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風立ちぬ

日々の想いを風に乗せて…

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秩父の街で…その1 

3年前だったろうか、秩父の街を散策したことがあった。
ちょうどお昼時、美味しいお蕎麦屋さんはないかなぁ?なんて、秩父神社から続く古い商店街へと入っていった。
石畳の路地には、昭和初期にタイムスリップしたような町並みが並んでいた。
ふと、蕎麦屋という不思議な看板が目に入って、店と店の間の細い路地に入ると、その路地はまた左へと曲り、とある民家の前で止まっていた。
確かに、表の「蕎麦屋」の看板の矢印はここで終わっているけれど…。

開け放した居間や、玄関には、どこにも蕎麦屋の看板も、暖簾もないのだった。
戸惑っていると、なかから、ご主人が現れ、威勢よく「いらっしゃい!」と言う。
わたしは、おずおずと、「ここは、お蕎麦屋さんですか?」と尋ねたのだった。
「はいそうですよ。どうぞ中へおあがりください。」と、言われるままに靴を脱ぎ、玄関から入る。

「ささ、どうぞ、中へ」と言われたが、どう見ても普通のお宅の居間だった。
床の間には、こじんまりと生け花が活けられ、奥には、清楚な和室が続く。
店主は、わたしの先に立って、さらに廊下を中へと入っていく。廊下の突き当たりは、なんとカウンターになったキッチンだった。

「お好きなところへどうぞ。」なんて言われ、かすりの座布団に座った。
メニューは、「お任せ蕎麦セットの一品なんですが、いいですか?」と言われるままに頷いた。
まず、ちょっとした箸休めの煮物、次には蕎麦豆腐なる物が登場、どんなものかと言うと100パーセント蕎麦粉で作ったはんぺんみたいなもので、それを刺身醤油にわさびで頂く。
店主のオリジナルらしいが、とっても美味しかった。

そのあと、目の前で茹でたてのお蕎麦を、冷水でさらした歯ざわりもきりっと冷えたお蕎麦が登場した。
あと、何かもう1品ほどあったような気がしたが忘れてしまった。
部屋には、日本三大夜祭と言われる秩父夜祭の大きなポスターとか、写真とか、ミニチュアの山車とか、祭り提灯とか飾ってあって、夜祭の話を聞かせてもらった。

祭りが終わったその日から、来年の祭りの準備をするのだそうだ。
つまり、一年中が祭り一色だという…夜祭にかける秩父の街の人たちの意気込みとか、祭りの素晴らしさとか、楽しそうに話してくれた。
店主自身も毎年、山車を夜通し担ぐらしい、江戸っ子みたいにべらんめえ調の話しっぷりといい、いなせな店主だった。

そのあと、街の中を散策して、じろばたという、素敵な喫茶店に出逢った。
昭和のジャズ喫茶を彷彿とさせるようなクラッシクな店で、店に流れる音楽も、
多分、CDじゃなく、レコード盤が回っているのじゃないかと思わせる音色だった。

室内はランプや裸電球の優しいオレンジ色の光に包まれていて、お客さんは、みな思い思いにテーブルでくつろいでいた。
古き良き時代がそこにあるような不思議な空間だったのだ。
店のマスターも、控えめで上品な紳士だった。
そのお店には古めかしい時計があってそれを見つめていると変わらない時を刻んでいるような気がした。
物静かなマスターは、時を守る、時の番人のような人…だと思った。

そんなお店をもう一度訪ねてみたいと、ずっと思っていたので、秩父の街に寄って見ることにした。
さて、前置きが長くなったが、果たしてそのお店に出会えるだろうか?(笑)続く

