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風立ちぬ

日々の想いを風に乗せて…

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鷹渡り 

田んぼは黄金色で刈り入れの季節…
真っ青な空には、真綿のような雲が流れて、吹く風が気持ちいい…

この季節は、やっぱり鷹渡りを見なければと、心が騒ぎます。


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毎年、飯能にある天覧山に見に行っていましたが、今年は梅の公園に行ってみることにしました。
吉野梅郷にある梅の公園、梅の時季は大変賑やかですが今は訪れる人もなくひっそりしています。
小さな水路に、空が映り込み、桜の葉が少し色づいていました。

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少し小高い場所にある東屋が、観察ポイントになっていました。
野鳥の会の方々が、観察されています。わたしたちは会員ではありませんが、
「こんにちは、ご一緒させていただいても良いですか?」と挨拶をすると、快く迎えてくださいました。

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空は快晴に澄み渡っていますが、まだ、鷹は渡っていないそうです。
イワツバメとトンボが、たくさん飛んでいました。

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バーダーさんのスコープにも、ネギトンボが止まっていました。

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真っ青な空には昼の月が、白くうっすらと滲んでいました。

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ここは、羽田から発着する飛行機の航空路らしく、空を見上げていると時折、真っ白な機体が
青空を飛んでいきます。双眼鏡で見ると、透き通るように輝いてとても綺麗です。

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鷹を待ちながら飛行機雲など追いかけます。

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時折、カラスや鳶が旋回し出すけれど、一向に渡りの鷹の姿はありません。
みなさん、熱心に、空を眺め続けます。

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どなたかが見付けて叫びます。『あ、いた、あの山のヒノキの上、10時の方向!』
みなさんいっせいに双眼鏡を向けます。『サシバですね。もう1羽居ますね!』
『おお、本当だ!回っているね。高いなぁ~』『あと、3羽加わりました!』
『1、2、3、4、…5,6、、7羽います!』『こりゃぁいい!鷹柱を作ってる!!』
『高いですね~!今日は、随分上を飛んでるんだなぁ、見えないわけだ!』
と、次々に、声があがります。わたしも教えていただきながら大空を探します。
高揚していく気持ち…ドキドキします。

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そして、小さく、点になって見える!!

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そして、数羽の鷹が大きく旋回しながら、どんどん高度を上げていく鷹柱が見えます。
みんなの声を聞きながら、何だか胸が熱くなって涙が零れそうになってきます。
(トリミングしていますが、上と下にかろうじて2羽写っています)

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一羽が、すっと首を南西へ向け、流れていくと、また一羽、また一羽と後に続く
大空を渡りゆく者たち…上昇気流をを捕まえてスーッと帆走していく
双眼鏡でなければ見れないほど、大空の彼方で繰り広げられる光景はなんて美しい…
そして、何て神秘的なんだろう。

そうだ、これが見たかったんだ!!と、心の中で呟きました。

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『羽根が透けているね…なんて綺麗なんだろう。』
『やっと見れたねぇ、これが見れないとね~!』
『良かった良かった、みんな見れましたね!』
みなさんが、口々に言っています。最後の鷹が見えなくなるまで見送って、
やっと双眼鏡を外して、みなさん満面の笑顔になります。
みんな、とっても優しいです。

いいなぁ、こういうの…
風と共に大空を渡って行く者たちを、地上でひたすら見上げながら待つ人たちと時間を共有すること。
ちっぽけな人間たちの、だけど、おおらかなロマンの心を共有できるって素敵です。

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その後、鷹は渡りませんでしたけれど、十分でした。今年は、まだ大きな渡りが無いようです。
わたしたちも、3回、渡りを見に行きましたが、やはり数羽を見るのみでした。
何十羽も渡って行く姿に遭遇したら、それは素敵ですけれど、こうして数羽でも見られた幸運に感謝します。
本当に、良いものです。心が広く大きくなります。


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鷹を待つ間、小さな生き物たちにも逢えました。

ヒゲナガカミキリ

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ハナアブ君、複眼がカメレオンみたいで面白いです。

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ダイミョウセセリ、黒地に白い紋を抜いた羽織のようだから付いた名前です。

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お馴染みアキアカネ、それはたくさん飛んでいました。

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一面の野菊が咲き誇っていました。

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ユウガギクかな?

