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風立ちぬ

日々の想いを風に乗せて…

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ローカル線テツコの旅 その3 

まるで眠っているかのように静か過ぎる、かつての鉱都を眺めつつ列車は走ります。
寂しさよりも、もっと寂しいそんな光景に、ふっと福島の原発の事が頭を過ります。
今までの暮らしが失われていくって想像もつかない事だけれど、そういう過酷な現実に
さらされている人々もいるんだと、漠然と思いました。
福島の原発の復興はあるのだろうか…辛すぎる、恐ろしい現実に、わたしたちは、やはり
絶対に目をそむけてはいけないのだと心に言い聞かせたのでした。
はるかちゃんも、黙って車窓を見つめていました。

わ轍の旅も、足尾駅と間藤(まとう)駅のあと二駅で終わりです。
次の駅、足尾駅で、わたしたちは最後の途中下車をしました。

わたしたちが乗って来た列車は、終着駅の間藤駅を目指して去って往きました。

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足尾駅は、今までの駅とどこか違って見えました。空が大きく開けてなんとなく明るい感じがします。
構内も広々として、かつて活気に満ちていた時代があった事を物語っているような気がします。

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やわらかな光に満ちて、ただ、風が行くばかり…

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駅名の看板と標高を示す看板

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あら? あのオレンジの列車って、なんか見覚えがある…

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壊れかけた木製の倉庫の脇に草生して停車中の古い列車が…

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なんだか、時がずーっと、ここに立ち止まったままのように
風雨にさらされながら、錆びついたレールの上に、いつまでも佇み続けているんだね。

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栄光と絶望と、復興と、いろんな歴史を見続けていたのでしょうね。
国敗れて山河あり、城春にして草木深し
杜甫の「春望」の一節を思い浮かべてました。

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このオレンジ色の列車は、キハ 35系と呼ばれているみたいです。
以前、青梅線で走っていたオレンジ色の電車と同じと思ったけれど、電車と気動車では動力からして
根本的に違うではありませんか、視覚だけで判断するのでは、あまりにお粗末ですね^_^;
わたしは、テツコと言いながらも、列車の事はさっぱりわかりません。
要するに、鉄道が好きで、駅が好き、そこを走る列車と、ローカル線の風光が好きと言うだけの
にわかテツコなのでした^_^;

キハ 35系の知識はそこに貼ってあったJRの張り紙から仕入れました(笑)
この列車は、国鉄として初めて両扉、オールロングシートの通勤気動車で、車体を軽くするために
両扉は、車体の外に吊り下げるタイプだったそうです。

現在でもJR 東日本久留里線でキハ30型が3両、関東鉄道常総線で、譲渡されたキハ35型が
最後の活躍をしているそうです。いつか乗ってみたいです。




そして、こちらの車両も、キハ30-35号列車だそうです。

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1965(昭和40)年9月17日に新潟鐵工所で製造され、当初、山口県の長門機関区に配置されましたが
1967(昭和42)年に、高崎第一機関区に転属され八高線や川越線、足尾線にて活躍したそうです。
1996(平成8)年9月に廃車になって、その後、足尾駅で保管されているのだそうです。
塗装も、国鉄気動車色から、首都圏色に変更されていましたが、2009年(平成21年)に再塗装を行い
元の、国鉄気動車色に復元されたそうです。車体の傷みも激しく塗装面の傷みも激しくなってきたので
再補修も検討されているそうです。―(JRの張り紙より引用)



このツートンカラー、国鉄色って言うんだ~!初めて知りました。

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昔の西武鉄道の列車もこんな色だったような気がする…懐かしい色だなぁなんて思ってました。
身近な八高線や川越線を走っていたのも、何だか親近感です。

