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風立ちぬ

日々の想いを風に乗せて…

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ブルドッグ 

       ブルドッグ

  ねぇ、なぜ、こうなってしまったの?
  いつも、頭を撫ぜて、かわいがってくれた
  ボクの優しいご主人は帰ってこないの?

  ねぇ、だれかボクのことを見つめてよ。
  ほら、ごはんくださいって、おすわりをしてるよ
  いい子だねって頭を撫でてよ。

  それよりも、おねがい…
  もう一度、ボクのご主人にあわせてください。



被災地の取材に向かったテレビ局の人のカメラの前に
一匹のブルドックが、よろよろと歩み寄って、お座りをしました。
じーっと見上げて、少し小首を傾げて、何かを待つように…

きっと、とても可愛がられて育ったワンコなのでしょう。
人を信じ切った、あの忠実な瞳で一心に見つめています。
けがれを知らない、愛情に満ち溢れたあの瞳を見たらたまらなかった…

でも、だれもなにもしてくれないので、また、お座りをしなおします。
小さなしっぽをちぎれるくらい振りながら、何度も、何度も、
道路に座りなおします。

きっと、お腹をすかせていたんです。
こうやって、お座りをすると、ご褒美がもらえたから、
よしよしと、頭を撫ぜてもらえたから、

ご褒美が欲しくて、
可愛がってもらいたくて、
こうして、何度も何度も座りなおしているんです。

どこかで、里親に引き取られていく、犬達のニュースを見ました。
このワンコが、誰か新しい飼い主にめぐり逢えたらいいなと思いました。
見上げた瞳の切なさが、いつまでも胸を離れなくて…
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category: 日々の思い

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福島 

19歳の時、福島を旅しました。
ずっと、憧れていた裏磐梯高原や五色沼を散策しました。
五色沼は、それぞれに美しい色の水を湛えた神秘の湖…
毘沙門沼だったかな?瑠璃沼だったかな?とっても綺麗な藍色で
木立の間にひっそりと、さざ波がキラキラと流れていきました。
その湖畔で木にもたれて佇んでいる写真…
若々しい、少女の頃のわたしがそこにいました。

その翌日、西吾妻山に登り、美しいミヤマキンバイとチングルマが
咲き乱れるお花畑で、笑顔で写っている写真。
西吾妻山を縦走して、ちょっと道に迷って遭難しかけたこと。
大きな声で呼んだら、登山道を歩いていたおじさんが、助けてくれた事。
最終バスに乗って、裏磐梯スキー場へ…

そして、次の日は、磐梯山へ登りました。
中腹にある、温泉付きの一軒宿の山小屋に宿泊しました。
とっても元気なおばあちゃんと、熊のような風貌の山男さんが
切り盛りしていて、中の湯だったかなぁ…
温泉は、天井がスパッと抜け落ちていて、灯りは点いてなくて
お風呂に入りながら星空が見える野趣満点なお風呂でした。

翌日、磐梯山の山頂経由で、大きな猪苗代湖を眺めながら、
雄大な田園風景の広がる裾野を持った磐梯山を下山しました。
人も自然も雄大で暖かい…そんな福島が好きになりました。
あの、美しい場所に、また出かけてみたいです。
地震や津波や原発…いくつもの困難を抱えてしまった福島を
心から応援したいです。

酪農家や農家の方々は、本当に大変だと聞きます。
今年の分の種もみを全部廃棄している農家の方や、
やせ細った牛の背中を撫ぜ続ける酪農家の人たちの切ない姿…
一日も早く、安心して生活できる福島になって欲しいと思います。

  哀しみ

  やせ細った牛よ…
  おまえたちには、何の罪もない
  もう、立っている力も無く
  牛舎にうずくまり、じっと見上げる
  その、黒い瞳に、何も答える術がない

  牧草は、放射能にまみれた
  去年の干草も底をついたら、
  おまえたちに、食べさせるものがなくなる
  ただ、死を待つだけなのか…
  力無く鳴く声を聞くのが辛い

  おれは、酪農家だ
  酪農家が牛を飼えなくなったらおしまいだ。
  手塩にかけて育てた牛の背を、
  ずっと、撫ぜ続けている節くれだった優しい手が、
  やり場の無い哀しみを語っていた。


