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風立ちぬ

日々の想いを風に乗せて…

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秩父駅裏カフェ巡り(過去) 

秩父の駅界隈には、とてもレトロな商店街があって、
なんとも素敵なカフェがいっぱいある。
数年前に、秩父神社に続く、美しい石畳の通りを歩いた時に見つけたのは
“じろばた”というカフェだった。

ちょうど、無名の女性の写真展をしていて、その方が撮った、青い椅子
の写真と山鳩の写真がとても心に残った。
わたしが、その写真に見入っていると、マスターが静かに語りかけてくれた。

『その山鳩の写真は、亡きがらなのだそうですよ。』
「え?そうだったんですか?綺麗な写真だなあと思っていたのですが。」
そう、答えて、良く見ると、たくさんの色とりどりの花たちに囲まれて
その山鳩は、目を閉じて横たわっていたのだった。

『作者は、森を散歩している時に、山鳩の亡きがらを見つけたのだそうです。
花々で飾ってあげて、写真に収めたのだそうですよ。
作者は、数年前に癌を患い、死というものを深く意識したのだそうです。
病気を克服された後、写真と出逢ったのだと聞いています。
この写真には、作者の厭世感というようなものを感じる気がします。』

マスターは、そう話してくださり、美味しいコーヒーを入れてくださった。
その頃、わたしは、少なからず悩みを抱えていて、マスターの言葉が
妙に、心の深い所に染みてきて、思わず涙ぐんでしまった。
マスターは、まるで、わたしの心の奥を知っていて労わってくれたような
そんな気さえするほど、優しい眼差しで見つめて、微笑んでくれたのだった。

薄暗い店内に、優しく灯ったランプの灯りや、静かに流れるクラッシクの
音色や、深いコーヒーの香り、それぞれのテーブルで、本を読んだり、
音楽を聴いたり、語り合ったり、思い思いに過ごしているお客さんたちの姿が、
なぜか優しく感じた。
お店の中には時計がたくさんあって、カチコチと微かに時を刻む時計の存在感が、
穏やかな口調で話すマスターを、時の番人に思わせたのだった。


その時のブログの記事をリンクしようと思ったが、見つからない…
確か、「時の番人」という題で描いたような気がするのだけれど。
写真をお見せできなくてとても残念だけれど、今度また訪れてみたいと思う。

そして、もう一つ、「西瓜堂」という、カフェを探していた。
こちらのお店は、青梅にある「ねじまき雲」というお気に入りのカフェで
知ったのだった。いつか、訪れてみたいと思っているうちに時が流れ、
ひょんな事から、ある方のブログで今年2月で閉店された事を知った。

一度も訪れないままに、永遠の憧れのお店となってしまった…
わたしは、とても後悔していた。蓮を見に、秩父へ出向いた帰りに、
お店のあった場所を訪ねてみる事にした。

古い商店街を抜け

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古びた味わい深い建物がそこここに残る街角に

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ひっそりと、そのお店が残っていた。昭和初期に建てられた建物だったそうだ。
モールガラスと呼ばれた、でこぼこに波を打つガラス窓が、お店の四方を巡っていた。

このガラス窓からは光が優しく溶け込んできて、一日の内で、さまざまな表情を
見せてくれたのだそうだ。

とくに夕暮れ時、ガラス窓が真っ青に染まり、お店の中にいると、
まるで深海の底にいるような青の時間が訪れた事を、後から「西瓜堂」さんの
ブログで知ったのだった。
そんな時に、お店に居あわせてみたかったなぁとつくづく思った。
この西瓜堂さんは、また、いつか、お店を再開されるべく準備を重ねて
いらっしゃるようなので、新しい西瓜堂さんに期待したいと思っている。

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西瓜堂さんのブログ “西瓜堂準備室”の中の 「青の時間」

そして、もう一つの素敵なお店“泰山堂カフェ”を紹介したいと思います。続く
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朱夏の水辺(デジブック) 

朱夏の水辺…今年も逢えたね

たくさん撮った写真を編集してデジブックを作ってみました。
上手な写真ではありませんが、心を込めて撮りました。
夏の日差しの中で咲いた蓮の花の美しさを忘れないように…
自分自身のために作ったデジブックですが、
よろしければ、ご覧いただけたら嬉しいです。
下の画像か、題名をクリックしてお入りください<(_ _)>