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緑を背に佇む足尾駅

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プラットホームも待合室の感じも明るいです。

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改札口から見る風景も

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振り返って、改札口の向こう側の風景も緑溢れています。

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駅舎の外を歩けばこんな長閑な風景が続きます。

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丸ポストも良いですね。

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寛いで電車を待っている旅人がいます。

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そろそろ、先ほどの列車が間藤駅から折り返して来る時間です。ホームに戻りましょうか?
今回の旅のわたしたちの終着駅は足尾駅となりました。

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後になって、わ轍の本当の終点の間藤駅まで行って見るべきだったと後悔しました。
でも、この時は、心地良い風が終始吹いている足尾駅が、わたしたちにとっての終着駅で良いと言う
気持ちになっていました。不思議です。

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空と、遥かな山並みの向こうから、上り列車がやってきました。
この列車を見た時、わたしたちは現実の世界へ帰って行くんだと言う気がしました。
まるで時間旅行の旅をしていたみたい…
一両だけの、小さな列車に揺られて、親友であり、心の妹でもあるはるかちゃんとの旅は
何となく、銀河鉄道の旅のようだと思いました。
わたしたちは、カンパネルラとジョパン二だったのかもしれません。

そして、アニメの銀河鉄道999では、旅の終わりに、メーテルが鉄郎にこう言うのだそうです。
『遠く、時が交わるところで、また、めぐり逢いましょう』と…

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はるかちゃん、銀河鉄道の旅に付き合ってくれてありがとう。
またいつか、二人の時が重なった時に、時間旅行の旅に出ようね(*^_^*)

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ローカル線テツコの旅 その2 

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木立ちに囲まれて紫陽花がいっぱいの沢入駅

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好きな色目の紫陽花に、ふっと立ち止まってしまいます。

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この駅は、線路が二車線になっていて、上りと下りの列車がここですれ違うのです。
下り列車が停車している処に、ちょうど上り列車がやってきました。

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単線の線路から二車線の線路に入ります。

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停車中の下り列車の隣に、上り列車がゆっくりと滑り込みます。

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すると、下り列車にライトが点灯し、発車しました。

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遠ざかって行く下り列車を見送って、振り返ると上り列車も発車します。

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上り列車の後ろ姿を見送ったら、もう12時間際です。そろそろお昼にしましょうか。

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沢入駅は、雰囲気のあるログハウスの駅舎で、郵便局を兼ねています。
わ轍(わたらせ渓谷鉄道)には、駅舎に温泉がある水沼駅とか、駅の構内に
列車のレストランがある神戸駅とか、珍しい駅がたくさんあります。
沢入駅のホームの待合所の古さから推測すると、きっと駅舎も趣ある建物だったと思います。
新しくなってしまってちょっと残念ですが、それはそれで、とてもいい感じのログハウスです。

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ログハウスの駅舎の丸太の椅子に腰かけて、わたしたちは神戸駅で買った駅弁を食べることにしました。
トロッコ弁当です。かなり大きいです。そしてふたを開けると…

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わぁ、おいしそう~♪ 大きなマイタケの天ぷらとか、とんかつとか、いろいろ入っています。
とっても素朴で美味しかったです。わたしたちは全部完食!お腹いっぱいです(笑)

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次の下り列車が到着するまでの間、駅から離れて周りを散策することにしましょう。
下り列車が消えていった踏切を渡ります。

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そして、渡良瀬渓谷を見下ろす高架になった橋を渡ります。

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道端には夏色の花たちが、ひっそりと咲いていました。
ノカンゾウの花は一日だけの命、今朝咲いた花は夕暮れにはしぼむけれど、今を咲き競う…

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キクイモの黄色い花は、盛夏のイメージ。陽炎が浮かぶような炎天にも生き生きと…

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野道に、小さなお堂の赤い屋根。『何だかいいね、こんな道…』とはるかちゃんがつぶやきました。

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「すごく達筆だね~!!」掲げられた額の素晴らしい書に見入ってしまいました。

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“銅街道”の石碑があって石畳の坂道が続いていました。
『この道を昔は銅を運ぶ荷車が通ったんだろうね。』何て話しながら、もっと辿ってみたい気がするけれど
「時間的にここまでだね。戻ろうか?」と、帰り道に向かいました。