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category: 森・山

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93歳の笑顔 

夕べ遅くに、また地震がありました。
そろそろ家族が休もうとしている時でした。
慌ててニュースを見ると、東北全域の海岸に津波警報が発令され、
今すぐ、高台に避難してくださいとアナウンサーが繰り返し呼びかけていました。

前回ほどではなかったけれど、あの悪夢がまた蘇った気がしました。
こんな夜中に、また、避難を余儀なくされている被災地の方々の
ことを思うと胸が痛みました。
どんなに、不安で心細く、恐ろしかったことでしょうね…

一体いつになったら、地震がおさまってくれるのでしょう。
被災地の人々をもう、これ以上苦しめないでくださいと、
みなさんの無事を祈りつつ、願いました。
もし、神様がいらっしゃるのなら、どうかもう、これ以上…


頭に手拭いで鉢巻を巻いた、白髪のおばあちゃんがテレビに映っていました。
おがあちゃんは、93歳、とてもお元気で快活に笑っていました。
このおばあちゃんは、16歳の時、三陸沖地震で被災していました。

その時も津波が村を襲い、多くの方が亡くなり、村は壊滅状態となったそうです。
おばあちゃん自身も肉親を亡くし、悲しみに打ちのめされ途方にくれたけれど、
残った村人たちが、本当に献身的に復興のために協力し合って働らく姿に、
生き抜く勇気と元気を貰ったそうです。

『金銭じゃないんだぁ、そんなものじゃ、成し遂げられないんだ。
みんな、自分に出来ることを精一杯やったんだよ。』

おばあちゃんは、今度は、自分が元気をみんなに与えなければと思っていました。
『笑顔が一番、元気がでるべ。93歳のおばあが、元気で笑っていれば、
みんなも元気になるっぺ』と、笑い、鉢巻を締めなおしました。
そして、東北訛りで、周りの人に掛け声をかけ、子どもに笑いかけました。

避難所の人たちは、どっと笑い、子どもたちも無邪気に笑い転げます。
おばあちゃんの東北訛り…あったかくてやさしかったです。
おばあちゃんの笑顔、シワに刻まれて、おひさまみたいに明るかったです。

一生のうちで、2度も、恐ろしい地震と津波を経験した人の芯の強さに
テレビの映像を、わたしたち家族は、一緒に泣き笑いで見ていました。
そのニュースを見たばかりの後の、大きな地震。
あのおばあちゃんは、ご無事だろうか…と、胸が痛みました。
どうか、ご無事で…
そして一日も早く、懐かしい故郷が蘇りますように。

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category: 森・山

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めぐり来る春に 

今日、東京の桜が満開になりました。
そして、今日、被災した岩手の港町で、桜が開花したと聞きました。
高台になったその場所で、枝先にたくさんのピンク色の蕾を付けた桜が、
伸ばした枝の先端から、花を咲かせていました。
その桜の木の下で、幼い子供たちが嬉しそうに見上げていました。

こんな大変な年にも、春は巡ってくるのですね。
大きな被害を受けた東日本の海辺の町にも、こうして桜は花を咲かせるのですね。
被災され、まだまだ花を見る余裕がない人々にも、どうか春が届きますように…
ただただ、そう祈りました。

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2006年、早春
奥多摩にもイワウチワが咲く場所があると知って、その場所を見つけたいと願っていた。
その頃は、まだ、奥多摩を詳しく知る一部の人のみが知っていた秘密の花園で、
地図にも載っていないその場所は、雲を掴むような存在だった。

ネットで知り得た、いくつかのキーワードを元に、わたしは多摩川に注ぐ一本の支流
に辿り着いた。
けれど、どうしても、イワウチワの咲く尾根に辿り着く道を探せずに、早春の季節は
過ぎ去り、はや5月。新緑が光に透け、水面に映る季節になっていた。

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わたしは、流れに導かれるように、岸辺に沿って続く、細い踏み後を辿った。
朽ちかけて苔むした丸木の桟橋を渡り、なおも進めば、そこは古いワサビ田となった。
両岸には杉木立の森が続いているのだが、川面の上の空は清々しく開け、
眩しい陽射しが燦々と降り注いでいた。