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ノコンギクの蕾

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サンシュの真っ赤な実

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ヤマハッカ

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午後の陽射しに秋草がキラキラ光ります。

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『それでは、みなさん、お先に失礼します。ありがとうございました。』
『お疲れ様でした。また、お逢いしましょう。』
午後2時を過ぎ、バーダーたちは、一人、また一人と、山を降りて行きました。

わたしたちも、お礼を言って梅の公園を後にしました。

大空を渡って行く鷹たちに、大きく、夢見る心を教わり
鷹の渡りを楽しみに見上げる人たちの優しさに、心を温めながら…

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春を探して…探鳥遠足 

1月27日(日)記念すべき奥多摩分校の第一回、探鳥遠足を行いました。
奥多摩で、すっかりヤマちゃんの虜となった、てばまるさんが、提案してくださり、
同じく、ヤマちゃんに魅せられたこいちゃんも、ぜひ、やりましょう!と言ってくださいました。

それでは、奥多摩分校のお仲間で鳥好きさんたちにお声掛けしてみましょうか。と言うことになりました。
初回なので、少人数の方が良いのでは?というアドバイスもいただいて、6名の方の参加となりました。
今回、一名、初参加の方がいました。昨年より、当ブログにコメントをいただいているこつこつさんです。

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こつこつさんは、以前、青梅にお住まいで、日本野鳥の会の青梅支部に在籍されていたそうです。
写真も以前は、なかなかの腕前だったのではと思います。大きなレンズで野鳥を撮っていらしたそうです。
わたしも、初対面でしたが、にこにこと笑顔の優しい穏やかな方でした(*^_^*)
みなさんに、こつこつさんをご紹介し、早速、和気藹々の探鳥遠足が始まりました。

最初は、てばまるさん・こいちゃんが見つけてくれた、ヤマちゃんポイントを双眼鏡で観察しながら
ヤマちゃんを待ちます。すると、なんと時間通りにヤマちゃんが現れました。
いつも見れる時間に、ピッタンコだそうです。ヤマちゃんは体内時計を持っているのでしょうか?


現れたと言っても、かなり遠くて、わたしの300mmのレンズでは米粒&ボケボケで
証拠写真にしかなりませんでした^_^;
安曇野さんは、500mmレンズデビューでしたが重くて大変そうでした。

遠かったけど、二年ぶりに見るヤマちゃんに、すっかり嬉しくなってしまいました。
毎週、通い詰めて、この場所を見つけてくれたてばまるさんとこいちゃんに感謝です。
初めて参加の、こつこつさんも嬉しそうに見入っていて、すぐにみなさんに溶け込んでました。
これも、ヤマちゃん効果ですね。ありがとうヤマちゃん(*^_^*)v

真ん中の白い点のように見えるのがヤマちゃんです(笑)酷い写真ですが載せてしまいます^_^;

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まあ、こんな写真しかとれませんので、わたしは、ヤマちゃん撮影は諦めて朝の初々しい光が遊ぶ
川面を撮ってました。

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青空に白いハトが輪を描いて飛んでいく…ああ、キレイ!!
翼を翻し、気持ち良さそう…飛ぶために生れてきたんだなぁと思う。

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悠々と空中散歩を決め込むトビ君、君も、飛ぶために生れてきたんだね。

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枝先でキロロ、キロロ…と可愛い声で鳴いているのはカワラヒワたち。わたしは、キロロと呼んでいる。
この美声が聴きたくて、何度も、あなたたちを探したこともあるのよ。

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川原の石の上でじっと、まどろんでいるようなアオサギさん。
アオサギには、仙人のような風貌があると以前、お友達がいってました。
ほんと、哲学者みたい。(遠くて、こちらもボケボケ連発中)

他には、遠い中洲で、カワウたちが並んで朝礼中でした(^_-)
カワウのガッコウは、川のなか~♫(以前、クロちゃんが歌っていた歌を思い出しちゃった!)

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しばらく行くと、こんな看板が…ここには、めんこいポニーちゃんがいました。

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今まで、何度も、この場所を通っているのに気付かなかったなぁ…(^o^)/

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長い睫と、つぶらな瞳が、かわいいなぁ。

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このお花はジャノメエリカ(Erica canaliculata)ツツジの仲間で、色合いがなんとも美しい
紫がかったピンク色。群れて咲き誇る姿が素敵です。英国名はヒースだそうです。
イギリスの古い小説の「嵐が丘」には、荒れ地に咲くヒースの群落が出てきますが、この花だったことを
今、ググって見て、初めて知りました。

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こちらは、柊の花…レモンイエローがとっても綺麗です。
もう少ししたら同じ場所に、黄色い小花が群れて咲くミモザが咲きますが、こちらはまだ固い蕾でした。
ミモザも好きな花で、毎年、咲くのを心待ちにしています。
♫ ガラスの靴で 踊るミモザ… ♪ ミモザが咲くと、ゴスペラーズの歌を口ずさんでしまう。

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この少し先から、森の中を川面に降りて行き、渓谷沿いの遊歩道が始まります。
ところどころ、大きな岩や大きな樹が聳え、草むらを分けて、細い遊歩道が続いています。

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青空に聳えるケヤキの大木、今日も、健やかだね!!