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電線で、綺麗な声で囀っている野鳥に『綺麗な声、何の鳥かしら?』と、はるかちゃんが反応します。
はるかちゃんは、冬からバードウォッチングを始め、今では、立派なバードウォッチャーです。
目ざとく野鳥の姿を見つけてくれます。愛おしそうに見つめている眼差しは鳥への愛情がいっぱいです。

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「たぶんホオジロだと思うけれど、こんなに綺麗な囀りをするんだね。」
冬は、草はらでチチチ…とか細く囀っているだけだったからその鳴き声の美しさに感動です。

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トンボもたくさん飛んでいました。もう、アキアカネが…

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沢入駅に戻ってきました。白い紫陽花アナベルが美しく咲いていました。
「咲き始めの緑がかった色もいいね。」
『そうそう、最初は、緑なんだよね。』なんて、わたしたちの会話もさりげなく続きます…

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『綺麗な駅だね。』 「うん、本当に。」 吹く風も紫陽花色に染まっているみたい…

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わたしたちは駅に戻ると、すぐに歩線橋の上に上がりました。ここからの眺めがなかなか素敵です。

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下り列車がやってきました。最初に姿が現れた時って、ほんと、ワクワク(*^_^*)

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手前の信号機とのコラボがお気に入りの一枚です。

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何枚も同じような写真ですみません^_^;
何しろテツコなものですから…お許しを(笑)

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下り列車も到着しました。

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列車から降りた乗客たち

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今朝、桐生駅で出逢った車掌さんは、この駅で交代のようです。

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緑に染まる車体…なんとも、ローカルでいいなぁ

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上りの列車がやってきました。

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さあ、わたしたちも乗り込んで出発です。

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沢入駅から通洞駅までは、車窓に、この沿線随一の渓谷美を眺めることが出来るそうです。
そして、列車が通洞駅に近づくと、山間に古びた瓦屋根の家々が集まった街並が続きます。
かつて足尾銅山があった頃の「日本一の鉱都」と呼ばれた街並でしょうか。
どことなく寂れて、ひっそりとしていて住む人も少ないような感じがしました。

通洞駅は足尾銅山観光館があり、足尾観光の中心の街で、この駅には駅長さんがいました。

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今は、このように緑美しい渡良瀬渓谷沿線一帯も、かつては、足尾銅山の鉱毒が渡良瀬川に流出し、
鮎が大量死し、魚の住めない川となり、その周辺の山々は、木々が枯れ草木も生えないはげ山と化し、
その川の水を引いた水田では、稲が枯れて実らず、やがてそこに住む人々の健康さえ犯し、亡くなった
方も数千人と推測される、日本でも最悪な公害事件となったそうです。

1973年に、足尾銅山の銅は掘りつくされ、江戸時代から続いた銅山が閉鎖された後も、足尾の鉱毒は
流出されつづけ、1990年代にまでその被害が及んだそうです。
1980年代、当時の衆議院議員田中正造氏の訴えにより、足尾鉱毒事件として知られるようになり、
長い年月をかけて、多くの人々の決死の努力により渡良瀬川の治水工事や、わたらせ遊水地や
草木ダムの建設などにより、現在の様な美しい自然が命を吹き返したのだそうです。

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一度は死の山と化し、人々の健康を脅かした足尾の鉱毒事件の記憶も薄らいできているけれど、
けして忘れ去ってはいけないのだと思いました。
わたしも、恥ずかしいことに、この公害事件について全く知りませんでした。
以前、わたらせ渓谷鉄道の記事をブログに載せた時、北海道のブロ友さんが教えてくださいました。
目からうろこでした、今、その事を思い出し、どうしても書いておきたいなと思いました。

