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風立ちぬ

日々の想いを風に乗せて…

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何て素敵な日♪ 

2月12日の日記から

昨日、東京でも雪が降った。でも、雪は午前中で止んでしまい、
午後からは霙に変わり、街の雪はほとんど消えてしまった。
でも、少し山に向かえば、まだまだ雪景色も見れるに違いない。

『こんな雪の日に出かけたくない。』と言う主人に、
ヤマセミ仲間のこいちゃんとてばまるさんの写真を見せて、
「ヤマちゃんと雪のコラボを“雪ヤマ”と言ってマニアには珍重されるのだそうよ。」
と言って誘ってみた。(てばまるさんの受け売りだけど)^_^;
案の定、主人は乗り気になってきたようだ。
とりあえず、ヤマセミポイントまで車を走らせると、
渓谷の周りの山々は白く雪景色、モノトーンの美しい世界となった。

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チラチラと小雪の舞いだした、渓谷へと続く坂道を、
わたしは期待に胸を膨らませながら駆け下りた。
つり橋の上にも、川岸にも今日はバーダーの姿は無かった。
『ほら、見ろ、こんな日に来るヤツなんていないよ。』と
主人は不機嫌な顔をした。

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今日は、いつも川面に浮かんでいるカヌーの姿も無い。
川岸でロッククライミングの練習をしている若者たちの姿も無く
渓谷はひっそりと静まり返っていた。
きっと、これがあるべき姿なのだと思う。
「今日は、静かだから、きっとヤマちゃんが姿を見せると思うわ」
わたしたちは、いつもはロッククライマーたちがいるので遠慮して
通らなかった反対側の川岸を行って見ることにした。

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片陰の道と名付けられたこの道は、巨岩や楓や欅の巨木があり、
夏などは涼やかな緑陰の小径だった。
以前は、両岸の遊歩道が周遊できるように繋がっていたのだが、
この片陰の道側の遊歩道が一部崖崩れで崩壊してしまい、
途中から通行止めになったままだった。

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わたしは、久しぶりに、間近で巨木たちに出逢えたのが嬉しくて
幹を撫でたり、写真を撮ったりしていたので、
主人は一人でスタスタと歩いて行き、姿が見えなくなった。

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わたしが追いつくと、主人が『撮ったぞ。』と言う。
お笑い芸人の『獲ったどぉ~!』みたいで可笑しくなり、
「何を撮ったの?」と笑いながら近づいてモニターを覗きこんで
びっくり!!(@_@)
なんと、そこには、大写しのヤマセミが写っていたのだった。

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「え~!!ヤマちゃんがいたの?凄いじゃない、どの枝に?」
と、驚くわたしに、主人はあっけらかんとこう答えるのだった。
『ここまで来たら、あそこの枝に、なんか白っぽいものがいるなあ
と思ったんだよ。振り向いてお前を呼ぼうとしたけどいないから
撮ってみた。でも、一枚撮ったら飛んでいってしまったよ。』

↓下の写真の木の枝の中にヤマセミがいるの判りますか?(笑)

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「いつも、ヤマちゃんが止まっていた枝ね!また来るかなぁ」
『向こう岸に、カメラマンがいるから、また来るんじゃないか?』
見ると数人のカメラマンがこちら岸にカメラを向けている。

「ホントだ、これ以上先に行くと、ヤマちゃんが逃げてしまうと
悪いから戻ろうか?」そう言いながら、少し後ろに下がった時だった。
なんとまた、ヤマセミがわたしたちの目の前にある楓の巨木の大きく
川にせり出した枝先に止まろうとした。

でも、わたしたちに気がついて、飛び去ってしまった。
やっぱり、ここにいたらまずいので、向こう岸に戻ることにした。

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この楓の巨樹はとても美しくて好きな樹だ。
楓って、春先になると枝先がぼうっと紅くなってくる。
その枝先の色と、川面の藍がモノトーンの世界でとても美しい。

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川岸の遊歩道には、ロウバイや梅やスイセンなど、春の花たちが咲き始めていて、
雪が雨に変わり雫となって飾っていた。
わたしは、ヤマセミも気になるけれど、すぐにこの花たちの雫写真に夢中になってし
まった。

蝋梅と雫のコラボ(*^_^*)

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紅白の梅の蕾と雫のコラボ(^^♪

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梅の花と雫のコラボ(*^_^*)

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紅梅はだいぶ咲き出した。雪にとても映えるけれど、雫もまた素敵。

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清楚な白梅は、やっと咲きだしたばかり。

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薄いベールに包まれた水仙の蕾がかわいい。

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2輪寄り添うお花が可愛い。

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柔らかな色合いの春の花や、芽吹き前の、ぼんやりと淡い紅を
滲ませたように煙る枝先に、真珠のような雫がとても美しかった。
わたしが雫を撮っている間、主人は葦の繁る川面に下りたり、
岩の上に上ったりと、少しでもヤマセミに近づこうとしていた。
ヤマセミはお気に入りの枝にじっととまったまま、いつまでも川面を眺めているのだった。