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岩に砕ける波しぶきが白く砕けて綺麗です。やっぱり水辺が大好き。

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あっ、さっそく、るりちゃん(ルリビタキの雌)が藪の中から姿を見せましたが、写真には撮れませんでした。
今度は、ジョビ太(ジョウビタキの雄)が、岸辺の葦に姿を見せました。
川面の青に、オレンジ色の胸の色が綺麗です。凛々しい黒い背と、銀色の頭がお洒落ですよね。

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深い水の色が綺麗な淀みに、カルガモが仲良くツガイで泳いでいました。

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やがて、行く手には楓橋が見えてきました。一昨年、この橋の近くでやまちゃんを追いかけたことが
とても懐かしく思い出されます。あのときのヤマちゃんは、残念ながらイタチに襲われ死んでしまったらしい
と言われています。わりと人に馴れていた個体で、良く姿を観察させてくれたのですが残念です。

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てばまるさんが、鳥の巣を発見しました。変わった巣です。誰の巣だろう?

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川岸は、陽だまりになっていて暖かです。蠟梅がたくさん蕾を付けて咲いていました。

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まだ、咲き始めだからでしょうか、あの馥郁とした香りは、まだ、微かに漂うばかりでした。

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でも、青空に映えて本当に美しい…春の使者ですね。

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近くの梅の蕾は、まだ少し早いようです。
びっしりと付けた蕾に、思わず、頑張って咲いてねと声を掛けていました。

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そのあと、シジュウカラさんの群れがやってきました。

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草地に降りて、一生懸命に餌を啄んでいます。わき目もふらずに(笑)

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またまた、二羽のジョビ太がやって来て、雄どおしで、縄張り宣言中でした。
とうとう、一羽が、どこかへと飛び去りました。

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心地よい渓谷沿いに、楽しく談笑しながら仲間と歩いて行く
ただ、それだけなのに、暖かいね。冬だと言うことを忘れてしまいそう。

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川面が、きらきら、輝いているよ。水色の多摩川っていいなぁ。

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ルリビくんが、出てきました。背中の色が真っ青な、立派な雄です。

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道すがら見つけたオブジェ、なかなか可愛いです。男性陣もみなさん、かわいいと撮ってました(^_-)

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そろそろ、お昼と言うことで、近くのお蕎麦屋さんへ。
とっても美味しかったです(*^_^*)

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カヌーが置かれています。今日も、流れを下る人たちが歓声をあげていました。
水と同じくらいの目線で、川を見るのっていいだろうなぁヽ(^。^)ノ

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あっ、咲いていた。この春一番のスミレを見つけました。
淡い薄紫の花姿。まだ夜は、凍れる月に瞬く銀河、健気だね。

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キラキラ光る川面…

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仲間たちが暖かな日差しが温もる道を歩いて行きます。

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鵜の瀬橋が、見えてきました。

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川原の小石が白く光ります

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透き通る水の色が、春の訪れを密かに告げているようで

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わたしは、何枚も、何枚も水の色を写真にとりました。

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エメラルドグリーンの水面も素敵です。

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白い泡が後から後から湧き上がって、水の色には、春が内包されているような気がします。


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川面で遊ぶ人たちのウェアがカラフルで花が咲いたようでした。

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楓って、早春の枝先も紅くなるんだよ。綺麗だね。

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日陰の小橋の片隅に、しぶき氷が出来ていました。まだ溶けていなくって、冬の景色…

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日向の白梅は、今にもほころびそうなほど、春の景色…

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春と冬が同居する景色

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わたしたちは、鳥を探しながら、春を探して歩いていたのかも知れない。

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鳥たちは、この他にも、コゲラ、コガラ、ジョビ子(ジョウビタキ雌)ヤマガラ、エナガ、
セグロセキレイ、ウグイス、ホオジロ、ツグミ、瑠璃ちゃん(ルリビタキ雌)などが見れました。
帰り際、ジョビ太が姿を見せてくれました。彼らももうすぐ帰りますね。