こんなに長閑な美しい山間の自然の中に、秘められた過酷な歴史があった事を思い浮かべると
なお更、美しく愛おしく感じ、この自然よ、いつまでもと言う気持ちにさせられます。

ローカル線テツコの旅、ちょっと脱線して長くなりましたので次回に続きます。

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ローカル線テツコな旅 

若草女子会のはるかちゃんから、7月2日に女子会しませんか?とメールが来ました。
はるかちゃんも7月2週目以降、いろいろ大変な状況になり忙しくなってしまうとのこと、
その前にしーちゃんに逢いたいと思って、メールしましたと、言ってくれました。

このところ、私用で多忙なわたしを山に誘ってくれたのですが、まだ体調がいまいちなわたし。
ちょっと山はムリそうなので、まったりテツコな旅はどうかしら?と提案しました。
はるかちゃんも自称、テツコさんなので良いかなと思い、かねてから乗り鉄したいと思っていた
わたらせ渓谷鉄道を選びました。

若草女子会の他のメンバーさんは、仕事や、旅行などで都合が、つかなかったので、
今回は、はるかちゃんとわたしとの二人旅になりました。
二人なら、まったりテツコな旅も良いかなぁ…ということで、大した計画も立てずに集合時間と
集合場所だけを決めて出発です。

はるかちゃんは、はるばる千葉から列車を乗り継ぎ、わたしは、八高線で高崎経由で桐生を目指します。
ほとんど同じ時刻に家を出た晴れ女な二人、真っ赤な太陽が登り始めて今日の晴天は約束されました。

八高線もローカル線で、列車も気動車です。早朝の田園風景の中を走ります。

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踏切のある風景も大好きです。ポーっと、ホイッスルを鳴らして通過します。

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こんな風景もたまりません。そうだ、今度は八高線を撮ってみようかな?なんて思いました。

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高崎から両毛線に乗り換えて一路桐生を目指します。途中、小山ではるかちゃんと合流しました。
お互い3時間の長い道のりでしたけれど、テツコなので苦にならないところが可笑しいです。
桐生の駅に着いて、わ轍の切符を買おうと思っていたら、なんと「待っていたよ」と言うように
ホームの片隅に慎ましやかに、くすんだエンジ色の一両だけの車両が止まっているではありませんか。

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優しい笑顔の車掌さんが、車内で1日フリー切符の販売をしていると教えてくれました。
運転手さんも車掌さんも、優しげで温かみがあって、ローカル線の魅力に触れた思いです。
乗車したのはわたしたちの他に二人の乗客のみでした。

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途中、車掌さんが、休日のみ運行されるわっしー号と、トロッコ列車が停車していると教えてくれました。
もちろん、わたしたちは、ゆっくりと走り去る列車の窓から激写です。

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遠ざかるトロッコ列車、煙は、わたしたちが乗っている列車の煙です。
蒸気機関車とは違うのですが、動力で走る列車を気動車と呼ぶそうです。
わたしは、そのあたりの事を良く知らなかったので調べてみました。

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※ここで、気動車についてウィキペディアから、転記します。
気動車(きどうしゃ)とは、人員・荷物もしくは貨物を積載する空間を有し、
運転に必要な動力源として熱機関を搭載して自走する鉄道車両である。

現在の気動車は、動力として一般に内燃機関の中でも熱効率と安全性に優れる
ディーゼルエンジンが用いられている。そのため、日本では「ディーゼル動車」
または「ディーゼルカー」(Diesel Car, DC)、「汽車」 などとも呼ばれる。

気動車は、電気を動力とする電車と違い、車体事態に動力を搭載しているので、
大がかりな変電所などの地上施設が要りません。つまりローカル線向けの車両の事を言います。
キハ30なんて呼称がありますが、これは国鉄時代の呼び名だそうです。
キは、気動車のキ、ハは、普通車という意味だそうです。