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充分、雫を堪能したので、わたしも主人のそばに移動してヤマセミと対峙した。
しばらくすると、何の前触れも無く、突然ヤマセミは川面めがけてダイブした。
「あっ、潜った!!」と言う間もなく、魚をくわえて岩の上に上がり、
魚を振り回したり岩にたたきつけたりし始めた。

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「あっ、魚をくわえてる。あっ、岩にたたきつけてるよ。
あっ、飲もうとしてるけど大きすぎて飲み込めないみたい!」
わたしは、双眼鏡とカメラを交互に覗きながら実況中継のように言っていた。
『おい、しゃべってないで、お前も撮れよ。』と主人にうながされ、
わたしもカメラを構えたが、やっぱり遠すぎてうまく撮れなかった。

そして、飛び写真は、ボケボケ。
でも、なぜか気にいっている。わたしらしい写真だと思うから ^_^;

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ヤマセミは、その後、もう一度魚を捕食するところを見せてくれた。
そして川面を飛んで、橋のそばの木へと移った。
また小雪が舞いだして、とても良いロケーションに止まってくれたので何枚も写真を撮った。

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いつの間にか、また、牡丹雪が降り始めたので帰ることにした。
「ヤマちゃん、今日は大サービスしてくれてありがとう。」
わたしたちはすっかり満足して、吊橋を渡り戻りかけると、ヤマセミがまた飛んだ。
そして、こちら岸のとても良い場所に止まった。


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主人はすぐに走ってその木の下に写真を撮りに行った。
降りしきるボタン雪と深い碧色の川の流れ、枝先に佇むヤマセミと
それを見上げて撮る主人と…
わたしは、橋の上からその光景を眺めていた。

たくさんの雫の付いた枝先が、とても美しく柔らかに輝いて見えた。

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たった1枚残った、紅いカエデの葉が、静かに、そっと…
遠い秋の面影を詠っているような気がした。

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しばらくして、カメラのモニターを確認しながら満足そうに主人が戻って来た。
「どう?うまく撮れた?」と声をかけると、主人は嬉しそうに相好を崩した。
その笑顔を見てハッとした。こんな嬉しそうな笑顔を見るのは何年ぶりのことだろう。
何もいらないんだ…
こうして自然の中で人は笑顔を取り戻していくんだなと思った。

主人が撮った降りしきる小雪の中にじっと佇むヤマセミの写真。
とても綺麗で、すーっと引き込まれるようないい写真だと思った。

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~ああ、今日は何て素敵な日
 何もかもがわたしをやさしく包んでくれる~♪

そして、わたしは、昔、この橋に来て口ずさんでいた古い歌を思い出していた。


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category: 森・山

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厳冬の海沢探訪 

大寒波に見舞われた1週間だった。
関東を除くほとんどの地域に雪が降っていた。
東京は雪が降らないだけで、寒さは半端ではなかったが、
大雪の地方のみなさんに比べたら、まだまだマシな方なのだと思う。

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大寒波の底だと言われた1月30日、奥多摩の滝も、
きっと氷結していることだろうと思い出かけて見ることにした。

例によって主人を誘い出すのに一苦労だった。
最初から滝に行くとは言わず、まず、ヤマセミポイントへ。
しばらく橋の上でヤマセミを待ったが、一向に現われない。
痺れを切らした主人を、やんわりと滝へと誘ってみた。

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この時季にしか見れない全面氷結が見られると思うこと。
滝のすぐ下まで車でアプローチできると言うこと。
それほど距離が離れていない所に3つの滝があること。
特に下の二つの滝にはすぐに着けることなど。を強調し
「ちょこっと、滝を見に行って、帰りにもう一度、
ヤマセミポイントに寄ってみましょうよ。
だいたい2時頃に戻れるから、丁度いいはずよ。」(*^_^*)

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と言うことで、車で海沢園地へと向かった。
ここは何度も通った場所だ。わたしのナビも冴えている(笑)
林道の状態が少し心配だったけれど、以前より整備されていて
道が良くなっていたのでスムーズに海沢園地まで辿り着いた。

少し広くなった駐車スペースには5台ほど先客の車が止めてあった。
『こんなところまで、良くみんな来るもんだな。』
なかば呆れたように主人が呟いた。
でも、自分たちだけでないことに少し安心したようだった。

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相変わらず川は美しいし大好きなサワグルミの巨木も健在でうれしい!
わたしは、凛と冷たく澄んだ山の空気を胸一杯に吸い込んだ。
何だか、久しぶりに奥多摩の匂いを乗せた風に包まれた気がした。

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大袈裟だけど五感が蘇ってくる感じ、冬の山はいいなぁ…
わたしはすっかり元気になってぴょんぴょんと岩を渡った。
「あなた、ちょっと足場が悪いから気をつけてね。」そう言って
先になって歩き出した。岩ゴロの道の側には清冽な流れが巡り
所々に、飛沫氷が出来ていた。