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朱夏の水辺 

関東地方も梅雨が明けた日、燦々と降り注ぐ夏の日差しに心は走りだしていた。
今日は、どうしてもひとりで出かけたい…

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今年も蓮の花を見たいと思っていた。じっくりと蓮の花に向かい合いたい。
だから、わたしは、ひとりで出かける事にする…
批判されるかもしれないけれど、チョイ悪決行!
リスクは甘んじて受けようと思う。

秩父の荒川にある蓮園に着いた。
里山の水田を利用した蓮園は、長閑でまるで時間が止まっているようで
つんつんと、蓮の蕾が空に向かって頭をもたげている。

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今朝、膨らんだ蕾が解けて開き始めた蓮の花、午後には蕾が閉じるという。

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初々しく清々しく、咲き始めた2日目の花。

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艶やかに開花し、大きく花びらを広げた3日目の花は、もう閉じることはない。

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そして、はらはらと花びらを散らし始めた4日目の蓮の花。

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蓮の花の命は4日だと知ってから、蓮を見る時、人生を重ねるようになった。
あどけない少女の頃から、大人の女性へ、そして円熟味を増し、
年を重ねても気品を失わない…そんな女性に憧れる。
一年に一度、真夏の陽射しの下で、美しく短く咲き誇り散って行く。

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一輪の蓮の花に向かう時、心が浄化するようだと言った写真家の言葉を思い出していた。
若い頃は、その美しさに気付けなかったけれど、
人生を重ねたいま、なぜか惹かれるのだった。

厳しい夏の炎天下でもうな垂れることなく、清々しく咲き続けている。
わたしは、首筋がじりじりと焼けて行くのを感じていた。
この花の前で、わたしも胸を張っていたいと思った。

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朱夏の水辺に咲く蓮の花。夏そのもののように眩しく輝く
この花の美しさを撮りたい。

いつか早朝のひんやりとした空気の中で蓮の花と向き合ってみたいと思っている。

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category: 里山

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なでしこジャパン、おめでとう!! 

今朝は、早朝からテレビの前にいた。
女子サッカーの決勝戦。
強豪、アメリカを前に、力いっぱい戦う小柄な日本選手たち。
ほんとうに、『大和撫子』…小さな侍のようだった。

最後に一点を返し、PKに持ち込んだ粘り強さと精神力に胸が熱く燃えた。
そして迎えたPK合戦…
彼女たちは、なんと、それを笑顔で迎えた。
監督も、ベンチの選手たちもみんな笑顔だった。

悲壮感ではない、力強い笑顔…
それは、津波に襲われた東北の人々が、数えきれないくらい流した悲しみの涙の後に、
復活に向かってゆく時に見せてくださった笑顔と似ていた気がした。
全てを大震災と結び付けるのは間違っているかもしれないけれど、
彼女たちの心の中に、復興に懸ける東北の人々へのエールの気持ちがあったに違いないと思う。

国をひとつにして頑張っていかなければならない日本へのエール。
今朝の素晴らしい試合に、きっとみんな感動を貰ったに違いないと思う。
わたしも、涙が止まらなくなった。勇気と希望を貰った気がする。

『わたしたちは、アスリートたちから、素晴らしい感動を貰う。
でも、しばらくすると、また新しい感動を得ようとする。そんな、感動のいいとこどりを
するのではなく、彼女たちが勝ち取った世界一という偉業の影にあるものを考えて欲しい。
自分たちの生活や時間や、やりたい事や、そう言ったものを犠牲にしながらも、
夢に向かってサッカーに打ち込んできた長い年月の努力があったこと。
それを忘れないで欲しい。』と、ある人がツイッターとブログに書いていた。

彼女たちの頑張りに、培ってきた努力に、あらためて感動した。
そして、ずっと忘れずにいたいと思った。
なでしこジャパンのみなさん!心が洗われるような素晴らしい感動をありがとう。

category: 日々の思い

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感動をありがとう。 

奥多摩の名残りの蛍を、胸に焼き付けて帰った晩に、
美しいデジブックに出逢いました。

福島県伊達市の小さな里山、田んぼのあぜ道に点ったペットボトルの灯り
『ペットボタル』と名付けられたこの灯火の数は1700個
それは、今回の大震災で犠牲になられた福島の方の数…
ひとり、ひとりの方の尊い命の灯りなのだそうです。

夕暮れと共に灯されたペットボトルの灯は、
静かに、静かに、鎮魂の想いを込めて点り続けます。
亡くなられた方々の人生に思いを馳せて見つめる人々の心に、
悲しみを新たにする人々の心にも、