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わたしたちが購入した一日フリー切符は乗り降り自由な切符です。
平日なので本数も少ないし、帰りの時間もあるので何度も乗り降りできるわけではありませんが、
3つの駅で途中下車することに決めました。まず最初の下車駅は、上神梅(かみかんばい)駅です。
この駅で降りたのはわたしたちだけ…

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この駅は大正元年に作られた駅で、わ轍沿線で現存する一番古い駅舎だそうです。
木造の改札口や待合室の佇まい、小さなプラットホームも懐かしさいっぱいです。
無人駅ですが、地元の人に大切に管理されていてとても綺麗な駅です。

待合室もローカル色が濃くていい感じ。床には水が撒かれた跡があり、お掃除も行き届いています。

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今は駅員さんが立つことはない改札口。
そういえば、こんな木製の改札口を子どもの頃、通った記憶がありました。
駅員さんが、素晴らしいスピードで切符にハサミを入れるのを感動の眼差しで眺めていたっけ。

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苔生した屋根や、木目も美しい壁板、駅名の看板も良くマッチしています。

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緑に囲まれたプラットホームは花がいっぱいです。

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「このお花は何かな?子猫のしっぽみたい。キャットテイルだっけ?」
『うん、似てるけど、ちょっと違うかな?たしかキャットテイルは赤くてもっと短かったよね。』
なんて、わたしたちの会話も長閑です。

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駅舎前の広場には、古い電信柱がありました。
この電信柱も大正時代のものでしょうか、山間の小さな駅の小さな広場を、
ほんわかと照らす裸電球の明かりを想ってみたら、ほのぼのです。

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次の列車が来るまでの時間は1時間弱あります。あと、30分ほどで上り列車が来ますが、
それまで、な~あ~んにもありません(笑)


そこにあるのは夏の朝の清々しい空気と、緩やかにカーブしながら消えていく線路と

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時が止まったままのような、古い駅舎と、

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キラキラとした太陽の光と緑の風を、パクパク食べてしまっているような夏色の花たちです。

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わたしは、こんな時間が大好きなのだけれど、はるかちゃんは退屈しないかしら?と
チョッピリ心配でしたけれど、『しーちゃん、この駅いいねぇ~♪何だか気持ちいい~♪』
と言ってくれてホッとしました。

二人して写真を撮ったり、低いホームに腰かけて足をぶらぶらさせながらおしゃべりしたり
何とも言えない時間を過ごします。こういうのを心がほどけていくって言うんだろうなぁ…

あっ!上り列車が来たよ!!
緑の繁りの中から、豆粒みたいに現れた小豆色の車体

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ゆっくりと大きくなって近づいてきます。ドキドキと胸が高鳴ってきます。
やっぱり、わたしは列車が好きなんだと思える瞬間です。

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わたしたちは、何度もシャッターを切りました。

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ローカルな駅に、ローカルな列車、最高にいいなぁ…

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ゆっくりとホームに滑り込んだ列車は、降りる人もなくホームを離れて行きました。

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SLほどじゃないけれど、黒い煙を吐きながら、可愛らしいピーっというホイッスルを響かせて
ガタゴト走って行きます。

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その後ろ姿が、なんともノスタルジックで胸キュンなんです。
はるかちゃんも激写中(*^_^*)

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踏切を渡って、遠ざかる風景…
見送ってしばらくすると、下り列車がやってきました。

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さあ、下り列車に乗り込みます。この列車には10人ほどの乗客が乗っていました。
神戸(ごうと)と言う駅で、4分の停車します。この駅も古くて味わい深い駅です。
この駅には“清流レストラン”という、旧ロマンスカーの車両を利用した列車のレストランがあります。
↓の写真の奥に見える白っぽい車両が、食堂車の様な清流レストランの車両です。

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ここで、食事もできますが、わたしたちは駅弁を注文しておいたので、駅弁を取りに走りました。
『お弁当を取りに行くと言えば、多少時間が遅れても、運転手さんが出発を待っていてくれるよ』と
駅弁を手渡してくれた店員さんが言いました。ローカル線の良さですね。