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主人は時々、立ち止まりながら、その氷を写真に撮っている。
黙々と歩いているけれど、きっと自然の造形に心動かされているに違いない。


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やがて、最初の滝、三つ釜の滝が現われた。
氷結具合は7割と言うところだろうか。、
「この滝は三段になった滝で、釜が3つあるから三つ釜の滝と
いうんですって、今、2段の滝に見えているけれど、少し上に上ると
三段だという事が分かるのよ。」

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わたしたちは、ひとしきり滝の写真を撮った後、滝に沿って登り上げている山道に入った。
すぐに二段目と三段目の間にある真ん中の釜が見えてきた。
深いエメラルドグリーンの水を湛えた美しい釜だ。

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主人は第一声で、『凄く深いんだろうなぁ…一体どの位あるんだろう。
この水の色なら2メートルはあるだろうな。』と言った。
きっと、この神秘的な水の色に心を動かされたのだと思う。
さらに、もう少し登ると、下からは見えなかった一番上の滝とその釜が見えてきた。

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こちらも、美しい色の水を湛えている。
『綺麗な水だな。』と、主人はポツリと漏らした。
「そうなのよ。これを見せたかったのよ。来て良かったでしょう?」
うれしくなって、思わずそう言ったわたしに、主人の答えはお決まりの
『まあな』だった。^_^;

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そして、今度は鉄梯子を降りてしばらく流れ沿いに歩いていく。
ちょうど、陽射しが差し込んで、川面がキラキラと輝いた。
枯れ枝が一瞬、眩しく反射して、冬の森の気高さにわたしは目を細めた。
主人は、そんな光景にもカメラを向けていた。

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やがて、ねじれの滝の大岩が見えてきた。
いつもの場所に美しい飛沫氷がまるで氷の門のように出来ていて、
奥の岩には見事なツララが氷柱となって何本も伸びていた。
「この先の、大岩の角を回りこんで見て(^_^)」

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主人は覗きこんで驚いたようだった。
ねじれの滝はほぼ、全面凍結で滝壺も氷で閉ざされようとしていた。
ちょうど、上から降りてきたカメラマンの人としばし談笑した。
その人が言うには、数日前に雪が降ってしまったので駄目だそうだ。

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凄い寒波が来て、夜にぐっと冷え込んで一気に氷結すると
滝壺が鏡のように透き通った一枚の青氷のようになる時があるのだそうだ。
『1シーズンに一度あるかないかのその瞬間を求めて通ってるけど
今年はもうダメだね。一度凍ったのが、溶けてまた凍ると、
鏡面ではなくなってしまうからね。』
なるほど…深いなぁ。いいお話しを聞かせていただいた。
いつか、偶然に、そんな日に出逢ってみたいものだ。

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「せっかく、ここまで来たのだからもうひと頑張りで大滝まで
行ってみましょうよ。30分もかからないと思うわ。」
わたしたちは、ねじれの滝を後にして山道を登りだした。
すると、上から青年が降りてきた。聞けば、大滝に行こうと
したが道に迷って着けなかったそうだ。
「それなら、わたしたちも行くところだから一緒に行きますか?」
『はい、ぜひ、お願いします。』と言う事で、ここからは、
3人のにわかパーティとなった。

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結構キツイ山道を登っていくと、少し広くなった場所に出て大滝への分岐の道標が現われる。
しかし、この場所がぽっかりと広くなっている上に、道標の位置が上過ぎるため、
見損なってしまう可能性がある。
しかも、大滝への分岐は笹に覆われていて見えずらいのだ。
「ここなんだけれど、道標が見づらくて分からないよね。」
『ほんとだ、さっきは全く気がつかなかったですよ。』青年は、その道標を写真に撮っていた。

わたし、主人、青年の順で細い急坂を降りてゆく。
『こりゃぁ、凄い道だなぁ。どこまで降りていくんだ?』と、
ぶつぶつ言いながら主人が付いてくる。

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「木の根は滑るから気をつけてね。もう少しよ。
ほら水音が聞こえるでしょ。もうじき、見えるはずよ」
そんな事を言っているうちに、木の間越しに、大滝の姿が見え始めた。
『あっ!見えた。あれか?』主人が嬉しそうな声をあげる。

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どんどん降りて行くにしたがってだんだんと滝の全貌が見えてくる。
今は冬枯れなので、葉の繁った他の季節よりも、良く見えて分かりやすいのだった。
だんだんと滝の大きさが分かり始め、いったいどの位大きな滝なんだろう?と想像を膨らませる。
この行程がワクワクするのだった。
きっと、主人も、その後から付いてくる青年も同じ気持ちなんじゃないかと思う。

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やがて、大きな楓の木の根元に辿り着くと、滝の全貌が明らかになったのだった。
『わぁ!こいつは凄い!!』
あまり感動の言葉を口にしない主人が、手放しで喜んでいた。
わたしは、内心「やった!!」と思った。
ついに、主人を感動させることが出来たようだった。