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壊れかけた石組みや、トタン板や、苔むした丸太…そんないくらかの人工物が
何の違和感も無いほどに、朽ちて森と溶け込んでいるそんな場所だった。
清らかな水の流れにその根を洗い自生した山葵の葉が青々と繁り、点々と咲く
白いわさびの花に、ミツバチが羽音を立て集まっていた。
水辺をひらりひらりと優雅に舞うスジグロシロチョウに心惹かれ、その姿を追いながら戯れた。

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道はそこで終わっていて、どうやらわたしの探す道ではなかったようだった。
わたしは、川岸へと降りて、澄んだ流れに両手を浸した。
ヒメレンゲの小さな花が、流れの中の岩を覆うように咲きながら、
まるでお日様のように笑っている。
すっかりこの場所が気に入ってお昼を食べながらしばらく憩ったのだった。
ハナネコノメも咲きそうだな…とその時思ったがすっかり忘れかけていた。

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その後、翌年、ついに一年かかって、イワウチワの尾根に辿り着けた。
まるで薄紅色の絨毯のように群生したイワウチワに魅了され、以来、毎年訪ねるようになった。
最近では、この秘密の花園も有名になり、近年、手作りの道標なども取り付けられている。

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今回、ふとしたことから忘れかけていた山葵田に、今一度、足を踏み入れることになって驚いた。
岩陰には、びっしりと白い小さな花を敷き詰めて、いくつもの大群落ができていた。
なんと、そこはハナネコの谷だったのだ。

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誰にも知られずに、毎年、巡り来る春に約束をしたように花を咲かせるスプリングエフェメラル。
そんな早春の花たちとの逢瀬を心ひそかに待ちわびる…
こんな贅沢な時間を持てることをしあわせだと感じた。
そして夢のような光景に、ここは、奥多摩分校の秘密の花園にしようと思うのだった。

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category: 森・山

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春の雪 

大地震の前に作ってあったデジブック。
発表しようかなぁと思っているうちに、大地震が来てしまい
あまりの驚きと悲惨さに、発表出来ずにいました。
時期外れですが、アップしてみます。
よろしかったら、ご覧ください<(_ _)>






☆  上の画像から入れない方は、下↓の題名をクリックしてお入りください<(_ _)>
                デジブック 春の雪


お正月を明けてから、まったく雨の降らない関東地方にようやくまとまった雨が降った。
2月14日、ホワイト・バレンタインとなったその日、
雨は夕方から雪に変わり、明け方まで降り続き山間部の秩父では、
26センチの積雪を記録した。

翌、15日、わたしたちは、秩父の長瀞にロウバイを見に行く計画をしていた。
決行するかどうかは、翌日の交通機関の状況にかかっていた。
一番遠くから参加してくれるはるかちゃんが来れるだろうか?
案の定、雪に弱い武蔵野線が倒木のため不通となっていた。
しかし、はるかちゃんは電車を乗り継いで池袋周りで来てくれると言う。
『少し、遅れてしまいますが、大丈夫、行けます!』
頼もしい彼女の言葉に、俄然勇気が湧いた。
行くことを渋っていた安曇野さんも、何やら行く気になったらしく、
まごまごと支度を始めた。

秩父にお住まいで、今日のご案内役を引き受けてくださっているshinさんに
早速、電話を入れて確認すると、『道路、鉄道とも問題はないと思います。
ロープウェイも運行しています。山頂は素晴らしい眺めです。
気を付けてお越しください。ロープウェイ乗り場でお待ちしています。』
と、明るい返事が返ってきた。
もうひとりの参加者のこいちゃんにも電話して、飯能の駅で合流し
4人で長瀞へと向かうことにした。

昨夜来の大雪は、見慣れた景色も真っ白に塗り替えて、
眩しい朝の日差しの中でキラキラと輝いていた。
空は、爽やかに晴れ上がり、昨日の天気が嘘のようだ。
「晴れると思ったわ、だって、はるかちゃんもわたしも
晴れ女だもの。それに、もうひとり、京都のちかちゃんも、
協力な晴れパワー送ってくれてるし…」
わたしは、そんな独り言をつぶやいた。