わたしたちは、列車に乗る前にパチリと写真を撮りました。

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ここで、車掌さんは交代のようです。はるかちゃんが手を振ると車掌さんも手を振ってくれました。

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走り出した車内から、古い駅舎を撮りました。
一昨年、娘と秋に来た時、駅舎の側に佇む銀杏の木が色づいた葉を散らし、屋根の上が一面
レモンイエローだったのを思い出しました。秋も素敵なわ轍です。


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ここから列車は草木湖の側を走って行きます。とっても長いトンネルを2つ通過します。


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一瞬、トンネルを抜けるのですが、すぐにまたトンネルに入ります。
乗客はまた4人だけ…

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そして、次の駅、沢入(そうり)駅で途中下車します。
この駅はプラットホームにたくさんの紫陽花が咲き、ホームには大正時代の待合所があります。

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紫陽花の奥に、わ轍をぼんやり滲ませるように撮りたかったのだけれど…失敗^_^;

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普通に撮った方がいいのかな?

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緑の木立ちに囲まれた沢入駅もまた、素敵なんです。

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木立ちの中にあるのが、大正時代の待合室。なんとも可愛らしいんです。

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白い窓枠が、お洒落です。ガラガラと引き戸を引いて室内に入ります。

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窓辺には緑がいっぱいです。

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そして、紫陽花も咲いています。

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まるで、小さな小部屋みたい。滴るような緑が窓ガラスに映り込み、ああ、ため息…
この小部屋から、行きかう列車を、行きかう人々を、行きかう時を…ずっと見ていたい。

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プラットホーム全体の姿も哀愁&郷愁を感じます。

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長くなったので、続きは、また今度綴ります。

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てっちゃんと秩父 

ちょっと、前にさかのぼった記事ですみません

わたしが“ローカル線テツコ”なコトは、知る人ぞ知るところですが、
娘たちには、しっかり認知されています。
そして、孫のてっちゃんを本物の‘テッちゃん’にしようと
目論んでいることも、バレバレなのでした^_^;

てっちゃんは、5月で3才、弟のしょうちゃんも早、8か月。
GWには、どこかに連れて行ってあげようとアイリスと計画して、
秩父の“バイオエクスプレス”(SL)に乗せてあげようという
ことになりました。単に、わたしが乗りたかったのでは?という
ご意見もあるかと思いますが、機関車トーマスが大好きな
てっちゃんを喜ばせてあげたいと思ったのです。(笑)

ちょうど、羊山公園の芝桜が満開の時期で、道路が混んでいます。
ちょっと早いけれど道の駅でお昼休憩にしました。
いつもの駐車場は満車で、川向うの第2駐車場に止めました。
てっちゃんは、川を見て水遊びしたそうです。
「だめだめ、ご飯食べに行くよ。」

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道の駅にはてっちゃんの目を引くものがいっぱい
カブトムシやおもちゃや…
「でも、お買い物は帰りにしようね。」

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お昼が済んだら、今度は“ぞうさん滑り台”が~^_^;

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“ちびっこアスレチック”が、てっちゃんを誘惑します~(やれやれ)

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「ほら、てっちゃん、早くSLに乗りに行こうよ。」
まだ遊ぶ~!!と暴れるてっちゃんを抱えて車に乗せ三峰口駅へ
駐車場のすぐそばに止まってるローカル線に、てっちゃんは大喜び

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もう、ホームのSLは、煙を吐きながら待機しています。
さぁ、急いで~!!と、てっちゃんの手を引き、走り出しますが、
「ポォ~!!」っという汽笛の音。てっちゃんは、「ポッポ!!」と
目を輝かせて走りましたが、改札に着いた時には汽笛を高らかに鳴らし
SLは、ホームを滑り出して行きました。