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午後の陽光を浮かべた川が眩しく光りながら、わたしたちを見送ってくれました。
楽しい探鳥遠足でした。参加してくださった。みなさん、どうもありがとうございました。

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週末の森から 

久しぶりに週末の森へ行ってみました。
ここは、わたしが、森歩き、里山歩きを始めた原点の森です。
青梅霞丘陵のとある一角にあります。その頃、あまり遠出も山歩きも出来なくて、
せめて身近な所で自然を楽しめないかなと模索していたのでした。
野鳥にも興味が出てきて、どこかで鳥が見れないだろうかと考えていました。

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冷たい風が吹き始めた初冬、昔、子供が小さかった頃、よく訪れた森を思い出したのでした。
早速、自転車に乗って、本当に久しぶりにその森を訪れてみました。
双眼鏡を首からぶら下げ、カメラ片手に歩き始めると、たくさんのシジュウカラが、
コナラやアカマツの梢を、ハラハラと渡っていきますが、まだ、双眼鏡の使い方にも
慣れていなくて、鳥影を追いかけても、なかなか見つけられないのでした。

そんな風に、四苦八苦しながら、森の小道を歩いていると、目の前のアジサイの枯れた枝先で、
パタパタ、パタパタという微かな音がします。よく見ると、オリーブ色のつぶらな瞳の小鳥が、
こちらを見つめています。「わぁ~!!かわいい!!」
わたしは、ドキドキしながらカメラを向けました。
少しすると、飛び立ち、また、少し先のアジサイの小枝に止まります。
こうして、その小鳥は、わたしが歩く先を、道案内するように一緒に歩いてくれたのでした。

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これが、ジョビコ(ジョウビタキのメス)との出逢いでした。
そして、いくつかの鳥影を追いかけながら、その森に続く丘陵を歩きました。
この日、初めての森歩きで、コゲラ、カワラヒワ、ビンズイを見ました。
何人かのバードウォッチングの人がいて、挨拶をすると、その中の一人の方が、いろいろと
鳥のいるポイントを教えてくださいました。
そして、その人のお陰で、なんと、初回の鳥見で、トラツグミに出逢ってしまいました。
なかなか見れない鳥だということを、ネットのお友達から教えていただき、びっくりしたのでした。
その次の年も逢えたけれど、それ以来、トラツグミには、逢えずにいます。

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そして、逢いたいと強く望めば、空をゆく鳥にさえも出逢うことが出来るのだと知ったのでした。
それからのわたしは、毎週、週末になるとこの森を訪れるようになりました。
鳥のポケット図鑑を片手に、双眼鏡で眺めながら、だんだん慣れてくると、鳥の名前が分かるようになり、
よけいにも愛としさも募り、楽しくて仕方なくなるのでした。

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わたしは、この森を週末の森と名付け、その冬、足繁く通いつめ、ある日、ミヤマホオジロに出逢ってしまいます。
とっても、美しいレモンイエローと黒の模様がお洒落な冬鳥。逢いたいと願った憧れの野鳥でした。
あの日の喜びはたとえようもないくらい幸せでした。
他にも、ルリビタキ、ベニマシコ、アカゲラ、アオゲラ、マヒワ、エナガ、ヤマガラ、カヤクグリ、
アオジ、ツグミ、モズ、カワセミ、ビギナーズラックなのか、ずいぶんたくさんの鳥と出逢えました。
どの鳥との出逢いも、思い出深く、鮮明に、いまでも心に焼きついています。
時々、大空を滑空していく猛禽との出逢いにも、心を動かされたものでした。

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それから数年間、毎年、週末の森での散策は、冬の間のわたしの喜びとなったのでした。
春が訪れ、桜の冬芽にウソが渡ってきて、林床に、薄紫のタチツボスミレが絨毯を作る頃、
森の中のどこを探しても、愛らしいジョビコの姿を見つけられなくなった時、わたしは初めて
冬鳥との別れを知りました。
彼らは渡り往くものと…判ってはいても寂しくてたまらなかったです。

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その後、奥多摩の山を歩き、巨樹探しに夢中になったわたしは、週末の森から遠のきましたが
毎年、冬になると可愛い冬鳥たちとの出逢いに、心をときめかせていた日々のことを懐かしく思い出さずにはいられないのでした。