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やっぱり、自然って偉大だと思う。
そして、主人の心にも感動の小さな種を蒔けたことで満足だった。
「この下に下りて、滝壺まで行けるわよ。」と、声をかけると、
主人は一目散に降りて行った(笑)

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滝壺の回りには薄っすらと雪が積もり、水面は周りから凍り始めていた。
滝はと見ると、流れの回りから飛沫氷が成長して、
ほぼ滝を覆うようになっていたが、中心部は、まだ水が流れ落ちているのだった。
残念ながら全面凍結ではないが、シャンデリアのように美しく
幾重にも層を作って凍った滝はとても美しかった。

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そして、氷の厚くなった部分は薄っすらと碧がかった青氷だった。
わたしたちは、場所を変えながら、何枚も写真を撮った。
わたしには、滝の右側に天使がいるように見えるのだけど…
たぶん、そう見えるのはわたしだけだろうと思って口には出さなかった^_^;

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滝壺に近寄って覗き込んでみると、底のほうが、目の覚めるようなコバルトブルーをしている。
まるで、大きなトルコ石でも沈んでいるみたいだった。
「ねぇ、底のほうが、凄くきれいなブルーなのよ。何か石でも沈んでるみたい。」
と、声をかけると

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青年が、早速そばに来て覗いて見て、『本当だ!凄く綺麗ですね。
なんだろう?水の色なのかな?』と、つぶやいた。
「そうね、氷も青みがかっているから水の色かも。
きっと、底のほうに石に、水が反射してるのかも知れないね。」
二人で水の中を覗き込んでそんな事を話した。

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滝壺に成長した飛沫氷の隙間に、頭だけ内側に入れて眺めると、
外の光が柔らかく屈折してキラキラと輝いた。この光が見れただけで、
わたしはしあわせだと感じたのだった。

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わたしたちは、滝壺のそばに腰をおろしてしばし談笑した。
とても、礼儀正しい青年で、主人とも会話が弾んでいた。
彼は、最近、歩く事を始めたばかりで、いろいろなところを歩いて
みたいと考えているそうだ。まずは、一番最初は、行ってみたかった
箱根に峠越えをして行ったと言っていた。

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「それじゃ、徳本峠越えで上高地入りなんて良いんじゃない?」
と、わたしが言うと『はい!行きたいです!!』と目を輝かせた。
奥多摩は、始めたばかりで、まだ、少ない自分の装備で行けそうな
所を人から教えてもらって、この海沢に来たのだそうだ。

「それならば、日原も素晴らしいところよ。今度ぜひ、行ってみてね。」
と、地図を広げて、川乗山や百尋の滝、稲村岩や鷹巣山、さらには
雲取山へのアプローチなど教えてあげた。
そして、巨樹がたくさんあることも…(^_^)

彼は、熱心に手帳にメモを取り『ありがとうございました。行って見ます。』
と礼儀正しく答えてさわやかな笑顔を見せた。

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こうして、大滝探訪を無事済ませ、来た道を息を切らせながら戻った。
青年は大楢峠を越えて鳩ノ巣方面に向かうというので、ここで別れた。
『ありがとうございました。お陰で、大滝が見れました。
一枚写真を撮らせていただけますか?』
別れ際、青年はそう言って、わたしたちの写真を撮ってくれた。

「さようなら、気をつけて帰ってね!また、どこかでお会いしましょうね。」
わたしたちの車が見えなくなるまで、青年は手を振ってくれた。
「あなた、海沢三滝が見れて良かったね。大滝、良かったでしょう?」
と聞くと、『まあな。すごい山道で大変だった。もう行かないからな。』
と、いつものように答えるのだった。でも、その声が笑っている。
それは、楽しかった!と言っているのと同じようだと思った。

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「そうなの?でも、あの青年は、いい子だったね。」と、言うと、
今度はとても素直に『ああ、いい青年だったな。』と答えたのだった。
山での偶然の出逢いは、とても爽やかな風を、主人とわたしの心に
吹かせてくれたようだった。

そして、帰りがけに寄ったヤマセミポイントで、わたしたちは、
ヤマちゃんと尾瀬仲間のこいちゃんとてばまるさんに出逢えたのだった。

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ボケボケだけど、わたしが撮ったヤマちゃんの飛び姿を、載せておきます~^_^;

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御嶽渓谷、冬 

1月23日の日記

山友、チャリ友、店友(素敵なお店やおもしろいお店と見つけるのが好き)
のkanさんが、ヤマセミを見たとの情報をくださった。
御岳山を自転車で走破しての帰りに、御嶽渓谷の某所で、10人ほどの
カメラマンたちがカメラを構えていた。その先を見たら、なんとヤマセミが
飛んでいるのを見れたそうだ。