飯能駅からは、みなさんと合流して楽しい道中だった。
山に向かい始めると、山の木々の着雪が美しい。
車窓を流れて行く白い木立ちに目を奪われた。
とても長い正丸トンネルを抜けると、道路脇に積み上げられた雪の壁
まるで、雪国のような情景だ。
トンネルを抜けると、雪国だった…まさに、そんな感じ♪
そして、芦ヶ久保を越えると、車窓に、で~んと、真っ白で神々しい
武甲山が見えてくる。
青い空に、白い山、ふもとのセメント工場からは、白い煙がたなびいていた。
無惨に削り取られた石灰岩むき出しの岩肌も、今日だけは、
美しい白い雪が覆い隠してくれた。
今朝の武甲山は、一段と美しい。わたしは、この光景を目に焼き付けた。

一部、路面の雪が凍結していたところがあったが、そこは雪国育ちの
安曇野さんのお陰で、無事クリアして、わたしたちは長瀞に着いた。

お待ちかねのShinさんと合流して、ロープウェイで山頂へ。
ロープウェイから眺める秩父の街は白く雪化粧していた。
めったに見れない光景にわたしは窓に張り付いて眺めていた。

山頂では、咲きほころんだたくさんのロウバイが迎えてくれた。
今年は寒かったせいか、まだ、蕾の花もたくさんあって、
丸い蕾の中に、透き通るような花を散りばめた枝先が青空に映えて
とても美しかった。
やっぱり、抜けるような青空には、このロウバイの花が似合っている。
ふくいくとした優しげな芳香に包まれ、風のない穏やかな陽だまりは、
春の気配に満ちていて至福のひと時だった。

やがて、ジョウビタキやツグミが姿を見せ始める。
梢では、シジュウカラやヤマガラが、囀り始める。
さっそく、こいちゃんと安曇野さんは、鳥を求めて姿を消した。

わたしたちは陽だまりのベンチに腰を下ろし、鳥たちの訪れを待った。
優しい陽射しと、穏やかな温もり、木立ちの影は雪の斜面に青く長くなる。
日向の雪は、だんだんと解け始め、連なる山々もまだら模様になってきた。

かわいいジョウビタキのメスに導かれ、梅林の斜面を降り始めると、
今度は美しいルリビタキのオスが現われた。
とても人懐っこくて、わたしたちの頭上を飛び回ったり、
1mと離れていない地面に舞い降りたりと大サービスをしてくれた。
わたしたちは、夢中で写真を撮っていた。気がつけば遊んでもらって
いたのは、わたしたちの方だったような気がした^_^;

美しいルリビタキやジョウビタキに別れを告げて山頂駅を後にした。
shinさんの案内で地元の美味しいお蕎麦屋さんで昼食をとり、
わたしたちは長瀞へと向かう。ここは上長瀞といって、岩畳の長瀞の
上流にあたる場所で、渓谷に点在する岩が美しい景観の場所だ。
shinさんの説明でかつて、宮沢賢治がこの場所を訪れたことがあると
知って、またまた感激した。

おりしも、遅い午後の陽射しがまばゆく川面を照らしていた。
荒川をまたいで架かる親鼻橋の鉄橋があり、そこを横切る列車が、
鉄道好きなわたしの心を魅了した。
まるで、銀河鉄道のよう…
いつかSLの走る姿を写してみたいと思ったのだった。
賢治さんが訪れた当時には、この親鼻橋はまだ出来ていなくて、
長瀞から馬車で移動したと、shinさんから伺った。

でも、わたしは、“銀河鉄道みたい”と、思っていよう(^_^)
帰り道、森の中を渡り行く、エナガやヤマガラ、シジュウカラの混群や
幹をコツコツ、コツコツと叩くコゲラとも出逢った。
はるかちゃんも安曇野さんも始めての鳥、かわいいキツツキに感激されたようだっ
た。
わたしは、遠目にシメが見れたことが嬉しかった。
あんなに積もっていた雪も、帰り道はすっかり解けていた。
春の雪なんだなぁ…

素敵な早春の一日を気の合う友と過ごしました。
そんな一日をデジブックにまとめてみましたので、ご覧いただけると嬉しいです。

category: 森・山

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