そして、ただただ、ご冥福を祈る人々の心にも
点り続ける清らかな灯火…

わたしたちに出来る事は、いつまでも忘れずに、
心で寄り添う事かも知れません。
復興に向けて、努力されている方々へ
今もなお、苦しんでいる方々へ
支え合う心を忘れてはならないのだと思います。

そんな気持ちをもう一度思い起こさせてくれたこのデジブックを
ひとりでも多くの方に見ていただきたくて、ブログに掲載させていただきました。
hiroPapa3さんのデジブックをどうぞ、ご覧ください。

category: 日々の思い

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友がいるから 

『去年の夏、しーちゃんが、開店翌日に来てくれてから、一年経つね。』
とmasaさんが言った。
「そうだね~!早いね、もう1年経つんだね。masaさんのお店も軌道に乗って、
よく頑張ったよね。」
『うん、まぁ、何とかここまで来たよ。』
わたしは、ふっと、一年前、知らない北高崎の駅に降り、ワクワクしながら、
地図を片手にmasaさんのお店に辿り着いた日のことを、思い出していた。
「懐かしいね…」そうつぶやいた時、お店のドアが開いて、アルバイトの女性が
入ってきた。学生さんと聞いているが、清楚でとても感じの良いお嬢さんだ。
『おはようございます。』と、厨房に入ってきた彼女は、masaさんに向かって
『店長、今日もよろしくお願いします。』と言って頭を下げた。
masaさんも、『よろしくお願いします。』と、会釈する。

この何気ない会話にも、客商売に懸けるmasaさんの商売魂というか、ポリシーを
感じた。おごりの無い謙虚な姿勢は、彼自身の人間としての深さでもあると思う。
masaさんの元で働く店員さんは、きっと、目に見えない心を学ぶのではないかな
と思った。
masaさんが、青春を注いで自分の生涯の仕事として頑張っていた、コーヒー店の
お仕事で、尊敬する前経営者の方から教えられた事、その人の生きざまを、
以前語ってくれた事があったけれど、彼自身が、素晴らしい経営者に成長しつつ
ある事が、見守る友人の一人として凄く嬉しい事だった。

7月17日、もうじき開店一周年だね!!
ちょっと気が早いけどmasaさん、おめでとう!!昨年の記事をリンクしました^m^

新しい門出を祝って


『しーちゃんは、前に見たことあると思うけどネ、今日はちょうど絵を
持ってきてあるんだ。』
masaさんは、友人にも、『良かったら見ますか?』と笑顔を向けながら、
masaさんのサイトで公開中の絵の原画を見せてくださった。

水彩で描かれたmasaさんの絵は、とても繊細で、滲むような柔らかなタッチと、
細部にまで気を配った写実的な描写とが、調和してなんともいえない落ち着き
を醸し出している。

それは、この絵を描いたmasaさんのの穏やかな心情が滲み出ているように
感じるからだと思う。
特に日本の田舎の原風景と言えるような絵に心打たれる。多くは、masaさんが
愛する故郷、群馬を題材とした絵や、長野の山々や里山の風景だった。

ありのままの姿を映し出す素直な絵が心に染みる。彼の絵を見ているうちに
masaさんに、失われてしまった被災地の風景の絵を描いてもらいたい…と
ふっと思ったりした。

友人は、晩秋の榛名湖で、キャンプしている親子の絵に目を止めた。
『何だか、物語を感じる絵だね。この絵をじっと見ていると何かを
語りかけてくる感じだよ。すっごく、良い絵だね~!!』
友人は、そう言って目を輝かせた。
「そうだね!凄くいいよね!このモデルはmasaさんと息子さんなんだよ。」
そう説明しながら、わたしも見入っていた。

過ぎて行った眩しい時間…
親子の会話…笑い声…息子の輝く瞳…父の眼差し…
さざ波の寄せる湖面や、湖畔を吹き抜けて行く晩秋の風、
音もなく舞い降りた色づく木の葉や、拾い集めた木の実なんかが、
その絵の中から、ほのぼのと溢れてくるような気がした。

わたしと友人はしばらくの間、masaさんの絵の世界を堪能したのだった。
そろそろ、コンサート会場へと向かわなければならない。
「masaさん、ご馳走様、そろそろ行くね。」とわたし。 
『本当に美味しかったです。ご馳走様です。』と、友人も。
『ありがとうございました。お気をつけて!』そう言って、masaさんは
店の外まで見送ってくれた。