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category: 里山

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氷の世界 

次の目的地は、やっぱり一度では無理なようだった。
秩父の駅から、ちいさくて可愛らしいバスも出ているのだが、サクラ湖(秩父湖)を越えて更に奥地へと入っていく。
以前、獅子舞に凝って、各地の獅子舞を見たいと思った時期があり、このあたりの大日堂という場所を探し当てた事があった。
残念ながら、まだ、そこの獅子舞を見ていないのだが、福寿草の群生地情報が、この大日堂の近くであるらしい事がわかった。
ほんの数回来ただけだけれど、何となく、この辺りではという見当をつけて、林道をしばらく登ってみた。
結局、一般者は立ち入り禁止のゲートまで、登ったが、道は見つけられなかった。
まぁ、そんなものでしょう。と、それほどがっかりした訳ではなかった。
それよりも、標高をあげると同時に、谷筋に白い雪が見え始め、通行止めのゲートの脇の沢には、見事なツララの氷柱が出来ていて、これが見れたことの方が嬉しくて、ニコニコだった。

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今年、初の氷の造詣に、谷に下りて夢中で撮影した。

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草や木の葉を閉じ込めた氷柱は本当に綺麗!
渓流の飛沫が、だんだんと成長して、流れの傍には、さまざまな形の氷が生まれていた。
流れは、透明なアイスブルーの水色。

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光を内包して、内側から発光しているように見える。
見れば見るほど綺麗で、言葉はいらない。。。

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氷柱も良いけれど、薄氷も素敵だ。
流線型の模様は、きっと、水の流れ。そして、丸い模様は、うたかたの泡じゃないかな?

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氷の上に、雪が散って、星屑みたい。

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ほら。こんなに薄くって繊細な氷…。その影が水面に透き通って写りこむ。

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雪の上の忘れ物…

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午後の陽射しが、崖の上のツララに当たって、一瞬の輝きを見せた。
氷の世界って魅力的だ。だから、冬の渓谷は大好きなのだった。
群生地の入り口は見つけられなかったけれど、近いところまで来たから、今日はこれで満足だった。(続く)

category: 森・山

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怪しい森… 

1月11日、今年になって、初めての散策に出かけた。
そろそろ、早春の花がちらほらと咲き始めるんじゃないかと思っていた。
まず、蝋梅でも見に行こうかな?ということで、秩父方面へと向かった。
最初の目的は、芦ヶ久保に山の花道という自然散策路があるのだが、そこへ行って見ることにした。

そして、次なる目的は、秩父の山懐深く、福寿草が咲く大群生地を探す事。
グランド程の広さのところに一面福寿草が咲いて、「秘密の花園」と呼ばれているらしい。
昨年、その存在を知って、今年はぜひ、訪れてみたいと思っていた。
地図にも載っていないような場所で、かなり高度も登り上げなければならないような場所だから、一回で見つけるのは無理だと思う。
今は、まだ雪の下だろうから、花が咲く3月までには、探して見たいと思っている。取り合えず、登り口だけでも探してみたいというのが、今日の目的だった。
なかなか辿り着けないのは常なので、今年は見つけられないかもしれないけれど、それでも良いと思っている。
そう簡単に見つけてしまったら、おもしろみがない。何度も敗退して、やっと見つけられた時の、喜びが大きい事をしっているから…(*^_^*)

そんな意気込みで出かけたが、最初の目的地に着く前に、さっそく、寄り道をしてしまった。
名栗から山伏峠を越えていく山道に、“旧正丸峠へ至る”という、小さな案内板を数年前から見つけていた。
十代の頃、正丸峠、伊豆が岳、武川岳、子の権現、竹寺と、この界隈は良く歩いた場所だった。
いつかは、これらの低山を巡る山旅をしてみたいと思っているのだが、当時の記憶はうろ覚えであまりよく覚えていないのだった。
だから、秩父に向かう道すがら、この案内板を見かける度に、ちょっと歩いてみたいと思っていたのだった。
この日、かねてからの思いを実行する事にした。

民家の脇を曲がる道は、そのまま、廃屋になった民家の庭を突っ切って続いていて、すぐに杉の植林帯を登っていくようになる。
この道は、昔の旧道で、今は、歩く人もないのかひっそりと静まり返っていて寂しい道だった。
なんとなく、ドキドキしながら歩いていたら、しばらく登ったその先に、かなり怪しい妖気を放つ巨木が、突然現て、凄く驚いた。