「残念、間に合わなかった~」娘たちも息を切らして走ってきましたが
仕方ありません。やはり、小さな子供連れではもっと時間に余裕を
見るべきでした。てっちゃん、ごめんね^_^;
「SL、乗る~!」と、乗る気満々だったてっちゃん。
すると、線路の反対側に古めかしい電車や貨車が並べてあるのが
目に入ります。踏切を渡った向こう側に鉄道公園があるみたいです。

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古い列車の中に、入って見学できます。娘たちも結構テツコです(笑)

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てっちゃんは、鉄道公園の中のたくさんの列車や汽車に乗って満足したみたいです。

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秩父電鉄の最終駅の三峰口は山々に囲まれた静かな駅です。
駅舎も駅前のお土産物屋さんや食堂の佇まいも実に長閑で癒されます。
ローカル色豊かで、ローカル線大好きテツコのわたしには、たまらなく
魅力的な駅でもあります。
時々、SLを撮りに来ていましたが、鉄道公園には気が付きませんでした。
今回、SLに乗り遅れてしまったけれど、新しい発見があって嬉しかったです。
てっちゃんは、家に帰ってパパに『SL乗った~!』と報告したそうです。

てっちゃんに「また今度、ばぁちゃんとSL乗りにこようか?」と聞くと、
「うん!ばぁちゃんとSL乗る~♪」とニコニコ笑顔を向けてくれます。
てっちゃんの“テツちゃん”計画、着実に進行中(*^_^*)
いつか、てっちゃんとふたりで、列車の旅をしてみたいなぁと
夢が膨らむ、テツコばぁばなのでした。(^^♪

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ラストラン 

昨日、テレビのニュースで、300系の新幹線とロマンスカー
ブルートレインの“日本海”の引退セレモニーを放送していました。

プチ鉄のわたしにとって、胸が熱くなるニュースでした。
300系の新幹線、鉄仮面というあだ名だったそうです。
多くの鉄道ファンに囲まれ見送られ、大阪駅を走りだす姿、
『ありがとう~!!』どよめきにも似た叫び声があちこちからあがります。
そんな光景見てると胸が熱くなる~(/_;)

そして、そっと見送る鉄道マンが、静かに語ります。
「ずっと、列車に携わってきましたが、列車にわたしたちが育てられたのだと思います。
ありがとうではなくて、敬意を込めてありがとうございました。と見送りたいです。」
その言葉にジーンと熱いものが込み上げて涙がこぼれてしまいました。(/_;)

ロマンスカーも引退、2階建てのロマンスカーで家族旅行に行ったことがありました。
子どもの頃を思い出しました。ワクワクしてすごく嬉しかったこと、
車窓の風景を飽きもせずに見つめていたこと…思い出します。

そして、ブルートレイン“日本海”大阪から青森まで15時間をかけて結ぶと言う
そんな旅を、もう、これからは出来ないのだと思うと淋しかったです。
いつもは人気のない夜の駅も、この日は、多くの人が見送っていました。

新幹線は、あっという間に走り過ぎたけれど、ブルートレインは、ゆっくりと、
夜の彼方に消えて行きました。
小さくなっていくテールランプを見つめてたら、またまた、ジーン。。。

これからも、また、どこかで違う形で走ってくれるんでしょうか?
それならいいけれど…
夜行列車の旅、カシオペアがあるうちに行かなくてはと思いました。

お疲れ様…ありがとう…
それぞれの人々が、それぞれの想いを胸に見送ったラストラン
列車たちは、まるで心があるように、誇らしげに胸を張り、
でも、少し淋しげに、人々を見つめているようにみえました。
わたしは、どんなものにも、きっと命があるのではないかと言う気がしました。
心と言うものが、きっと、あるんじゃないかな。

明日、わたしは、娘と新幹線の旅に出ます。
本当はゆっくりと電車の旅を楽しみたいけれど、時間に追われる
仕事人間としては、仕方ないですね。
明日の今頃、どんな夢を見てるのかな?
3日間留守にしますが、楽しんできますね。

category: プチ鉄

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