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それはすごい!この場所は、わたしには昔からの馴染みの場所だ。
カワセミを見かけたこともあったけれど、ヤマセミが見れるなんて
思っても見なかった。
ヤマセミは深山幽谷にいるものと思っていたが、意外と身近な観光地
なので驚いた。
カメラマンもそんなにいるのなら、これは秘密のポイントなのではないかと思えた。

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有力情報として、ヤマセミを撮りたいと狙っている尾瀬友&奥多摩友の
こいちゃんとてばまるさんにお知らせした。
自分でも確かめに行きたいと思っているうちに、早速、こいちゃんが
偵察に行ってくださり、初回で、至近距離でヤマセミが見れたそうだ。
素晴らしい写真をたくさん撮られていた。その後、わたしも出かけて、
ばっちり至近距離でヤマセミを見ることができた。
また、てばまるさんも素晴らしい飛び写真を撮ってこられた。

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てばまるさんが、行かれた次の日に主人を誘って御嶽渓谷に散策に出かけた。
上手くいけば、主人にもヤマセミを見せてあげることが出来る。
先日の秩父でルリビタキとジョウビタキに出会った主人は、
なんとなく鳥に興味を持ったようにみえた。
わたしもかつて、週末の森で初めて冬鳥と出逢えた時に、
とても感動したことを思い出す。

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それまで、身近にこんなにたくさんの鳥たちがいたことに気付かなかった。
翼のある鳥たちが、見れるはず無いと思っていたけれど、
それは、自分が見ようとしていなかったのだと分かった。
主人もそのことに気付いてくれるといいなぁと思う。

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本当は、いままでも教えてあげたかったけれど、主人の心が開いてはいなかった。
先日の秩父へ出かけた事がきっかけで、主人の目が自然へと開かれ始めた手応えを感じる。
このチャンスを逃さないようにと、外遊びに主人を誘っている。
でも、焦りは禁物。あれもこれもは厳禁。
こちらが教えてあげる的な態度はご法度。(笑)
あくまでも自然に、さりげなく、そして根気良く。
うまく、この流れを掴めれば、きっと主人の心も楽しめるはずだと思う。

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11時頃、車を駐車場に止めて、川岸へと降りていく、
わたしは、何となく予感めいたものを感じて、のんびりタバコを
吸っている主人をせかして、急ぎ足で坂道を下っていった。
わたしたちが橋を渡り始めた瞬間、上流から下流へと水面ぎりぎりを
矢のように飛び去っていくヤマセミを見ることが出来た。

「あなた、見れた?今飛んでいったのがヤマセミよ!」『ああ、見たよ。』
ヤマセミは遠くの木の枝に止まっていた。わたしは、双眼鏡で確認して、
主人に手渡した。『あれが、そうか?けっこう大きな鳥だな。』
その後、今度は下流から上流へとヤマセミは水面を飛び去っていった。

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写真には撮れなかったけれど、主人にヤマセミを見せてあげることができた。
わたしは満足だった。
「すごい!来た途端に、遭遇するなんてラッキーだね。幸先良いよ、きっと♪」
『これから、どこへ行くんだ?』と聞く主人に
わたしはさりげなく誘ってみた。
「そうね、秘伝の黒蕎麦を食べにいきましょう!」
『美味いのか?』信州で生まれ育った主人は、無類の蕎麦好きだ。
蕎麦の味には結構うるさい。

そこで、美味しいということより、珍しいという事を強調して、こう言ってみた。
「あなたのお口にあうかどうか分からないけれど、
音威子府の黒蕎麦と言って北海道のお蕎麦なのよ。
北海道でも食べさせてくれるお店は3軒しかなくて、本州では、
ここしか扱っていないのですって、一度は食べてみる価値があると思うわ。」

“遊歩道に春の蕾たちを見つけながら歩く”
藪椿の蕾
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白梅の蕾
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沈丁花の蕾
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一輪咲いた蝋梅
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落ち葉の中からのムラサキサキゴケ
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紅梅は咲きだした。
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白梅一輪
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この日は、初秋に主人と歩いたコースをのんびりと歩いた。
まだ、寒い川風に吹かれながら、色とりどりのカヌーが行くのを眺めながら、
わたしたちは陽だまりの遊歩道をのんびりと辿って行く。
枯れ色のススキが暖かそうな岸辺で、セキレイやホオジロが何度も姿を見せたり、
川岸の梅の枝先で、ジョウビタキが尾を振りながら囀っていたりするのを、
主人は目ざとく見つける。

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「あなた、すごいじゃない。始めはなかなか見つけられないものよ。」
『ほら、あそこの枝にいるぞ。あっ!石に降りた。』
ジョビ太は、人懐っこく、囀りながら、あちこちと場所を移しながら、
わたしたちと遊んでくれ、なんとか写真も写させてくれたのだった。