『しーちゃん、遠いところありがとう。コンサート楽しんできてね。
お友達もまた、でひ、いらしてください。』
masaさんに見送られ、わたしたちは店を後にした。

『しーちゃん、素敵なお店に連れて行ってくれてありがとう。masaさんて、
とてもいい声してるね。聞いていて、すごく心地良かった。
いつまでも聞いていたいなって思える声だね。いままで、あんなに
さわやかな声の人に会った事無い気がするよ。』
友人はそんな風に表現した。

「ほんとうだね。その通りだよ。masaさんの人柄と、いままで培ってきた
仕事への誇りがそうさせるのかも知れないね。」
わたしは、お店を訪れた時に掛けてくれる『いらっしゃいませ』の挨拶を
改めて思い出していた。
明るくて、暖かくて、軽ろやかで、いままでどのお店で聞いた
いらっしゃいませより心地いいのだった。

コンサート会場まで、友人は送ってくれ、終わるまでの時間、待っていてくれると言った。
『帰りのSLを見に行こうよ。良さそうなポイントを探しておくからさ。』
「ありがとう、悪いね。じゃぁ、コンサートが終わったら、もう一度SLが見れるんだね♪」

そして、素晴らしいガーベラコンサートを堪能し、主催したけいこさんと
いちじんさんにもご挨拶できた。お二人は、
『遠いところ駆けつけてくれて本当にありがとう!』と喜んでくださった。
いつもと変わらないお二人の笑顔に気負わない自然体の美しさを見た気がした。
そして、コンサートそのものが、より身近で、より暖かく、心に寄り添う
人間味のあるものだったと思えた。
うまく言えないけれど、みんなの善意が寄り添っているような癒しを感じたのだった。

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友人は、高速道路を飛ばして渋川のインターへ、そこから、坂道を降りながら、
わたしたちは目ざとく田んぼの中の良さそうなロケーションを見つけた。
「ねぇ、この辺が良さそうよ。線路に出られそう?」
『そうだね。農道を走って行けば線路に出るでしょう!』
「あっ、スタンバイしている人たちがいるわ」「車も止められそうだね」
車を止め、急いで走って行くと、今まさにSLがやってきたところだった。
広いロケーションの中を、真っ黒な蒸気機関車がゆっくりと走り抜けて言った。

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C61とC57、2台のSLが、力を合わせて長い客車を引っ張りながら走って行く。
二つの煙突から吐き出される黒煙がほんのりと染まった夕暮れの空にたなびいて行く。
白い客車は「SLばんえつ物語号」として作られた磐越線を走っていた客車だそうだ。
往時は新潟と会津若松間を走っていたそうだ。長い汽笛を残してSLは見えなくなった。

またまた時間ぎりぎりでSLを見ることが出来た。
緑色の水田の上を清々しい風が吹きぬけ、暮れゆく榛名富士に、光芒が差した。

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水田のヒメジョオンの花にベニシジミが舞い降りた。

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「今日は、2回もSLを見ることが出来て凄くラッキーだったわ。
本当にありがとう。」
わたしたちは、暮れ行く群馬を後にして家路に着いたのだった。

友がいるから、こんなにたくさんの感動を得られるのだと思う。
わたしは、本当に素敵な友人たちに囲まれているしあわせを
つくづくと感じ、嬉しさが込み上げてきたのだった。

category: お店

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SL水上号をおっかけ(笑) 

友人ご夫妻が主催されたチャリティーコンサートを聴くために、訪れた前橋だったが
ちょうどその日に、3台のSLが、高崎駅を同時発車し、1.5㎞を並走するという
イベントがあることを、お友達のmasaさんのブログで知った。

若い頃、ローカル列車で旅することが好きだったわたしは、つい最近、
やっと自分が鉄道好きだという事に気付いた。
かなり、自覚するのに時間がかかったけれど、今までの人生を思い起こすと
いろんなことが鉄道とリンクするのだった。