最近、また、山にも行けてなくて、週末の森へと足が向いたというわけです。
以前は一人でしたが、今回は主人も一緒に鳥を見に行きました。

桜並木に、ウソが来ていないかと歩きましたが、ひっそりとしています。
あの、喉元に紅色の挿し色のある美しい小鳥は、まだ、訪れていないようですが、
「パタパタパタ…」聞き覚えのある尾羽で枝を打つ音がします。見上げると桜の小枝から
ジョビコがこちらを見ています。いつでも必ず逢える、ジョウビタキは愛らしいです。

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カサカサと、落ち葉が吹きだまった坂を上って、アカマツの林のある丘へと登ってみます。
木立の間越しに、薄青く連なる山々が見えて、乾いた小道には、木々の影が幾筋も伸びています。
わたしは、里山の森のこんな佇まいが好きです。

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梢の高いところを行く風の音だけが、時々、微かに鳴る静かな森に、チチチ…とか細い声がすると、
現れたのは、鶯色の可愛いメジロの姿です。
さらに、頭上に、ひとしきり囀り交わす、エナガとシジュウカラとコゲラの混群が通り過ぎます。

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くるくると目まぐるしく動き回る姿を、双眼鏡で追いかけます。
やがて、ビービーと鳴き交わし、すぐ、近くまでやってくるのは、人懐っこいヤマガラたちでした。

ひとりで週末の森に通っていた頃、必ずヤマガラ達がどこからともなく集まってきて、
梢の枝先から、地面に降りたり、背の低い紫陽花の茂みに降りたりしてくれていたことを思い出します。
あの頃の、寂しかったわたしを、いつも一生懸命慰めてくれていたような気がします。
よく、「ビーちゃん、お出で~」と、話しかけていたわたしでした。

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ふと見ると、前方にヤマガラたちがたくさん集まっています。横に渡した柵のようになった木の上に、
数羽が入れ替わり立ち代り、舞い降りては飛び立つという行動を繰り返しているのを見ると、
どうやら餌が置かれているようです。写真を撮るために、餌を撒いて餌付けしているのは、
以前、ミヤマホオジロを撮るカメラマンたちがよくしていたのを見たことがありました。
野生の鳥にとって、餌付けはあまりいいことではないと思いますし、餌付けしたカメラマンに、睨まれて
他の道を通るように指示されたこともあり、嫌な思いをしたこともありました。

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今回も、周りにカメラマンがいるのかなと、注意深く見ましたがいないようなので、
少しづつ餌台に近づいてみました。
逃げて行くだろうと思ったヤマガラたちは、一向に逃げる様子もなく、飛び立っては戻ってきます。
とうとう、わたしが餌台のそばに立ったのに、すぐそばにとまって、こちらを見つめています。

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あら?もしかして…と、インスピレーションが閃きました。
蝶やトンボを手乗りにする時もそうですが、「この子は、乗ってくれそう!」という感覚が湧きます。
わたしは、ゆっくりと、掌をそのヤマガラの足元に近づけていきました。
「びーちゃん、おいで…」と、そっと呟くと、果たして、そのヤマガラはわたしの掌に乗ってくれたのでした。

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その瞬間、わたし胸は、小さなドキドキに包まれて、ヤマガラの心地よい重みと、柔らかな感触は、
わたしの心の中に刻まれたような気がしました。
安曇野さんは見てくれたかな?と思って振り向いたら、全く違う方を見ていて、ガックリです^_^;
「あなた、いま、手乗りになったのよ。見ていてくれたら良かったのに。」と言うと、
『なんだ、捕まえればよかったのに。』ですって、もう(>_<)


相変わらず、至近距離に来てくれるヤマガラを撮っていたら、ビニール袋を持った一人のおじいさんが現れました。
「あっ、こんにちは…もしかして、餌をあげていらっしゃるんですか?」
『ええ、』そう答えて、おじいさんは、おもむろに、袋から、餌を取り出すと餌台の上に置きました。

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ヤマガラたちは、いっせいにやってきます。
「かわいいですね~!さっき、わたしの手にも乗ってくれたんですよ。」と、言うと、
『そうかね。』と、言っておじいさんは、掌に餌を載せて差し出しました。
ヤマガラたちは、おじいさんの手に次々と舞い降りて、おじいさんの顔を見つめては、
餌を貰って飛び立ちます。アイコンタクトをとっているようで、その仕草があまりにも可愛いです。

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『野生の鳥だから、本当は餌をやっちゃあいけないんだけれどね。』と、おじいさん
はポツリといいながら、愛おしそうにヤマガラたちを見つめています。
おじいさんは、三年ほど前から毎日、朝と午後、この場所に餌を置きにくるのだといいました。
そして、いつの頃からか懐いてそばに来るようになったそうです。
『こいつが、親分みたいなんだよね。真っ先にやって来て餌を食べると、他の仲間もいっせいに食べに来るんだ。』と、おじいさん。