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橋の下をくぐって、なおも遊歩道を行こうとすると、“落石注意通行止め”
の看板『おい、通行止めだぞ。』と、先を歩いていた主人が振り返る。
「平気よ、落石に注意すればいいのよ。」と、いつものチョイ悪の癖がでる。
『・・・』主人は黙ってしまった^_^;
ということで、わたしが先立ちになり、鎖を潜り抜けた。

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良く注意しながら歩いたが、さほど、危険と思われる箇所も無く無事通過した。
ここから先のコースは主人はまだ歩いたことが無い、
やはり陽だまりのコースをのんびり歩くと杉木立の中に音威子府蕎麦の
小さな手書きの看板がある。

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そして、細い路地が続いている。
「ここを上がるのよ。ほら、青い旗が立っているでしょう。
あの古いお宅がお店なのよ。」
『なんだか、えらい所に建っているなぁ…しかも、かなり古い家だなぁ…』
そう言いながら、それでも文句を言わずに、黙々と後をついてくる主人に、
ずいぶん、変わったなぁ・・・と驚くのだった。

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かなりの急坂を登り上げ、わたしたちは息を少し切らせながら、
お店の玄関に立った。
わたしは、振り向いて主人に聞く「どう?」
『うん、ここは旅館なんだ。いまどき、こんな旅館があるんだな。』と、
主人は驚いている様子。
きっと、わくわくしてるはずだ。わたしが始めて来たときみたいに…(^_^)

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玄関で、「こんにちは~!」と声をかけると『いらっしゃいませ!』と
奥からご主人と女将さんが現われた。
「お蕎麦、食べられますか?」と聞くと、
『はいはい、どうぞ、お上がりください。』と人の良さそうな女将さんが案内してくれる。
わたしたちは、細い廊下を何度か曲り、奥の部屋へ通された。
10畳ぐらいかな?縁側のある古いお部屋、磨きこまれたガラス窓から
午後の陽射しが暖かく畳へと伸びていて、居心地いい。

わたしたちは、野性味溢れる黒蕎麦を堪能した。
イワナの塩焼きもてんぷらも美味しかった。他にお客さんもなく、
1時間ほど、わたしたちだけの貸切状態でのんびり寛いだ後、
また、坂を降りて川岸の遊歩道へと戻った。

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今度は橋を渡り反対側の道を歩いて帰ることにした。
こちら側は日陰なので大きなつららも出来ていたりして、ちょっと寒い。
鳶が川面を悠々と飛んでいったりした。

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3時頃、わたしたちは、ヤマセミポイントの橋へと戻ってきた。
あれ?橋の上にいるのは・・・やっぱりてばまるさんだった。
「てばまるさ~ん!」と声をかけてご挨拶。
てばまるさんが撮ったヤマセミ写真を見せていただいたりしているうちに、
川上にヤマセミの姿が現われた。
てばまるさんに教えていただき、わたしたちも見ることができた。

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そして、鳴き声を聞き分けて、てばまるさんがカワセミを見つけてくれた。
ちょうど、橋の下を横切っていく姿を見ることが出来た。
あの背中の美しい翡翠色…主人も始めて見る事ができた。
岩の上に止まった、可愛らしい姿も写真に写すことができて主人も満足そうだった。

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夕暮れで暗くてボケボケですが、主人が撮った初カワセミ写真。

このあと、2度ほど、ヤマセミが川面を飛んでくれ、
その素晴らしい飛翔に魅せられた。
川面に煌めく翡翠ブルーとヤマセミの白…目を閉じれば瞼に浮かぶ
寒くなってきたので、もう少しがんばるというてばまるさんと別れて家路に着いた。
主人も楽しめたようで良かったと思う。
また、来ようね。と言ったら、『もう、いい。』と言っていたけれど…^_^;



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新春の秩父路、長瀞へ 

秩父にお住まいの尾瀬友のshinさんが、新春の長瀞で、蝋梅を楽しむ会を企画をしてくださった。名付けて“新春長瀞遠足”尾瀬友さんたちが集まることになっていた。
わたしもお誘いいただいたが、当日、仕事があり残念ながら不参加のご連絡をしていた。
ところが、遠足間近に仕事の日にちが変更となり、ぽっかり予定があいた。

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遠足の前日に、京都のちかちゃんからメールが届き、なんとちかちゃんも参加されるという。
かれこれ一年半以上、お会いしていない花見さんも参加されるという。
参加予定だった新潟の和風さんご夫妻は大雪のため来られなくなってしまったのは残念だったけれど、わたしも参加したいという気持ちがふつふつと湧いてきた。
そこで、駄目もとで主人を誘ってみた。
なかなか行く気にならない主人を何度も説得し、参加が決まったのは当日の朝だった。

朝、秩父へ向かう車中で、shinさんにメールを入れた。
「shinさん、今、秩父に向かっています。
飛び入りで長瀞遠足に参加させていただきたいと思います。
実は、主人も一緒なのですが、よろしいでしょうか?」

突然、主人を連れて行って、みなさんの雰囲気を壊してしまったら悪いなぁと少し心
配だったけれど、すぐに、shinさんから、お返事が返ってきた。
『ご主人の参加は望むところです。長瀞駅でお待ちしています。』
暖かい言葉に、励まされ不安は一気に解消した。やっぱり尾瀬仲間さんは素敵な人だと嬉しくなった。

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主人も最初は渋っていたが、長瀞へ向かう道中、結構楽しそうだった。
わたしは、驚いて、そして喜んでくれるちかちゃんの、顔が浮かんできて、一人嬉しくなっていた。
早く、ちかちゃんに逢いたいな…そして、やさしい尾瀬仲間さんのお顔が次々と浮かんでくるのだった。
ああ、早くみなさんに逢いたいな!