子どもの頃、鉄道マンだった父に連れられて列車に乗って出かけるのが大好きで、
見知らぬ駅のホームを見ると、無性に降りて見たいと思っていた。

窓を開け放ち、風に吹かれながら、飛ぶように移り変わる景色や、
目の前を次々と流れては後方へと去って行く線路脇に立つ架線を飽かず眺めていた。

蛇腹のようになった列車の継ぎ目が好きで、列車の動きに合わせて不安定に動く
鉄板に乗って、ガタンゴトンという音と揺れを体感するのが好きな子どもだった。

学生の頃、通学のために待っていた駅のホームに、屋根の上に雪を乗せた貨物列車が
入ってきたのを見て、反射的に下りの列車に飛び乗ったことがあった。
街を抜け、列車が山に差し掛かり、長いトンネルを抜けたら一面の銀世界になって
いたこと…あの時のときめきは忘れられない。

その駅で途中下車し、ホームで上りの列車を待っっていた。
澄み切った空気と、山から降りてくる冷たい風、しんと静まった雪の朝…
授業は、2時間目ぐらい遅刻したけど、小旅行した気分だった。

山が好きになった17歳のころの事だった。ある夏の夕暮れ、
山からの帰りの列車が、雪の日と、同じ駅で停車した時のことだった。
列車の扉が開くと、いっせいにヒグラシの声が響いてきた。
カナカナカナカナ、物悲しいセミの声と夕暮れの空と里山に上る夕餉の煙…
ローカル線の駅舎が、あいまって旅情を誘い、列車の旅に出たいと憧れていた。

まだまだ、いろんなエピソードはあるのだが、長くなるのでまたいつか語るとして
そんなふうに、わたしにとって旅=列車は切っても切れない間柄となっていた。
あの頃から、やっぱり、わたしは鉄道好きだったのだと思い当たるのだった。

自分が鉄子だと気付いてから、いままでなぜか好きだった八王子から高崎を
結ぶローカル線の八高線が好きな理由も判ったりした(笑)
そして秩父でSLを見るようになってから、SLの魅力にもはまってしまった。
まだ姿も見えないうちから、遠く響いてくる汽笛の音。
あの音を聞いただけでワクワクして、思わず走り出している自分に笑える。

今回、鉄道好きで山仲間でもある友人が一緒に行ってくれる事になり、
高崎駅のイベントを見ようと張り切っていたのだが、わたしがちょっと
寝坊したために、高崎駅はスルーして、沿線で見ることとなった。

masaさんが、心配して、前日から何回かメールしてくれていた。
『高崎同時出発するのが9:56だって!朝早くて大変だけどがんばって来てね』
(ごめん、masaさん、せっかく教えていてくれたのに、SL見れないかも…)
と、心の中で謝りながら、時刻表を見比べながら友人に車を走らせてもらい、
群馬総社駅辺りの沿線で、何とかSLを捉えることが出来た。

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わたしたちが、駆けつけた数分後、高らかな汽笛と黒煙と走行音を残して
黒光りするSLは、目の前をゆっくりと走り抜けて行った。
沿線で見ていた人たちは歓声をあげて手を振った。
このSLの姿を見たら、きっとみんな心を動かされるのに違いないと思う。

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今回、水上行きの車両は、C61とC57の二台のSLが重列で走行する
とのことだった。
重列走行ってどんな感じなのかなと思っていたが、二台のSLが連結して
客車を引っ張っているのだった。
C61は貨物用のSLで、C57は貴婦人と称されるほど美しい車体で、
2台とも人気の車両だと聞いた。

まだ、わたしは、C61もC57もD51も秩父のC48も区別できないような俄か
鉄道マニアだけれど、なんにでも夢中になる性格なのでそのうち熱く語る
ようになっているかも知れない(笑)

先頭のC61
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二台目のC57
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客車の『ばんえつ物語号』
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「とにかく、ぎりぎりで見れて良かったね~!」と言う事で、わたしたちは
masaさんのお店に向かった。masaさんは、北高崎で「俺のそば」という
お蕎麦屋さんを経営しているのだ。

5月1日にオフ会で来ていたからちょうど1ヶ月ぶりということになる。
外から厨房を覗き込むとmasaさんは、気付いて笑顔で手を振ってくれた。

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『いらっしゃいませ!』扉を開けて中に入ると、持ち前の明るい声が出迎えてくれた。
わたしは、真っ先にmasaさんに友人を紹介した。
『遠いところ、お疲れ様です!よく来てくださいました。』
人懐っこいmasaさんの笑顔はいっぺんに爽やかな気持ちにさせてくれるから不思議だ。

『SL見れましたか?』
「それがね、時間ぎりぎりで、わたしが寝坊したからなんだけど^_^;
高崎駅は無理そうだったから、急遽新前橋の先で何とか捕まえようと先回りしたの」