早朝にもかかわらず薄暗い杉の森の中で、怖いくらいのすさまじい迫力の樹が立っているのだ。

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何の巨樹だろう?最初見た時、そのごつごつとした樹形から、カエデではないかと思った。
でも降り積もった落ち葉の形は、カエデでは無いようだった?ひこばえ見たいな、細い枝もたくさん出ている???
カツラ?ケヤキ?やっぱりカエデ?この時は判らなかったが、家に帰って調べたら、ミツデカエデだと判った。
ミツバカエデとは、細長い葉っぱで、葉の形はどちらかと言うとケヤキとかに似た感じの1葉で、5葉に分かれたカエデの葉っぱとは全然似ていないのだった。

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カエデの根っこは節くれだって、うねうねと地面を這うように伸びていたし
根元には、2体のお地蔵様が奉られていて、ちょっと気味悪かった。

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苔むした古めかしい道しるべの石もあった。その石のそばを細々とした道が山へと続いていた。
この道が、旧正丸峠へと続く旧道のようだ。

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それにしても、迫力ある樹だった。あとで、知ったのだが、ミツデカエデという機種はあまりないそうで、それが3メートルを越える巨木となるとかなり稀少なのだそうだ。
幹周りは測ってみなかったけれど、4メートルぐらいありそうだと思った。今度は、計って見たいと思う。

その先まで細い林道を登りあげると、林道はそこまでで、細い山道となった。
そして、その辺りにカタクリの群生地という、古い看板があった。
遊歩道らしく柵もあるのだが、荒れている。花の時季には整備されるのだろうか?
それとも、やはりあまり訪れる人はいないのだろうか?花の時季に、もう一度来てみたい。
この辺りに、カタクリの群生地があるとは聞いていたが、いきなりヒットしてしまうとはラッキーだった。

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この辺りは、治水のための、堰が設けられているが、それがコンクリートの堰ではなく、山から切り出した木材で作られているという、看板が立っていた。
人工物の堰なのだけれど、なんとなく木の温もりが感じられ、辺りの景観にもマッチしているような気がした。

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この木も、不思議な樹だ。やはりカエデかな?一本の太い幹から、何本もの幹に枝分かれしていた。
イヌブナのようにも見えるのだが…?

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寒いわけだ、樹から染み出した樹液が凍ったのだろうか?キハダ?か、ハリギリ?の幹にツララが下がっていた。

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そんな不思議な森を歩いていたら、もうひとつの林道が延びていた。
ちょっとだけ、入ってみようと思って登っていったら、杉林の中に作業小屋があり、ぽっかり開いた広場には、いくつかの、バンガローのような木の小屋が立っていた。
どの小屋も小さくて、個性的な形をしていたけれど、特に不思議なものを見つけた。

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一本の杉の木を中心にした家が現れた。なんと、これは、鬼太郎の木の家じゃないの!!
思わず、飛びついて下まで駆け寄ってみたら、ハシゴの脇に、ちゃんと入り口があるようだ。
外側にも、木組みを外せば窓も開くように出来ているみたい!
とても良く出来ている、子供たちなら、凄く喜ぶだろうなと持った。

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きっと、キャンプ場か何かを作っている最中なのかもしれないが、何だか秘密基地のような場所で、凄く楽しい。
ハックルベリーやトムソーヤにもなれそうな、夢のある場所だと思った。
奥のほうで、作業をしている人がいるのか、トラックもあったので、早々に退散したけれど、不思議な、怪しげな場所だと思ったのだった。(怪しい場所がお好きなお二人さんにも、教えてあげたいな)(笑)

さて、寄り道はこれくらいにして、当初の目的地の山の花道へと向かった。
果樹園の中の道を登っていくと、暖かな陽射しが温もる長閑な山里風景が広がっている。
燦々と日当りのいい路地には、早くも白梅の花が咲き始めていた。梅の小枝にはメジロもやってきた。

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登る毎に、武甲山の雄姿が目に飛び込んできた。

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山の花道には、3分咲き程度で、透けるようなロウバイの花が咲いていた。

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小さな灯りを点したような、小さな蕾がうつむいて、愛らしい。

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武甲山の稜線を眺めながら、春色のロウバイが、香る。

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透き通った花びらをいっぱいに広げ、夢見るような花が、頑張って咲いていた。
春は、もうそこまで来ているのだった。(続く)