待ち合わせ時間、ぎりぎりに長瀞駅に着いたが駐車場を探して、少しまごまごしてしまい、ちょっと遅れてしまった。
急いで駅へと向かって走っていくと、目の前に、てばまるさんとmeaちゃんの姿が見えた。
「meaちゃん~♪」思わす声をかけて手を取り合った。
そして、ちょっとテレながら主人を紹介した。
『shinさんが、サプライズがあると言ってたけれど、sizukuちゃんだったのね。
しかもご主人も一緒だなんて凄いサプライズだよ~!みんな喜ぶよ、きっと!』
いつもの変わらない優しい語り口に、ほっと心が暖かくなる。

『いまね。甘酒を求めて彷徨ってるの(笑)みんな駅にいるよ。』
そう言ってmeaちゃんとてばまるさんは、先に歩いていった。
わたしは、振り向いて主人に「ねっ!いい子でしょう。みんな駅にいるって、急ぎましょう!」と言った。
きっと、満面の笑顔だったと思う。

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そして、味わいある長瀞のローカルな駅舎の前に、尾瀬仲間さんたちの姿を見つけた。
ちかちゃんがいる。花見さんも、Shinさんもいる。
はっちゃんと、かおるさんの姿も見えるわ。
えーと、こいちゃんとジークさんの姿は?そう、思う間もなく、わたしは手を振りながら走り出していた。

みなさんは、とても驚いて、そして、喜んでくださった。
「shinさん、今日は、お世話になります。主人です。」
shinさんは、やさしい笑顔で応えてくださった。
みなさんも、やっぱり同じように喜んで主人を迎えてくださり、一瞬のうちに、主人も仲間入りさせていただいた。
ジークさんを探していて少し遅れて現われたこいちゃんも、
『あれあれ、やっぱりね~』と言う顔で微笑んだ。

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一足お先に山頂へ行かれていたジークさんとは、ロープウェイの駅で落ち合い、みんなで宝登山の奥の院にお参りした。
女性陣は、みんな扇形のおみくじを引いた。わたしのは、中吉、だった。
誰かが、小吉だったわと言っていた。
主人は『小吉が一番いいんですよ、これから、良くなるということだからね。』などと言って微笑んでいた。
へぇ~!主人もこんなこと、言うんだな…と新発見の面持ちだった。(笑)

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山頂は、大きく開けて、青空の下、青く秩父山脈が連なっていた。
武甲山と両神山、秩父の山の両雄が美しく誇らしげに聳えているのが眺められて、とても素敵な見晴らしだった。

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両神山は、時折、雪煙りが上がる。

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ちょっと風が寒かったがロウバイ園には新春の陽射しが降り注ぎ暖かで、ロウバイは、可愛らしいまん丸の蕾をたくさん付けていた。
このところの寒波で、満開はまだ先になりそうだったが、咲き始めの愛らしい花を、探しながら歩くのはとても楽しかった。

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北風を避けて、南向きの斜面でお昼タイムのあと、早咲きの梅を求めて梅林の中を降り始めると、綺麗なルリビタキのオスが現われた。
ルリビタキは梅の小枝や地面の草地の上を、ゆっくりと飛びながら、その美しい姿を見せてくれた。
もちろん、みなさん鳥撮りに変身して、あちこちとルリビタキの移動にあわせての追っかけ隊になった。

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主人も一緒になって、カメラを構え真剣に追っかけ隊の仲間入りした。
このルリビくんは、人懐っこくて、すぐ近くを飛びながら遊んでくれてるみたいだった。
嬉々として追いかけるみなさんの姿も楽しかったし、わたしも今季初のルリビタキをじっくりと見れて凄く嬉しかった。

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写真も、ピントは相変わらず甘いけど、好きな写真が撮れたので満足だった。
そして、何より、主人が美しい青い鳥を見れたことが嬉しかった。

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帰りはロープウェイを使わずに、みんなでおしゃべりしながらテクテク下山する。
遠く白く、雪を被った榛名山や赤城山、日光白根の山々を見下ろしながら下っていく。
時折、雪雲が広がり風花が舞う寒い日になったが、みなさんでわいわいおしゃべりをしていると、そんな寒さもどこかへ飛んでいってしまうのだった。