『へぇ~!そうかぁ、で、間に合ったの?』
「うん、ぎりぎりセーフで間に合ったわ!群馬総社の近くよ」

『そう、高崎駅は凄く混んでたと思うからきっとその方が良かったと思うよ』
「ロケーションも良いところだったから、良く見れたのよ。
ちゃんと2台連結してるのも判ったしね。凄くラッキーだったわ!」

ひとしきりSL談義をしたあと、お蕎麦を注文した。
友人は、お勧めの鳥蕎麦、わたしは、夏季限定メニューの夏蕎麦。
masaさんのお得意様のブロガーのみなさんのところで、最近話題になっている
人気メニューで食べてみたいとずっと思っていたのだった。

トマトソースをベースにしたスープを甘めのそばつゆでブレンドした
和風イタリアンって言う感じの付け汁には刻んだトマトもたっぷり
入っていて爽やかな風味だ。
ざる蕎麦の上に乗ったたっぷりの水菜と胡麻もとってもヘルシーで、
女性好みのメニューだと思ったが、以外にも男性客が注文するそうだ。
最後に、蕎麦湯で割って、スープをいただく。なるほどね。
みなさんが、称賛している和風ミネストローネって頷けます。

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友人は、お勧めメニューの鳥蕎麦に美味しいと頷いた。
masaさんの心づくしのサービスのミニソースカツどんにも大満足のようだった。

長くなったので、次ページ≪友がいるから≫へ続きます。

category: プチ鉄

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支え合おういつまでも… 

先日、このブログでもご紹介いたしましたが、お友達ご夫妻が主催された
東日本大震災チャリティコンサートに行ってきました。
ガーベラコンサートと題された、このコンサートのコンセプトは、
“支え合おう いつまでも”
実行委員長である友人は、最初の挨拶の中で、このコンサートに共感し
共に手を取り合い、3か月余り、話し合いや準備を重ねてきたスタッフや
同じく賛同し、無料報酬で心を込めて演奏してくださった6名の出演者の
方々に思いを馳せました。

そして、『助けるということは、実は、助けられていると言う事だったと
知りました。』と言葉を結びました。

その言葉通り、実行委員の方々がそれぞれの役割を分担し、力を合わせている
情熱が伝わってくるような、真心のこもった素晴らしいコンサートでした。

そして、各界で活躍されている出演者の方々の演奏も素晴らしかったです。
ソプラノ歌手の方の美しい歌声で幕開けし、伴奏のピアノ奏者のかたとの
素晴らしい共演でした。

このコンサートマスターでもあるピアニストのかたのソロ演奏は、
大変美しく心に響く演奏でした。
鍵盤の上を舞うような、しなやかな指先から生まれる弾むような音色の
美しさに引き込まれました。

フルート奏者のかたとのアンサンブルは、大好きなG線上のアリア…
アルルの女やカルメンなど、ビブラートを利かせたような音色に
フルートって、こんな演奏の仕方があるのかと感心しました。

群馬交響楽団の首席奏者のロシア人のチェロ奏者のかたは、
流暢な日本語で、日本の音楽には季節があり、日本人の自然を愛する心に
打たれました。と話されました。
そして、早春賦、夏は来ぬ、もみじ、冬の夜、春よ来いをメドレーで演奏されました。
外国の方が日本の唱歌を演奏される事がとても新鮮で、
改めて日本の四季の美しさや言葉やメロディの美しさを実感しました。
そして、ふっと、美しかった被災地の姿がまぶたに浮かび、目頭が熱くなりました。

最後に、出演者の方々と、観客とスタッフとが一体となって、合唱した
「見上げてごらん夜の星を」と「ふるさと」
歌いながら、涙が自然と溢れてきました。

とても感動したコンサートでした。
こんなに素晴らしいコンサートを、友人たちが手作りで作り上げた事に心から
感動しました。
そして、こんなに素敵な友人をとても誇りに思いました。
ホームページを通じて知り合えたことにも感謝です。

『これが、群馬の底力です。』と言ったいちじんさん。
『いままで、無我夢中で突っ走ってきました。ふと立ち止まった時安堵感が生まれました。』
と、振り返ったけいこさん。
コンサートのご成功おめでとうございます。素晴らしいひと時をありがとうございました。
きっと、みなさんの想いは、被災地の人々に届くと思います。

お二人に出逢えて、本当に良かった…
これからもどうぞよろしく(*^_^*)v

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category: 音楽

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