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「へぇ、顔が判るんですか?」『うん、判るよ、なんとなくね。』
「すごい、愛情を持っているから判るんですね。本当に可愛いですね~♪」
『待っていてくれるからね。楽しみで来てしまうんだよ。』


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安曇野さんが、おじいさんからひまわりの種を貰って、手の上に載せてみたら、なんと
安曇野さんの手にも舞い降りました。安曇野さんは、「うわぁ、すごい!」と呟いて、
プレゼントを貰った時のこどものような、なんとも微妙な表情になりました。

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『ひまわりの種が好きなんだけれど、柔らかいものばかりやるといけないから、麻の実も
混ぜてやっているんだよ。』おじいさんは、そう言い残し、坂道をゆっくりと降りて行きました。


あの、おじいさんは、ヤマガラと話が出来るんじゃないかと思いました。
わたしは子供の頃に読んだ、昔話の「聞き耳頭巾」を思い出していました。
そして、おじいさんとヤマガラは信頼関係で結ばれているんだなぁと思ったのでした。

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おじいさんと、ヤマガラが去った後、枯れ草の土手で、星の瞳のちいさな青い花を見つけました。

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鷹渡りの季節 

9月9日は、天覧山の山開きでした。
秋の山開きって?と不思議に思われると思います。
それは、鷹渡りを見るために、山に登る山開きの日なんです。

9月になると、ツバメや鷹や夏鳥たちが渡っていき、入れ替わりに、
10月にはマガンや冬鳥たちが渡ってきます。
夏鳥たちの多くは、日本で子育てをするために春に飛来し、秋には南方へと
帰っていきます。
逆に、冬鳥たちは、夏にシベリヤで子育てをし、厳冬期を暖かい土地で過ごす
ために日本に渡ってきます。

鳥たちの渡りの習性は、全てが解明されたわけではなく、まだ謎に包まれて
いる部分も多くあるそうです。
一番有力な理由は、食物と快適な子育ての場所を求めての食糧、環境、繁殖説
ですが、氷河期にまで遡った仮説もあるそうです。

初歩的な疑問で、鳥たちは何を頼りに自分たちが渡っていく方向が分かるのか
ということ。
昼渡る鳥は、太陽と自分との位置で方向が分かる太陽飛行と
夜渡る鳥は、北極星とその周りの星座で自分の位置を知る星座飛行とが
あるのだと言います。
その他にも、地磁気、地形などから方向を決めて渡っていくのだとも
言われているそうです。
巣立った若鳥を伴っての渡りを繰り返す中で、渡りの習性は受け継がれて
いくのかもしれません。

鳥の寿命って何年ぐらいなんだろう?と思って調べてみたら、おおよそだけれど、
ツバメ・スズメ・メジロ・ヤマガラ8年、ヒヨドリ10年、
カラス・オオタカ18年、ウミネコ32年、コノハズク18年、
コハクチョウ19年、コアホウドリ33年だと分かりました。

小鳥たちのほうが寿命が短いけれど、わたしは、3~4年ぐらいと思っていたので、
ヤマガラやメジロたちが、8年近く生きると知って嬉しくなりました。
ということは、去年の冬に渡ってきた冬鳥たちが、また、同じ地に帰ってくる可能性
があるということになります。
もしかしたら、昨年の冬に出逢えた鳥にまた逢えるかもしれないのです。

話がそれてしまいましたが、鳥たちの渡りの中でも、体が大きい、鷹の渡りは、
なんとも言えない壮大で美しいドラマがあるように感じます。
体が大きいから、渡っていくその姿を目にすることができるということ、

鷹柱といって、たくさんの鷹が円を描きながら高度を上げていき、
その姿が、点に見えるくらい高度を上げたところで、上昇気流を捕まえて
次々と滑空していく姿、大空を、いっきに西へと滑るように飛び去り、
やがては消えていく飛翔を、一度見たら、忘れられないほど感動するものです。

わたしが、初めて、鷹渡りを見に行った頃のレポです。
その時の感動が書き綴られています。良かったらご覧ください。
     ↓         

風をつかさどるものたち


今年もまた、鷹を待って空を見上げる素敵な人々の輪の中で、わたしも秋の空を
見上げ渡り行く鷹を待ちたいと思います。
今年もあの感動を、あの人々と一緒に…

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