どおりで、寒いわけだわ…お弁当を食べなくちゃ。」
わたしは、慌ててお昼を食べ始めました。
すると、冷たい風に乗って、風花と霧が谷から上がって来ました。

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わたしは、さっき、木蓮邸のご主人が言っていた言葉を思い出しました。
『イワウチワは、霧が降る所じゃないと育たないんだ。』
なるほど、この谷も下に川が流れているから、時折り川霧が上がってくる
のだろう。だから、イワウチワはこちら側の斜面に密生しているに違いない。
わたしは、妙に納得しました。渓谷の事を良く知りつくした地元の人の
言葉は素晴らしいと感心したのでした。

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「明日、また来るからね。明日は蕾を開いてね。」
わたしは、かわいく咲いたイワウチワや、今にも咲きそうな蕾たちに
そっと触れて、イワウチイワの尾根を後にしました。
山を降りながら、木の間越しの谷が白く霞んでいる気がしましたが、
開けた場所に来てびっくりしました。
なんと、一面に雪が舞っているではありませんか。

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「4月なのに雪が降るなんて…」
明日の遠足の事が、少し気になりながら独り言を言った時、
眼下の山里を、列車が走っていくのが見えました。
粉雪の中を走り抜ける列車…なんだか絵になる風景です。

♪東京で見る雪は最後ねと淋しそうに君が呟く
 なごり雪も降る事を知り、ふざけ過ぎた季節の中で…

なんてフレーズが思わず口をつきました。
4月に降るなごり雪は、少しも冷たくなくて、手に受ける間もないくらい
淡く溶けてゆきました。

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満開の白梅の花にも、音もなく雪が舞い落ちて、
何だかさらさらと白い花びらが散っているようにも見えます。

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雪が降ってきてしまったので、その先の下見は止めましたけれど、
今日も素敵な出会いがあって、良い散策だったと思えるのでした。
列車を待つ間、木蓮邸のミツバツツジをホームから見あげていました。

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category: 森・山

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