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里山に降りてきて、のんびりてくてくしていると、今度はジョウビタキのオスが現れた。
綺麗な胸のオレンジ色、真っ黒な顔におしゃれな銀灰色の頭、黒い翼にくっきりと浮かんだ白い班もまた、センスいい。
主人は、ジョビくんもゲットできて、すっかり、鳥を探す目になって、垣根に飛んできたヒヨドリや高い梢に来たホオジロも見つけては、
『あっ!あそこに鳥がいる!』なんて、みんなに教えてくれていた。

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暖かな日だまりの桑畑を抜け、踏切へと差し掛かる。
ローカルテツコのわたしは、「電車、来ないかなぁ?」と思ってしまう。
「秩父はSLも走るんですよ。」と、何度もSLを撮影しに来ていることを、みなさんにカミングアウト(笑)
『へぇ~!sizukuさんが、テツ子だとは思わなかったわ!』なんて、花見さんにからかわれて笑いあっていたら、信号がカンカンカンと鳴り出した。

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『あ!来た!!』「どうする?」『もち!行く!』「うん!行こう!」
花見さんとわたしは、振り向いて踏切へと走り出した。

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わたしは走りながら、花見さん、変わらないなぁと嬉しくなった。
花見さんと尾瀬で知り合った頃は、もう10年以上も前になる。
あの頃、二人とも一眼レフを始めたばかりで、銀塩カメラに夢中だった。
至仏山に咲くホソバヒナウスユキソウを撮りたくて、7月1日の登山解禁日に登る約束をした。
あいにく前の晩から音を立てて激しい雨が降っていた。
朝、3時半、山小屋を出る時、二人とも行く気満々だった。
『どうする?行く?』「行けるところまで行こう。」
そして、レインウエアに雨傘の出で立ちで、しのつく雨の中、小至仏まで登り、雨の中で健気に咲いているホソバヒナウスユキソウをカメラに収めたのだった。
あの頃のこと、思い出したのだった。

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女性陣はみんな走ってきて、踏切で待ち構えた。
「あっ!来た!!」珍しいローカルな貨物列車を見れて写真に撮れてラッキーだった。

ブルーの列車もまた、いいなぁ(^^♪
この桜並木の中を走ってくるSLの力強い黒い車体を思い浮かべた。
みなさんと、撮り鉄したいなぁ…(^^♪

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この後、shinさんの案内で長瀞の一枚岩の上に出て、みんなで散策した。
長瀞ライン下りの冬バージョンの炬燵のある舟がゆったりと川に浮かんでいた。
名物の船頭さんの長い棹が、なんとも良い風情だった。

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石畳の上にある沼には、青空が写り込み、枯れた葦が写り込み、わたしは何となく晩秋の尾瀬の池塘を思い浮かべたりした。

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半分、凍った沼の上には、透明な氷の欠片が転がっていて、星屑が無数に煌めく銀河のように感じた。

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葦に逆光が降り注ぎ、キラキラと輝いていた。

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西日の当る崖には大きなツララが下がっていた。

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石畳の上の電信柱?何に使うのだろうか?

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見上げた青空には鳶が舞っていた。つがいの鳶…仲良しだった。

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どこまでも続く石畳の上を、のんびりと散策し、青空の向こうに聳える秩父の山脈を眺めた。

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そして、長瀞のメインストリートを抜けて駅へと向かう。
子どもの頃、両親に連れてきてもらった事を思い出す。
細い坂道の路地に、いくつものお店が軒を連ねていた。
記憶の中の佇まいとは少し変わっていたけれど、鄙びた感じが昔の面影を残しているような気がした。
今度、のんびりと歩いてみたいと思った。

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やがて、長瀞の駅舎が見えてきて、楽しかった遠足もお別れの時間が近づいた。
遠くから参加のちかちゃん、はなみさん、そしてshinさんが、先の電車で帰られることになった。
お名残惜しく、みんなでお見送り…

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shinさん、ちかちゃん、花見さん、とても楽しかったです。ありがとう。
電車の扉が閉まった後も、手を振り続けてくれた友の笑顔を胸に刻んだ。

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後続隊は、秩父名物のお切り込みうどんや、お蕎麦を食べて帰ることに。
美味しいおうどんで暖まって、話も弾むのだった。

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そして、わたしたちは、電車で帰るみなさんにおいとまごいをして駐車場へと向かった。
いつもの遠足と違う所…それは主人が一緒だったこと。
秩父は歴史のある街で、情緒のある素晴らしい所だ。
埼玉県生まれの私にとって、子どもの頃から馴染みの場所、ノスタルジーを感じるのはそんな想いも手伝っているのかもしれない。
奥多摩とは、違った面白さのあるフィールドだと思う。
また、来たいなとそんな気持ちにさせてくれる素敵な街だ。
shinさん、ご案内いただき本当にありがとうございました。
そして、みなさん、本当にお世話になり、ありがとうございました。
とても楽しい一日を過ごさせていただきました。

category: 森・山

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