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category: 森・山

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しあわせな時間 

今年のお正月は、いつもと違う。
それは、娘のマーガレットに、新しい家族が増えたからだった。
『おかあさん、こちらのお正月を済ませたら、実家に里帰りしても良いって言われたから、行ってもいいですか?』
そんな風に、暮れにマーガレットから電話がかかってきた。
「もちろん、いいに決まってるじゃない。ゆっくり遊びにおいで」と答えて、わたしは、指折り数えて楽しみにしていた。

本当は、5日からと言っていたが、彼の都合で、3日の晩に、帰ってくることになった。
『お母さん、一週間ぐらい、お世話になりますがよろしくお願いします。』彼はそんな風に挨拶して、娘とてっちゃんを置いて帰っていった。
思いがけず、ゆっくり出来る事になったマーガレットは大喜びだった。もちろん、わたしたち家族も嬉しい(*^_^*)

てっちゃんは、また一段と大きくなって、つかまり立ちや、寝ている状態から、自分で起き上がりお座りできるようになっていた。
マーガレットが帰ってきたら、美味しいものを食べさせてあげよう。そんな風に言っていたから、腕によりをかけて、お正月料理を作ったり、ピザを取ったり、焼肉屋さんに出かけたり、うなぎを食べに行ったりと、家族であちこち食事に出かけたりした。

焼肉はお兄ちゃんのおごり、鰻は、お父さんのおごり(*^_^*)
息子も夫も、てっちゃんと、マーガレットを歓迎してくれている事も嬉しい事だった。
今まで、いつも、怒ってばかりいた主人も、てっちゃんの笑顔には勝てないらしく、相好を崩して抱っこする姿は、本当に、しあわせそうで微笑ましかった。
孫を持って、初めて、赤ちゃんのかわいさや、かけがえのなさを実感したのかもしれない。

アイリスと、マーガレットと、わたしと三人で、てっちゃんを連れて買い物に行ったのも楽しかった。
夜は、てっちゃんが寝た後、遅くまで三人でおしゃべりを楽しんだりした。
そんな、楽しいしあわせな時間は、あっという間に過ぎて、いよいよ、家に帰らなければならない日が近づいた。
8日の日は、てっちゃんの、生後8ヶ月のお祝いをした。
マーガレットは、てっちゃんを抱きしめ、『てっちゃん、元気で大きくなってくれてありがとう。』と、涙ぐんでいた。
マーガレットも、良いお母さんになったのだなぁと、思った。彼も、一生懸命働いて家族を支えようと頑張ってくれているらしい。生活は厳しいが、マーガレットには、てっちゃんの傍にいてやって欲しいと言うのだという。
若い二人が、慈しみながら子育てをしている姿が、微笑ましかった。

10日の日、アイリスとわたしで、山梨までマーガレットを送っていった。
帰る日の朝、マーガレットは、『お父さん、お兄ちゃん、いろいろお世話になって、本当にありがとうございました。
また、遊びに来てもいいですか?』と、挨拶をしていた。

わたしは、これからは、毎年、こんな風にお正月を過ごすことになるのだろうなと、思っていた。
いろいろと、波乱の時期もあったこと、家族の心が離れ離れになってしまった時期もあったこと、
そんな苦しんだ日々も、今は優しい光がそっと包んでくれているような気がした。

てっちゃんの笑顔は、宝物…みんなをしあわせにしてくれた。
ありがとう、マーガレットそして、てっちゃん。

家に帰るわたしたちを見送って、マーガレットはてっちゃんを抱っこしながら、車が見えなくなるまで見送っていた。
そんな姿を見ていたら胸の奥がジーンとした。
離れ離れで暮らしているけれど、心は繋がっているのだと思う。
ささやかだけれど、きっと、これが家族の幸せなのだと思った新年だった。

ハイハイを始めたてっちゃん。

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お兄ちゃんに、買ってもらったぬいぐるみが、お気に入り。

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抱っこと、手を出すと、こんな風に嬉しそう。

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ちょっと、おめかししてみました。

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今日は、ばあバカな、日記でスミマセン(笑)(^_^;)

category: 日々の思い

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